数々の企業でDX推進などのIT化が進む昨今だが、それでもなお、規模的な問題から社内に情報システム(以下情シス)部門や専任の担当者を置いていないという企業も少なくない。
しかし社内に情シス担当者を置くことには、社内のDX推進を加速させられるという大きなメリットがある。現場の細かな業務課題を拾い上げ、ITで解決しながら、より一層の業務効率化を実現しやすくなるのだ。では、情シス担当者をどのように調達すれば良いのだろうか。
発注ナビはソフトウェア開発の『発注先』、つまり開発会社を探す際に利用するというイメージがあるが、それだけではない。自社のために動いてくれるエンジニアを探したい、情シス担当者を探したい、といった際にも活用できる。
今回紹介する株式会社ビーアイシーピー・データは、発注ナビを利用して情シス担当者を探し、株式会社オープランから情シス担当者を迎え入れることができた。株式会社ビーアイシーピー・データ代表取締役の渡邉桂子氏と株式会社オープラン営業部の植竹牧子氏に、具体的な経緯について詳しくお話を伺った。
社内データガバナンス整備のため情シス担当が必要に。『発注ナビは情シス担当者探しにも使える』と認識を新たに!
――ビーアイシーピー・データ様は、どのような事業を展開されているのでしょうか。
株式会社ビーアイシーピー・データ 渡邉氏:いまや多くの業種にとって、マーケティングDXは欠かせない領域になりつつあります。各企業がビジネスで得た各種のデータに基づき、効果的なマーケティングを行うことでビジネスを確実に成長させることができます。
当社は、デジタル時代のマーケティングプロデューサー集団である株式会社ベストインクラスプロデューサーズ(BICP)グループの一員として、データオリエンテッドなサービスを提供する専門会社です。
お客様企業のマーケティングDXについて、さまざまな角度からコンサルティングを行い、顧客中心型マーケティングにおけるデータ利活用推進をサポートしています。
――今回、情シス担当者を探すに至った経緯をお聞かせください。
渡邉氏:デジタルマーケティング分野においてデータを取り扱う際には、データの分析と活用に加え、データガバナンスという面にも気を配らなければなりません。
データを扱うには、データ基盤の構築と共にデータガバナンス体制を構築する必要があります。
事実、クライアントから求められるセキュリティチェックシートの内容は年々厳しい水準になっており、ISMSやプライバシーマークといった認証なしではクライアントからデータをお預かりすらできない状況になってきました。
社内ではマイクロソフト社のTeamsや、CRM(顧客管理システム)をはじめとする各種のSaaS型サービスの運用、そしてDropBoxを利用したデータ共有などを行っていましたが、それらの運用を見直し、ユーザーの一元管理、情報セキュリティ対策、データガバナンスといった部分を整備していくことになりました。
ところが、当社には設立以来情シス部門がなく、データ基盤整備やデータガバナンスについて、これまで総務部と法務部で手分けして担当していました。
法務部で個人情報保護法などに基づいたデータの取り扱いを検討し、総務部では、内規を作った上で情報共有のためのストレージサービスへのアクセス権設定なども行ってきましたが、さすがにそれでは総務部や法務部の負荷が大きく、新たに情シス担当者を置こうということになりました。
――発注ナビの存在はどこで知ったのでしょうか。
渡邉氏:高校時代の友人がファイルメーカーを利用していて、保守に困っていると相談を受けネットで情報を検索した際に、ファイルメーカーのクラウド連携の分かりやすい記事が出てきたのですが、それが発注ナビの事例記事でした。友人にそのまま発注ナビを紹介して、「助かった!」といわれました。その時は開発系の業務を依頼する先を探すものだと認識していたので、自社には関係ないと感じていました。
しかし今回は情シス担当者探しということで、ネット上で『情シス アウトソース』で検索したところ、検索結果に発注ナビが表示されました。それで「システム発注だけでなく情シス担当者探しでも使えるんだ」と認識を新たにしました。
実は私は発注ナビの親会社のアイティメディア株式会社で社外取締役を務めているため(2024年5月時点)、発注ナビの存在は認識していたのですが、自らが利用する立場になるとは想像しておらず、検索して発注ナビに行きついた次第です。灯台下暗しでした。
最初にお願いした会社が今ひとつ。二番目にお願いしたオープランがベストマッチだった。
――発注ナビから3社ほどご紹介差し上げました。オープラン様に決められた経緯はどのようなものだったのでしょうか。
渡邉氏:3社のうち2社は、どちらも良い印象でしたので具体的に検討が進みました。
実は、最初に決めたのはオープランさんではなくもう1社のほうでした。ところが、そちらの会社の印象が良かったのは営業さんだけでした。
実際のところは、当社が先方に求める情報が出てこなかったり、担当の情シスの方がすぐに交代してしまったりなど、期待していたアウトプットはほとんど得られませんでした。お願いしてから数カ月で選択を間違えたかもしれないと思い、改めてオープランさんにお願いすることにしました。
――オープラン様の当初の印象はどうだったのでしょうか。
渡邉氏:オープランさんは、最初の段階で想定される業務を割り出し、提案書をメールで送付してくれていました。こちらの出した要望を基に先回りしてくれたのが、とても印象的でした。
最初の情シスの件では選外でしたが、代わりにエンジニアを探していた当社のグループ会社に紹介したところ、そのグループ会社の担当者から「(オープランさんは)すごく良かった」というフィードバックがあり、オープランさんなら間違いないと確信しました。
――オープラン様は、普段から今回のような情シス担当者探しの案件にもエントリーされているのでしょうか。
株式会社オープラン 植竹氏:当社では従来から、ソフトウェア開発だけでなく情シス担当者やエンジニアのアウトソーシング案件にもエントリーしています。ただしエンジニアの数に限りがあるので、時期やタイミングによってはご対応できかねる場合もあります。
今回は、ビーアイシーピー・データさんがクラウド環境でのドキュメント共有を引っ越そうとされていることがあらかじめ分かっていたので、最初から想定される選択肢を事前のご提案という形でいくつかピックアップしました。
渡邉氏:結果的にDropBoxからGoogleドライブへの移行となりました。オープランさんは、きちんと考えてくださっていて、きちんとプロジェクトマネジメントをしてくださいました。頼もしさがあり、感動しています。
当社は親会社と一つのオフィスに同居しているのですが、それも正確に把握してくださり、親会社が絡むような相談事をいろいろ問い合わせても、その場で答えてくれます。毎回、ミーティングを通じて『信頼できる情シス担当者』だと感じています。
作業の効率化は、本業が忙しい現場に飛び込み、顧客の負担を軽減するための配慮
――すでにオープラン様の情シス担当の方は稼働していらっしゃることと思いますが、実際にいかがでしたか。
渡邉氏:とにかく知見があり、提案もしっかりしています。また、現場をとても気遣ってくれていて、常に私たちがやりやすい形でアウトプットしてもらっています。
たとえばDropBoxからの移行先を決めた件もその一つです。移行先をGoogleドライブかSharePointのどちらかにしようという流れになり、オープランの担当者さんはどちらかというとSharePointの方が得意だったそうです。しかし私たちの運用を聞き、業務フローなども考慮してくれた上で、Googleドライブへの移行を提案してくれました。
また、要件定義などで社内に回すExcelの調査票などもドロップダウンで選べるようにし、作業を効率化してくれるなど、とても助かっています。
植竹氏:こうした案件では、お客様の本業が忙しいところに飛び込んでいかなければなりません。ですからお客様の手を極力わずらわせず、できるだけ効率的に進めていくように心掛けています。
今回は、ビーアイシーピー・データさんと、それからGoogleWorkspace専門の会社さんも入ることになりました。これまで3社で進めるというケースがなかったので、互いに他社の担当領域だと勝手に思い込んでしまう『お見合い』が発生してしまわないよう意思疎通や細かな確認を行うなど、当社側も気を付けるようにしています。
渡邉氏:当社はISMSの取得を5月に予定していますが、そちらでもいろいろと相談に乗ってもらっています。また、社内で個別に導入されているHubSpotやNotionなどのSaaS系サービスを一元管理する体制を構築したいと考えています。
料金も良心的!素敵な会社に巡り会わせてくれた発注ナビに感謝!
――今回の件で相手がオープラン様で良かった、あるいはビーアイシーピー・データ様で良かった、と感じた点があれば教えてください。
渡邉氏:情シスの仕事は幅が広く、社内のさまざまな業務におけるITニーズを解決していかなければなりません。その点で、オープランさんは例えるなら粘土のように凸凹にフィットして、きめ細かく対応してくれるので助かっています。
植竹氏:今回ありがたいなと感じているのは、忙しい中でもミーティングに渡邉さんが出席してくださるところです。お客様によっては各部門の担当者だけが出席するというケースも多い中で、全体を俯瞰的に見られる立場の方が同席していただけると、プロジェクトもスムーズに進行します。
渡邉氏:お願いするタイミングで全貌が見えないのはやりにくいだろうなと思ったので、出席するようにしています。オープランさんは料金も良心的で、「本当にこの金額でいいの?」という感じです。提供してくださる価値に対して割安だと感じています。
植竹氏:こちらもご訪問が難しく、オンサイトでの業務ができないということもあり、金額のほうは控え目にさせていただいております。
――振り返られて、発注ナビをご利用になった感想を教えてください。
渡邉氏:最初は、情シスの依頼という難しい案件なのであまり応じてくれる会社が集まらないのではないかと危惧していました。ですが結果として、発注ナビの目線で絞り込んだ候補を3社紹介してもらえたことに驚いています。
それから、紹介してくれた後のフォローアップも良いですね。発注ナビの専任アドバイザーから紹介後にも電話がきて、「どうでしたか?」「その後、どうなっていますか?」と確認してくれるのは、とてもサポートが行き届いているなと感じました。
そして何よりも素晴らしかったのは、オープランさんのような素敵な会社と出会えたこと。発注ナビ側が、紹介する会社の特徴をきちんと把握している。相性の良い会社を紹介してもらえたので、とても助かりました。
――ありがとうございました。
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