「開発の相場感を知るために見積もりが欲しい」そんなきっかけで発注ナビを利用し、順調に話を進めているケースがある。40歳以上の中高年で構成され、山歩きや登山などの活動を行うおいらく山岳会では、山行の企画や参加者募集のフローをシステム化したいと考えていた。とはいえ、山行企画に特化したパッケージ製品などはない。開発の外注を考え、まずは相場感の把握を目的に、発注ナビに相談した。結果的に想定していた費用から大きく外れることなく開発できそうだと分かり、業者選定などを進めているという。中心となって開発会社とのやり取りなどを進めているおいらく山岳会広報部の三谷 嘉章氏に、発注ナビ利用の経緯や使ってみた印象についてお話を伺った。
山行の企画・審査・申し込みをシステム化し、個人情報保護と負担軽減を目指す
―― おいらく山岳会様ではどのような活動をしているのですか。
おいらく山岳会 三谷氏:東京都渋谷区に事務所を構える山岳会で、70年近い歴史があります。名前の通り40歳以上のみが参加でき、「一生歩き続けること」を目標とする中高年向けの山岳会です。かつては3,000人以上の参加者がいたそうですが、現在は700名弱で平均年齢は70歳、ある程度経験を積んだメンバー30名ほどがリーダーとして月50本の山行を企画し、希望者を募って活動しています。
―― 今回は、どんなシステムの発注を検討していましたか。
三谷氏:山行はリーダーが企画し、内容を審査・承認したうえで、参加者を募集します。これまではWordをメールで送り、Excelにまとめたり、冊子にしてメンバーに郵送したりと、フローがかなりアナログで、リーダーの負担が大きくなっていました。また、山行に申し込むときは、参加者の連絡先に加え、万が一遭難した際の連絡先まで伝えることになっています。登山届に必要な情報とはいえ、個人情報の扱いに抵抗を感じるメンバーが増えていました。
ちょうど世代交代が進み、50代・60代のリーダーが増えてきたところで、リーダーの負担軽減と個人情報の扱いの両方を解決する方法として、システム化を検討するようになりました。
外注先を探すなかで知った発注ナビ。まずは相場感を知るために問い合わせ
―― 発注ナビを利用したきっかけを教えてください。
三谷氏:システム化についておいらく山岳会のなかで検討することにはなったものの、世代的なところもあり、半年ほど話が進まず……。このままではかなり時間がかかりそうだと、動けるメンバーで実現方法を模索することにしました。
そのなかで、山行システムを実際に使っている山岳会を見つけ、直接問い合わせて、詳しく話を聞きました。山岳会のなかにプログラミングができるメンバーがいたので、自分たちで開発したということでしたが、残念ながら、こちらにそういったメンバーはいません。
長い歴史のなかでプールしてきたお金があったので、外注を考えても良いのでは……となったものの、開発会社を探そうにも、どう探せば良いのかが分かりません。「開発会社を探す方法」を探す、そんななかで見つけたのが発注ナビでした。多数の開発会社に一括で案件情報を伝えて、要件にあった会社を紹介してくれるというのは便利だと思いました。相場感を知るためにざっくりした見積もりが欲しかったというのもあり、問い合わせたのが最初の利用です。
―― 発注ナビの印象はいかがでしたか。
三谷氏:その後の流れはかなりスピーディだったと思います。最初のヒアリングも問い合わせ後すぐに電話がかかってきましたし、その後も日を空けずに3社紹介がありました。紹介の翌日には開発会社からコンタクトがあり、確か11月の終わりに発注ナビに問い合わせをし、12月最初の週には3社すべてと打ち合わせが完了、年内には提案・見積もりが出揃いました。スピード感は重要ですから、この点はとてもありがたかったです。
見積もりも予想の範囲内、意図に見合った提案に満足
――提案された内容はいかがでしたか。
三谷氏:私自身、ホームページやシステムを少しだけ触った経験があったので、データベースや画面、入出力のイメージをまとめた概要資料を作っており、これを提示すれば大まかな見積もりをもらえるだろうと考えていました。参考にした山岳会ではWordPressとMySQLで構成したと聞いたので、例示はしましたが、調べるなかで今回のシステムには適さないのではと気づき、この構成にこだわらずに適した形を提案してほしい、と伝えていました。結局、どこもWordPressなどは使わず、スクラッチ開発での提案でしたが、3社とも非常に良い内容の提案をいただき、金額も予想から大きく外れることもありませんでした。
また、3社中2社は山登りの経験があるメンバーが参加するとのことで、話が伝わりやすそうだと感じました。山岳会は法人ではなくあくまで任意団体ですから、きちんと対応してもらえるか懸念していましたが、どこもすごく真剣に話を聞いてくれ、提案内容には満足しています。
―― すでにどちらかに発注を決めましたか。
三谷氏:3社のうちどこかに頼むつもりで、これから検討します。選定のポイントは大きく3つで、まずは会社の規模感です。大規模な会社は費用が高い印象があり、あまり小さいところは継続性が気になります。紹介いただいたうち、1社はかなり小規模でしたが、2社は規模感もちょうどよかったです。
2つ目は提案内容で、こちらも提示した概要から大きなズレはありませんでした。ただ、システム化とあわせて、既存ホームページのメンテナンスや運用もセットで提案してほしいと依頼しており、この点で差がありました。最後はコストです。特に運用にかかるコストや対応範囲で各社の間に差があったので、どこまでお願いするのかを内部で検討する予定です。
山岳会での承認を経てシステム化へ。ゆくゆくはデータ活用も視野に
―― 今後の展望についてお聞かせください。
三谷氏:月に1度会議があるので、まずはそこで現状を共有するところからです。中心となって動いているメンバーの間では開発を進めようという話になっているので、未来への投資としてお願いしようと考えています。4月ごろには開発をスタートし、半年くらいのスケジュールと聞いているので、9~10月ごろには稼働開始できるのではないでしょうか。
システム化できれば、データが集まります。今は、山岳会として誰がどの企画に参加したのか把握できていないのですが、データが集まれば、会員の傾向も分析できるようになります。山岳会は商業ベースのツアーではないとはいえ、会員に喜ばれる企画を考案するなどにうまく活用できるといいですよね。
あとは、難易度が高い山に登るための教育システムがあるのですが、きちんと段階を踏んでいるかをチェックする仕組みがありませんでした。システム化すれば、企画に申し込んだ参加者の経験・履歴を、データをもとにチェックできるようになります。より魅力的な企画と、より安全な体制を実現できると期待しています。
――ありがとうございました。
使ってみてわかった、発注ナビの便利なポイント
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開発会社を探す方法がわからなくても、案件に合った会社を紹介してもらえる
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多数の開発会社に一括で案件情報を伝え、受注を募ることができる
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待ち時間が少なく、スピーディに会社を紹介してもらえる
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