50年造園業を営む老舗企業が、新たなビジネスとブランド価値向上を目指してサイトを一新しようとした。新たなブランドのロゴやデザインが決定している中、新サイトを開発してくれる発注先探しに選んだのは、発注ナビだった。そのきっかけは?プロジェクトの結果は?そして発注ナビを利用した感想はどのようなものだったのだろうか。株式会社近江庭園の寺下真司氏と、プロジェクトを担当した制作会社にお話を伺った。
50年の歴史を持つ造園会社がブランド価値向上に向けた新たな第一歩を踏み出すことに!
――近江庭園様はどのような会社でしょうか。
寺下氏:当社は、私の父(寺下弘氏)の代から、滋賀県を中心に50年ほど造園業を展開してきました。造園工事では、庭の設計・施工・維持管理を手掛けます。土木工事、とび土工工事、石工事、植樹や植え替え、樹木の剪定など、造園で手掛ける分野は幅広いのですが、それだけだと収益が安定せず、かつては大津市の公共工事も手掛けていました。しかし私たちがやりたい造園の仕事とは異なるため、ある時から『公共工事をゼロにしていこう』という目標を掲げ、段階的に減らしていき、現在は公共工事がゼロになりました。
そうして造園業に特化したブランド価値の向上を進めていきました。受賞歴もあり、「ガーデニングワールドカップフラワーショー2012 in Japan」においては金賞および最優秀施工賞の受賞、「全日本ガーデニング選手権2012」においては金賞および最優秀作品賞、「丸の内仲通りガーデニングショー2011」においてはガーデンジュエリー大賞(社)と日本造園組合連合会理事長賞をそれぞれ受賞しています。
前任者の手に負えなくなったShopifyへの移行を発注する先を探していた
――今回、発注ナビをご利用いただきましたが、どういった課題があったのでしょうか。
寺下氏:造園の仕事は1回当たりの売上は100万円から、大きいもので1000万円単位ですが、そうした仕事が定常的にあるわけではありません。新たな収益をあげる方法を模索しようということになり、お庭に関連した植物の販売を始めました。苔玉や苗木、テーブルの上に置くちょっとした植物、茶室で使える和花などの通販を始めていきました。そのサイト管理を社員の知り合いにお願いしていたのですが、その人の手に負えなくなってきたので、新たな発注先を探そうということになりました。
――具体的にはどのようなことをしたかったのでしょうか。
寺下氏:もともとのサイトはプラットフォームとして「カラーミーショップ」を利用していたのですが、それだと機能的に、取りたいデータがとれませんでした。その知人が「Shopifyだとできる」と提案してくれましたので、Shopifyを利用しデザインを刷新していこうということになりました。
――なぜ、発注ナビを選んだのでしょうか?
寺下氏:困り果てていたところ、取引があるシステム会社から、発注ナビで探すことを勧められました。その会社には当時、当社の業務システムを構築してもらっていました。今回、デザインを重視したい旨を伝えると「それなら発注ナビを利用してみたら良いのではないか」と教えてくれました。
決め手は「フルカスタマイズできる」という提案!開発後の運用も見据え若さにも期待した
――制作会社様は、どのようなビジネスを展開されているのでしょうか。また、今回の案件にエントリーを決めたポイントはどこだったのでしょうか。
制作会社 担当者:当社はWebサイトの制作やWebマーケティング、システム開発をメインに行っています。また、VR・ARサービスの企画・開発・運営や、Webではブランディングやデザイン面も得意としています。Shopifyを使ったECサイトの構築実績もあります。
今回の案件が、ShopifyのECサイト構築ということだったので、当社からも良いご提案ができるのではないかと考え、エントリーしました。
――近江庭園様には5社ほどご紹介させていただきました。その中から選ばれた決め手はどのようなところにあったのでしょうか?
寺下氏:紹介された5社のうち、商談ができたのは4社でした。4社とお話をさせていただいた結果、どの会社に発注しても技術面での問題はなさそうで、費用面も大きな差はありませんでした。こちらの制作会社さんは、ホームページを拝見したときにVRに力を入れていることが伺え、他の3社とはちょっと違うな、と興味が湧きました。将来はそうした技術を利用して何かやりたいと思わせてくれました。
決定的だったのは、予算内で「フルカスタマイズできる」と提案してきてくださったところです。別ルートで知ったのですが、フルカスタマイズを希望したところ数百万円という見積もりを提示された発注企業もあることを知り、安心してフルカスタマイズをお願いできると判断したため選びました。それから、制作会社で担当してくれた方の若さにも期待していました。サイト構築後はWebマーケティングに力を入れることになりますが、自社内の担当者では難しそうなので、その先は制作会社さんに期待したいという思いがありました。
――提案ではどのようなことを心がけましたか?
制作会社 担当者:今回の案件は、技術的な面においては競合するどの開発会社でもできたのだろうと思います。そこで、安心してもらうことを心がけました。当社はShopifyのフルカスタマイズもできるので、そこをご提案しました。また当社は、お客様とは、サイトやシステムは作り終わってからが本来のお付き合いだと考えています。そこで運用面についても、Webマーケティングの施策などをご提案しました。
寺下氏:競合他社に比べて、ヒアリングと分析に重点を置いているなと感じました。たとえば当社では以前、顧客向けのメルマガを運営していたのですが、それを再開したいと伝えたら、何のためですかと深掘りしていただき、理由やターゲット層などを伝えると、今後を考えてLINEの公式アカウントを使うことを勧められました。解決したい課題があって、なぜそれが必要か、今の時代ならこっちが良いという提案は、サイト構築時にもありました。デザインは決まっていたので、そこから大きく異なることはありませんでしたが、次回はこうしておくと良いというアドバイスなどもあり、常時相談できる体制をとってくれました。
コミュニケーションをスムーズにするための相談にも柔軟に対応してもらえた。
――制作上、苦心した部分などはありましたか?
制作会社 担当者:前任者が手掛けた部分が、途中までできていたのが、かえってやりづらかったかもしれません。そこに上書きしていくところは苦心しました。最初から自分たちで作り込んでいった方が、やりやすいですね。それ以外は特にありませんでした。開発期間は3カ月ほどで、データの共有や、ライセンスの付与などもスムーズでした。
――反対に、やりやすかったという部分はありますか?
寺下氏:商談から開発まではチャットツールを使用して情報の交換や連絡を取り合ったのですが、制作会社さんと当社は別のチャットツールを利用していました。前述したように、当時は業務システムの開発も併行して進めていたので、いろいろなタスクがある中、メールでの連絡を減らしたかったのと、できれば社内のメンバーを巻き込みたいという思いもあり、当社で利用しているチャットツールを使ってやりとりをしたいと申し出たところ、快く応じてくれました。
――現在も両社のお付き合いは続いているのでしょうか?
寺下氏:ECサイトは2022年6月に公開しました。今は、デザインが追いついてないページの対応と、LINEによるマーケティングに動いています。サイト公開時にはなかったのですが、11月から店舗スペースを設けたので、その予約システムの実装をどうするかといったことも検討し、いろいろと相談しています。
発注ナビに対する感想は”返答が早い”。成約手数料がかからない点も好印象
――あらためて、発注してみていかがでしたか?
寺下氏:プロジェクトにはとても満足しています。我々の工数はほとんどかかりませんでした。発注前は多少の不安もよぎったのですが、制作会社さんとお会いしてお話を進めていくうちに「これなら大丈夫」と確信し、最後まで安心してお任せできました。途中過程で、進捗状況をきちんと報告してくれたのも安心感につながりました。
――最後に、発注ナビを利用した感想をお聞かせください。
寺下氏:紹介の依頼後、発注ナビからの連絡がくるまでがスムーズで、待たされるようなことがありませんでした。発注ナビの担当者から「その後、大丈夫ですか」と連絡もしてきてくれ、きちんとケアしてくれていると感じました。案件に向いている会社を数社紹介してくれて、こちらが選べるのはとても良かったと思います。
制作会社 担当者:これまでは新規案件の開拓で、発注ナビの競合サービスを使っていたのですが費用面で折り合わず、類似のサービスを探していました。発注ナビは、各案件が成約した場合の手数料が発生しない点が良いですね。利用して良かったと思っています。
――ありがとうございました。
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