発注ラウンジ編集部の記事
冗長性(じょうちょうせい)
冗長性 とは 冗長性とは、ITシステムにおいて障害発生時でもサービスを継続できるように、同じ機能を持つ機器や回線、経路などを複数用意しておく設計方針や状態を指します。英語では「Redundancy」と呼ばれ、可用性や信頼性の向上に不可欠な考え方です。 例えば、サーバーの二重化(クラスタリング)、ネットワーク回線の多重化、RAIDによるディスク構成などが冗長性の一例です。これにより、片方が故障してももう一方で代替運用が可能となり、業務停止のリスクを最小限に抑えることができます。 ただし、冗長性を高めることにはコストや運用負荷が伴うため、システムの重要度や利用頻度に応じて適切に設計することが求めら ...
グループウェア(ぐるーぷうぇあ)
グループウェア とは グループウェアとは、企業や組織内の情報共有と業務効率化を目的としたソフトウェアの総称です。主な機能としては、スケジュール管理、掲示板、ファイル共有、ワークフロー(稟議などの承認フロー)、チャット機能、タスク管理などがあります。 グループウェアは、複数の拠点やテレワーク環境下でも円滑なコミュニケーションを実現するツールとして重要です。多くの場合、クラウド型で提供されており、代表的なサービスには、Microsoft 365(旧Office 365)、Google Workspace、サイボウズ Office などがあります。これにより、情報の一元管理や業務の可視化が進み、組織 ...
会計ソフト(かいけいそふと)
会計ソフト とは 会計ソフトとは、企業や個人事業主が日々の取引を記録・管理し、帳簿作成や決算書類の作成、確定申告などを効率化するためのソフトウェアです。一般的に仕訳入力、試算表作成、決算処理、請求書発行、消費税計算などの機能が備わっています。 現在では、クラウド型の会計ソフトが主流となっており、インターネットを介して複数の端末からデータにアクセス可能です。代表的なサービスには、弥生会計、freee、マネーフォワードクラウドなどがあります。クラウド型は、アップデートが自動で行われる点や、税制改正への迅速な対応などの利点があります。 初めてプロジェクト担当者になった方向け プロが教える「IT基礎知 ...
BYOD(びーわいおーでぃー)
BYOD とは BYODとは、「Bring Your Own Device」の略で、従業員が自分自身のスマートフォン、タブレット、ノートパソコンなどの個人所有デバイスを業務に利用することを指します。IT分野では、働き方の多様化やテレワークの普及に伴い、BYODの導入が進んでいます。 BYODの利点には、業務端末のコスト削減、従業員の利便性向上、作業効率のアップなどがあります。一方で、セキュリティ管理が難しくなる、情報漏洩リスクの増加、端末ごとの運用ポリシー統一の困難さなどの課題も存在します。これらに対応するため、MDM(モバイルデバイス管理)ツールの導入や、社内ネットワークへのアクセス制限、デ ...
Webメール(うぇぶめーる)
Webメール とは Webメールとは、インターネット上のWebブラウザを利用して電子メールの送受信ができるサービスのことを指します。従来のメールソフト(例:Outlook、Thunderbirdなど)と異なり、インストール不要で、インターネットに接続できる環境であればどこからでも利用できる利便性があります。代表的なWebメールサービスには、Gmail(Google)、Outlook.com(Microsoft)、Yahoo!メールなどがあります。 Webメールは、クラウド上のサーバーにメールデータが保存されるため、デバイスを問わず同じメール内容にアクセスできるのが特徴です。また、迷惑メールフィ ...
クエリ(くえり)
クエリ とは クエリとは、データベースや検索エンジンなどに対して情報の取得や操作を依頼するための「問い」や「要求」のことを指します。英語で「Query」と書き、IT分野では特にSQL(Structured Query Language)を用いたデータベース操作の文脈でよく使われます。 たとえば、あるデータベースから「特定の条件に合致する顧客情報を取得したい」といった操作は、SQLクエリとして「SELECT文」で記述されます。また、検索エンジンでのキーワード入力も「検索クエリ」と呼ばれ、システムに対する情報要求の一種です。 正確で効率的なクエリの設計は、システム全体のパフォーマンスやユーザー体験 ...
可用性(かようせい)
可用性 とは 可用性とは、ITシステムやサービスがユーザーの要求に対して、常に利用可能な状態を保つ能力を指します。英語では「Availability」と呼ばれ、情報セキュリティの3要素「CIA(機密性・完全性・可用性)」の1つに数えられます。 システムが停止したり、アクセス不能になると業務に重大な影響を及ぼすため、企業にとって高い可用性を確保することは重要です。可用性を高めるための手段としては、冗長構成(サーバーの二重化)、フェイルオーバー機能、負荷分散(ロードバランシング)、定期的なバックアップ、クラウドインフラの活用などが挙げられます。 また、可用性は「稼働率(アップタイム)」や「SLA( ...
DMZ(でぃーえむぜっと)
DMZ とは DMZとは、「DeMilitarized Zone(非武装地帯)」の略で、企業の内部ネットワークと外部ネットワーク(インターネット)の中間に設けられる中間領域(セグメント)を指します。ITの分野では、ファイアウォールの内側と外側の間に存在するネットワーク領域で、外部からのアクセスが必要なサーバー(Webサーバーやメールサーバーなど)を安全に配置するために用いられます。 DMZに設置されたサーバーは、外部からアクセス可能でありながら、内部ネットワークと物理的・論理的に分離されているため、万が一外部から攻撃を受けた場合でも、社内の重要な情報資産への侵入を防ぐ効果があります。これにより ...
ハウジング(はうじんぐ)
ハウジング とは ハウジングとは、企業などが自社で所有・管理するサーバーやネットワーク機器を、専用のデータセンター内に設置し、物理的な設置場所と安定した運用環境を提供してもらうサービスです。主にITインフラの安定性向上や災害対策、セキュリティ強化などを目的として利用されます。 ハウジングサービスでは、通信回線、空調、電源、耐震・防火設備、セキュリティ対策などが整備された環境で、企業の機器を安全かつ安定的に運用することが可能です。利用者自身が機器の調達・設置・設定・保守を行う必要がありますが、自社オフィスよりも遥かに高い可用性とセキュリティを実現できます。 クラウドサービスやホスティングと比較す ...
安否確認システム(あんぴかくにんしすてむ)
安否確認システム とは 安否確認システムとは、大規模災害や緊急事態が発生した際に、企業や団体が従業員や関係者の無事を迅速に確認するために利用するITシステムです。主に地震、台風、感染症拡大などのリスク発生時において、従業員の安否や現在の状況(自宅待機、出社困難など)を把握するために導入されます。 多くの安否確認システムは、緊急時に一斉連絡メールやプッシュ通知を送信し、受信者が自分の状況を選択・回答することで情報を集約します。また、Web管理画面やスマートフォンアプリを通じてリアルタイムで回答状況を確認できる機能や、未回答者への再通知機能なども備えています。 このようなシステムは、事業継続計画( ...
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