Amazonを利用して物販を行う時、AmazonAPIを活用すればAmazon出品者の作業負担を軽減できます。
AmazonAPIを活用すれば、出品情報の更新・削除といった管理作業を一括で行えたり、商品の支払情報を取得したりなど、さまざまな機能を利用可能です。本記事ではAmazonAPIについて知りたい方向けに、基礎知識やできること活用事例などについて解説していきます。また導入方法、活用するためのシステム開発を外注する時に気をつけたいポイントなどもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
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AmazonAPIとは
AmazonAPIのAPIは、「アプリケーション・プログラミング・インターフェイス」の略です。ここでいうインターフェイスは、コンピュータ用語で「何かと何かをつなぐもの」という意味があります。つまりAPIとは、アプリケーションやソフトウェアとプログラムをつなぐもののことをいい、プログラムから特定の機能を利用できるように公開されているインターフェイスのことをいいます。「SNSアカウントと連携してログインできるようにする」「外部データベースサーバーからデータを取り出す」などは、すべてAPI導入によって実現可能です。
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MWS(Marketplace Web Service):大口の出品者に適したAPI
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Product Advertising API:アフィリエイター向けのAPI
AmazonAPIは、MWS(Marketplace Web Service)APIとProduct Advertising APIの2種類にわかれています。おおまかな違いとして、MWSは出品者向けのAPIで、大口出品者に適したAPIという扱いです。対して、Product Advertisingはアフィリエイター向けのAPIという扱いで、無料で登録できます。
ただ、アフィリエイトを行うためのWebサイトを自分で用意する必要があり、登録時にはWebサイトの登録を求められます。MWSとProduct Advertising APIを比較した時の大きな違いは、商品情報取得時の安定度です。MWS APIは、大口出品者向けのAPIなので、取得できる商品情報の精度も安定しているケースが多いです。
しかし、Product Advertising APIは商品が存在しているにも関わらず「情報を取得できませんでした」となるケースがあります。また、商品の価格情報についても購入時の送料や付加されるポイントを取得できないケースがあり、実際の総額とかけ離れた価格情報が表示されることもあります。イメージとしては、MWS APIであれば正確な商品情報を安定して取得できますが、Product Advertising APIは商品情報を取得する時に安定性に欠ける、といえるでしょう。このほか、APIについて詳しく知りたい方は下記のページをご参照ください。
APIとは?開発工程の効率化からコスト削減まで!APIのメリットと活用
AmazonAPIでできること
商品を販売する時は、取り扱う商品の数が多ければ多いほど大きな売上が期待できます。それはAmazonで商品を販売する時も例外ではありません。しかし、販売する商品の数が多くなればなるほど、商品の販売状況の把握や在庫管理、顧客管理やアフターフォローにかかる作業量が膨大になります。商品ひとつひとつの扱いを細やかに行うことが理想ですが、現実的に考えると難しいです。
扱う商品の数が10や20ではなく100や200と増えていけば、個別に対応することも困難になるでしょう。このような問題を解決したい時に役立ってくれるのがAmazonAPIのMWS APIです。MWS APIを利用すれば、出品した商品の在庫管理や注文レポートの取得などを簡単に行えます。
Amazon MWS APIでできる具体的な内容は、以下の通りです。
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Feeds API(商品情報の登録・更新などを一括で処理できる)
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Reports API(販売した商品の注文レポートファイルを取得できる)
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Finances API(販売した商品の支払情報を取得できる)
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Products API(商品情報の検索、最安値などの情報を取得できる)
●AmazonAPIを活用した事例を紹介
AmazonAPIは、うまく活用すれば自社のWebサイトをカスタマイズしてさまざまな機能を持たせられます。
例えば、AmazonAPIとEC-CUBEを連携させて、アメリカのAmazonで扱われているすべての商品情報を自動的に取得できるECサイトを構築可能です。この環境を用意できれば、アメリカのAmazonで扱われている全商品、約1億点の品数を陳列・販売できるサイトを運用できます。アメリカのAmazonでは同じ商品でも日本国内より安く販売されていたり、アメリカのAmazon限定のレア商品が用意されていたりなど、日本国内のAmazonよりも消費者に多くのメリットを与えられます。
この事例のWebサイトはEC-CUBEの登録機能を使わず、AmazonAPIを使って商品情報をリアルタイムで取得しているので、品数の豊富さだけでなく価格情報や商品情報も最新のデータを反映させることが可能です。使用するAmazonAPIもアメリカのものを利用するため、翻訳APIを併用できることも大きなメリットです。また、AmazonAPIを利用すれば、Amazonに出店している企業のWebサイトに出品中の自社商品をリアルタイムで表示させられます。
さらに、AmazonAPIを活用すれば、特定の商品の価格変動情報を蓄積できます。日次バッチ処理で日々の価格変動情報をデータベースに格納し、価格変動グラフを表示させることも可能です。上記に挙げた事例のほか、AmazonAPIで提供されている機能を活用すればさまざまなシステムを構築できます。
AmazonAPIを導入する方法
AmazonAPIを導入する方法は、MWS APIとProduct Advertising APIのそれぞれで異なります。
●MWS APIの場合
MWS APIを利用する場合は、まずAmazon MWSで利用するアカウントを取得する必要があります。アカウント取得後は、MWS APIのユーザー権限画面で、「Amazon MWS 開発者権限」から以下の情報を取得してください。
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出品者ID
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開発者ID
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AWSアクセスキーID
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秘密キー
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MWSAuthトークン
上記内容を取得後、開発環境に合わせたプログラムを実装します。
●Product Advertising APIの場合
Product Advertising APIを利用する場合は、まずAmazonアソシエイト・プログラムに登録する必要があります。未登録の方は、Amazonアソシエイト・プログラムの登録ページでAmazonアカウントを入力して利用登録を行ってください。利用登録で使用するAmazonアカウントは、ネットショッピングで使っているアカウントでも問題ありませんが、アフィリエイト専用にアカウントを新規で作ることも可能です。
登録後、アフィリエイト利用者情報やWebサイト情報などの入力を求められます。それぞれ必要事項を入力して、完了ボタンを押せばAmazonによる審査が行われ、問題なければAmazonアソシエイト・プログラムが利用できます。上記手続きでアカウントを取得できたら、「アソシエイトセントラル」というAmazonアソシエイト・プログラムの管理画面にサインインしてください。
サインインすると画面の上に「アソシエイトID」と「トラッキングID」が表示されているので、忘れずにメモしておきましょう。アソシエイトIDとトラッキングIDをひかえたら「Amazon Web Services」にサインインします。サインイン後「Access Keys」の画面で「Create New Access Key」をクリックすると、アクセスキーとシークレットキーが記載されたCSVファイルをダウンロードできます。CSVファイルをダウンロードするためのボタンを押してダウンロードしてください。
ダウンロードしたCSVファイルには、アクセスキーとシークレットキーがそれぞれ記載されているので、こちらもメモしておきましょう。アクセスキーは「AWSAccessKeyId=」に続く箇所に、シークレットキーは「AWSSecretKey=」に続く箇所に記載されています。そして、最後にリクエストURLをPHPで作成して実行すれば、リクエスト結果が返されます。
●AmazonAPIを導入する時に気をつけるポイント
AmazonAPIを活用して開発を行うには、システム開発の経験と知識が必要です。
また、AmazonAPIの操作方法を熟知する必要もあります。「AmazonAPIを活用して開発したいが、技術面・開発面で不安が残る」という方は、システム開発会社に依頼するのがおすすめです。外注費用を安く抑えられるということでフリーランスのエンジニアに依頼したいと考える方は多いと思います。しかし、発注者側にシステム開発に精通した人物がいない場合、フリーランスのスキルを適切に見極めることが困難です。またノウハウが不足しているフリーランスだと、システム開発における品質管理やスケジュール管理を適切に行うことが難しいことも挙げられます。
発注者側にある程度の規模の大きいシステム開発に関する専門性を持った人物がいない場合は、フリーランスではなくシステム開発会社に外注することを強くおすすめします。このほか、「予算にゆとりがある」「大規模プロジェクトの一環としてシステムを開発する」「納品日厳守で開発を進めたい」といったケースでもシステム開発会社に依頼するのが賢明です。
システム開発会社の選び方
AmazonAPIを活用した開発に限らず、自社に合ったシステム開発会社を選ぶ際には、以下のようなポイントがあります。
●AmazonAPIを活用した開発が得意な会社を選ぶ
開発会社を選ぶ際は、自社がAmazonAPIを活用して達成したい目的と同種の構築事例を持つ会社が望ましいでしょう。自社開発を行う会社は、エンジニアのスキルが高い傾向にあります。また、中間の業者を介す必要がないため細かい要望を伝えやすく、スピーディな対応が期待しやすいでしょう。例えば、「Webシステムの開発を依頼したい」という企業担当者の方は、AmazonAPIでの開発が得意な会社に依頼することがおすすめです。AmazonAPIを活用してWebシステムの開発を依頼したい方は、以下のページをご参照ください。
●業績が安定している会社を選ぶ
開発したシステムは5年・10年といった長期間の運用を前提にすることがほとんどです。その間の機能修正やアップデートにもしっかり対応してもらう必要があります。万が一、システム運用中に開発会社がなくなってしまうと大きな悪影響が出るため、依頼を検討する段階で業績が安定している開発会社を選ぶことが大切です。
●コミュニケーション能力が高く円滑なやりとりができる会社を選ぶ
どれだけ優秀な開発実績があっても、円滑なコミュニケーションが取れなければいわゆる「ボタンの掛け違い」が起こる可能性があります。開発会社はプロジェクトマネージャーがチームを束ねることが多い。自社との担当窓口となるプロジェクトマネージャーのコミュニケーション能力に問題はないか、希望するシステムのイメージが共有できているか、などをしっかりチェックしてください。
ノウハウがない場合は開発の外注も検討しよう
今回は、AmazonAPIの基礎知識やできること活用事例などを詳しく紹介しました。
AmazonAPIには2種類ありますが、Amazonで物販を行う時はMWSAPIを利用することが多いです。MWS APIは、商品リサーチや情報の登録・管理を一括でできるだけでなく、納品作業といった手間のかかる作業も自動化できる便利なものです。
「AmazonAPIを活用した新規ビジネスを行いたい」「スタートアップ支援を行って欲しい」という企業は、AmazonAPIでの開発が得意でかつスタートアップ支援にも強い会社に依頼することがおすすめです。スタートアップ支援に強い会社に依頼したい企業担当者であれば、以下のページをご参照ください。企業の実績や対応エリアとともに、おすすめの企業を多数紹介しています。
AmazonAPIは使いこなせれば非常に便利なものですが、活用するためにはシステムを開発し、操作方法を習得しておく必要があります。開発には当然プログラミングの知識や経験が必須であるため、プログラミングスキルや開発ノウハウを保有していない企業が自社で開発することは難しいでしょう。自社に開発ノウハウがない場合は、AmazonAPIにかかわる開発に精通し、豊富な開発実績を持つシステム開発会社への外注を推奨します。
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