思いついたアイデアをITで実現できないか検討したが、社内にIT技術に明るい人材がいないうえに、システム開発会社などとのお付き合いもなく、誰にも相談できず困ったという経験はないだろうか。アジアインタートレード株式会社の代表取締役 高木 潔 氏も、2024年10月にそんな困難に直面した1人だ。
インターネットで適当なシステム開発会社を検索して1社ずつコンタクトするのは大変で非現実的と考えた高木氏。ITに特化した発注先選定支援サービス『発注ナビ』の利用を思いつく。専門スタッフによる“実現したいこと”のヒアリングの後、エントリーのあった開発会社4社とコンタクトをとり専門家の意見を聞くことに。結果、技術的に困難であることを理解して案件はクローズとなったが、複数の専門家の知見を得て極めて効率的に実現の可能性を判断できたと振り返る高木氏に、発注ナビに対する評価や今後への期待について伺った。
思い付いたアイデアを形にして、自社の新サービスとして提供を目指す
アジアインタートレード株式会社
代表取締役 高木潔氏
――アジアインタートレード様の事業について教えてください。
アジアインタートレード株式会社 高木氏：当社は、7・8年前に野菜の卸ビジネスを開始し、飲食店向けに全国の青果卸価格を一括比較し最安値で購入できるサービスを提供しています。最近は青果以外に鮮魚・精肉・精米の取扱いも開始しました。代表の私が新規取引先開拓や新規事業開発などフロント業務を、その他約10名のスタッフがデータ入力などバック業務を担当しています。
――今回のWebアプリケーション開発は、どういう目的ではじまったのですか。
高木氏：当社ホームページでも、“事業の立ち上げを得意とし、無から有を生み出すことを至上の喜びとしている”と謳っているとおり、私自身、新しい領域での通販ビジネス立ち上げなど、これまで様々なアイデアを事業化しながら現在に至ります。こうした事業のアイデアは、日常のニュースや何気ない会話のなかに潜んでいるもので、今回開発を目指したのは誤送信対策を盛り込んだメール送受信の仕組みでした。まさに“これができたらみんな喜ぶにちがいない”というアイデアで、なんとか形にして弊社の新しいサービスとして提供できないだろうかと考えました。
ただ、私には果たしてそれが技術的に可能なのか分からず、周囲に相談できそうな相手も居ない状況でした。インターネットで適当なシステム開発会社をリストアップして、1社ずつ問い合わせるという手もなくはないですが、システム開発の知識がない私にとって、どういった会社に声をかければよいか見当もつかず、工数的にもハードルが高く、もっと気軽に専門家に相談できる方法がないか考えました。
効率よく専門家の意見を聞く手段として、発注ナビを活用
――どのような経緯で発注ナビ利用にたどりついたのでしょうか。
高木氏：検索サービスで発注ナビの存在を知りました。発注ナビのような発注先選定支援サービスはこれまで何度か利用したことがあり、オファー内容を登録するだけで、興味を持った複数の企業とつながって直接専門家の知見を聞くことができます。今回は発注ナビのほか、他社サービスを含めいくつかのサービスを利用しましたが、相談登録に対し一番早くレスポンスがあったのが発注ナビでした。担当者に詳細をお伝えしたところ、翌営業日には4社の開発会社をご紹介いただき、その後私の方から連絡を入れて、各社と打ち合わせに進みました。
――発注ナビ担当の印象はどうでしたか。
高木氏：フォームにて相談登録後、開発会社に対するオファー内容のヒアリングに進みましたが、やりとりが非常に丁寧で、“当方のやりたいことをきっちり理解いただいた”手応えがあったので、そのままマッチングに進むことにしました。実際、エントリーのあった4社と打ち合わせをした際もそのあたりはきちんと伝わっていて、スムーズに打ち合わせができたと思います。その後も定期的にフォローのご連絡をいただきましたが、丁寧さは一貫していて安心して利用しています。
――どのような会社を何社紹介されたのでしょうか。
高木氏：4社の紹介を受けました。4社4様というのでしょうか。それぞれ異なるアプローチでしたが、皆さん実現に向けて、一生懸命いろんなアイデアを考えてくれました。「こういう方法があるのではないか」と積極的に提案してくださり、真摯に向き合ってくださいました。紹介社数についてもちょうどよかったと思います。多すぎず少なすぎず。これ以上多かったら商談も大変だったと思いましたが、発注ナビさんのほうで良い形に選定していただいたのだと思いました。
IT人材のいない中小企業にとって心強いサービス
――その後の進捗状況についても教えてください。
高木氏：4社とそれぞれ打ち合わせをした結果、現状の技術では難しいということが分かりました。まだ世にない新しいアイデアの場合、専門知識のない人間にとって実現の可能性を調べるのも大変で、モヤモヤしたまま忘れてしまうことがよくありますが、今回は、思いついた瞬間に発注ナビを利用することで、専門家の知見を参考に実現の可能性や手法を検討・判断できました。今回のアイデアに関しては、かなり難易度が高いことが私にも理解できたので、納得のうえでクローズしました。
――今回発注ナビを利用して、どんな方にお勧めだと思いますか。
高木氏：個人的に発注ナビについては、ITに特化して300以上のテクノロジーに対応している点や、日本最大級6000社以上の開発会社をネットワークしていることを含め、やはりシステム開発に強いイメージがあります。専門スタッフが間に入って、最適な開発会社をピックアップくれるので、当社のようにIT人材のいない会社でも安心です。なにより発注者側は一切費用がかからないので、リサーチや業者選定にあまりコストをかけられない中小企業にとって心強いサービスだと思います。
――ありがとうございました。
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