
「システムを移行したいのに、処理がどうなっているか分からない」という場合、リバースエンジニアリングなどで既存システムのソースコードを解析し、処理や仕様を明らかにする必要があり、開発のハードルが一気に高くなる。
このハードルを乗り越えるべく、発注ナビを利用して開発会社を探し、出会った会社とシステム移行を進めているのが、法律関連の資格試験対策講座などを中心に展開する株式会社法学館だ。これまで複数回発注ナビを利用しており、「毎回、正解だと思える会社に出会える」と話す、同社のDX推進部部長である春原大祐氏に、今回のプロジェクトの経緯と併せて、発注ナビの評価について詳しく伺った。
| 社名 | 株式会社法学館 |
|---|---|
| 事業内容 | 法律資格・公務員試験の受験指導事業 |
| 依頼内容 | 新規CMSの構築 |
- 既存システムの仕様が不明:CMSとEC基盤の連携部分の仕様が不明で、既存ベンダーに対応を断られていた。
- 高度な解析技術の必要性:仕様を明らかにするためのアセスメントなどシステム移行のハードルが高かった。
- 課題解決力の高い開発会社の選定:潜在的な問題まで深掘りし解決する、EC基盤に精通した会社に一任できた。
- 最適かつスムーズなマッチングの実現:的確なヒアリングにより、自社にとっての正解と思える会社に出会えた。
CMS移行にあたって、EC基盤サービスとの連携部分がネックに
株式会社法学館
DX推進部部長 春原大祐氏
―― 法学館様の事業内容を教えてください。
株式会社法学館 春原氏:司法試験をはじめとする各種法律資格試験や、公務員試験の試験対策講座を中心とした『伊藤塾』をメインに、いくつかの事業を運営しています。
伊藤塾は特に司法試験に強く、予備試験ルート(※)の合格者のうち95%が伊藤塾で何らかの受講実績があるなど、圧倒的な実績を持っています。また、司法書士試験でも合格占有率 54.3% を誇っています。そのほか、司法書士や行政書士向けの講座や、最近では社会保険労務士、中小企業診断士、ファイナンシャルプランナーなどのコースも開設しました。
※ 法科大学院に通わず、予備試験を受験することで、司法試験の受験資格を得るルート。
―― 今回のプロジェクトの背景をお聞かせください。
春原氏:伊藤塾のWebサイトには、そのまま講座を申し込み(購入)できる機能があります。この機能は、Webサイトを管理するCMSと、EC基盤サービスを連携する形で実装していたのですが、CMS側の使い勝手に問題があり、移行することに決めました。
移行先のCMSにはWordPressを採用し、対応できる会社を手配、またEC基盤サービスはそのまま引き継ぎ、サービスを提供するベンダーに実装などを依頼しました。
ところが、CMSとEC基盤サービスを連携するプログラムは以前のCMSを担当していたベンダーが実装したもので、仕様の詳細が分かりません。たとえば、講座名や金額などEC基盤サービス側で保持する情報を、CMS側で取得してWebサイトの一部として表示するなど、利便性を考えて作り込んだものの、その過程で複雑な処理が多く存在します。EC基盤サービスのベンダーと、CMSを担当する会社の両方に相談したのですが、いずれも「自分たちでは対応が難しいので、ほかの会社を探してほしい」といわれてしまいました。
私自身、既存システムのアセスメントは必要になるだろうと考えていたこともあり、この機会に、連携部分を担当してもらう開発会社を別途探すことにしたのです。
打ち合わせ段階から的確な指摘・踏み込んだ提案まであった開発会社を選定
―― 発注ナビを利用した経緯を教えてください。
春原氏:元々IT業界で仕事をしていたため、発注ナビのサービス自体は以前から知っていました。前職では発注を受ける側で、開発会社を探すために利用する機会はなかったのですが、法学館に転職して発注する立場になったことで「いつか使える」と思っていた経緯があります。
少し前に受験生向けアプリを開発する際にも発注ナビを活用したのですが、その際も良い開発会社と出会えました。今回のWordPressへの移行も発注ナビに依頼し、やはり良い会社を紹介してもらえたことから、今後も迷いなく発注ナビを利用しようと決めました。
―― 今回、発注ナビからは3社ご紹介しました。
春原氏:打ち合わせで話をする中でどういった技術があるのかが見えてくるため、選定ではそれを基準とすることにしています。3社紹介いただいたうちの2社で迷っていたのですが、最終的に発注した会社は、EC基盤サービスを扱った実績があり、「これをこう使っているのではないか」と打ち合わせの早い段階でかなり的確な指摘がありました。さらにはデータやテーブルの構造なども推測したうえで、「かなり複雑な処理になっているが、簡素化するつもりはないのか」など踏み込んだ提案までしてもらいました。
技術力も知見もあるなら、まずはこの会社にアセスメントを依頼しようと現行調査からお願いしました。発注ナビへ11月に相談し、12月には発注と、かなりスピード感をもって進めることができた印象です。
移行に向けて着実に進行。信頼できる担当者なので、焦りはない
―― アセスメントや移行は順調に進んでいますか。
春原氏:EC基盤サービス側の担当者と、連携部分の担当者の間で、しっかりコミュニケーションが取れており、こちらから見ていても、互いの実力を把握した状態で一緒に進めていることが分かります。アセスメントだけでなく、実際の移行までまとめてお任せしようと、早い段階で意思決定できました。
今回依頼した会社は、こちらが提示した課題を解決するだけでなく、「裏ではこういう困りごとがあるのではないか」など、潜在的な問題まで深掘りしてくれるため、かなり助けられています。
―― 移行の時期は決まりましたか。
春原氏:既存のCMSは2026年末までに利用を終了する契約です。万が一、クリティカルな問題が出た場合に切り戻して対応できるよう、10月中旬に移行を行う予定としています。
移行まで1ヶ月半を切る中、まだ不具合が出ているのですが、焦ってはいません。担当者が頼りになる人ばかりなので、一つずつプロセスを積み重ねれば十分間に合うと考えています。
紹介企業の中に必ず「現時点での正解」と思える会社がある
―― 発注ナビの評価はいかがでしょうか。
春原氏:Webで依頼を登録してから、会社を紹介してもらうまでの流れがとにかくスムーズで、ストレスを感じたことがありません。私が記入した内容をもとに、深掘りするためのヒアリングがありますが、その際の質問も的確で、紹介いただく企業の選定にもその情報が活かされていると感じます。紹介いただく企業の中には、必ず「現時点ではここが正解だ」と思える会社が含まれており、満足度も高いです。
―― 今後予定している取り組みなどがあればお聞かせください。
春原氏:今回はとにかくCMSの移行を最優先にしましたが、いくつかバージョンアップが必要な部分があります。移行後、落ち着いた段階でバージョンアップも進めたいですし、カート周辺の使い勝手なども改善したいと考えています。
そのほか、生成AIやスマートフォンを活用した学習も受講生のニーズがあると聞いているので、ITの進化として取り入れていきたいですね。実際に進めるときには、以前発注ナビで紹介いただいた開発会社に依頼するのではないでしょうか。長くお付き合いできる開発会社とつながりを持てたのも、発注ナビのメリットだと思います。
―― ありがとうございました。
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