Webサイトの制作で、納期がタイトだったり人手が不足していたりする時はコーディングの外注(アウトソーシング)を検討してみてはいかがでしょうか。コーディングの工程のみを請け負ってくれる制作会社や代行会社は多数ありますが、外注をする際にはポイントを押さえておくことが大切です。そこで今回は、コーディング外注の費用相場、メリット・デメリット、外注先の選定ポイントなどについて詳しくご紹介します。
目次
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1.コーディングとは?
コーディングとは、プログラミング言語を使用してソースコードを作成することを指します。Webサイトをイメージ通りのデザインでブラウザ上に表示するため、HTMLやPHP、CSS、JavaScriptなどの言語を利用してコードを記述していく作業です。こうした作業を行う人は「コーダー」と呼ばれ、多くの企業で求人募集されています。
プログラミングと混同されやすい言葉ですが、コーディングはプログラミング作業の一部です。プログラミングには「プログラムの設計」「ソースコードの作成」「プログラムのテスト」「バグの発見・修正」などの工程があり、コーディングは「ソースコードの作成」の部分に当たる作業です。
社内にWebサイトを制作できるチームがなければ、コーディングを外注するのがおすすめです。
2.コーディングの外注時の依頼先候補
コーディングを請け負ってくれる会社にも様々な特徴があります。コーディングの発注先として、主に3つの候補が挙げられます。
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Web制作会社
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コーディング代行業者
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フリーランス(個人事業主)
●Web制作会社
Web制作会社はコーディングだけでなく、Webサイトの企画やデザインにも対応してくれます。コーディング以外にもWebサイトの企画・デザインもまとめて任せたい場合におすすめの発注先です。ただし、代行できる作業量が増える分、コーディング代行業者やフリーランスと比べると料金は少し高くなる傾向にあります。コーディング以外の作業を自社で内製できない際には、Web制作会社の優先順位を高くすると良いでしょう。
●コーディング代行業者
コーディング代行業者は、その名のとおりコーディングに特化した発注先です。最新のコーディング技術を用いて作業を行う可能性が高く、コーディングの経験が豊富な人も多いため、クオリティ・作業スピードともに期待できます。料金はWeb制作会社よりも安く、フリーランスよりもやや高額になる傾向にあります。ある程度高い技術力が確保されているため、コーディングのみの対応の割にはそれなりにコストが高くなっています。また、コーディング代行業者という名のとおり、請け負う作業はコーディングだけでWebサイトの企画・デザインは受け付けていないこともあるため注意しましょう。
●フリーランス(個人事業主)
フリーランスについては、簡単なコーディングから専門的なコーディングまで柔軟な形で仕事を依頼することができます。Web制作会社やコーディング代行業者とは異なり、クラウドソーシングやSNSなどで探すことができるため、容易に依頼ができるといえるでしょう。さらに、料金はWeb制作会社やコーディング代行業者よりも安いことが多く、コーディングのレベルによって変動します。柔軟に依頼することができる点がメリットであるフリーランスですが、事業者により使える開発言語が大きく異なります。依頼する前に、使える言語を必ず確認しましょう。
また、技術の個人差も激しいため、技術力がある人材を見極めることも求められます。
3.コーディングの外注依頼の費用相場
コーディングの外注は、Webサイトの規模や依頼先によって相場が大きく異なります。例えば、ブログのように小規模なWebサイトの場合、コーディングの規模は小さい上に複雑な機能も必要ありません。コーディングの費用を抑えやすいので、高くても8万円程度になるでしょう。一方、企業や製品のサービスサイトをコーディングする場合、サイトの規模は大きくなって動的コンテンツなどの導入も必要となるため、コーディングの費用は50万円程度になることもあります。もちろん、機能の追加や運用保守などが加われば、その分費用も高くなります。これらの相場はあくまで目安としてとらえつつ、外注の前に明確な見積もりを出してもらいましょう。
●Web制作会社の場合
Web制作会社は、基本的にはホームページの設計・デザイン・コーディングまでがセットになったサービスを提供しています。なお、コーディングのみの対応が可能な会社もあります。社内にデザインを担う人材が不足している場合は、設計やデザインからコーディングまで一括で依頼ができるWeb制作会社を選ぶと良いでしょう。Web制作会社にコーディングを外注する場合の費用相場は以下の表のとおりです。
依頼内容 | 費用の目安 |
---|---|
トップページ | 10,000円〜40,000円 |
下層ページ(1ページあたり) | 5,000円~20,000円 |
レスポンシブ対応 | 通常ページ単価の1.5~2倍 |
10ページ程度の企業サイト | 120,000円~180,000円 |
ディレクション費用 | ~200,000円 |
●コーディング代行業者の場合
デザイナーが社内にいてデザインを内製できる場合は、コーディングに特化したコーディング代行業者に外注するのも1つの方法です。コーディング代行業者に外注をする場合の費用相場は以下の表のとおりです。
依頼内容 | 費用の目安 |
---|---|
基本料金 | 30,000円~50,000円 |
トップページ | 10,000円〜40,000円 |
下層ページ(1ページあたり) | 5,000円~10,000円 |
レスポンシブ対応 | 通常ページ単価の1.5~2倍 |
ページごとの単価が安価な場合は別途基本料金が発生することが多いため、あらかじめコーディングの代行を依頼したいサイトの規模やページ数の確認、基本料金の扱いについて確認しましょう。
●フリーランスの場合
コーディング代行業者と同様に、デザイナーが社内にいてデザインを内製できる場合は個人で活動しているフリーランスのコーダーに依頼をする方法もあります。
依頼内容 | 費用の目安 |
---|---|
基本料金 | 0円 |
トップページ | 25,000円〜 |
下層ページ(1ページあたり) | 20,000円〜 |
レスポンシブ対応 | 10,000円〜 |
フリーランスのコーダーに依頼をするメリットは、LPなどの1枚だけのページや既存のページのコードの書き直し、部分的な追加なども依頼しやすい点が挙げられます。また、コストが安価な点は大きなメリットだといえるでしょう。費用の目安だけをみるとフリーランスのほうが安くなる傾向にありますが、まとまった人手を確保したり、大規模なコーディング作業を依頼したりするのであれば、制作会社やコーディング代行業者へ依頼するのがおすすめです。
4.コーディングを外注するメリット
コーディングを外注するメリットとしては、以下のものが挙げられます。
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コーディングのコストを抑えやすい
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Webサイトのクオリティをアップさせやすい
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社外の知識やノウハウを吸収できる
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社内リソースを有効活用できる
●コーディングのコストを抑えやすい
コーディングを外注することで、Webサイトを製作するコストを抑えやすくなります。社内でコーディングを任せようとすると、人件費に直接かかってきます。しかし、コーディングを外注することでそのコストは人件費という大きなコストではなく、外注費としてコーディングができます。コーディングは比較的安価で請け負ってくれる企業や個人が多いため、簡易的なものであればコーディングを外注することはコストパフォーマンス面においてメリットがあるといえます。
●Webサイトのクオリティをアップさせやすい
コーディングを外注することで、クオリティの高いWebサイトを構築してもらえる点もメリットとして挙げられます。自社でコーディングできる部署があり、内製が可能な場合は、わざわざ発注先を探す必要はありません。しかし、エンジニアの業務量によってはコーディングを依頼できないこともあり得ます。コーディングを外注できれば、コーディングのスキルが高い人材にコーディングを依頼することができます。外部のプロに任せることで、サイトの挙動やSEO、デザインなどの観点からもクオリティが高いWebサイトの製作が期待できるでしょう。
●社外の知識やノウハウを吸収できる
コーディングを外注した際には、外注先のノウハウでコーディングされた製作物が納品されます。コーディングは、作業担当者のスキルが現れる作業です。そのため、例えばマークアップなどの外部のコーディング技術を納品された製作物から得ることができれば、社内の知識やノウハウの向上に役立つというメリットがあります。専門性の高いコーディングは外注し、簡単なコーディングは自社で内製することが、長期的に安定したWebサイトの運営につながるといえるでしょう。
●社内リソースを有効活用できる
コーディングを社外に外注することによって、社内のリソースをほかの業務に有効活用することができます。Webサイト製作において、人員が不足している場合、コーディングを担当する社員はほかの業務と兼任することも起こり得ます。人件費を節約することはできますが、コーディングは作業負荷が重いため、ほかの業務に支障をきたしたり、中途半端になってしまったりということにもなりかねません。社内のリソースが増えれば、SEOやマーケティングなどの企画・施策を練るためのリソースを確保しやすくなります。コーディングを外注することで、より重要度の高い作業に注力できるようになる点もメリットの1つです。
5.コーディングを外注するデメリット
コーディングを外注することによってメリットがある一方で、以下の点がデメリットとして挙げられます。
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すぐに更新できない
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規模によってコストが肥大化しやすい
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外注先とのコミュニケーションがうまくいかない場合がある
●すぐに更新できない
コーディングを外注した際には、すぐにコーディングを依頼した納品物の更新ができません。コーディング担当者が自社の従業員であれば、問題が発生した場合はすぐに連絡して更新することができます。しかし、コーディング担当者が外部の人員の場合は、不具合があった際に更新や修正を行うまでにどうしても時間がかかってしまいます。
●規模によってコストが肥大化しやすい
コーディングを外注で依頼することによって、人件費を節約することはできますが、外注費を負担する必要があります。Webサイトの規模やコーディングの内容によっては、外注費が肥大化することも起こり得ます。特に、オプションを付けたりサービス内容を拡充したりするとコストの負担は大きくなるでしょう。外注費を抑えるには、内製するものと外注するものを明確に分け、必要な箇所だけを外注する方法がおすすめです。
●外注先とのコミュニケーションがうまくいかない場合がある
外注先と連絡を取る際に、外注先とのコミュニケーションがうまくいかないこともあります。特に、打ち合わせという形ではなくメールなどのテキストで更新を依頼すると、依頼内容の情報が正確に伝わらないことも起こり得ます。認識に齟齬が生じた結果、見当違いの納品や更新が行われることも少なくありません。コミュニケーションエラーは、直接打ち合わせすることで避けることができます。対面での打ち合わせができない場合は、Web会議ツールを利用すると良いでしょう。
6.外注先の選定ポイント
コーディングを外注することで得られるメリットは多くありますが、外注をした際にトラブルが起こることもあり得ます。トラブルを防ぐためには、外注先の選定時に注意をすることが大切です。以下の選定ポイントを確認しておきましょう。それぞれ詳しく解説していきます。
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得意な言語
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基本料金設定の有無
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実績の豊富さ
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ページ単価と1ページの長さ上限
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レスポンシブ対応の有無
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コミュニケーションの取りやすさ
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検証の対象となるブラウザ・OS
●得意な言語
外注依頼において、外注先が得意な言語を把握して依頼することが重要です。言語は数多くの種類があり、それぞれの言語に適した作業が決まっています。そのため、作りたい成果物に合った言語を使える外注先に発注する必要があります。依頼候補の企業や個人が使える言語をよく確認しておきましょう。
●基本料金設定の有無
会社によっては、Webページの作成料金だけではなく基本料金も発生する会社もあります。そのため、依頼をするWebページの作成料金のみで予算を検討していたら、基本料金も発生するため予算をオーバーした、ということが起こり得ます。1ページのコーディング料金が安価な場合は、基本料金が設定されていることが多いため、依頼をする前に必ず基本料金設定の有無を確認することが大切です。
●実績の豊富さ
外注先を選ぶ際のポイントとして、「自社の希望に沿ったコーディングができるか」という点も重要なポイントの1つです。外注先の実績を確認することによって、対応が可能なサイトやデザインの水準を把握できるようになります。その際、コーディングを依頼したいサイトと同様のジャンルや似ている実績があればよりイメージがしやすくなるでしょう。個人や会社が公開している実績を確認しておくことがおすすめです。また、実績の内容だけでなくほかのクライアントからの評価についても確認しておくとなお良いでしょう。実際に依頼した側からの良い評価は、品質の高さを判断するポイントになります。
●1ページあたりの単価と長さの上限
外注先を選ぶ際には、コストも重要な要素になります。予算を組む際に、ページ単価を確認することが大切です。1ページあたりの単価を必ず確認しましょう。また、ページ単価とあわせて、1ページあたりの上限となる長さを規定している会社が多くあります。上限を超えた分のコーディングは別料金となるため、依頼前に必ず1ページの長さを確認しておきましょう。依頼する会社を選定したら、その会社の規定の1ページの長さでWebのデザインを作成する方法もおすすめです。この方法を用いれば、別途料金が発生することはありません。
●レスポンシブ対応の有無
レスポンシブとは、1つのHTMLでスマートフォンやタブレットなどのデバイスごとに対応した最適なデザインを提供するコーディング手法です。近年はスマートフォンやタブレットを利用するユーザーが増加していることもあり、レスポンシブ対応のコーディングは必須だといっても過言ではありません。レスポンシブ対応の有無について、事前に必ず確認するようにしましょう。また、レスポンシブ対応は別途料金がかかるケースもあるため、料金についても注意する必要があります。
●コミュニケーションの取りやすさ
コーディングを依頼する際のデメリットとして、外注先とのコミュニケーションがうまくいかないことがあるということは既にお伝えした通りです。外注先を選定する際には、コミュニケーションの取りやすい会社を選ぶようにしましょう。
発注先の候補と要望のやり取りをする中で、コミュニケーション能力をチェックしておくと、依頼後の失敗のリスクを減らせます。初めからコミュニケーションがうまく取れないと、そのあとのコミュニケーションも円滑に進行しない可能性があるため、意思疎通の難しい相手への依頼は避けたほうが良いでしょう。
特に、動作がページ数が多いサイトのコーディングを依頼する場合は、その分認識の齟齬が生まれやすくなります。近年はWeb会議ツールを活用するシーンも増加していますが、対面での打ち合わせが必要なシチュエーションも想定されます。来訪や出張が可能な外注先に依頼しておくことで、よりコミュニケーションが取りやすくなります。
●検証の対象となるブラウザ・OS
インターネットの目覚ましい発達とともに、ユーザーが利用しているブラウザやOSの種類も豊富になっています。すべてのブラウザやOSで最適化されたページを表示することが理想ではありますが、実際にすべてのブラウザやOSに対応してもらうことは困難です。検証の対象として対応をしてもらうブラウザやOSが増加すると、個別対応となるためその分の料金が追加で発生します。シェア率などを考慮して、検証の対象となるブラウザやOSの範囲を事前に確認・決定しておけば、コストの追加発生を防ぐことができます。
7.外注依頼から納品までの流れ
コーディングを外注する際には、納品までの流れを理解したうえで問い合わせをすることが大切です。外注依頼から納品までの流れは、以下のとおりです。
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Step1:見積もりの依頼
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Step2:発注先の決定
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Step3:必要なデータの提出
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Step4:コーディング作業の開始
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Step5:テストとチェック
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Step6:納品
●Step1:見積もりの依頼
まず、外注候補となる複数の企業に相見積もりを依頼しましょう。見積もり依頼をする際は、資料としてデザインデータとサイトマップのようにWebに関するデータが必要になる場合があります。
●Step2:発注先の決定
見積もりを依頼した中から、最も自社に適した外注先を選びましょう。発注先を決定したら、依頼内容や金額、サービス内容についてよく確認してから契約書を締結します。
●Step3:必要なデータの提出
契約が完了したら、必要なデータを提出しましょう。見積もりの際にサイトマップやデザインデータを提出していない場合は、この段階で提出をします。ほかにもページで使用する画像やロゴなど、コーディングに必要なクリエイティブのデータ、記事やインタビューなどのテキストデータなど、サイト制作に欠かせないデータが必要になります。また、コーディング指示書もあわせて提出しましょう。
●Step4:コーディング作業の開始
コーディングの外注先には独自のガイドラインがあるため、通常はそのガイドラインに則りコーディングが進められます。発注側が提供したガイドラインに則ったコーディングをしてもらうことも可能ですが、一般的に追加料金が発生します。コーディングの作業が開始したら、定期的に打ち合わせを行って進捗報告を受けたり、事前に決定した連絡ツールを通して指示を出したりするようにしましょう。
●Step5:テストとチェック
外注先のブラウザでテストと検証が完了したら、発注側でもデザインや挙動のチェックを行います。テスト結果を確認し問題が発生した際には、修正や変更を依頼しましょう。納品前であれば微調整でも対応が可能なため、デザインミスなどの細部な点についても気づいた箇所は指摘し、修正してもらうことが大切です。
●Step6:納品
テストとチェックで問題が解消したら、納品になります。主な納品方法は以下の2つです。
圧縮ファイルを送付・格納してもらいダウンロードする方法
HTML、CSS、画像などのファイル一式を圧縮して送付・格納してもらい、ファイルをダウンロードする方法です。この方法の場合は、発注者側はコーディング対象のサイトのサーバに納品データをアップロードする作業が必要になります。
自社サーバに直接アップロードしてもらう方法
外注先がコーディング対象サイトのサーバに直接アップロードする方法です。この方法の場合は、外注先にパスワードなどのサーバ情報を提供する必要があります。そのため、契約時には機密保持契約を締結するなどの厳重なセキュリティ対策を行いましょう。
8.コーディングの外注を依頼する際のポイント・注意点
コーディングの外注を成功させるためには、押さえておくべきポイントがいくつかあります。特に外注先とのコミュニケーションは重要な要素となるため、注意して進めましょう。ここでは依頼時のポイント・注意点についてまとめます。
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発注先を決める前に要件を固めておく
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「一括見積もり」で複数の外注先候補に見積もり依頼する
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連絡方法を統一し、複数の連絡手段を確保する
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依頼する際の注意事項・要望を共有する
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具体的な指示を心がける
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デザインの見本やサンプルを用意する
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追加作業・修正作業の指示を明確にする
●発注先を決める前に要件を固めておく
発注先を決める前に要件を固めておくことが大切です。まずはシステムを導入する目的を明確にし、その目的に沿った形で要件を固めていきます。そして、固めた要件の内容に合った発注先を探して、依頼候補の発注先をいくつか挙げておきましょう。また、納期日を伝えて完成までのスケジュールの目安を立ててもらうことも大切です。そのスケジュールを見て、各工程の仕事のスケジュールに余裕があるかどうかで判断してみるのも良いでしょう。
●「一括見積もり」で複数の外注先候補に見積もり依頼する
依頼候補の発注先を決めたら、一括見積もりで複数の候補先に見積もりを依頼しましょう。「一括見積もり」とは、一度の入力でまとめて複数の候補先に見積もりを作成してもらう方法です。この方法を用いると発注先ごとに見積書 を作成してもらう必要がないため、効率良く費用の見積もりを算出できます。一括見積もりについてより詳しく知りたい方は、以下のページをご参照ください。システム開発における一括見積もりの基本情報や、個別見積もりとの違いについてわかりやすく紹介しています。
●連絡方法を統一し、複数の連絡手段を確保する
事前に話し合いを行い、業務で使用する連絡ツールを決めておきましょう。至急で連絡を取りたい際に、思うように連絡できないことがあるとトラブルの発生につながります。例えば、自社で使用している連絡ツールが使えても、外注先が使用している連絡ツールがメンテナンスなどで使えないということも起こり得ます。また、連絡ツールを提供している企業の事情によって連絡ツールそのもののサービス提供がなくなったりすることが稀にあります。そういった場合に備えて、連絡方法を統一しましょう。使用している連絡ツールが使えなくなった時のために、複数の連絡手段を確保しておくとなお良いでしょう。
●依頼する際の注意事項・要望を共有する
外注先に依頼する際には、正確に情報を共有することが重要です。特に注意すべき事項や要望は念を押して伝えておいたりエビデンスを残しておいたりすると、コミュニケーションエラーを避けられます。伝えるべき注意事項や要望が発生した際には、すぐに情報共有をするように心掛けましょう。注意事項や要望を伝える際には、以下の2つのポイントに注意しましょう。
●具体的な指示を心がける
まず、外注先に対して具体的な指示を心がけましょう。その際、視覚的にわかりやすい指示をすることが重要です。例えば、サイトの中の動きを表現したい場合は、参考サイトのURLを提示し、「このサイトのこの動きと同様の動きにしたいのですが、可能でしょうか?」という確認の仕方をするのがおすすめです。
テキストのみの指示では認識の齟齬が生まれやすい傾向にありますが、実際のWebサイトの動きを例として挙げることによって認識の齟齬の発生を防ぐことにつながります。また、指示をする際には該当する場所が明確なことも大切です。該当箇所への指示も、テキストで行うよりもビジュアル化して指示を行うとわかりやすいでしょう。修正や依頼を簡単にビジュアル化できるツールなどを導入することで、指示をビジュアル化しながら該当箇所にテキストで伝えることができます。
●デザインの見本やサンプルを用意する
視覚的にわかりやすい指示を心がけるために、デザインの指示には必ず見本やサンプルを用意することが大切です。デザインに関する指示をテキストで行うことは容易ではありません。デザインの仕上がりの具体的なイメージを見本やサンプルとして用意し、コーダーに共有することを心がけましょう。また、デザインカンプ(完成見本)ができていない状況の場合は、見本やサンプルを活用しておおよそのデザインのレベル感を伝えることも効果的な指示の方法です。納期に間に合わなかったり、希望するデザインが表現できなかったりというトラブルは、デザインのレベル感に対する認識の齟齬が原因であることがあります。見積もりを依頼する際に、デザインのレベル感の認識をすり合わせてから料金と納期の設定をしましょう。
●追加作業・修正作業の指示を明確にする
コーディングを外注した際に発生しやすいトラブルとして、修正回数が多かったり事前に明確な指示がなく追加の作業が発生したりすることが挙げられます。コーダーが制作物を納品するまでの一般的な流れは、リストアップした修正点をフィードバックして、解消されるまでコーダーに修正してもらうことになります。この際に、事前に指示をした箇所の修正なのか、追加で発生した作業なのかを明確にしましょう。事前に指示をしていない箇所の場合は追加で料金が必要なことがあります。
また、通常、コーディング作業の料金体系について、通常は修正作業に関しては料金が発生しないため、依頼をすればコーダーはすぐに修正対応をしてくれるでしょう。しかし、依頼した作業の完了後に生じる追加の作業に関しては別途料金が発生するため、追加での作業の依頼の際には料金に関するコミュニケーションを取ることも注意しましょう。
9.コーディングの外注は今後のやり取りも見据えて
コーディングの外注には、コスト削減やWebサイトのクオリティアップなどメリットがたくさんある一方で、更新にタイムロスが発生してしまったり外注先とのコミュニケーションがうまく取れなかったりというデメリットもあります。コーディングを外注する際、自社に合った外注先へ依頼できないことでコミュニケーションロスやミスが発生し、想像以上のコストがかかることも起こり得ます。とはいえ、複数の外注先を自社のみで比較するのは骨が折れる作業でしょう。
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