現代社会では、ほとんどの方がスマートフォンやパソコンを所有し、インターネットが日常的な存在になっています。そんな時代に、自社製品やサービスの販促を効果的に行うホームページは非常に重要です。企業はECサイトやコーポレートサイトを効果的に運営し、事業戦略の要(かなめ)として活用しています。
今回は、「ホームページ制作にかかる費用を知りたい」「Webサイトの発注を依頼したい」と考えている企業担当者に向けて、費用相場や発注方法などを詳しく解説します。費用相場と発注方法を把握することで、コストを抑えたうえで目的に適ったホームページを作成しやすくなります。
目次
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ホームページ制作の費用相場は?
種類 | 金額 |
---|---|
ECサイト(ショッピングサイト) | 無料~300万円以上 |
コーポレートサイト | 10万円~100万円以上 |
オウンドメディア | 5万円~300万円以上 |
ランディングページ(LP) | 無料~60万円以上 |
種類別のホームページ制作費用の相場は上記のようになっています。ホームページ制作費用の相場は種類ごとに異なり、規模やシステム会社の料金設定によって変動します。さらに、ホームページ制作をすべて外注する方法(フルオーダー)や、一部分だけを作成する方法(パーツ制作)など、依頼の方法によっても費用は変動します。費用相場はあくまでも目安ととらえ、具体的な金額はシステム会社に見積もりを依頼しましょう。
ただし、機能が増えたり規模が大きくなったりするほど、費用が高くなる傾向があります。システム会社にホームページ制作を依頼する際は、サイトの規模や必要な機能を明確にしておくと、正確な見積もりを算出しやすくなります。
Webサイト別のホームページ制作費用の比較
Webサイトの種類によって、制作費用は大きく異なります。ここでは、ECサイト、コーポレートサイト、オウンドメディア、ランディングページ(LP)の4種類に分けて、それぞれの費用相場を解説します。
●ECサイト
ECサイトとは、electronic commerceの頭文字を取った略称で、電子商取引を行うWebサイトのことを指します。電子商取引とは、インターネットなどの電子的な手段を利用して商品やサービスの売買が行われることです。大きく分けると、モール型と自社サイト型の2種類があります。
モール型は、提供されたモールのシステム上で店舗を開設し、商品を販売する形式です。これにはAmazonや楽天市場などが該当します。モール型の場合、ショップのテンプレートや決済システムなどはモール側が用意してくれるため、ECサイトを一から構築する必要はありません。そのため、作成費用は無料〜10万円程度とかなり安く抑えることができます。
一方で、自社サイト型の場合は、自らECサイトを構築する必要があり、作成費用はかさみます。少なくとも50万円以上といわれ、規模やホームページの制作手法によっては、200万円~300万円程度かかるケースもあります。
●コーポレートサイト
コーポレートサイトとは、企業の情報を発信するためのホームページのことです。会社概要、事業やサービスに関する案内、問い合わせのページが最低限必要になってきます。
コーポレートサイトの作成費用は、ホームページ内のページ数に左右されます。最低限の情報であれば、10万円~30万円程度で作成可能です。集客に力を入れるために事例紹介や顧客の声などのページを増やしたり、凝ったデザインにしたりすると費用は100万円を超えるケースも少なくありません。
●オウンドメディア
オウンドメディアとは、企業や店舗が運営しているメディアサイトのことです。
WordPressなどのCMSを利用する場合、自社で作成すれば5万円~10万円、外注しても20万円程度でホームページ制作が可能なケースが多いです。ただし、CMSのテンプレートに沿った設定となるため、デザインに制限があります。独自のデザインで作成したいのであれば、50〜100万円は見積もっておく必要があります。
また、本格的な運用・集客支援を含んだサイトを作成する場合、150万円~300万円程度かかることがあります。コストはかかるものの、集客や販促につながるため、長期的には費用をペイできる可能性があります。将来を見据えて、どの方法でホームページを作成するのが良いか判断する必要があるでしょう。
●ランディングページ(LP)
ランディングページ(LP)は、広告をクリックした際に表示される縦長のWebページのことです。商品やサービスの宣伝に使われます。
ページを作るだけであれば、無料〜20万円程度で作成することが可能です。しかし、この価格帯では、テンプレートをもとに画像やテキストを追加しただけのページに仕上がる場合が多く、修正対応をしてもらえないケースもあります。
一方で、マーケティング運用も依頼する場合や、オリジナリティのある構成やデザインにしてもらおうとすると、30〜60万円程度が費用相場です。
ランディングページは、1ページですが、顧客の購買意欲を搔き立てるために欠かせないページです。十分に商品・サービスの良さをアピールする必要がある為、コストをかけることも必要になってくるページの1つです。
ホームページの作成方法別の費用相場
Webサイトの種類以外に、ホームページの作成方法によっても費用が左右されます。ここでは、ホームページの作成方法別の費用相場について解説します。
開発方法 | 金額 |
---|---|
テンプレートを使用する場合(20ページ程度) | オープンソース型(WordPressなど):10万円~30万円 |
独自CMS:50万円~100万円 | |
テンプレートを使用した場合 | 5万円~ |
フルスクラッチで作成する場合 | 500万円~2,000万円程度 |
以上のように、ホームページ制作費用相場は、開発方法で大きく異なります。
ホームページの運用費はどれぐらい?
ホームページは、制作だけでなく、その後の運用にも費用がかかります。ここでは、ホームページの運用費として挙げられる、以下3つの費用について詳しく解説していきます。
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運用保守・メンテナンス費用
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コンテンツの追加・更新費用
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コンサルティング費用
●運用保守・メンテナンス費用
ホームページを運用していくためには、サーバーやドメインの維持、メンテナンスなどに費用がかかります。この運用保守・メンテナンス費用は、月額3万円〜5万円以上です。
●コンテンツの追加・更新費用
ホームページの情報は、常に新しい情報にする必要があります。そのため、コンテンツの追加や更新は欠かせない作業です。外注でホームページ制作を依頼している場合、コンテンツの追加や更新には、別途費用がかかります。費用は、追加するページ数や工数によって変わります。
●コンサルティング費用
集客に力を入れたい場合、コンサルティングは欠かせません。ホームページ制作会社によっては、コンサルティングも合わせて行ってくれる場合があります。頻度の高い更新やSEO対策の提案を含めたアクセス解析などがコンサルティング内容に含まれます。依頼する会社や内容によって異なりますが費用相場は月額5万円以上です。
ホームページ制作費用を抑えるためのポイント
ホームページ制作にかかる費用について解説してきたところで、制作費用を安く抑えるためのポイントについても紹介しておきましょう。
●コンパクトなサイトにする
ホームページの制作費用は、ページ数や工数によって左右されます。そのため、コンパクトなサイトにしておけば、制作費用を抑えることができます。本格的な作成に入る前の段階で制作内容を吟味し、不要な部分を省きましょう。
また、作業内容や双方の役割を明確にしておけば、作成途中の手戻りや工数削減にもつながります。追加作業が生じれば、追加費用が発生するケースもあるため、制作費用を抑えるうえで、制作内容の吟味をし、要件を検討することは欠かせないといえます。
●内製で構築できるものを洗い出す
ホームページを外注する際は、「何を作成してもらうのか」を明確にしましょう。例えば、一部分のWebページだけ制作依頼をするのであれば、ホームページをフルオーダーで作ってもらうよりも費用を抑えやすくなります。予算や工数と相談したうえで、内製と外注を使い分けることをおすすめします。
また昨今は、WordPressやMovable TypeなどのCMS(ホームページを手軽に運営管理するツール)が普及しています。CMSを使えば、コーディングやデザインの知識にあまり自信のない方でも、ホームページの制作管理を行うことも可能です。製作費や運用費を可能な限り抑えたい場合は、CMSの使用を検討するのも手です。
●補助金・助成金を利用する
ホームページ制作の金銭的な負担を軽減するため、国や自治体から補助金・助成金が支給されています。ホームページ制作だけを対象とした補助金・助成金は少ないですが、それに関連した補助金・助成金は多くあります。補助金・助成金をうまく利用し、ホームページ制作費用を抑えましょう。
ホームページ制作に利用できる補助金・助成金はこちらの記事で詳しく解説しています。
▷ホームページ制作に助成金・補助金が利用できる?その仕組みや使える制度について解説!
●複数の見積もりを出したうえで比較検討する
繰り返しになりますが、ホームページは作成を依頼する企業ごとに費用や開発期間が異なります。そのため希望どおりのホームページを作るためにも、複数の企業から見積もりを貰ったうえで比較検討をしてください。見積もりの段階で、アフターケアや障害発生時のサポート体制などを確認しておくのも良いでしょう。
このほか、「ホームページに必要な要件が満たされているか」の確認も忘れずに行っておきましょう。事前にしっかりと確認ができていれば、ホームページの完成後に「必要な機能が搭載されていない」「想定していたセキュリティ対策が行われていない」などのトラブルを回避しやすくなります。
ホームページ制作の外注先を選ぶポイント
多数あるホームページ制作会社の中から自社に合った外注先を選ぶためには、気を付けておきたいポイントがいくつかあります。ここでは、ホームページ制作の外注先を選ぶポイントについて解説しています。
●実績や評判
外注先が過去に手がけたホームページの制作実績や顧客満足度、口コミ評価を確認することで、信頼性の高い外注先かどうかを判断することができます。制作実績や評判は、外注先のホームページやSNSなどで確認することができます。
●スキルや経験
Webデザインやプログラミングのスキル、ホームページ制作の経験を重視しましょう。制作したいホームページのタイプや難易度に応じて、求めるスキルや経験が異なります。外注先のポートフォリオや制作実績、スキルや経験に関する情報を確認することで、求めるクオリティに対応できる外注先かどうかを判断することができます。
●価格
ホームページ制作の費用は、外注先によって異なります。価格が高額であったり安価であったりする場合には、その理由をしっかりと説明してもらい、適切な価格設定であるかどうかを確認しましょう。また、制作費用の詳細を含めた見積もりを提示してもらうことが大切です。
●サポート体制
ホームページ制作後もアフターケアが提供されているかどうか、万が一問題が発生した場合の対応体制はどうかなど、サポート体制についても確認しましょう。また、運用や更新などのサポートが提供されるかどうかも確認することが大切です。
●コミュニケーション能力
ホームページ制作において、外注先とのコミュニケーション能力は重要です。外注先が、求める情報共有や要望の伝達がスムーズに行われるかどうかを確認しましょう。また、制作過程での報告や相談に対する対応力なども重要です。
●デザインやコンセプトの相性
ホームページ制作において、デザインやコンセプトの相性が重要となります。外注先が持つイメージやスタイルが、求めるホームページのイメージやスタイルにマッチするかどうかを確認しましょう。
以上のポイントを踏まえ、外注先を選定することが重要です。また、複数の外注先から見積もりを取り、比較検討することもおすすめです。
ホームページ制作を得意とする企業を見つける際は、複数の会社から比較検討ができるマッチングサービスの利用をおすすめします。マッチングサービスを使うことで、作りたいホームページや予算などに合わせて最適な企業を選ぶことが可能です。外注のノウハウがなくても手軽に利用できるうえ、IT専門のコンシェルジュがヒアリングを行ってくれます。企業の問題解決に最適な企業をピックアップしてくれるので、オフィシャルサイトやパンフレットを通じて探すよりもずっと早く、外注先を見つけ出すことができます。
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