ホームページの運営管理に役立つCMSには、WordPressのようにオープンソースのソフトウェアが数多く存在します。
数あるオープンソースCMSの中でも、カスタマイズ性とデザイン性の双方に優れる「Joomla!」というCMSをご存知でしょうか。
ここでは、Joomla!の基礎知識と具体的な使い方を詳しく解説します。
Joomla!を使って、サイト制作を行おうと考えている方であれば、当コンテンツを是非ご参照ください。
目次
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Joomla!とは
Joomla Content Management System (CMS) – try it for free!
Joomla!(ジュームラ)は、日本国内での知名度はあまり高くありませんが、世界では人気のあるCMSのひとつです。ここで言うCMSとは「Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)」の略で、Webブラウザからホームページの画像やテキスト、デザイン、レイアウト情報を一元に管理するシステムです。端的に言えば、「ホームページを手軽に運営管理するためのツール」という認識でも構いません。
そんなCMSのひとつであるJoomla!の語源は、スワヒリ語の「Jumla」で、「一斉に」や「全体として」という意味が込められています。2005年にリリースされた歴史のあるCMSながら、エンジニアからの支持は高く、令和の現代でも細かなアップデートが繰り返されているほどです。Webサイトの中でも、ビジネスサイトや公共サイトの運営管理に最適とされていて「エッフェル塔」や「ハーバード大学 学芸大学院」などのサイトがJoomla!を使って構築しています。
Joomla!はオープンソースのソフトウェアなので、無料で利用できるうえ、問題があっても適宜アップデートされます。セキュリティの面でも安心して利用できるでしょう。ちなみにJoomla!は、見ての通りオフィシャルの名称に「!」が付いている珍しいCMSです。「Joomla」でも意味こそ通じますが、正しい名前は「Joomla!」であることを留意しておきましょう。
Joomla!の機能
Joomla!の標準機能として、記事作成、メールフォーム作成、ユーザ管理機能、ポータルサイト運営機能などがあります。さらにデフォルトで英語や中国語など多言語対応が可能なサイトが構築できます。
ページに記載したメールアドレスを自動的に暗号化してくれるので、メールアドレスをプログラムで収集するスパマーから身を守れます。他には自動でサイトマップを作成する機能や各ページの閲覧数を表示できる機能もあるので、サイト分析も容易です。エクステンションという拡張機能を利用すればSNS機能、メルマガ発行機能、ショッピングカート機能などが追加できます。スマートフォンやタブレットにも自動対応しているので、専用のページを作る手間も不要です。
Joomla!はどんなサイト制作に適している?
Joomla!は、規模の大きいビジネスサイトや公共サイトに適しています。標準でスマートフォンサイズに最適化表示されるレスポンシブデザインやメールフォーム、ユーザー管理ができるからです。さらに拡張機能のエクステンションを利用すれば会員制サイトも容易に構築できるでしょう。
また、英語や中国語など多言語に対応したサイトにも適しています。アクセス元の言語を読み取って、その言語のトップページに誘導することも可能です。お問い合わせフォームも自動的に多言語対応になるので、海外市場をターゲットにしている企業であればJoomla!が適しているといえるでしょう。
Joomla!とWordPressとは何が違う?
Joomla!とWordPressは同じCMSですが、双方は「何がどう違う」のでしょうか。ここではJoomla!とWordPressの違いについて解説します。
●カスタマイズ性の高さ
Joomla!とWordPressは、両方ともプログラミングの知識がなくても利用でき、カスタマイズができます。しかし、WordPressはPHPの知識があるとデザインや機能をさらにカスタマイズが可能です。一方、Joomla!は、PHPの知識がなくてもできる範囲が広いという特徴があります。エクステンションを利用すれば、SNSボタンをサイト内に埋め込んだり、メルマガの配信ができたりと様々な機能が追加できます。
●特徴的なデザインが使えるJoomla!
Joomla!のテンプレートは特徴的なデザインが多く、メニューごとにテンプレートを変えることが可能です。WordPressでも同様のことは可能ですが、ある程度のPHPの知識が必要とあるので、非エンジニアの方には難易度が高いかもしれません。テンプレートの種類はJoomla!とWordPressのどちらとも、世界中のエンジニアが開発をしているので豊富にあります。
●製作するサイトの規模
Joomla!とWordPressは、ともに個人から企業まで幅広く利用できます。特にJoomla!は機能が非常に多いため、どちらかというと大規模なサイトに向いているといえるでしょう。先に挙げた通り、デザイン性に優れるという特徴を活かせば、Joomla!はオリジナリティーのあふれるサイトを作りたい方にも重宝するCMSと言えます。
●難易度
どちらも管理画面は直感的に使いやすいCMSですが、ユーザーの多いWordPressと比べるとJoomla!は使いにくいと感じるかもしれません。また、ユーザー数が多い分WordPressは日本語の情報を集めやすいメリットもあります。汎用性の高さに優れるJoomla!は、操作にはある程度の慣れが必要となるでしょう。Joomla!とWordPressはどちらもCMSとして高機能です。どちらを使うべきか迷っている方であれば、それぞれの特性を吟味した上で選ぶことをおすすめします。
企業サイトを作る上でJoomla!は役立つ?
Joomla!には、商品やコンテンツ管理ができるエクステンション(拡張機能)があるため、非常に高度なサイト運営ができるので最適といえます。記事の追加も簡単ですし、アップ後間違いに気づいてもすぐに修正できます。FacebookやTwitterなどのSNSに自動投稿できる機能も追加可能なので、情報の周知も簡単です。
また、疑似マルチサイト機能を使えば、一つのシステムで複数の独立したサイトの構築ができます。サイトデザインをリニューアルしたいならテンプレートを変更すれば、一瞬でイメージチェンジが可能です。気になるセキュリティは、最新バージョンにアップデートしていればハッキングされるリスクはかなり低くなっています。管理画面へログイン時に2段階認証を取り入れており、さらにセキュリティは強固になっています。2段階認証は切り替えできるので利便性を優先したい場合はオフすることも可能です。
以上の点を考慮すれば、Joomla!は企業サイトを制作管理する上でも、十分使用に耐え得るCMSと言えるでしょう。ただし、Joomla!の扱いになれていないなら、サイト作成やテンプレートの作成、細かな管理にはシステム開発企業に任せたほうが賢明です。高い開発力を持つJoomla!は、エンジニアの間でも重用されるケースが多く、Joomla!を使ったサイト制作を受け付けているシステム開発企業も少なくありません。
Joomla!のインストール方法を教えて
最後に、Joomla!のインストール手順について簡単に解説をします。実際にインストールしてみて、Joomla!がどのようなCMSなのかチェックしてみるといいでしょう。冒頭で紹介したように、Joomla!はオープンソースのCMSなので、インストールも無料で行うことが可能です。
●パッケージのダウンロード
Joomla!の公式サイトは英語ですが、上記の通り有志による「Joomla!日本語翻訳公式サイト」があるので、そこから必要なパッケージをダウンロードします。いくつかパッケージがありますが、「本家+じゃぱん仕様最新版」を選べばよいでしょう。ダウンロードしたパッケージをパソコンに解凍をします。
●サーバーにアップロード
ダウンロードしたパッケージを、サーバーの任意のディレクトリにアップロードします。アップロードには、FTPソフトが必要です。FTPソフトの設定はレンタルサーバーのマニュアルを参照してください。
●ブラウザで設定
アップロードできたら、ウェブブラウザからインストール画面にアクセスし設定していきます。URLは以下の通りです。
■http://www.ドメイン名/インストールしたディレクトリ名/joomla/
利用言語や管理者権限など、指示に沿って設定を進めましょう。また、この設定を完了させるにはデータベースの設定が完了していなければなりません。データベースの設定については、契約しているレンタルサーバーのマニュアルを参照してください。
ブラウザで設定が完了したら、セキュリティのため最後にinstallationディレクトリを削除しなければなりません。FTPソフトを使ってサーバーにアクセスし該当するディレクトリを削除します。削除できたらインストールは完了です。Joomla!の管理画面にアクセスをすれば、サイトの構築ができるようになります。
機能の項で述べた通り、Joomla!は多機能で柔軟性の高く中規模から大規模クラスのサイトに向いたCMSです。製作するサイトの規模を見てJoomla!を選択すると良いでしょう。
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