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知らないと危ない?Webスクレイピング開発のメリットと注意点を解説

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Webスクレイピングのイメージ図

Webスクレイピングに興味はあっても、「クローリングと何が違うの?」「スクレイピングは違法だって聞いたけど本当?」など、疑問や不安があるという方もいるのではないでしょうか。スクレイピングは情報収集を効率化するうえで非常に役立つ技術でもあるため、できれば限りなくリスクを減らしたうえで活用したいですよね。 この記事では、Webスクレイピングの概要をはじめ、スクレイピングのメリット・デメリット、クローリングとの違い、活用の際の注意点について解説しています。自社の業務効率化やスクレイピングの導入をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

 

目次

 

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Webスクレイピングとは?

Webスクレイピングとは、インターネット上にある情報の中から特定の情報をピックアップする技術のことです。「Scraping」には「削る」という意味があり、収集した大量のデータの中から余分なデータを削ぎ落とし、特定のデータだけを抽出することを指します。スクレイピングで取得したデータを使うことで、多角的な分析をスムーズにしたり、ほかのデータと組み合わせて編集・加工することでサービスを生み出したりできます。

Webサイトで提供されているサービスの多くは開発者向けにAPI(Application Programming Interface)を提供しています。APIはプログラム同士をつなぐインターフェースであり、APIを使うことでソフトウェアの機能を別のソフトウェアに組み込むことが可能です。情報の抽出が目的であればAPIと連携したほうが手早く正確なプログラムが組めますが、APIが提供されていないWebサイトのサービスから情報を集める際には、スクレイピング技術が役立ちます。

 

混同されがちなクローリングとの違いについて

スクレイピングとよく似た用語に「クローリング」があります。クローリングとスクレイピングはどちらも情報収集のために利用されているため、混同しやすいですが、厳密には違う用語として扱われています。

端的にいえば、クローリングの目的は「巡回・収集」、スクレイピングの目的は「抽出」です。
クローリングではWeb上を巡回して情報を収集・保存します。一方、スクレイピングでは特定の情報をピックアップします。役割は異なりますが、「クローリングによって自動収集した情報をスクレイピングする」など、両方を併用して情報収集プロセスを自動化するのが一般的です。クローリングとスクレイピングでコードを分けるほうがメンテナンスや修正が容易であるため、クローリングを行うプログラムを「クローラー」、スクレイピングを行うプログラムを「スクレイパー」と呼んで区別することもあります。

以下では、スクレイピングにも密接にかかわってくる「クローリング」や「クローラー」の詳細について解説します。

 

●クローリングとは?

クローリングとは、インターネット上に公開されているWebページの情報を自動収集・保存する手法です。
代表的な例は、検索エンジンによるクローリングが有名です。検索エンジンはデータベース作成用プログラム(サーチボット)を使ってクローリングを行っています。サーチボットはWebページの情報を自動で巡回・収集し、膨大なページの公開・更新情報をデータベースに保存します。ページがデータベースに登録されていなければ検索結果を画面に表示できないため、検索エンジンのコアとなる機能といえます。

 

●クローラーとは?

クローラーとは、検索エンジンやWebサイトがクローリングをするために用いるアプリケーションやプログラムです。スパイダー、ボット、ロボットと呼ばれることもあります。
クローラーを走らせる目的は、主に情報収集とデータベースの作成です。検索エンジンの場合は、クローラーがWebページを訪問してHTMLやCSS、テキストファイルなどのデータを収集し、検索アルゴリズムが扱いやすい形に変換してデータベースに登録しています。

クローラーは、スクレイピングをする際にも欠かせません。クローラー開発について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

 

クローラー開発とは?クローラーが必要な理由と開発の注意点を解説

 

Webスクレイピング開発・導入でできること

Webスクレイピングは情報収集を自動化するため、単純作業の効率化に大きく貢献します。使い方次第では、作業時間の短縮や新サービスの開発に活かすこともできます。企業の場合、スクレイピング活用の方向性は大きく4つです。

 

  • 社内データを自動で処理

  • 新サービス開発に活用

  • マーケティング情報の収集

  • Webページへの掲載情報の信頼度向上

 

●社内データを自動で処理

スクレイピングによって、社内で保有している膨大なデータを自動で処理できます。社内で利用している様々なシステムから横断的にデータを集めようとすると手間がかかるうえ、手動で行うと確実性に欠けることもあります。情報を集めて使いやすい形に加工する一連の流れを自動化することで、効率的かつ正確な社内データの収集・処理が可能です。

 

●新サービス開発に活用

新サービス開発のために、スクレイピングで得た情報を活用できます。インターネット上にあるWebコンテンツのほとんどが著作物ですが、著作権法に従って取得データを扱うことで、新サービスやアプリケーションに役立たせられます。情報提供・検索に特化したサービスやアプリケーションの開発時には、特に重宝されるでしょう。

 

●マーケティング情報の収集

スクレイピングによって、Web上にある幅広いデータを収集できるので、マーケティングにも貢献します。競合他社と自社の情報を取得して分析することもできますし、スクレイピングで得たデータを別の技術と組み合わせて活用することも可能です。
例えば、商品・サービスの口コミをスクレイピングした後にテキストマイニング(大量のテキストから目的に応じた情報を抽出)をすることで、「ポジティブな反応がどれくらいあるか」「ユーザーは何を評価しているのか」といった部分まで掘り下げて解析できます。ビジネスチャンスの創出や顧客へのアプローチにつなげられるのも、スクレイピングを利用する大きなメリットです。

 

●Webページへの掲載情報の信頼度向上

スクレイピングによって抽出した正確なデータをWebページに掲載することで、ページの信頼度を大きく向上できます。例えば、膨大かつ変動が激しい地価・時価といった数値をWebページに載せている場合には、スクレイピングを利用することで、最新情報を自動的に掲載できるようになります。スクレイピング対象のサイトが提供する情報を商用利用しても良いかどうかを確認する必要はありますが、問題なければ「地域名を入れると地価の推移をグラフで表示」「車名を入れると使用年数ごとの中古価格を一覧表示」といったサービスの構築も容易です。

スクレイピングツールを導入するにあたっては、無料・有料サービスを利用するか、目的に応じて開発するかのどちらかになりますが、法的な視点で問題ないか検証することも考えると、一度は開発会社に相談してみるのが良いです。
発注ナビ」では、システムの内容に応じて開発会社を紹介・提案いたします。ご相談からお見積もりまで完全無料ですので、システム構築するためのパートナー企業をお探しの方は、お気軽にご相談ください。

 

Webスクレイピング開発・導入のメリット

スクレイピングは便利な技術で、様々なことを実現させます。企業でスクレイピングを導入するメリットは以下のとおりです。

 

  • 効率的にデータ収集ができる

  • APIが提供していないデータも手に入る

  • 社外のデータも活用できる

 

●効率的にデータ収集ができる

スクレイピングは、Web上に点在しているデータの抽出を効率的に行えるという点が最大のメリットです。情報収集は単純作業ですが、「Webサイトの情報を100ページ分比較したい」「毎日1,000サイトから新情報を引っ張り出したい」など膨大な情報を解析する作業を手動で行うと、かなりの労力が必要です。データの抽出を自動化することで、時間のかかる単純作業から解放され、コア業務に回すリソースが増えるため、企業全体の将来にとって重要な事業に注力できるようになります。

 

●APIが提供していないデータも手に入る

APIを使えば、対象サイトのAPIは最新情報を取得しやすくなったり、データ提供者とデータの共有ができたりします。Webサイトは開発者向けにAPIを提供している場合がありますが、すべてのWebサイトAPIが提供されているわけではありません。スクレイピングはAPIの提供にかかわらず情報を取得・加工できるため、APIが提供されていないWebサイトから情報を抽出したい時にも役立ちます。

 

●社外のデータも活用できる

HスクレイピングはWeb上に点在しているデータを収集・整形するため、事業をより良くするうえで大きく貢献します。利用者の反応を複数のWeb媒体からピックアップしたり、定点観測するべきサイトから更新情報を取得してトレンドを掴んだりと、主にマーケティングで力を発揮します。Webから幅広いデータを取得・分析することで、ビジネスの新たな可能性につながります。

 

Webスクレイピング開発・導入のデメリット

必要不可欠な情報収集を担い、業務効率化やマーケティング活動に大きく貢献してくれるスクレイピングですが、利用するにあたってはデメリットも存在します。主なデメリットは、以下の3点です。

 

  • 法律に触れる可能性がある

  • アクセスを拒否されることがある

  • Webページの構造変化への対応が必要

 

●法律に触れる可能性がある

スクレイピングのやり方によっては、法律に抵触してしまう恐れがあります。

スクレイピングではテキスト・画像・映像などのコンテンツを収集しますが、これらを丸ごと利用してしまうと、著作権法に抵触する恐れがあります。スクレイピングで取得した情報をそのままサービスに利用したい場合には、収集先の許可を取るか、収集対象をライセンスフリーのものだけに絞ることが重要です。

利用規約でスクレイピングを禁止していたり、robots.txtでクローラーのアクセスを制限していたりするWebサイトもあります。しかし、これらはシステム的に組み込まれているわけではないため、技術的にはクローリングやスクレイピングができてしまいます。利用規約違反をしたり、相手のサーバに負荷をかけて損害が生じたりすると、悪意がなくても動産不法侵入や偽計業務妨害罪に問われかねません。

アクセスを拒否されることがある スクレイピングのために何度もサイトを巡回していると、アクセスできなくなることがあります。運用者はクローラーのログをチェックできるため、頻繁にスクレイピングを行っている不審なクローラーを拒否できます。 設定にもよりますが、クローラーは高頻度で対象Webサイトにアクセスするため、相手のサーバに負荷をかける恐れがあります。迷惑をかけないように、巡回する頻度は必要最低限にしましょう。頻繁に収集するべき情報かどうか検討することも大切です。

 

●Webページの構造変化への対応が必要

複数のWebページからスクレイピングをする場合は、ページの構造変化に対応しなければなりません。
スクレイピングでは、XpathやCSSセレクタなどを指定して情報を取得しますが、Webページによって構造は異なります。例えば、各社の料金情報をスクレイピングする時、A社では表組み(テーブルタグ)、B社の箇条書き(リストタグ)で料金情報がまとめられている場合には、どちらにも対応し、料金データ正確に抽出できるようなプログラムを組む必要があります。
情報の精度に直結するため、スクレイピング機能を搭載したサービスをリリースする際には、特に注意が必要です。

 

スクレイピングを行う際の注意点

スクレイピングを行うには様々な注意点について理解する必要があります。以下の4点を遵守して、マナーを守ったスクレイピングを心がけましょう。

 

  • サイトの利用規約を遵守しよう

  • API提供しているか確認しよう

  • 許容されている使用目的を知ろう

  • 対象のサイトに負荷をかけない

 

●サイトの利用規約を遵守しよう

スクレイピングするサイトの利用規約を遵守することが第一です。Webサイトの中には、大量のアクセスによるサーバダウンで利用者に迷惑がかかることを懸念して、クローリングやスクレイピングを禁止していることがあります。そのようなWebサイトに対しては、いかなる理由があってもスクレイピングを実行してはいけません。規約違反をすると、著作権法の例外規定を満たしていたとしても、違約金や損害賠償請求に発展する恐れがあります。

また、Webサイトの多くは、robots.txtや.htaccessなどでクローラーの動作を制限しています。クローラーを用いて情報収集を行う場合は、相手の指示に従った●許容されている使用目的を知ろうしましょう。

 

●APIを提供しているか確認しよう

情報収集をしたいWebサイトがAPIを提供しているかどうかを確認してみましょう。情報を集めるにしても、APIを使ったほうが簡単かつ正確です。もし情報提供元がAPIを提供しているなら、わざわざスクレイピングをする必要はありません。
例えば、Twitterの利用規約には「Twitterによる事前の同意がないまま本サービスのスクレイピングをすることは明示的に禁止」という明記がありますが、代わりにTwitter APIが提供されています。
また、スクレイピングができないWebサイトであっても、APIを介することで情報の抽出ができるケースもあります。

 

●許容されている使用目的を知ろう

他社データの利用は、使用目的が「解析のための複製」もしくは「私的利用のための複製」のみ許されています。Webコンテンツには著作権があるので、スクレイピングで得た情報をそのまま別サービスとして提供するのは法律違反です。取得データをそのまま使いたい場合は、サイトの所有者に許可をもらう必要があります。

 

●対象のサイトに負荷をかけない

スクレイピングの対象となるサイトに負荷をかけないよう注意しましょう。
技術的には、高頻繁のクローリングを実行するとリアルタイムな情報を取得できます。しかし、短時間で何度もアクセスを繰り返すと、相手のサーバに負荷がかかります。負荷によってアクセス障害が起きると運用に支障が出てしまいかねず、相手側に損害が出た場合には罪に問われかねません。

スクレイピング時には、「相手に迷惑をかけない」配慮も気にかけるべきポイントです。スクレイピングによって不具合が生じないかどうか、自社の環境で負荷テストをすると良いでしょう。

一方で、違法性のないスクレイピングだったにもかかわらずアクセス障害が発生したために逮捕され、故意ではないと証明できずに、起訴猶予処分になってしまったという事例もあります。この事例は、法律に十分配慮しても罪に問われるリスクがあることを示しています。万が一のことを考えて法務部に相談をしながら慎重に進めても、やりすぎということはありません。

スクレイピングは、手動では時間のかかる単純作業を自動化するプロセスです。業務効率化はもちろん、事業方針や新しいビジネスを検討するうえでも大いに重宝されます。一方で、インターネットに公開されているWebサイトの多くは利用規約を掲げていたり、クローラーの動作を指示していたりします。法律とマナーを守り、リクエストを必要最低限に留める礼儀正しいプログラムを実行することで、スクレイピングのリスクを大幅に減らしましょう。

Webスクレイピングを導入する場合は、無料・有料サービスの利用、またはスクレイピングを行うソフトウェアの開発をすることになりますが、リスクヘッジが必要になるため、一度専門家に相談しておくことが重要です。自社にとって使いやすいスクレイピングツールの開発をスムーズに発注先を見つけたいとお考えであれば、「発注ナビ」を利用ください。発注ナビでは、システム開発に詳しいスタッフが要望を叶えられるシステム開発会社を提案します。ご相談からお見積もりまで完全無料で利用可能ですので、お気軽にご相談ください。

 

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