企業担当者が「インターネット上で自社の商品を販売したい」と考えても、ECサイトをゼロから製作し運営管理を行うのは甚大な労力がかかります。
そんな時は、ECサイト製作に役立つ「Shopify(ショッピファイ)」を使ってみてはいかがでしょうか。
本記事では、Shopifyの基本情報から具体的な導入方法まで詳しく解説します。
目次
システム開発会社選びはプロにお任せ完全無料で全国4000社以上からご提案
そもそもECサイトとは
ECサイトとは、「EC(電子商取引)のサービスを提供するWebサイト」のことです。分かりやすく言えば、通販サイトやオンラインショップ、ネットオークションサイトを総じて、ECサイトと呼びます。大手家電量販店で知られる「ヨドバシカメラ」や、衣料品のブランドとして高い知名度を誇る「ユニクロ」など、自社ECサイトを運営する有名企業も少なくありません。
ほかにも「Amazon」や「楽天市場」のように、様々な商店や企業が出店しているショッピングサイトなども、ECサイトに分類されます。この複数の店舗によって成り立っているECサイトのことを、商店街やショッピングモールに見立てて「モール型EC」と呼び、自社で運営管理を行う「自社EC」と区別しています。
ECサイトを開設して運営管理をするには、一般的なWebサイトとは違い「顧客情報を管理する機能」や「商品の在庫管理を行う機能」などが最低限必要となります。これは、Webサイトに訪れたユーザーが安全かつ円滑にWeb上で買い物をするために欠かせない機能です。このECサイトのサイト形態に関して、詳しくは「ECサイト構築の7つの方法を比較!目的に合ったサイト形態を選ぼう」のページを参照してください。
Shopifyとは
出典: Shopifyでネットショップを作ろう | ECサイト構築を無料体験
さて、そんなECサイトの開設と運営管理に役立つのが、この「Shopify」と呼ばれるサービスです。このShopifyは「簡単にECサイトの作成と店舗の運営管理ができる」というサービスで、ECサイトの開発と運営に必要な機能が一通り揃っています。
-
Webページに商品を掲載する
-
商品の配送方法や決済方法を決める
-
ECサイトのデザインをテーマの中から選ぶ
具体的には、上記のような手順に従って操作をするだけで、HTMLやプログラミング言語といった専門知識を必要とせずにECサイトを開設することが可能です。さらに、Shopifyは商品の在庫や仕入れ管理といった、店舗運営に必要な機能も備えているため、先の手順で開設したECサイトの運営管理を賄うこともできます。このほか、国によって異なる言語や通貨、税率などの設定にも対応しており、Shopifyを使えば海外向けのECサイトを作ることも難しくありません。
このShopifyは、2004年にカナダでリリースされたサービスながら、操作の手軽さや汎用性の優秀さで高い支持を集め、令和の現代においては世界175ヶ国で利用されています。Shopifyによって「約60万を超えるECサイトが制作されている」と言えば、その規模やすごさが想像しやすいでしょう。
-
事業を始めたばかりだけどネットショップを開業したい。
-
コストをかけずにインターネット上にお店を開きたい。
-
国内向けのショッピングサイトを海外向けに対応させたい。
企業担当者の中には、自社の商品をネット販売したい、事業をもっと拡大させたいと考える方は少なくありません。そんな時にこそ、Shopifyが企業担当者の強い味方となってくれるのです。
Shopifyの具体的な機能とは
機能名 | 内容 | 機能の利用者 |
---|---|---|
基本設定 | お店の名前や利用規約などを設定する機能 | ECサイトの運営者 |
商品管理 | 商品の名前やサムネイル、値段などを設定する機能 | |
決済方法 | 代引きやコンビニ決済などの決済方法を設定する機能 | |
注文管理 | 注文の受注情報や出荷登録などを管理する機能 | |
顧客管理 | ユーザーのIDや注文履歴などを管理する機能 | |
ストア分析 | お店の売上や人気商品などの分析を行う機能 | |
マーケティング | 検索エンジンの最適化やメルマガの配信などを行う機能 | |
商品ページ | 商品一覧や商品詳細ページなど、商品情報を表示する機能 | ユーザー(購入者) |
カートチェックアウト | 決済や配送の方法を決め、実際に商品を購入するカート機能 | |
顧客管理 | 会員登録やマイページの確認などを行う機能 |
Shopifyが備える主な機能は上記の通りです。ECサイトの運営者が使用する管理機能と、ユーザーが使用するフロント機能の両方を備えています。このほかにも、ShopifyにはFacebookやInstagramといった「SNSとECサイトを連動させる機能」や「ECサイトに使用するドメインの購入や設定を行う機能」なども搭載されています。このように、お店の開設と運営に必要な機能が細分化されているため、初心者でも分かりやすいのがShopifyの特徴です。
ちなみに、Shopifyはアプリ(拡張機能)が豊富に取り揃っており、管理の方法や店舗のイメージなどに合わせ、自由に機能を拡張できる特徴もあります。「商品画像にズーム機能が欲しい」、「商品のラッピングサービスを始めたい」といった、店舗運営における細かな要望もアプリの追加で解決しやすくなるのです。
Shopifyの2つのメリット
●開発や運営にかかる手間が少ない
Shopifyのメリットとして挙げられるのは、「ECサイトの開発運営にかかる手間の少なさ」です。例えば、企業や店舗運営者がECサイトの制作をする場合、従来はサーバーの設定やWebエンジニアの育成などの労力が必要でした。しかし、専門知識を必要とせずにECサイトを作れるShopifyを使えば、開発運営に必要な手間を省くことができるのです。
そのうえ、Shopifyのオフィシャルサイトでは、お店の具体的な開業方法を動画形式で紹介しています。手順に従うだけで店舗開業ができるのは、企業担当者や店舗運営者にとって嬉しいポイントと言えるでしょう。商品情報や画像などの準備が整っていれば、1日程度でお店を開くことも可能です。
●導入や運営にかかるコストが安い
Shopifyは導入コストが安く、経済的な負担が少なくて済むのもメリットです。Shopifyは、アカウントの登録さえすれば、すぐにでも店舗を作ることができ、初期費用が一切かかりません。Shopifyの利用料金は、店舗の規模に応じて導入するプランを選べる料金体系になっています。2020年現在、一般的なプランであれば、月額約3,200円(29USドル)で利用できます(Shopifyの詳しいプランの紹介はこちらから)。
また、14日間であれば月額料金も発生せずに無料で利用可能なので、まずはお試し感覚でお店を開いてみるのも良いでしょう。この開発運営にかかる労力の少なさとコストの低さこそが、Shopifyのメリットなのです。
Shopifyの2つのデメリット
●日本語に対応していないケースがある
Shopifyは、手軽さやコストの低さに優れる反面、「サポート体制の甘さ」がデメリットとして挙げられます。概要の項で述べた通り、Shopifyはカナダで作られた海外発のサービスですが、使用する拡張機能によっては日本語に対応していないことも少なくありません。Shopifyの使い方をレクチャーするWebサイトにおいても、日本語ではなく英語表記であることもしばしばです。
●Web開発に関する技術や知識が必要となることも
ECサイトの設計によっては、機能やアプリだけで対応しきれないことも多く、必要に応じてHTMLやJavaのようなECサイト構築に欠かせない専門知識が求められるでしょう。Shopifyを使用している企業においても、万が一の際の不具合に対応する場合に備えて、Webエンジニアを常駐させているケースもあります。
Shopifyで店舗の開発運営を行う場合においては、これらのメリットとデメリットを踏まえたうえで導入を検討するようにしましょう。昨今は、Shopifyを使ったECサイトの開発を承っているシステム会社も多く、店舗や企業の規模に合わせたECサイトの設計を依頼することも可能です。「Shopifyを使ってインターネットにお店を開きたい」、「海外への事業展開したい」と考えている企業担当者の方であれば、システム会社への外注を検討してみてはいかがでしょうか。
Shopifyを導入するには?
実際にShopifyでお店を開く場合は、まずはShopifyのオフィシャルサイトで「無料体験をはじめる」のバナーをクリックしてください。無料体験の段階ではクレジットカードが不要で、14日間が経過したのちに料金プランを決定する流れになります。
-
メールアドレス
-
パスワード
-
ストア名
-
ストアURL
以上の4つを設定すれば、お店を開くことができます。その後、オフィシャルサイトで紹介されている通り、商品の追加や決済方法の設定などを行うことで、実際の店舗運営をスタートさせることが可能です。ただし、何を売る場合においても、ECサイトに載せられる商品がなくては店舗運営を始められません。そのため、商品の画像や詳細な情報については、企業または店舗運営者が事前に用意する必要があることを留意しておきましょう。
ちなみに、Shopifyは、利用者同士が情報交換をしたり、技術的なディスカッションを行ったりするコミュニティが存在します。必要な時に情報収集が行える場が整っているので、お店の開発や運営に関して分からないことがあった場合は積極的に利用してみるのも手です。
以上、Shopifyの基礎知識や導入方法を詳しく紹介しました。Shopifyを使って、お店の開業や店舗運営の効率化をはかることで、業務効率の改善や売上の向上にも繋げやすくなります。
システム開発の最適な発注先をスムーズに見つける方法
システム開発会社選びでお困りではありませんか?
日本最大級のシステム開発会社ポータルサイト「発注ナビ」は、実績豊富なエキスパートが貴社に寄り添った最適な開発会社選びを徹底的にサポートいたします。
ご紹介実績:16,500件(2023年7月現在)
外注先探しはビジネスの今後を左右する重要な任務です。しかし、
「なにを基準に探せば良いのか分からない…。」
「自社にあった外注先ってどこだろう…?」
「費用感が不安…。」
などなど、疑問や悩みが尽きない事が多いです。
発注ナビは、貴社の悩みに寄り添い、最適な外注探し選びのベストパートナーです。
本記事に掲載するシステム会社以外にも、最適な開発会社がご紹介可能です!
ご相談からご紹介までは完全無料。
まずはお気軽に、ご相談ください。 →詳しくはこちら
システム開発会社選びはプロにお任せ完全無料で全国4000社以上からご提案
■ECサイト構築の関連記事
EC-CUBEを使ったECサイト構築でおすすめの制作会社8社【最新版】