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ホームページ制作に必要なスキルとリソース

2015.03.06

今回は、ホームページ制作に必要なスキルとリソースについて。

プロの制作するホームページはビジネスにおける効果が期待できる

企業内でのホームページ制作は想像以上にコストやリソースを消費する

収益や効果性を検討し、それに見合った初期投資を

はじめに

趣味のホームページづくりと企業ホームページとの違い

「そろそろ我が社もホームページを持ちたい」「今までのホームページは古くなったからリニューアルしたい」という経営者の方も多いと思います。

家電店などに行くと、「初心者でも簡単にホームページが作成できるパッケージソフト」が手頃な価格で販売されています。会社にパソコン操作が得意な社員もいるので、こういうソフトを購入すれば仕事の空き時間などにホームページをつくれるのでは・・・と安易に考えてしまう方もいらっしゃいます。

もちろん、それでもホームページは作成できます。ただし、企業ホームページとしてまともに稼働するかどうか、そしてそれが結果的に会社に利益をもたらすかどうかは、非常に多くの疑問が残るところです。

そこで、アマチュアが趣味でつくるホームページと、プロのWebデザイナーが企業ホームページ制作に要求されるスキルやクオリティとの違いについて比較してみましょう。

企画の段階

ホームページの企画は、「これから制作するホームページによって何を実現するか？」というコンセプトメイキングからスタートします。広報かコーポレートブランディングか、商品・サービスの情報紹介か・・・というホームページの「主たる目的」を決定し、ホームページ制作・運用に投入する期間や費用の決定、運用者やアップデートのやり方・タイミングに至るまでの中長期的計画を立てなくてはなりません。この企画の段階が漠然としていると、ホームページ全体が漠然と「あるだけ」のものになってしまいかねません。ホームページづくりの中でもっとも重要な部分であり、「費用対効果」や「ホームページ運用を軌道に乗せるまでの具体的手順」などについても落としこんでいきます。

デザインスキル

今日のホームページ制作にはパソコンだけでなくスマートフォン、タブレットからの利用も念頭においたデザインが要求されます。ウエブサイトを見るデバイスの画面サイズなどに合わせて最適な表示を行う「リキッドレイアウト」、マウスでもタッチパネルでも自然に操作できる「ユーザーインターフェース」など、「見た目の美しさ」以外にデザイナーが考えなくてはならないことは無数にあります。

これらの必要スキルがデザイナーに不足していると、「特定のデバイスからは利用できない・非常に使いにくいホームページ」ができてしまうかもしれません。

プログラミングスキル(コーディングからシステム開発まで多岐に渡る)

ホームページ制作用のパッケージソフトを操作するだけなら、プログラミング（コーディング）に関する専門知識は必要ありません。しかしちょっと高度なことをしようと思えば、HTMLやCSSはもちろんPHP、perlといったプログラム言語も勉強する必要があります。

たとえば日本でもっとも人気の高いCMSプラットフォームであるWordPressも、テンプレートの選択以上に高度なカスタマイズを行おうと思えばPHPは避けて通れません。ホームページを設置するWebサーバーの設定の際にはAPACHE（サーバーソフト）、LINUX（サーバーによく用いられるOS）などに関する知識も求められるでしょう。これらの広範な知識や作業を、「パソコンに詳しい社員の片手間仕事」として要求するのは、ちょっと酷というものではないでしょうか。