ASP型のオールインワンECパッケージ『w2Commerce』やリピート販売専用ECパッケージ『リピートPLUS』で、顧客の幅広いニーズに応えるw2ソリューション株式会社。同社は2カ月後に開催される大規模展示会出展を控え、マーケティング効果を最大化させるべく自社サイトのリニューアルを検討していました。この限られた時間で最大の効果を生む提案を行ったのがWebマーケティングの専門家集団である株式会社リンクフォース。どのような提案がこの制作プロジェクトを成功に導いたのか、w2ソリューションの小野氏、リンクフォースの五十嵐氏にお話を伺いました。
■自社サイトに商品情報が1行も載っていない!
――今回のケースでは、w2ソリューションさんのコーポレートサイトのリニューアルとお聞きしています。そもそもどのような経緯から、リニューアルすることになったのでしょうか?
w2ソリューション 小野氏 当社は、長年お客様のECサイト構築をサポートし、その蓄積をASP型のEC構築パッケージや単品リピート通販専用のECパッケージ、O2Oまで可能な拡張版エンタープライズ型まで、お客様のニーズに沿ったサービスをご提供しています。今回のサイトリニューアルは、2017年11月初旬に、当社がそれまで経験したことのないような大規模な展示会に出展することになったことがきっかけです。ところが、当時、自社のホームページ上に、肝心の自社商品『w2Commerce』や『リピートPLUS』に関する説明が一行も載っていませんでした。相当前から手が入れられておらず、CMS化もされてなかったため、展示会までにサイトをリニューアルしようということになりました。
――それまでは自社サイトを製品のプロモーションに利用していなかったのですか?
小野氏 少なくとも、ECパッケージのプロモーションには利用していませんでした。実は、私が当社に入社したのが2017年9月。WEBも含めプロモーションを担当することになったのですが、大きな展示会への出展が2カ月後に近づく中、これではいけないと、サイトリニューアルに踏み切りました。
――w2ソリューションさんならば、自社内のリソースでサイトをリニューアルすることもできたと思いますが、なぜ発注ナビを利用したのでしょうか?
小野氏 確かにWebサイトをデザインし制作することは出来るかもしれませんが、コーポレートサイトをどう活用していくか、ということになるとそこまで深いノウハウがあるわけではなりません。そこは専門家にお任せしたほうが良いだろうと判断しました。もともと発注ナビには当社も受注側(開発会社側)として登録をしていたので、今回は、発注側として使ってみようということになりました。
――いっぽうで、リンクフォースさんは医療系人材ビジネスのマーケティングに強い会社というイメージがありますが、今回の案件に手を挙げられた理由はどのようなところにあるのでしょうか?
リンクフォース 五十嵐氏 医療系に強いというのは確かですが、会社として、そこにこだわっているわけではありません。業種・業界を問わず、Webマーケティングでお客様のビジネスモデルの入り口から出口までをトータルにサポートしています。その一環として、当社は社内にクリエイティブ部門も持っており、サイト制作単体でも、仕事があれば積極的に取り組んでいきたいと考えていました。
株式会社リンクフォース マネージャーの五十嵐健太氏
■正直、やばい案件がきちゃったな(笑)と!
――発注ナビからw2ソリューションさんには3社ほど紹介させていただきました。リンクフォースさんを選んだ決め手はどこだったのでしょうか?
小野氏 ひとことで言えば温度感ですね。3社の中で一番レスポンスが早かったのがリンクフォースさんでした。いち早く連絡をくださり、要件を詳しく聞いてくださり、逆に提案してくださいました。
――どのような提案だったのでしょうか?
五十嵐氏 最初に発注ナビさんから紹介があった時点では、パネルタイプのトップページやCMS導入など、さまざまなRFP(要件仕様)が盛り込まれていましたが、10月末に完成させるとなると、すぐに動き始めたとしてもスケジュールは1カ月を切っており、正直「やばい案件がきちゃったな」と(笑)。そこで、すぐに電話をして、RFPを詳細に聞き取り、優先すべき事項は何か、課題はどこにあるのかを明確にしました。その結果、第一は展示会に間に合うこと、そして会場で商品に興味を持ったお客様に商品の情報をきちんとお届けすることだと判断しました。そこで、サイトにアクセスしたお客様が迷うことなく商品情報にたどりつけるように、シンプルな階層構造のサイトをご提案しました。まずは、そこだろうということで。
小野氏 リンクフォースさんの提案のおかげで、私たち自身も、その時点で何が最重要課題であるかをきちんと認識することができました。そこが大きな決め手になったと思います。
五十嵐氏 短い制作期間で最大限の効果を生み出すためには、要件を絞り込まねばなりません。まずは商品を知っていただくこと。足りないものは、後から補完していけば良いと考えました。当社はWebマーケティングの会社なので、Webサイト制作のご依頼とはいえ、マーケティングの視点を外すことできません。品質最優先が社是ということもあり、品質とスケジュールを両立させるためには、優先順位を決め、要件を整理する必要があったのです。実は、この提案が通らないようなら、当社では受注を見送らせていただこうとまで考えていました。こうした当社の考えをw2ソリューションさんにご理解いただけたのは、嬉しかったですね。
小野氏 そんな熱のこもった提案を、真っ先に出してきれくれたことに驚きました。他の2社は「デザインを詰めてからご提案」という感じで、レスポンスにもタイムラグがありました。提案といっても、サイトの役割というよりはデザイン的なものが中心でした。リンクフォースさんの提案は、制作会社のものというよりも、コンサルティング会社から受けるコンサルティングそのもの。「何を優先し、誰に何をどうするのか」という提案内容のクオリティも高く、スピーディな対応で、良い会社に巡り合えたなと思いました。もし、発注ナビを利用していなければ、最初からWeb制作会社を中心に発注先を探したはずなので、このような出会いは無かったかもしれません。
■サイト制作をきっかけに得意分野を活かした協業に発展!
――サイト完成後の効果はいかがでしたでしょうか?
小野氏 おかげさまで、サイトからの商品に関する問い合わせも着実に増えています。従来は商品情報そのものが掲載されていなかったので比べることはできませんが、展示会終了後も、問合せ件数は着実に増加しています。商品情報にすぐにアクセスできる構成にした効果が出ているのではないでしょうか。
五十嵐氏 Webサイトは、作ったらそれで終わりではありません。今後は、作ったものをどう活用していくかを考えていく必要があります。プロモーションやリスティング広告でサイトへ誘導し、その結果を分析して新たな施策を講じていくというPDCAを繰り返すことで、サイトの効果を何倍にも伸ばしていくことができます。今後は、そうしたご提案もさせていただきたいと考えています。
――両社のお付き合いはこれからも続きそうですね。
五十嵐氏 実はこの件をきっかけに、現在、w2ソリューションさんとは別件でお仕事もご一緒させていただいています。
小野氏 はい。当社のEC構築パッケージを導入される客様がWebマーケティングも希望される場合は、その部分をリンクフォースさんにお願いしています。これによりECサイト構築からWebマーケティングまでをワンストップでお客様にご提供できるようになり、当社としても自社商品に新たな付加価値を持たせることができるようになりました。
――今回の案件をきっかけに、互いの強みを活かした新たなパートナーシップが生まれたのですね。ありがとうございました。
●Memo:今回発注したWebサイト
w2ソリューション株式会社:
https://www.w2solution.co.jp/
新しいパネルタイプのデザインはw2ソリューションの要件仕様に基づいたものだが、
トップページから、同社主力商品であるパッケージ『w2Commerce』『リピートPLUS』の情報に
すぐにアクセスできる構成はリンクフォースからの提案によるもの。
マーケティング的な視点に基づいたアドバイスが功を奏して、
現在、Web経由の商品に関する問い合わせも着実に増加しているという。
■今回学んだ発注が上手くいく3つのポイント
◆目的を明確にし、要件の優先順位を決めておく
◆Webサイト制作は、その後の活用次第で何倍もの効果を生む
◆品質とスケジュールを両立させるには、要件の整理が必要である
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