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アジャイル開発の費用相場は?見積もり手順や外注先選びのポイントも解説

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アジャイル開発のイメージ図

アジャイル開発は、計画、設計、実装、テストといった工程を機能単位で、小さな開発サイクルを繰り返しながら進めていきます。
これにより、要件の優先順位の高い機能から開発に着手することができ、リリースまでの期間を短縮できる特徴があります。
本記事では、アジャイル開発の費用相場や費用を抑えるポイント、外注先の選び方までご紹介しています。

 

目次

 

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アジャイル開発の概要

システム開発には、「アジャイル開発」「スパイラル型開発」「ウォーターフォール型開発」など、様々な手法があります。その中で、現在主流となっている開発方法がアジャイル開発です。

アジャイル開発は、計画、設計、実装、テストといった工程を、機能単位で小さなサイクルを繰り返して開発を進める特徴があります。要件に優先順位をつけ、優先度の高い順番に開発を進めることで、各機能を大きな1つの集合体としてシステム形成します。

ウォーターフォール開発では、要件定義や設計を細部まで詳細に決め、大きなサイクルで開発し、リリース時に全体の要件をクリアしていることが求められるのに対して、アジャイル開発は、優先順位の高い重要な機能から開発に着手できるため、早い段階でリリース、ブラッシュアップできます。つまりサービス開始までの期間を短縮でき、ビジネスを早くスタートしたい際や顧客のニーズを反映させながらシステムのアップデートをしたい際に有効的な開発方法です。

 

アジャイル開発の費用相場

アジャイル開発の費用相場は、プロジェクトの規模や期間、複雑さ、開発チームの経験やスキルといった様々な要因によって変わります。そのため、費用相場を一概に示すことは難しいのですが、人件費や開発期間をもとに目安をつかむことは可能です。ここからは、開発費用にかかわる内容を解説します。

 

●開発に携わる人件費の費用相場

アジャイル開発費用は、ほかのシステム開発費用と同様に人件費が大部分を占め、エンジニアが開発に費やす期間によって費用相場が変わります。一般的にエンジニアの単価は、1ヶ月あたり80万円から120万円とされています。単純に人件費のみで計算すると、エンジニアの人件費を100万円とし、開発に必要な期間が6ヶ月だとした場合、100万円/人月×6ヶ月で600万円の開発費用が必要になります。

このように、エンジニアの人件費と開発期間によって開発費用は変動します。また、エンジニアのスキルレベルによっても開発費用に影響があります。

スキルレベル別のエンジニアの人月単価の目安は以下のとおりです。

  • PG 下請け・フリーランス:40万~80万円

  • PG 大手企業:60万~100万円

  • SE 初級:80万~100万円

  • SE 中級:100万~120万円

  • SE 上級:120万~200万円

  • 平均:80万~120万円

 

●費用相場は開発期間が影響する

エンジニアの人件費と同様に、開発期間も費用に大きな影響を与えます。人件費が安くても、開発期間が長くなると開発費用は増加します。

開発期間は、エンジニアのスキルレベルや実績と密接に関係しており、発注元の業種やサービス形態に似たシステムの開発経験があるエンジニアと、初めて開発を担当するエンジニアでは、開発スピードに大きな差が出ることがあります。

その理由は、IT技術以外の業務やサービスに対する知識の違いにあります。業務やサービスに対する知識があると、要件定義への理解度が高まり、スムーズな打ち合わせや開発ができます。これは些細なことのように思えますが、開発期間が長くなるほど開発費用に大きな影響を与えるため、注意が必要です。

 

●開発規模も費用相場に影響する

開発費用は、システム規模によって変動します。規模が大きくなると、必要なエンジニアの人数が増え、開発期間も延びます。その結果、開発費用も増加します。

 

●保守やメンテナンスの費用もかかる

システムは完成して終わりではありません。運用を始めてからが本番と言っても過言ではありません。実際、運用開始当初には、あらゆる問題が発生します。想定していた機能と違う、機能を詰め込みすぎたせいで操作が煩雑化したなど、システムの修正や変更が必要になるケースもあります。

これらの対応は開発費用とは別に発生します。また、システムを安定稼働させるために、定期的な予防保守や、メンテナンス、システムのバージョンアップなどの費用も必要になります。

 

●アジャイル開発の費用で注意する点

アジャイル開発は、規模や開発難易度、進め方によっては、ウォーターフォール型開発より高額になってしまう場合があります。システムに求める要件を決めておくこと、スケジュール管理をしながら進めることが大切です。小中規模のシステムであっても、開発期間が長くなる場合があり、エンジニアの確保が難しくなる可能性があるため注意が必要です。

これまでアジャイル開発の費用相場について説明してきました。アジャイル開発は、ビジネスを迅速にスタートさせ、開発を進めながら改善を行うことができます。ただし、開発費用の相場を一概に示すことは難しく、システム規模や難易度によって異なります。アジャイル開発を検討している場合は、専門の開発会社に相談することをおすすめします。

 

アジャイル開発における見積もり手順

ここでは、アジャイル開発する際の見積もり手法について解説していきます。見積もり手法には、ユーザーストーリーやプランニングポーカーなどを使用します。

 

●ユーザーストーリー

アジャイル開発において、要件定義の代わりとして使われる概念として、ユーザーストーリーがあります。ユーザーストーリーとは、顧客の要求を表現する手法で、システムに求められる機能を示すものです。「Whoとして、Whatを達成したい。それはWhyだから」といったテンプレートで表現されます。ストーリーポイントとは、ユーザーストーリーの実装に必要な労力を見積もるための単位です。特徴として時間ではなく労力を表し、開発チームのスキルや経験によって、実際に開発にかかる時間が異なる場合があります。

 

●プランニングポーカー

プランニングポーカーは、アジャイル開発におけるストーリーポイント決定の手法で、各メンバーが個別に見積もりを行い、結果を比較して合意を得るプロセスです。フィボナッチ数列(1,2,3,5,8,…)を用いて見積もりが行われます。プランニングポーカーは、各メンバーが自分の意見を個別に述べることができるため、意見の多様性が確保される点が特徴です。

 

●プランニングポーカーを使ったストーリーポイントの見積もり方法の流れ

プランニングポーカーを使ったストーリーポイントの見積もり方法の流れは、以下のようになります。

  1. 見積もり対象のユーザーストーリーを選択する。
  2. 各メンバーが、個別にストーリーポイントを見積もり、結果を提示する。
  3. 見積もり結果が異なる場合、各メンバーが自分の見積もり根拠を説明する。
  4. チーム全体で議論し、合意に至るまで繰り返す。
  5. 最終的なストーリーポイントが決定される。

 

●ストーリーポイントやプランニングポーカーを採用する注意点

ストーリーポイントは、相対的な評価であり、時間や労力に直接換算しないよう注意が必要です。チーム全員がストーリーポイントの理解を共有し、プランニングポーカーで意見を自由に述べられる環境を整えましょう。見積もりが外れることもあるため、その原因を分析し、次回に活かすことが大切です。

また、ストーリーポイントやプランニングポーカーは見積もり手法であり、正確な予測ではないことを念頭に置くことも重要です。

 

アジャイル開発の費用を安くするポイント

ここまでアジャイル開発の費用相場について紹介してきました。ここからはアジャイル開発に費用を安くするポイントについて紹介していきます。開発費を抑えるポイントは、アジャイル開発であってもそのほかの開発方法と違うわけではありません。

 

●システムの要件を具体的に決める

アジャイル開発は、そのほかの開発方法とは異なり、要件定義の代わりにストーリーポイントを使用して開発を進めていきます。とは言っても具体的な要件を決めないままでは、正確な見積もりをもらうことができません。システムの要件やプロセスを具体的に決めて発注をしましょう。

 

●予算を確保する

アジャイル開発に限った話ではありませんが、予算の確保は重要です。特にアジャイル開発の場合、そのほかの開発手法と比べると、想定以上にコストが膨らむケースも多くあります。そのため、システム要求を明確化したうえで、精度の高い見積もりを取ることが大切になります。また、資金に余裕があるのであれば、見積価格を最大の予算とせずに、ある程度は、余裕をみた予算を確保しておくことも重要です。

 

●スモールスタートする

アジャイル開発手法の最大の特徴を利用し、スモールスタートで開発費を抑えましょう。システム全体の最終形を明確化し、必要最低限の機能を開発することでスモールスタートを実現します。その後、改善を繰り返すことで最終形に近づけていきます。この方法だと、開発前に必要だと思っていた機能が実際には不要だったり、逆に必要でないと思っていた機能が必要だったりといった判断が容易になります。これにより、開発費用を抑えることが可能です。

ただし、開発前にシステム要件を十分に検討していない場合、費用が増加する可能性もあります。スモールスタートで開発する際は、詳細な要件定義が非常に重要となります。

 

●対応可能な工程は自社で行う

システム開発の場合、対応可能な工程を自社で行うことで、開発費用を抑えることが可能です。自社で工程を対応する際、ITに関する技術をもっている人材が在籍していることが前提となります。開発工程の一部を自社で対応するのであれば、まずは社内のみで打ち合わせを実施し、要件をまとめておくことで、開発会社との打ち合わせ回数を減らせたり、時間短縮できたりします。これだけでも開発費用を安くする効果はあります。

 

●開発会社に要件を丸投げしない

システム開発は、開発会社へ丸投げしてしまうと、費用は膨らんでいく傾向があります。なぜなら、開発会社は、発注元の業務やサービスのすべてを理解しているわけではないからです。丸投げで開発を進めてしまうと、業務やサービスに合わない動きをするシステムになり、修正や開発のやり直しなど予定外の費用が発生します。さらに納期が延びることでビジネス収益にも影響が出てしまいます。開発の進捗確認、開発途中でのチェックなどを定期的に実施し、開発状況を把握するようにしましょう。

ここまでアジャイル開発の費用を安くするポイントについて紹介してきました。アジャイル開発の費用を安くするポイントで一番大切なことは、システムの要件をきちんと決めておくことです。

 

アジャイル開発を依頼する外注先選びのポイント

アジャイル開発を依頼する外注先選びには、様々なポイントがあります。ここからは外注先を選ぶ際、押さえておきたいポイントについて紹介していきます。

 

●目的に応じた適切な外注先を選ぶ

多くの場合、外注先を選ぶ際に見積価格の安さだけに着目して決定してしまうことがあります。しかし、実際の目的はシステム開発そのものではなく、課題解決やサービスを成功させることにあります。そのため、外注先を選ぶ際には、単に価格だけでなく、目的達成の実現性や予算に見合ったコストパフォーマンスを重視することが大切です。

 

●アジャイル開発の経験と実績があるか

外注先を選ぶポイントして、まずは開発実績をチェックすることが大切です。実績や経験が豊富にあることや、自社と同じ業界の開発実績がある開発会社は、業界や業種などに関する理解度があり開発の意図やニーズを汲み取ってもらいやすいです。さらに業務やサービス内容など実業務に対する知識もあり、打ち合わせなどもスムーズに進めることができます。

重要なポイントして、自社と同じ業界にシステム経験があるか、開発時の成功や失敗の要因、改善策など具体的な話ができるかが挙げられます。実績とあわせて確認しておきましょう。

 

●アジャイル開発で変化する要件に対応するための体制が整っているか

アジャイル開発では、変化する要件に対応するための体制が整っているか確認することが重要です。まず、開発会社がアジャイル開発の手法やプロセスを理解し、実践していることが大切です。また、エンジニア間で円滑なコミュニケーションが取れる環境が整っていることも不可欠です。

さらに、プロジェクトの進捗状況が定期的にチェックされ、適切な調整が行われているか確認することも必要です。ご紹介した見積もり手法のストーリーポイントやプランニングポーカーが適切に活用されているかも大切なポイントです。チームメンバーがフィードバックを受け入れ、継続的に改善する姿勢があるかも確認しましょう。これらの要素をチェックすることで、アジャイル開発で変化する要件に適切に対応できる体制が整っているかを判断することができます。

アジャイル開発を含むシステム開発を進めるにあたって、開発会社に相談し見積もりを取ることが必要です。ただし、自社だけで実績やスキルを持つ開発会社を調査し、比較検討するのは困難で手間がかかります。

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