
「新規顧客を開拓したい」「信頼できる外注先を探したい」「新しい技術を持つパートナーが欲しい」。 企業活動において、こうした課題を解決してくれるのが「ビジネスパートナー」の存在です。しかし、数多ある企業の中から自社にぴったりの相手を自力で見つけるのは容易ではありません。そこで活用したいのが「ビジネスマッチング」です。
今回は、ビジネスマッチングの基本情報と「4つのマッチングパターン」、具体的な活用方法について詳しくご紹介します。
目次
新規案件開拓の課題は「発注ナビ」で解決システム開発に特化したビジネスマッチング
ビジネスマッチングとは?

ビジネスマッチングとは、ビジネスにおける「需要(探している企業)」と「供給(提供できる企業)」を結びつけ、Win-Winの関係を構築する仕組みのことです。
「企業同士のお見合い」とも言えますが、単に商品を売買するだけでなく、業務提携や技術協力など、その結びつき方は多岐にわたります。
ビジネスマッチングの主な4つのパターン

ビジネスマッチングと一口に言っても、目的によって大きく4つのパターンに分類できます。ご自身の会社が「どのパターン」を求めているのかを明確にすることが、成功への第一歩です。
●パターン1:業務のアウトソーシング(発注・受注)
最も一般的なパターンで、「業務を依頼したい企業(発注者)」と「業務を請け負いたい企業(受注者)」のマッチングです。自社にないリソースや専門技術を外部から調達するケースです。
| 立場 | ニーズの例 |
|---|---|
| 発注側 | 「自社のWebシステム開発を任せられる会社を探したい」 「オウンドメディアの記事執筆をプロに依頼したい」 |
| 受注側 | 「得意な技術(Javaなど)を活かせる開発案件を受注したい」 「空いている工場ラインを稼働させるため、製造を請け負いたい」 |
●パターン2:商材の仕入れ・購買(サプライチェーン)
モノ(製品・部品・材料)の売買に関するマッチングです。製造業や小売業において、より良い条件の仕入れ先や、新しい部材を探す際に利用されます。
| 立場 | ニーズの例 |
|---|---|
| 購買側 | 「製造コストを下げるため、安価な部品の仕入れ先を見つけたい」 「店舗で販売する新しいユニークな商材を探している」 |
| 供給側 | 「自社で製造した機械部品を、必要としているメーカーに売り込みたい」 |
●パターン3:販路拡大(代理店・販売店)
自社製品を「代わりに売ってくれるパートナー」を探すマッチングです。メーカーが販売会社を探すケースがこれに当たります。
| 立場 | ニーズの例 |
|---|---|
| メーカー | 「いい商品は作ったが営業力が足りない。代わりに販売してくれる代理店が欲しい」 |
| 販売会社 | 「自社の顧客網(販路)に提案できる、魅力的な商材を探している」 |
●パターン4:事業提携・協業(アライアンス)
単なる「売り買い」の関係を超えて、お互いの強みを持ち寄り、新しい価値を生み出すためのマッチングです。スタートアップと大企業の連携(オープンイノベーション)などがここに含まれます。
| 立場 | ニーズの例 |
|---|---|
| 企業A | 「自社の持つ特許技術を応用できるパートナーを探している」 |
| 企業B | 「自社のブランド力と、他社の新技術を組み合わせて新商品を共同開発したい」 |
●【番外編】その他の専門的なマッチング
上記の4つ以外にも、以下のような専門的なマッチングが存在します。これらは一般的なビジネスマッチングとは区別され、専用のプラットフォームや専門家が介在することが多い領域です。
- M&A・事業承継:企業の「売買」や「合併」を目的としたマッチング。
- 資金調達:スタートアップ企業と投資家(VC・エンジェル)のマッチング。
- 人材マッチング:企業と「個人(フリーランスや副業人材)」のマッチング。
ビジネスマッチングを利用するメリット

●効率的にパートナー候補に出会える
ビジネスマッチングにおける一番のメリットが、「探す手間の削減」です。特にWebのマッチングサービスなどでは、全国のデータベースから「地域」「業種」「得意分野」などで絞り込めるため、発注側は闇雲に検索して1社ずつ問い合わせる手間が省け、自社の条件に合った企業を効率的にリストアップでき、最短ルートで最適なパートナーに巡り合えます。
また、受注側にとっても、飛び込み営業やテレアポをするよりも遥かに高い確率でニーズのある企業と出会えます。
●自社が所有していないノウハウを確保できる
ビジネスマッチングで企業同士が協業すると、自社が持っていない技術を補うことができます。システム企業を例に挙げると、「目的のプログラミング言語を扱えるエンジニアがいない」「保守管理を担う人材がいない」など、ノウハウの面で悩みを抱えるケースもしばしばです。問題解決のために、アウトソーシング(外注)を行える企業を探す目的でビジネスマッチングを利用するのも手です。
●協業した企業のブランド力を活用できる
ビジネスマッチングで有名企業と協業をすると、自社の信頼性やブランド力の向上につながります。競合他社との差別化を図る上でも有効です。
●他社の新しい製品や技術を知ることができる
企業同士が繋がりを持つと、「他社の製品」や「所有している技術やノウハウ」などを把握しやすくなります。同業他社の技術やサービスの内容などが分かれば、新商品や新サービスを開発する際に他社との差別化を図りやすくなるでしょう。「ビジネスパートナーを見つける」という用途に限らず、競合の情報を知るうえでもビジネスマッチングは有効な方法なのです。
ビジネスマッチングにおけるデメリット

ビジネスマッチングにはメリットが多い一方で、デメリットも存在します。ここでは、主なデメリットを2つ紹介します。
●ビジネスパートナーが必ず見つかるとは限らない
たとえビジネスマッチングを利用したとしても、目的通りの取引先企業やクライアントが見つかるとは限りません。冒頭で述べた通り、ビジネスマッチングは「双方がWin-Winの関係を構築する」のが目的です。そのため、一方だけが有利となるような条件の場合は、マッチング自体が成功しにくいのです。
●ビジネスマッチングはあくまで「機会」を創出するのみ
理想のビジネスパートナーが見つかりやすいといっても、ビジネスマッチングの役目は、あくまで企業と企業を繋げるサポートを行うことです。企業同士で「良い取引を行えるかどうか」、「円滑な関係を築けるかどうか」に関しては、個々の企業努力によって実現させるほかありません。したがって、ビジネスマッチングは「きっかけ」と考え、企業同士で交渉や業務提携を重ねながら、ビジネスパートナーとして良い関係を築く必要があります。
ビジネスマッチングが向いている企業とは

ビジネスマッチングを活用することで、短期間で多くの候補と接点を持てます。
ここでは、とくに相性が良い企業のタイプを3つに分けて解説します。
●限られたリソースで効率的にパートナーを探したい
担当部門の人員が少ない、担当者が他の業務と兼務しているなど、リソースに余裕がない企業にもビジネスマッチングは向いています。
自治体イベントや展示会のように日時が固定される場に毎回参加するのが難しい場合でも、オンライン型のマッチングサービスなら、空き時間に候補企業の検索やメッセージ送信が可能です。
また、サービスによっては専門スタッフが企業選定や紹介をサポートしてくれるため、「どの会社を比較すべきか」を一から自力で調べる負担を減らせます。
結果として、少人数体制でも複数の候補と並行して検討を進められ、パートナー探しの効率を高めやすくなるでしょう。
●新規開拓に課題を抱えている
新規顧客の開拓が思うように進まず、「紹介や既存顧客だけでは限界を感じている」企業の場合、ビジネスマッチングと相性が良い傾向があります。
マッチングサービスには「仕事を依頼したい企業」と「受注したい企業」の情報が集まっているため、自社サービスに興味を持ちやすい相手に効率よくアプローチできるでしょう。
また、自社の営業リスト作成やテレアポだけに頼る場合と比べて、「そもそもニーズがある会社」に絞って接点を持てるため、商談化率や成約率の向上も期待できます。
これまで特定業界に偏って取引してきた企業が、新しい業種・エリアに広げたいときの入口としても使いやすい手段です。
●スタートアップで他企業とつながりが欲しい
設立間もないスタートアップは、取引先やパートナー企業とのネットワークが十分に整っていないことが多いため、「そもそも誰に声をかけるべきか」から悩んでいることもあります。
ビジネスマッチングを利用すれば、同じく新しい技術やサービスに関心の高い企業や、コラボレーション先を探している大手・中堅企業と出会うきっかけを得やすくなるでしょう。
さらに、自社の技術・サービス・実績をプロフィールとして整理しておくことで、「こんなニーズの企業から問い合わせが来るのか」という市場の反応も把握しやすくなり、事業の方向性の検証にも役立ちます。
資金や人員が限られるスタートアップにとって、広く・早くビジネスパートナー候補とつながれる仕組みとして、ビジネスマッチングは有効な選択肢と言えます。
ビジネスマッチングを実現するには?

さて、そんなビジネスマッチングを実現するには、以下の方法があります。
- 既存の取引先・紹介ネットワークを活用する
- 金融機関が提供しているサービスを利用する
- 自治体が実施している交流イベントへ参加する
- ビジネスマッチングサービスを運営しているWebサイトを利用する
●既存の取引先・紹介ネットワークを活用する
最も身近で信頼性が高い方法が、現在の取引先やこれまでのビジネスで築いた人脈から紹介を受けることです。いわゆる「リファラル(紹介)」によるマッチングです。
既存の取引先は自社の事業内容や強みを深く理解しているため、自社のニーズに合致した企業を紹介してもらえる可能性が高いのが大きな特徴です。また、共通の知人を介するため、相手企業への信頼性が担保されており、初対面でも交渉をスムーズに進めやすいというメリットがあります。
一方で、紹介者の顔を立てる必要があるため、「提案された条件が合わない場合に断りづらい」という側面もあります。あくまで1つの選択肢として考え、ビジネスとして冷静に判断できる関係性を保っておくことが大切です。
●金融機関が提供しているサービスを利用する
金融機関では、ホテル会場や多目的ホールなどを開催場所として定期的にビジネスマッチングの交流イベントを開催しています。参加企業が自社製品の出展やサービスのプレゼンなどのアピールを行うかたわら、参加企業同士が直接的な交渉を行い、取引先企業やクライアントを見つけるという仕組みです。取引先企業の支援などを目的とした取組みですが、企業がビジネスパートナーを見つけるうえで有効な手段となるでしょう。
●自治体が実施している交流イベントへ参加する
自治体が実施する交流イベントでは、金融機関が提供しているサ-ビスと同様に、直接的な交渉を通じて、取引先企業やクライアントを見つける仕組みが整っています。地域の活性化も目的の1つでもあります。
こういったイベントを活用することで、対面でのアピールが可能です。しかし、交流イベントで取引先企業やクライアントが見つかるかどうかは「担当者の技量や交渉力」によって決まるケースがほとんどです。おまけに、交流イベントは開催日時が細かく決まっているため、時間の都合が悪いとイベントに参加できないという欠点があります。
●ビジネスマッチングサービスを運営しているWebサイトを利用する
そのため、「もっと手軽にビジネスパートナーを探したい!」と考える企業担当者の方であれば、「Webサイトのビジネスマッチングサービス」の利用をおすすめします。Webサイトのマッチングサービスとは、分かりやすく言えば「登録された企業情報からビジネスパートナーを見つけられるサービス」のことです。日時に関わらず手軽に利用可能なうえ、マッチングの成否に交渉力が左右されるケースが少ないというメリットがあります。「仕事を依頼したい企業」と「仕事を受注したい企業」のどちらにとっても役立つ機能が備わっています。
ビジネスマッチングの具体的な流れ

ここでは、「Webサイトのビジネスマッチングサービス」を利用するケースを紹介します。
具体的には、「外部へ仕事を依頼したいケース」と「仕事を受注したいケース」の2種類です。
●外部へ仕事を依頼したいケース
ビジネスマッチングサービスには、登録された企業ごとに事業内容や所有する技術やノウハウ、具体的な実績などの情報が詳しく掲載されています。「外部へ仕事を依頼したい」という場合においては、登録された企業の情報を吟味したうえで、ビジネスパートナーとなり得る企業を探しましょう。マッチングサービスによっては、自身で探せるだけでなく、要望を伝えることでマッチする企業を紹介してくれるサービスもあります。
●仕事を受注したいケース
一方「仕事を受注したい企業」であれば、自社の企業情報をビジネスマッチングサービスに掲載しましょう。先に挙げた事業内容や所有する技術やノウハウ、具体的な実績などを外部にアピールをすることで、仕事を依頼したい企業から直接問い合わせが来やすくなります。企業情報を掲載する方法はサービスによってさまざまなため、気になるサービスがある場合には問い合わせしてみるとよいでしょう。
ビジネスマッチングのWebサイトとは
ここまで、ビジネスマッチングサービスの特徴や流れを聞いて「実際にどんなビジネスマッチングサービスがあるの?」と疑問を覚えた方もいることでしょう。以下では、業界別に特化したビジネスマッチングサービスを3つご紹介します。
●発注ナビ
出典:システム開発会社やアプリ開発会社を探すなら比較・見積もりの【発注ナビ】
発注ナビは、業務システムやアプリ開発といった「システム開発会社」に特化したビジネスマッチングサービスです。全国の開発企業や制作会社の中から、ITコンシェルジュがヒアリングを行い最適なビジネスパートナーを紹介します。「自社に最適な営業支援システムを作りたい!」「オウンドメディアの運営管理をしてくれる企業を見つけたい!」といった細かな要望も持つ企業にも最適なサービスです。 なお、発注ナビではSaaS領域に特化したITセレクト」も運営しています。
●チラCEO(ONLYSTORY)
出典:決裁者同士が繋がる審査制プラットフォーム|ONLYSTORY(オンリーストーリー)
株式会社オンリーストーリーが運営する「チラCEO」は、企業の決裁者同士をマッチングする経営者マッチングサービスです。決裁者が登録する独自プラットフォームを基盤とし、「メッセージ機能」「オンラインイベント」「専任のカスタマーサクセスメンバーによる紹介」「掲示板機能」によって決裁者同士のマッチングを創出しています。キーパーソンだけに絞ったマーケティング活動『KBM(Keyperson Based Marketing)モデル』を実現することで、BtoB企業の多くが営業課題として抱える「決裁者に会えない」という悩みに応えています。
● Linkers(リンカーズ)
出典:オープンイノベーション支援サービス | Linkers(リンカーズ)
業界の中でも、Linkers(リンカーズ)は「製造業」に特化したビジネスマッチングサービスです。ものづくりを担う企業同士を繋げるサービスとして、数多くの実績を挙げています。「新素材の共同開発を行ってくれる企業を探したい!」、「住宅建材の仕入れ先を見つけたい!」など、製造メーカーと提携したい企業向けのサービスといえるでしょう。
上記のように、マッチングサービスの多くはサービスごとに取り扱う業界が異なります。そのため、仕事を依頼したいケースと受注したいケースのどちらにおいても、業界に合ったマッチングサービスを使用してください。これは、業界に特化したサービスを使うことで、登録企業数の多さや豊富な実績から、目的に合った取引先企業やクライアントを効率的に探しやすくなるためです。 また、「企業ごとの比較検討が難しい」「どんな情報を登録すればいいのか分からない」という悩みを抱える方であれば、弊社発注ナビのように、専門のコンシェルジュに相談できるサービスの利用もおすすめです。経験豊富な専門スタッフに企業の選定や紹介をしてもらうことで、自社に最適なビジネスパートナーを見つけやすくなります。
ビジネスマッチングサービスを選ぶポイント
ビジネスマッチングサービスは、どのサービスを選ぶかによって出会える企業の質や案件の進み方が大きく変わります。
ここでは、自社に合ったサービスを見極めるために押さえておきたい主なポイントを4つに整理して紹介します。
●自社の業界・案件との相性
まず重視したいのは、自社の業界と案件タイプに合っているかどうかです。
システム開発、製造業、決裁者同士のマッチングなど、サービスごとに得意分野は大きく異なります。自社が開拓したい市場や依頼したい業務内容と、サービスのカバー領域がずれていると、候補企業が十分に見つからない可能性があります。
業界特化型か、幅広い業種を扱う総合型かも含めて、自社の目的と合致しているかを確認することが重要です。
●登録企業数・実績とマッチング精度
登録企業数や紹介実績は、候補の「母数」の大きさを測るうえで分かりやすい指標です。ただし、数が多いだけでなく、自社の条件にどこまで細かく合致する企業を提示できるかというマッチング精度も重要になります。
業種・規模・対応エリア・得意分野など、条件を絞って探せる検索機能や、専任スタッフによる企業選定の仕組みがあるかどうかを確認すると、実際に「会いたい相手」と出会える可能性が高まるでしょう。
●サポート体制の有無
ビジネスマッチングの経験が少ない企業や、ITなど専門性の高い領域でパートナーを探したい場合は、サポート体制があるサービスを選ぶと良いでしょう。
例えば、専任のコンシェルジュやカスタマーサクセスが在籍し、要件の整理や候補企業の選定、紹介後のフォローまで支援してくれるサービスであれば、担当者の知識や交渉力に不安があっても安心して進めやすくなります。
サービス側から、自社だけでは気づけない選択肢を提案してもらえる点もメリットです。
●費用・手数料・契約条件
費用や手数料、契約条件も必ず確認しておきたいポイントです。利用料が無料でも、成約時に成果報酬型の手数料がかかるケースや、月額料金が必要なケースなど、サービスごとに課金設計は異なります。
また、契約の主体が誰になるのか(プラットフォーム経由か当事者同士か)、解約条件やトラブル時の対応範囲なども把握しておくと安心です。
総コストと得られる価値のバランスを比較し、自社の予算や規模に合うサービスを選びましょう。
新規案件開拓の課題は「発注ナビ」で解決システム開発に特化したビジネスマッチング




