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CMSとは?基礎知識や種類、導入のメリット・デメリットまでわかりやすく解説!

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CMSのイメージ図

CMSとは、初心者でも簡単にWebサイトを作成・更新できるシステムです。CMSは数多くの企業で幅広く活用されていますが、CMSの導入を検討している企業ご担当者の中には「CMSという言葉は知っているけど、詳しく知らない」「導入するメリットがよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。

本記事では、CMSの基礎知識や種類、CMSを使うメリット・デメリット、選び方と注意点などについて詳しくご紹介します。

 

目次

 

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CMSとは

CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システムの略称でWebの専門知識がない方でも、Webサイトの作成や更新、運営などが容易にできるシステムを指します。

従来のホームページの作成・更新では、 HTMLやCSSなどの言語への深い知識が求められたため、作業の難易度が高く、労力が必要な点がデメリットでしたが、CMSで作成されたサイトであれば、HTMLやCSSなどの知識がない初心者の方でも、ブラウザ上でテキストや画像を入力するだけで、短時間で容易にホームページの更新やページの追加が行えます。

ここでは、そんな便利なCMSの基本機能やWordPressとの違いについて詳しくご紹介します。

 

●基本機能

CMSの主な基本機能としては、以下の3つが挙げられます。

  • コンテンツ作成・編集機能

  • ユーザー管理・分析機能

  • マーケティング機能

コンテンツ作成・編集機能とは、 Webサイトに新しいコンテンツを作成したり、既存コンテンツを編集できたりする機能を指します。CSSやHTMLなどの知識がなくても容易にコンテンツの作成や編集を行えます。

ユーザー管理・分析機能とは、CMSを操作するユーザーの追加や削除を行ったり、編集権限や行動履歴を管理できたりする機能を指します。社員の役割ごとに操作を限定できるため、誤操作による変更や削除、情報流出などのリスクを防げます。

マーケティング機能とは、その名のとおりマーケティングに関する機能を指します。具体的には、アクセス解析機能や会員登録・資料請求などのフォームの作成や管理、LPを最適化できるLPO機能などが挙げられます。

 

●WordPress(WP)との違い

Webサイトを作成する時によく耳にする言葉として、CMSと共にWordPress(WP)が挙げられます。

WordPressとは、世界シェアNo. 1のCMSです。 (2024年1月時点)

W3Techsの発表によると、世界中のWebサイトのうちの43.1%、世界中のCMS市場の62.9%のシェアをWordPressが占めています。

もともとはブログを作成するためのソフトウェアで、レンタルサーバなどにインストールして使用します。

WordPressはCMSの一種であるため、そもそもの比較対象にはなりえません。

参考:Usage Statistics and Market Share of Content Management Systems, February 2024

 

CMSを使うメリット・デメリット

CMSを導入することによって数多くのメリットが得られる一方で、デメリットも生じます。導入の際には、メリットだけでなくデメリットについても理解しておくことが大切です。

ここでは、CMSを使うメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。

メリット デメリット
  • コンテンツを簡単に管理できる

  • 専門知識がいらない

  • 分業体制が取りやすい

  • サイトに統一感が出る

  • SEOに強い

  • セキュリティリスクがある

  • 特定の用途に限られる可能性がある

 

●メリット

CMSを使うメリットとして、以下の5つが挙げられます。

  • 簡単なコンテンツ管理

  • 専門知識不要

  • 分業体制の取りやすさ

  • 統一感のあるサイト

  • SEOに強い

 

簡単なコンテンツ管理

CMSを使うことによって、コンテンツの管理が簡単になります。CMSで作成していないWebサイトの更新を行う際、社内にHTMLやCSSについて深い知識を持った人員がいない場合、Webサイト作成を外注したWeb制作会社に再度依頼するケースが大半です。

しかし、CMSでは操作方法を理解するだけで、初心者の方でもWebページの更新やページの追加が容易にできます。

 

専門知識不要

例えば、Webサイトの文章を一文だけ変更したい場合、 CMSで作成していないWebサイトでは、HTMLのコードを直接編集し記述しなければなりません。そのため、たった一文を変更するだけでも、HTMLに関する専門知識が求められます。

一方で、CMSで作成したWebサイトで更新作業を行う場合は、インターフェース上でデータベースに保存されているテキストデータを編集する作業のみで更新が完了します。そのため、HTMLの専門知識は必要ありません。

 

分業体制の取りやすさ

企業でのWebサイト運用において、ページごとに管理担当者や担当部門が異なる場合、ページの更新や追加をする際にはWebサイト運用部門に都度依頼をするフローを採用していることも多く、運用フローが煩雑になりがちです。

しかし、CMSではアカウントごとに各ページに対する編集や承認の権限を割り当てることが可能です。そのため、管理担当部門が直接ページの更新や追加ができるようになり、安全かつ効率的に分業体制が取りやすくなります。

 

統一感のあるサイト

CMSではデザインテンプレートを使用できるため、複数の担当者や初心者の方がコンテンツを作成した際でも、デザインやレイアウトに統一感を持たせられます。また、デザインテンプレートを使うことで、初心者の方でも完成度の高いWebサイトを作れます。

 

SEOに強い

SEOとは、 Googleなどの検索エンジンのランキングで上位表示を取るためにWebサイトを最適化する施策を指します。CMSには、SEO機能が備わっているものもあります。例えば、検索結果に表示されるタイトルやメタディスクリプションをコンテンツごとに設定できる機能などが挙げられます。このような機能を活用することで、ユーザーが利用しやすいWebサイトの構築につながるため、検索エンジンのサイト評価の向上が期待できます。

 

●デメリット

CMSを導入することで生じるデメリットとして、以下の2つが挙げられます。

  • セキュリティリスク

  • 特定の用途に制限される可能性

 

セキュリティリスク

CMSはクラウド上で動作しているシステムが大半なため、セキュリティリスクがある点がデメリットとして挙げられます。例えば、IDやパスワードが漏れたことで不正アクセスされてしまい、勝手にサイトの構造を変えられたり、サイバー攻撃などのリスクにさらされたりといった可能性があります。

特にソースコードが一般に公開されているオープンソース型のCMSは、セキュリティリスクがより高まるといえます。そのため、十分なセキュリティ対策が必要です。

 

特定の用途に制限される可能性

CMSのメリットでもあるWebサイトの更新を容易にできる点がデメリットになることもあり得ます。Webサイトを簡単に更新できる特性上、コンテンツごとにデザインや機能などが固定されていることが多い傾向にあります。

そのため、既存のページとデザインを大きく変えたりカスタマイズをしたりといった例外的なページの作成には適していないことが多く、特定の用途に制限される可能性があります。

 

CMSの種類

CMSには様々な種類があり、それぞれに特徴があります。CMSは、大きく以下の4種類に分けられます。

  • オープンソース型CMS

  • パッケージ型CMS

  • クラウド型CMS

  • エンタープライズ型CMS

CMSの種類によって適する企業も異なるため、それぞれの特徴について理解することが大切です。ここでは、CMSの種類ごとに特徴や仕組みについて解説します。

 

●オープンソース型CMS

オープンソース型CMSとは、プログラムのソースコードが公開されており、誰でも無料で使用できるCMSを指します。無料で導入できるため、CMSの中では世界でのシェア率が最も高くなっています。前述のWordPressも、このオープンソース型CMSの中の1つです。

自由にカスタマイズ可能で、機能の追加が容易な点が特徴です。シェア率が高いため、開発者のコミュニティが活発で、ノウハウやカスタマイズなどの情報をインターネットなどで手に入れやすいメリットがある一方で、サポートが受けられない点がデメリットです。そのため、サイト制作や運用のノウハウがある企業に適しています。

 

●パッケージ型CMS

パッケージ型CMSとは、システムベンダーによって商品として販売されているCMSを指します。購入したCMSのライセンスを自社のサーバにインストールして使用します。企業などの組織における商用利用を目的で開発されているため、搭載機能が豊富でサポートが充実している点が特徴です。ただし、導入までに比較的時間を要し、コストが高くなる点がデメリットです。そのため、大規模なWebサイトを構築したい企業に適しています。

 

●クラウド型CMS

クラウド型CMSとは、ベンダー管理のサーバで稼働しているクラウドをインターネット経由で利用するCMSを指します。自社でサーバの構築やCMSのインストールの必要がないため、初期費用が不要で迅速に導入できるのが特徴です。また、メンテナンスはベンダーが行うため、不要です。しかしその一方で、デザインの自由度やカスタマイズ性が低い点がデメリットです。そのため、コストを抑えつつ、スピーディーに導入したい企業に適しています。

 

●エンタープライズ型CMS

エンタープライズ型CMSとは、Webサイトを管理するために必要な高度な機能すべてを搭載したCMSを指します。ブログ系のCMSとは異なり、優れたデータ管理能力や高度なカスタマイズ性などを備えたフルスペックCMSであるため、大規模なビジネスに対応が可能です。そのため、企業独自のニーズに柔軟に対応可能な点がメリットです。しかしその一方で、導入とランニングコストが比較的高額になる点がデメリットとして挙げられます。そのため、大企業やグローバル企業に適しています。

 

CMSの選び方と注意点

CMSはWebサイトすべてにかかわる基幹システムであるため、公開後の運用段階や新規Webサイトの作成途中において容易に変更できません。そのため、CMSを選ぶ際には慎重に検討する必要があります。CMSを選ぶ際に失敗しないポイントは、以下の4つです。

ここでは、CMSの選び方と注意点について詳しくご紹介します。

  • サイトの規模や目的

  • 機能

  • 予算とコスト

  • 運用の容易さ

 

●サイトの規模や目的

まず、サイトの規模や目的を確認しましょう。CMSの種類によって得意分野が異なるため、サイトの規模や導入の目的を明確にすることが重要です。小規模のサイトであれば、大半のCMSで対応できますが、中規模から大規模なサイトの場合は、高度な拡張性、効率的なコンテンツ管理機能などが求められます。また、作成するサイトの目的も重要なポイントの1つです。例えば、ECサイトを作りたい場合は、ECサイトに適したCMSを選ぶことによって構築や管理が容易に行えます。

 

●機能

目的や用途に適した機能も重要な要素です。多機能であればあるほど良いと考えがちですが、その分コストが高額になるため、目的や用途に適していない機能は必要ありません。サイト運営に必要な機能がCMSに含まれているかを確認しましょう。

例えば、リードの獲得数を増やすことが目的であれば、アクセス分析のようなマーケティング機能やSEO機能が搭載されているCMSを選ぶのがおすすめです。

 

●予算とコスト

CMSは、搭載している機能や種類によって、導入費用やランニングコストが大きく異なります。

まず、無料で利用できるオープンソース型CMSにするのか、有料のパッケージ型CMSやクラウド型CMS、エンタープライズ型CMSにするのかを決めましょう。有料のCMSを選ぶ場合、予算に適したものを選ぶことが大切です。

また、導入費用だけでなく、導入後の売上への貢献や運用にかかるコストまでを見据えて、総合的かつ長期的な観点で選びましょう。

 

●運用の容易さ

CMSは、Webサイトの更新や管理を容易に行える点が最大のメリットです。そのため、運用の容易さにも着目しましょう。導入したCMSがサイトの規模に適していなかったり、セキュリティが脆弱だったりすると、導入することで逆に問題が生じかねません。

また、運用担当者のスキルによっても適したCMSは異なります。運用に必要なスキルを持っているWebエンジニアが社内にいる場合は、自社でセキュリティ対策やカスタマイズが可能です。自社にいない場合は、サポートやセキュリティ対策が充実していて運用しやすいCMSを選びましょう。自社運用の場合や外注の場合を想定して、運用やカスタマイズのしやすさを確認することが大切です。

 

CMSの導入事例

CMSは数多くの企業に導入されていますが、具体的にどのような企業で活用されているのでしょうか。CMSを導入した企業がどのように課題を解決したのか、具体的な事例を挙げてご紹介します。

 

●株式会社ロッテ

お菓子メーカーである株式会社ロッテでは、毎週の新製品発売に合わせて頻繁なサイト更新が必要でした。その更新作業や代理店ごとの制作納品物の管理に至る、Webサイトのすべての運営を外部の運用制作会社に委託していたため、運用コストが高額になっていることが課題でした。

そこで、CMSを導入して、社内にデジタル推進チームを設置することでサイト運営を内製化し、さらに自社サーバからクラウドへ移行することにより年間で大幅なコストの削減に成功しました。

参考: https://www.connecty.co.jp/case/20210705104152.html

 

●株式会社ベルアート

株式会社ベルアートは、建物の改修工事などを手掛ける企業です。ホームページ作成当初は、外部に作成を依頼し、更新なども委託して運用していました。しかし、更新のスピード感に課題を抱えていたため、ホームページのリニューアルをきっかけに運用の内製化を目指しCMSを導入しました。

よって、顧客のニーズに応えた「よくある質問」や事例紹介などのスピーディーな更新が可能になり、以前は設置できていなかったお問い合わせフォームや顧客の会員ページを追加したことによって、依頼やお問い合わせがしやすいサイトへの改善が成功し、ユーザビリティが向上しました。

参考: https://www.jimdo.com/jp/blog-jirei-18/

 

●株式会社エイムクリエイツ

株式会社エイムクリエイツは、空間プロデュースや内装事業を行っている企業です。以前のWebサイトはスマホに対応しておらず、自社で自由に修正もできないため、更新のたびに費用や時間が必要になりほとんど更新ができないという課題を抱えていました。

Webサイトをリニューアルするタイミングでデジタル営業に力を入れるサイトを目指し、CMSを導入しました。「クライアントに見せられるサイト」へと改善し、営業資料として活用するだけでなく、滞在時間が伸びたことによって商談につながるお問い合わせを毎月獲得できるようになりました。

参考: https://bluemonkey.jp/media/cases/aim#a04

 

CMSの特徴に合わせた導入を

CMSは、HTMLやCSSなどの専門的な知識がない初心者の方でも容易にWebサイトの作成や更新、管理ができる便利なツールです。

CMSには様々な種類があり、それぞれ得意分野やメリット・デメリットが異なるため、自社に適したCMSを選定することが重要です。CMSを選ぶ際には、目的やサイトの規模、必要な機能、予算とコスト、運用の容易さを確認して選びましょう。

自社に適したCMSの導入が難しい場合は、外注するのも1つの手段です。CMSの外注であれば、発注ナビにお任せください。「自社に合った開発会社がわからない」「選定にできるだけ時間をかけずにスムーズに導入したい」とお考えのご担当者様はぜひ一度ご検討ください。

 

 

 

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