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デバッグの費用相場とは?外注先の選び方についても解説

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デバッグ作業のイメージ図

システムやアプリの開発に欠かせない「デバッグ」ですが、開発とは異なる専門スキルが必要なため、外注を検討する企業も多くあります。本記事では、デバッグ業務の外注を検討する企業担当者様に向けて、デバッグの費用相場や外注先を選ぶ際のポイントなどについて詳しくご紹介します。

 

目次

 

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デバッグの概要と流れ

デバッグとは、システム上のバグを発見して原因を特定し、バグを修正する作業のことを指します。正常に動作するシステムを開発するために、デバッグの作業は欠かせません。ここからは、混在しやすい言葉や流れをご紹介します。

 

●テスト・検証との違い

テスト・検証とデバッグは混在しやすいものですが、厳密には異なるものです。テスト・検証とデバッグのどちらも、プログラム内のバグの解消や品質の向上を目的とした作業ですが、作業内容や趣旨は大きく異なるため、注意しましょう。

テスト・検証は、プログラムが仕様書のとおりに正常に動作するかを確認することを指します。一方で、デバッグはテストで正常に動作しなかった際にプログラムのバグを発見し、原因を突き止めて修正することを指します。

実際に開発を行う際には、テスト仕様書を作成し、そのとおりにすべてのテストを実行しながらバグを発見し、発見したバグの原因を突き止めて修正する流れになっています。

 

●デバッグの大まかな流れ

バグを発見して修正するまでには、適切な段階を踏んで作業する必要があります。デバッグの大まかな流れは以下のとおりです。

 

  1. バグを発見する
  2. バグの原因を特定
  3. 修正と再チェック

 

1.バグを発見する

テストを行った際に不具合が見つかった場合、プログラム上にバグ(不具合)があるということになります。プログラム上に完全にバグがないという状況は稀だと考えられています。テストの際には、バグの存在を疑いながらテスト仕様書のとおりに進めることが重要です。

 

2.バグの原因を特定

バグを発見したら、再現性を検証しましょう。バグには、確実に再現できるものとタイミングや条件によっては再現しにくいものがあります。確実にバグを再現できる条件を特定することが重要です。

バグの原因を特定するには、下記の3つの方法が挙げられます。

 

⚫︎目視でチェックする

ソースコードを目視で確認し、エラーをチェックします。式や変数の誤りなどといった初歩的なミスを見つけるのに効率的な方法です。規模が小さなコードの場合は、目視のほうが効率的なケースもあります。「机上デバッグ」とも呼ばれている方法です。

 

⚫︎デバッグライトやスナップショット

現状のままでは解決できないような大きな問題を、分割することによって1つずつ解決していく方法を「分割統治法」といいます。

この分割統治法の考えに基づいたバグを発見する方法が、デバッグライトやスナップショットです。比較的大きな規模のプログラムの中から、バグの原因を特定する際に適しています。

具体的には、プログラム中の適当な部分にデバッグを実行する文を挿入し、変数やプログラムの経過を表示させます。表示された経過や変数の値を使い、プログラムの流れを追っていくことによってバグにたどり着く仕組みです。

 

⚫︎デバッガ(ツール)の使用

バグを発見するための専用ソフトウェアのことを、デバッガといいます。

プログラム中の任意の位置に観測点を設定して、その時点での変数の値を測ったり、プログラムが異常終了された時の状況を追って見ることができたりするため、ソースコードのどの部分にバグが潜んでいるのかを効率的に確認することができます。

 

3.修正と再チェック

バグの原因を特定できたら、プログラムの修正を行います。基本的には、プログラムのコードを書き換えて修正をします。コードを修正したことによって新たな不具合が起こることもあり得るため、コードを変更したら必ず再度テストを行うことが重要です。再テストでバグが見つかった場合は、再度修正が必要になります。

 

●デバッグの必要性

デバッグを行うことで不具合を発見・解消することによって、開発完了後に起こるトラブルを避けることができます。プログラムの品質向上のためには、プログラムのバグを発見し、発見した場合は不具合が解消されるまでデバッグを繰り返して完成させることが大切です。

先述のとおり、システム開発においては、単体テストや結合テスト、総合テスト、受け入れテストなど複数回にわたるテストを実施することが一般的です。その回数に伴って、デバッグの回数も増えるといえるでしょう。

また、実際のシステム開発では、リリース前のテストだけでなく、リリース後の機能の追加や改修などのバージョンアップの時や保守運用の際にもテストを繰り返し行う必要があります。バージョンアップの際には、機能を追加したことによってほかの機能へ悪影響を及ぼしていないかチェックする「リグレッションテスト」も行わなければなりません。

品質を向上させるためには、テストとデバッグの精度を上げることが重要なポイントだといえます。

 

デバッグの費用の目安は30~60万円あたり

一般的に、デバッグ作業1案件あたりの費用相場は、30万円〜60万円前後ですが、デバッグするシステムやアプリに搭載する機能や規模などによって変動します。また、デバッグ作業に必要な人数と工数を基準にして費用が決定するケースも多く、その場合には見積もりの際に内訳として提示されます。ここでは、費用が変動する条件についてご紹介します。

 

●搭載されている機能の数

デバッグ費用は搭載されている機能の数によって変動し、機能が少ないシステムやソフトウェアでは上記の目安より安くなります。反対に、搭載されている機能が豊富な業務システムなどの際には、費用が60万円を大きく超えることもあるでしょう。

 

●デバッグ対象の規模

デバッグするシステムやアプリの規模によっても費用が変動します。例えば、デバッグ対象がゲームの場合は、ゲームの内容が複雑だったり長かったりするとより費用が嵩みます。

 

●発見された不具合の数や種類

デバッグをした際に発見された不具合の数や種類によっても、費用は変動します。発見された不具合の修正に工数や高度な技術力が必要になる場合は、費用が高くなる傾向にあります。

 

●テストからデバッグの回数

システム開発時におけるテストの一例は、単体テスト→結合テスト→総合テスト(システムテスト)→受け入れテストといった流れになります。

それぞれのテストの工程において不具合が見つかった際にデバッグが行われ、テスト〜デバッグの作業が繰り返されれば、その分作業にかかる人件費や時間も増加します。そのため、テストとデバッグの回数が多くなればなるほど、より費用が嵩みます。

 

デバッグの費用を節約するためのポイント

デバッグ作業は、システムの品質向上のためには欠かせない作業であり、品質を担保するためにはコストを削減するのは難しい工程でもあります。ここでは、デバッグの費用を節約するためのポイントについて詳しくご紹介します。

 

●かかるコストの内訳を可視化する

まず、現在のシステム開発においてかかっているコストを把握しましょう。

システム開発において、発生するコストは以下の3つに分けられます。

 

  • ハードウェア費:システムにかかわる機器周辺のリース費や設置費など

  • ソフトウェア費:連携サービスのライセンス費や開発費など

  • 人件費:システム開発にかかわっている人員コスト

 

デバッグ作業には、人員コストが特に大きくかかる傾向にあります。

コストの内訳を把握したら、次にコストの詳細を可視化しましょう。開発に伴ってリース契約や購入した機器にかかったコスト、プロジェクトにかかわっている人数、作業時間の算出をし、リストアップすることがポイントです。

リストアップした内容から、コスト削減できるものがあるかを確認しましょう。例えば、開発に利用する機器は購入するのではなく、リース契約にすることでコストを削減できます。また、テストやデバッグには人件費が多くかかりますので、外注したほうが良いケースもあります。

 

●要件定義をしっかりと行う

開発を行っている途中段階で仕様変更が起こると、コストがより嵩むことになります。ユーザーがシステムをとおして行いたいことやシステムが必要な理由、システムの目的などに基づいて、分析し検討をする「要件定義」をしっかりと行うことが大切です。正確な要件定義を行うことによって、予算やスケジュールが明確になり、人員などにおける無駄なコストの削減につながります。

 

●自社対応できる部分を明確にする

先述のとおり、テストやデバッグには人件費が多くかかるため、外注したほうがコストを削減できることもあります。開発の一部の外注を検討している場合は、開発の工程の中で「自社が対応できる部分」を明確にすることが重要なポイントです。

開発の進捗が当初の予定より遅れてしまったからといって、途中から外注を検討しても納期に間に合わない可能性もあります。また、納期に間に合わせるために短期間での外注作業を希望すると、その分費用が嵩んでしまうことも起こり得ます。

自社対応できる部分を明確化し、外注する際には納期を考慮して検討することが大切です。

 

デバッグの外注先はどう選ぶべきか

デバッグを外注する際、外注先の選び方もシステム開発を成功させる重要なポイントの1つです。コストの面から選ぶことも大切ですが、対応分野や実績などの点に着目しましょう。デバッグの外注先の選び方のポイントについて、詳しくご紹介します。

 

●専門的なデバッグの知識があるか

システム開発会社の得意な分野は、会社ごとに異なります。デバッグを依頼する開発会社に専門的なデバッグの知識や技術力があるかを確認しましょう。開発対象がゲームなのか、スマホアプリなのか、組み込み系ソフトなのか…といった観点からも、必要な知識は異なります。開発者側が想定できないバグを発見できるテスト観点や、効率よくバグを探すための独自の観点を持っている会社に依頼すれば、精度が高いデバッグを行ってくれます。

 

●類似したジャンル・案件のデバッグ実績があるか

外注先の得意分野を把握する際は、実績に注目するのが効果的です。開発対象のシステムやアプリと、類似したジャンル・案件のデバッグ実績があるかという点に着目しましょう。会社のWebサイトなどで実績を公開していることもありますが、実績が公開されていない場合は、直接問い合わせをしてみてください。

依頼したいシステムについて説明し、過去に同じようなジャンルや案件のデバッグの事例があるか尋ねてみることで確実な実績情報を得ることができます。

 

●コミュニケーションがとりやすいか

外注先を選ぶうえで、外注先の担当者とのコミュニケーションの相性も重要なポイントになります。要件が伝わりにくかったり、その場に応じた柔軟な対応ができなかったりというようなコミュニケーションがとりにくい場合は、依頼した内容がうまく伝わらない、依頼時に想定していたデバッグではなかった…ということにもつながりかねません。開発側の要望を十分に汲み取ったうえで、プラスとなる助言をしてくれる担当者がいる会社を選びましょう。

 

●デバッグ実施後のフォローはあるか

外注先からテスト実施後に提出される結果報告書やレポートに、デバッグ全体に関しての振り返りや、さらなる品質向上を目指す改善の提案などを記載してくれる会社がおすすめです。また、システムやアプリは完成したらリリースをして終わりではなく、リリース後も機能の追加や改修などのバージョンアップやメンテナンスが必要です。可能な限り、デバッグ実施後もフォローが手厚い会社を選びましょう。

 

●対応範囲は明確か

先述のとおり、開発工程の一部の外注を検討している場合は、開発の工程の中で「自社が対応できる部分」を明確にすることが重要なポイントです。「自社が対応できる部分」以外で、外注先が対応してくれる範囲を明確に提示してくれる外注先を選びましょう。依頼後に、外注先にお願いしたい作業が対応範囲に含まれていない…ということがないように注意してください

デバッグ作業を含めたシステム開発においては、費用相場に大きな金額の差が生まれる傾向にあります。

自社の費用や案件内容に見合う外注先の選定には、 複数社に見積もりを取り、十分に比較検討してから選ぶことが求められます。しかし、比較検討には手間がかかるものです。

そこで発注ナビでは、デバッグ作業の外注を依頼したい企業と受託したい企業のマッチングサービスを展開しています。ITに特化した知識豊富なスタッフが丁寧なヒアリングを行い、4,000社以上の開発会社データベースの中から、お客様のニーズに合った開発会社をご提案しています。「自社に合った開発会社がわからない」「選定にできるだけ時間をかけずにスムーズに導入したい」とお考えのご担当者様はぜひ一度ご検討してみてはいかがでしょうか。

 

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