今回は、「Googleのペナルティ」について。
ペナルティが課せられるのはGoogleのガイドラインに抵触した場合
主なペナルティは検索順位の大幅ダウン、インデックス削除の2種類
古いSEO対策技術はかえって検索順位をさげる原因になる
はじめに
検索エンジンの世界的デファクト・スタンダード(事実上の標準)となっているGoogle。メジャーな検索エンジンにはGoogleのほかにYahoo!やBingなどもありますが、Yahoo!は2010年にGoogleと提携し、Googleの検索アルゴリズムを採用しています。
日本の場合、GoogleとYahoo!を合わせた検索エンジンシェアは約90%を占めており、Googleからのペナルティは非常に手痛いものといえます。
Googleのペナルティとは何か?
では、Googleのペナルティとはどのようなものでしょうか?
具体的には、
1. 検索順位の大幅ダウン
2. インデックスからの削除
の2種類があげられます。
ペナルティにおける検索順位の変動はGoogleの検索アルゴリズムにより自動で起こる場合と手動で行われる場合の2種類あります。インデックスからの削除は「そもそも検索の対象からはずされてしまう」ということなので、どのようなキーワードで検索されてもそのサイトがヒットしなくなってしまいます。これは人間の手動による措置で、かなり悪質なガイドライン違反が見つかった場合にのみ適用されるペナルティといえるでしょう。
どんな場合にペナルティを課せられる?
ペナルティを課せられるのは、Googleが定める「ガイドライン」に違反してしまった時です。
(ガイドラインは法律や契約ではありませんから、たとえばGoogleから告訴されるなど、検索結果以外に影響が及ぶようなペナルティは設けられていません)
ガイドラインでは、検索順位を不当に引き上げるための不正行為を禁じています。このため、不自然な被リンクが多いサイトは不正行為とみなされてペナルティを課せられる場合があります。
また、日本語として不自然なほどキーワードを詰め込んだり、キーワードを詰め込むための隠しテキストや隠しリンクを使用したりといった行為も不正です。あるいはURLだけが異なる、内容が同じサイトをいくつも複製したり、自動生成で無価値なコンテンツを量産したりといった行為も不正とみなされます。
ペナルティを解除するには?
ペナルティの解除方法は、原因が検索アルゴリズムにより自動で起こったのか、それとも手動で行われたものかによって方法は異なります。
自動の場合、順位を再び上昇させるためには、Googleのガイドラインを読み直して、サイトの改修作業を行い、アルゴリズムの再評価を辛抱強く待ち続けるしかありません。
手動の場合、「あきらかに悪質な不正行為」と判断され、人為的に課せられたペナルティですから、Googleに対して「再審査リクエスト」を送り、「サイトを改善して不正要素を消滅させたので、改めて審査してほしい」と要請しなくてはなりません。リクエストが認められるかどうかはGoogleの判断によりますが、これは人間による審査を受けますから、どのようなテクニックを使おうと「人為的に検索順位を操作しようとしている」と判断されないよう、十分吟味し直す必要があります。
SEO業者を利用する際、「検索順位をカネで買う」という発想を持っている人もいるようですが、サイトのコンテンツの価値を高める努力をせず検索順位だけを操作しようという発想自体がGoogleには問題視されます。
数年前までは通用していた「擬似SEO」のテクニックは、今日では通用しないどころか、かえって検索順位を押し下げる要因になる、ということをよく理解しておく必要があると思われます。
おわりに
Googleの検索アルゴリズムを理解し、ペナルティを課された場合はしっかりと問題を解消し、ペナルティを解除した上で改めてSEOを行っていくことが、結果的にサイト全体のパフォーマンスを高めることにも繋がるでしょう。