今回の記事では、2014年のトレンドとなっている”ホームページデザイン”をご紹介します。
内容をざっくり言うと・・・・
必要最小限のデザイン要素に絞り込んだ「フラットデザイン」
コンテンツの再配置も可能。情報をわかりやすく表示する「グリッドデザイン」
高精細な写真を大画面表示。インパクトの強い「フルスクリーン背景」
流行の背景にあるトレンドの変化
ホームページ(以下HP)デザインには、数年ごとに大きな流行の変化があります。
これは、単なる見た目の流行り廃りではなく、技術的な進歩やHPの使われ方の変化といったトレンドに影響される部分が大きいようです。
そこで、2014年現在に流行しているHPデザインで主流になっているものを紹介し、その背景のトレンドを説明していきましょう。
フラットデザイン
フラットデザインとは、iOS7やWindows8などに採用されている、「ハッキリとした色使いで、シャドウやグラデーションなどのエフェクトを避け、必要最小限のデザイン要素に絞り込んだデザイン」です。別名ミニマルデザインともいいます。
もともとはスマートフォンの小さなスクリーンでもわかりやすく操作しやすいインターフェース(UI)を目指したもののようですが、「ひと目で必要な情報が伝えられる」「印象に残りやすい」「もっとも印象づけたいものを明確にする」などのメリットがあり、PC向けのHPにも採用されるようになりました。
グリッドデザイン
gridとは「格子」や「マス目」という意味です。縦ライン・横ラインを整えたマス目状に写真・文字・背景色などをレイアウトしていくと、わかりやすく安定したレイアウトデザインが得られます。
HPのデザインの場合は、天地や両サイドのマージン・仕切り線の幅などを固定したり、あるいはブラウザの横幅に合わせて一定の比率で拡大縮小したりという指定が可能です。
また、HTML5.0以降はスクリーンサイズを変更した場合、ひとつの画面に並べるコンテンツの位置や量を再配置するなどの高度な指示もできるようになり、グリッドデザインの重要性が再認識されています。
フルスクリーン背景
フルスクリーン背景とは、スクリーンのサイズ(またはブラウザのサイズ)いっぱいに背景画像や背景動画を表示するデザイン手法です。
大きな写真はビジュアルインパクトが強く、ユーザーの注目を集めることができます。クリエイティブなアプローチが必要なHPならフルスクリーン背景は有効な手法です。
スクリーンの多様化がポイント
このように最近のHPデザインの流行を見ていくと、スマートフォン、タブレット、タッチスクリーンPC、あるいは大画面スクリーンなど、ユーザーが使用するスクリーンサイズの多様化というトレンドがHPデザインに大きな影響を与えていることがよくわかります。
もちろん、HPは流行だけがデザインの決め手ではありません。目的や用途、UIなどを総合的に考慮してデザインを決定するべきです。しかし、デザインテンプレートを選択する場合や、テンプレート制作を業者に依頼する場合、こうしたデザインの流行・トレンドの知識がないと、非常に陳腐で古臭いデザインのページが出来上がってしまう危険性もあります。
また、こうした知識を知っておくことで、Webデザイン業者を選ぶ際、どれくらい最新の流行に対応できるのかを見極める役に立つのではないでしょうか。