
物流業界では、検品システムを利用して、検品作業を効率よくかつミスなく行うようにしている企業も少なくありません。まだ検品作業を手作業で行っているという企業では、検品システムの費用相場がわからないとなかなか導入しづらいと感じている方も多いことでしょう。そこで今回は、検品システムの費用相場を知りたい物流業界の方に向けて、検品システム導入によるメリットや、費用相場、検品システムを選ぶポイントについて解説します。
目次
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検品システムのメリットは業務標準化による品質向上
検品システムは、検品予定のデータとバーコードで読み取った情報の整合性を確認する機能を持ったシステムです。かつては人の手や目ですべて検品作業を行っていましたが、労働力の確保が難しくなったことで検品作業を自動化できる検品システムが生まれました。検品システムを利用することによるメリットは、業務の標準化により品質が安定することです。
検品システムを導入すると、これまで人の手で行われてきた検品作業の大部分を自動化することが可能です。検品作業を人の手で行うと、作業している人の日々のコンディションに左右され、どうしてもヒューマンエラーが発生してしまうことがあるでしょう。また、検品作業は感覚的な判断が求められるため、人によって作業の質に差があり、それが品質に影響してしまいかねません。しかし、検品システムを導入すれば、作業が自動化されることで作業の質を均一化でき、品質の安定化につながるというメリットがあります。
検品システムの費用相場は数十万~1,000万円以上
検品システムの費用相場は、機能性の高さや事業規模などによって大きく変わってきます。数十万円から導入できるものもあれば、1,000万円以上かかるものもあります。そのため、自社ではどういった機能が必要で、どのような検品システムが適切かを考えて選定していくことが重要です。検品システムの製品をいくつか以下の表にまとめました。
| 製品 | 費用相場 | 得られる効果 |
|---|---|---|
| barcorrect | 初期コスト:約12万円 月額料金:16,280円 |
・ピッキング・検品の精度向上 ・帳票・ラベル発行の効率化 など |
| ハンディ入出荷検品(システムライフ) | 初期コスト:500~1,000万円 | 在庫管理の精度向上 |
| Web受注システム(システムライフ) | 初期コスト:500~1,000万円 | 受注効率化、ネット販売強化 |
| 食肉パッケージカスタマイズ(システムライフ) | 初期コスト:1,000~1,500万円 | 事務作業の合理化 |
例えば、在庫管理は不要で検品だけシステム化したいという場合、「barcorrect」のクラウド型検品システムが最適です。クラウド型検品システムは、パッケージ化されたオンラインを介してクラウドサーバー上で使える検品システムのことです。この検品システムは初期コストとして約12万円かかり、その後は月額料金16,280円を払い続けることで利用可能です。一方、従業員規模が101~200名くらいの在庫管理まで対応したものなら、「ハンディ入出荷検品」がおすすめです。この検品システムは、複数拠点からの良質な生肉を全国に届けられる点が特徴的で、導入にあたり初期コストとして500~1,000万円程かかります。このように、どんな検品システムを選ぶかによって導入コストは何十倍もの差が生まれます。自社で必要な機能と、自社の従業員規模に合う製品を詳しく調べたうえで最適な検品システムを選定しましょう。
検品機能が備わった他システム導入も1つの手
検品作業を効率化させられるのは、検品システムだけではありません。検品システム以外にも、物流に関係したシステムの中には検品機能が含まれているものもあります。例えば、在庫管理システムや倉庫管理システムには、検品機能が搭載されている製品も少なくありません。そこで、検品機能が備わった在庫管理システムや倉庫管理システムについてもご紹介します。
●在庫管理システム
在庫管理システムは在庫情報の管理や入出庫管理がメインの機能で、在庫を適切に管理しながら業務を効率化するシステムです。製品によって機能は異なりますが、在庫数を管理する機能や、入出庫する製品を記録する機能、入出庫する製品の品目・数量に間違いがないか確認する検品機能、現在の在庫データや過去の入出荷データを元に様々な分析を行える機能などが搭載されています。在庫管理システムの費用相場も検品システムと同様、クラウド型だと十数万円から始められるケースが多いです。
一方で、何千万円もかかるオンプレミス型や自社開発などの形態も少なくありません。必要な費用が検品システムと同じなら、在庫管理までできる在庫管理システムを選んだほうがお得なこともあります。在庫管理作業の効率化も必要と感じている方は、検品機能が搭載された在庫管理システムも検討してみてください。
在庫管理システムの具体的な機能などについては以下のページでもご紹介しています。
●倉庫管理システム
倉庫管理システムは倉庫内のものの流れを管理し、倉庫内の運営をサポートするシステムのことです。倉庫管理システムは倉庫管理に関する作業のすべてに対応しており、入荷管理や出庫管理、棚卸管理などの機能が搭載されています。倉庫管理システムの費用はどの程度の規模のシステムを利用するかによって変わってきますが、クラウド型のシステムでは数万円前後は毎月かかってしまうことは覚えておいたほうが良いでしょう。倉庫管理についてのあらゆる作業をまとめて効率化させたい場合には、倉庫管理システムの導入がおすすめです。
倉庫管理システムの具体的な機能などについてさらに詳しく以下のページでもご紹介していますので、ご確認ください。
▶ 倉庫管理システムとは?機能や導入するメリットなどを詳しく紹介
●在庫管理システムと倉庫管理システムの違い
在庫管理システムと倉庫管理システムについて解説しましたが、それぞれの違いがイマイチわからないという方もいらっしゃるかもしれません。在庫管理システムと倉庫管理システムは、管理対象と目的に違いがあります。倉庫管理システムの管理対象は、あくまでも倉庫の内側の業務に限定されており、倉庫内作業の効率化を目的としています。
一方で、在庫管理システムの管理対象は倉庫内だけでなく、倉庫外にもある在庫も含まれます。すべての在庫量を可視化したり、入荷・出庫などの移動情報を把握したりして、適正在庫を維持することを目的としています。そのため、在庫管理業務の中に、倉庫管理も含まれると考えるとイメージしていただきやすいかもしれません。
導入するシステムを選ぶポイントは「特に効率化したい業務」
ここまで3つのシステムを説明してきましたが、それぞれどんな基準でシステムを選べばいいかわからない方に向けて、システムを選ぶポイントについて解説します。どのシステムを導入するか選ぶポイントは、「自社で特に効率化したい業務」が何かによって変わってきます。
●検品業務だけを効率化したいなら検品システム
検品システムは検品業務だけを効率化させたい方に最適です。検品作業は発注したとおりに商品が入庫されているのか確認したり、その商品の品質や数、性能などを確認したりする作業です。そのため、主に確認作業がほとんどで、それ以外の業務には対応していません。もし検品作業だけ効率化させられれば良いという方が在庫管理システムや倉庫管理システムを導入しても、すべての機能を活用しきれない可能性があります。
また、導入コストが高くなってしまうことも想定されます。検品作業だけ効率化させたい場合には、検品作業の効率化に特化した検品システムがおすすめです。
●入荷から出荷までの管理を効率化したいなら在庫管理システム
在庫管理システムは、確認作業だけでなく、入荷から出荷までの一連の業務を効率化させるものです。そのため、在庫の入出荷の管理を特に効率化したい方に適しています。在庫管理システムは検品システム以上に費用がかかる傾向にありますが、対応できる業務範囲が広い分、システム導入によるメリットが検品システムより大きくなります。長く使い続けていくなら在庫管理システムのほうが効果を実感しやすいでしょう。
●倉庫管理を効率化したいなら倉庫管理システム
倉庫管理システムは倉庫管理についての業務のみを効率化させたい場合に導入を検討ください。倉庫管理システムの対象範囲は倉庫内の管理業務であり、商品の入庫作業や出庫作業を効率化させることはできません。
3つのシステムは、検品システム<倉庫管理システム<在庫管理システムの順で対応できる業務範囲が広くなります。自社でどこまでの範囲の業務を効率化させたいのかを明確にし、それに合ったシステムを導入することが大事なため、「特に効率化したい業務」は何かを整理してからどのシステムを導入すべきか考えてみてください。
検品システム導入に関するよくある質問(FAQ)
Q. 検品システムとはどのようなシステムですか?また、導入するメリットを教えてください?
検品予定データとバーコード等で読み取った実物情報の整合性を自動で照合し、ヒューマンエラーを防いで作業品質を均一化・安定化させるシステムです。従来の目視や手書きでのアナログな検品作業に代わり、システム上で入荷・出荷データと現物を瞬時にマッチングします。これにより、誤出荷や誤検品といった人為的ミスを完全に排除し、作業者の経験を問わず誰もが一定のスピードと正確さで作業を行えるようになるため、企業全体の物流・管理品質の安定と信頼性の向上に大きく貢献します。
Q. 検品システムを導入する際の費用相場はどのくらいですか?
導入するシステムの機能やカバーする管理範囲、事業規模によって異なり、初期費用は数十万円から1,000万円以上まで幅広いです。検品機能に特化した簡易なクラウド型システムであれば初期コストおよそ12万円からと安価に導入可能ですが、入出庫から詳細な在庫管理機能まで一括してカバーする高度なシステムの場合は初期費用が500万から1,000万円程度にまで上ることがあります。
Q. 在庫管理システムは、倉庫管理システム(WMS)とどのように異なりますか?
在庫管理システムは倉庫外を含む全社の在庫量の可視化と適正維持を目的とするのに対し、倉庫管理システムは特定の倉庫内の作業効率化と物の動きを正確に追跡・管理することを目的としています。在庫管理システムは企業全体の入荷・出庫・移動データをもとに適正在庫をコントロールするためのものであり、倉庫管理システムはそのための個別の実務を現場レベルで円滑にサポートする役割を担います。そのため、広義の在庫管理という全体の枠組みの中に、部分的な実務を支える倉庫管理システムが含まれる関係性にあります。
Q. 自社に合ったシステムを選ぶための基準やポイントを教えてください。
自社の業務フローにおいて、現在特にどのプロセスを効率化し課題解決に繋げたいかを事前に明確にしておくことです。無計画に多機能なシステムを選ぶのではなく、まずは現場の課題を洗い出す必要があります。例えば、発注データ通りの正しい入庫確認や、商品の傷、数量確認といった実務に特化した検品プロセスのみを迅速かつ確実にしたいのであれば、他機能を持たない検品システムを選ぶことがコストパフォーマンスと導入スピードの面で最良の選択肢となります。
Q. 自社に合ったシステム開発会社をスムーズに探すにはどうすればよいですか?
専門のコンシェルジュが自社の細かな要件をヒアリングし、登録された多数の開発会社の中から最適な企業を無料で紹介してくれるマッチングサービスの活用がおすすめです。例えば、IT知識に不安がある場合や要件が固まりきっていない場合でもサポートを受けられる発注ナビのような専門サービスを利用することで、全国数千社以上のデータベースから、自社の業界実績、得意言語、開発規模、および予算感に完璧に合致する実績豊富なパートナー企業を迅速に見つけることができます。
必要な機能をしっかり見極めて検討を
検品システムは入出庫された商品の品質や数、性能などが問題ないか確認するシステムのことです。このシステムを導入することで、検品作業が自動化されるため、検品品質が均一となり品質の安定化につながるというメリットがあります。しかし、検品システムで対応できる業務の範囲は、検品作業についての範囲のみと限られてしまいます。それ以外の範囲の業務を効率化させる場合には、在庫管理システムや倉庫管理システムの導入も選択肢の1つとなりえます。
自社で効率化したい業務は特にどれなのか、そのためにはどのような機能が必要になるのか、現在の業務課題を洗い出してから導入するシステムを選定することで無駄のない最適な選択ができるでしょう。
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