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ラボ型開発とは?基本情報とメリット・デメリットなどを紹介

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ニアショア開発やオフショア開発など、ひと口にシステム開発といっても開発の方法や進め方はさまざまです。
数ある開発方法の中でも、「ラボ型開発」という言葉を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
今回は、ラボ型開発の特徴やメリット、「請負型開発」との違いをまとめて解説します。

 

目次

 

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そもそもラボ型開発(ラボ契約)とは?

ラボ型開発とは、オフショア開発(海外のリソースや企業を活用する委託開発手法)の一種で、「ラボ契約・オフショア開発センター(ODC)」とも呼ばれます。ラボ型開発で契約が結ばれると、開発会社側は案件専用の対応チームを編成して一定期間(半年~1年間が一般的)依頼者側の指示を受けながら、開発業務へあたります。依頼者側は、開発会社側のプロジェクトマネージャーやブリッジSE(橋渡し役のエンジニア)と直接やり取りする役目があるのが特徴です。やり取りを通して、開発の指示をしていきます。

わかりやすく言えば、ラボ型開発は「一定期間エンジニアチームを確保できる開発方法」という認識でも良いでしょう。契約期間内であれば、プロジェクトの内容や進捗状況に応じた各種変更も可能です。なお「そもそもオフショア開発とはどういうもの?」、「おすすめの開発会社は?」という点が知りたい方であれば、以下のページをご参照ください。オフショア開発の基本情報から開発に最適な企業に至るまで詳しく紹介しています。

オフショア開発で失敗しないためのポイントと、おすすめのシステム開発会社10社【最新版】

 

ラボ型開発のメリット

ラボ型開発のメリットとデメリット
メリット 一定期間エンジニアを確保できる
国内のエンジニアよりも人件費を抑えやすい
仕様変更や修正の見積調整が不要
システム開発のノウハウを蓄積しやすい
デメリット チームビルディングの時間が必要
費用対効果が低くなりやすい

ラボ型開発にはさまざまなメリットがあります。以下では、ラボ型開発の具体的なメリットとデメリットについて解説しましょう。

 

●一定期間エンジニアを確保できる

ラボ契約の期間中は、案件専属の優秀な人材チームを確保できます。期間内であれば継続的に案件を発注できるため、案件ごとにプロジェクトを編成しなおしたり、一から情報共有をしたりする手間もありません。

 

●国内のエンジニアよりも人件費を抑えやすい

ラボ型開発はオフショア開発の一種類であるため、海外に案件専属のチームを持つことになります。とくにアジア各国のエンジニアにかかる人件費は、国内エンジニアと比較すると安いのが特徴です。国内エンジニアを雇用するよりも、採用にかかるコストを軽減できるのです。

 

●仕様変更や修正の見積調整が不要

契約期間中であれば、システムの仕様変更や機能追加、修正があっても見積を調整しなおす必要がありません。そのため、より柔軟に仕様変更できるのが魅力です。例として、4名のエンジニアにラボ契約でシステム開発を依頼したとしましょう。期間中の最初の3ヶ月は全員に新規開発を依頼し、その後の追加機能実装には2名を、残りの2名には細かなバグ対応や改善にあたってもらうと、開発フェーズや状況に応じて臨機応変にチームを動かせるのが魅力です。

 

●システム開発のノウハウを蓄積しやすい

ラボ型開発は、エンジニアチームを一定期間確保できるという特性から、システム開発のノウハウを蓄積しやすいという特徴があります。ノウハウが蓄積されれば、開発スピードの向上やチーム間の円滑なコミュニケーションなど、システム開発に良い影響をもたらしやすくなるでしょう。

 

ラボ型開発のデメリット

●契約期間中は一定量の発注を行う必要がある

ラボ型開発は、一定期間中に専属チームを確保する契約形式です。したがって、契約期間中は人材のリソースを無駄にしないよう、一定量の仕事を発注する必要があります。明確な発注プランや依頼の方向性が定まっていないと、チーム運用が迷走してしまう可能性もあるため注意が必要です。

 

●チームビルディングの時間が必要

ラボ契約の依頼者側は、チームの一員として開発を指示する立場にあります。完成品(成果物)の仕様にズレが生じないように細かく指示を出したり、メンバーにレクチャーをしたりする時間も必要となるでしょう。また、中長期的に円滑なコミュニケーションが取れるよう体制を整える役割もあります。こうした準備やレクチャーを通してチームビルディングを行う必要があるため、チームを結成したばかりの時期は「滑り出しが上手くいかない」と感じることもしばしばです。

 

●費用対効果が低くなりやすい

ラボ型開発では、契約期間中に一定量の仕事を発注する必要があります。したがって、依頼する案件量が少ないとかえって費用対効果が低くなることもあるのです。「継続して依頼できる量の案件があるか」、「発注する案件が少なくなった時の対策は練られているか」などの点を事前に熟考しておく必要があります。

 

ラボ型開発に向いている開発案件

ラボ型開発は、中長期的な期間を通して開発を進めるプロジェクトに適しています。以下では、ラボ型開発のメリットや強みを活かせる案件を以下に紹介します。

 

●既存のWebサービスの運用や改修

ラボ型開発は、既存のWebサービスやアプリを運営しているケースに適しています。これらのサービスには、日々の運用に加えて機能改善や改修、仕様変更など膨大な作業が不可欠。しかし、新たに人材を採用したり外注したりするのはコストがかかります。そこでラボ型契約を結ぶことで、国内よりも安い人件費で優秀な人材を確保しやすくなるのです。チームへ既存のWebサービスやアプリに必要な改修作業、運用作業の負担を依頼すれば、それまでかかっていた負担も減らせます。

 

●アジャイル型開発

「アジャイル型開発」とは小規模な単位で機能のテストを行い、その都度改修を行いながら開発を進めていく開発方式です。作業途中の変更や改修を前提としているのが、アジャイル型開発の特徴なので、変更の度に新たに見積をとったりチーム体制を変更したりする必要がないラボ型開発とは好相性です。アジャイル型開発のメリットや進め方については、以下のページでも詳しく解説しています。

アジャイル開発とは?今さら聞けない開発手法のメリット・デメリット

 

ラボ型開発と請負型開発の違いは?

ラボ型開発と類似した開発方法に「請負型開発」というものも存在します。

ラボ型開発と請負型開発の主な違い
開発方法 特徴
ラボ型開発 エンジニアチームを一定期間の間だけ確保できる契約。
請負型開発 システムやサービスの開発を依頼し、納品をしてもらう契約。

 

どちらも「外部に開発を依頼する」という点は一緒ですが、大きな違いとしては「契約内容」に微妙な差異があるのが特徴です。概要の項で解説した通り、ラボ型開発が「指定した期間の間だけエンジニアを確保できる契約」です。一方の請負型開発は、「発注したシステムやサービスを完成させて納品してもらう契約」となります。プロジェクトの完了を目的に契約を結ぶのが、請負型開発なのです。

期間を設けて「継続的にエンジニアチームを確保したい場合」においてはラボ型開発が役立ちますが、「システムやサービスの完成だけを依頼したい場合」は、請負型開発が重宝するでしょう。請負型開発は、プロジェクトが完成すれば契約が満了となるため、余分な開発コストが発生しにくい利点があります。一方、請負型開発は完成品となるシステムやサービスの全体像が曖昧だと、必要なエンジニアの数や工数の見積が立てにくくなるという欠点もあります。

ここで取り上げた方法以外にも、システム開発の手段はさまざまですが、外部に依頼する案件の内容によって開発方法を使い分けるのが理想です。最適な開発方法を選択できれば、開発コストや品質の面で良い影響をもたらしやすくなります。

 

ラボ型開発を依頼する方法と注意点

ラボ型開発を依頼する際は、以下の点に注意する必要があります。

 

●開発会社側の実績を見る

大前提として、開発会社側に十分な実績や経験があるかといった点を十分に確認することが大切です。また、こちらが依頼したい開発案件のジャンルと、開発会社側が得意としている開発案件のジャンルのすり合わせもしっかり行いましょう。

 

●コミュニケーションの体制を確認する

システム開発を成功させるためには、チームと密にコミュニケーションをとることが大切です。とくにラボ型開発は海外に専属チームを持つことになるため、「どのような経路でやり取りを行うのか」「どれぐらいの頻度でミーティングやフィードバックを行えるのか」というコミュニケーションルートは事前にしっかり確認しておく必要があります。

 

今回は、ラボ型開発の特徴やメリットについて詳しく紹介しました。

一定期間の間エンジニアを確保できるラボ型開発であれば、一時的に自社の開発力を底上げするのも容易となるでしょう。とはいえ、ラボ型開発を請け負ってくれる企業を探すのは、外部に開発を依頼するノウハウが無い場合は難しいかもしれません。ラボ型開発のシステム会社を探すのが難しい場合は、発注先を選定してくれるWebサービスの利用をおすすめします。ITに精通した専門スタッフによる細かなヒアリングを経て、要望に見合ったシステム会社を探し出してくれます。

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