マクロ開発・作成の依頼を行う場合、外注で依頼する方法と委託代行で依頼する方法がありますが、それぞれの費用相場や特徴がわからないとどちらにしたら良いのか判断できません。マクロ開発・作成で失敗しないためにも、依頼方法とそれぞれの費用相場、依頼先の選び方を理解しておく必要があります。
そこで今回は、マクロ開発・作成における外注費用の相場や外注と委託代行のどちらが良いのかを知りたい方に向けて「マクロを用いたシステム開発にかかる費用相場」、「外注開発と委託代行の違い」、「システム開発会社・委託代行先の選び方」について解説していきます。
目次
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外注開発と委託代行の違い
外注開発は外部の業者に対して案件を発注し、開発を行ってもらうことを意味しています。システム開発に対して専門的な知識やスキルを持つ業者に依頼できるため、ある程度の確実性を確保して質の高いシステムを開発してもらいやすいです。外部組織とのつながりができることで新たなビジネスプロセスを生み出すきっかけになって、より効率的に業務がこなせるようになります。
一方で、委託代行は民間の事業者に対して案件を発注し、開発を代行してもらうことを意味しています。外注開発とは違って、委託先が自社部門の一部のような役割を担っているため、外部の業者よりも持続的に依頼を持ちかけやすいのが特徴的です。また、外注開発が外部の法人や個人事業主をターゲットとするのに対して、委託開発代行は民間の事業者をターゲットとしています。
マクロを用いたシステム開発にかかる費用相場とは
マクロを用いたシステム開発を行う場合、外注開発で依頼する方法と委託代行で依頼する方法の2つがありますが、それぞれどのくらいの費用相場となっているのか気になるところです。そこで、マクロを用いたシステム開発にかかる費用相場についてみていきます。
●外注開発
外注開発の場合簡単な機能だけを取り入れる場合は、数万円から十万円程度で済むことが多いですが、ある程度機能が複雑になってくると十万円から百万円程度かかってきます。システム開発そのものとは別にオプションをつけることもできますが、さらにコストがかかってきます。
どのくらい凝ったシステム開発を依頼するのか、オプションをつけるのか、というだけでなくどこの法人あるいは個人事業主に依頼するのかによっても費用相場は変わってきます。依頼先ごとの人件費の費用相場は以下の表のとおりです。
種類 | 費用相場 |
---|---|
上級システムエンジニア | 100~160万円程度 |
初級システムエンジニア | 60~100万円程度 |
大手企業所属のプログラマー | 50~100万円程度 |
外国籍プログラマー | 30~40万円程度 |
高いスキルを持った人材であれば、それだけ質の高いシステム開発をしてくれやすいのですが、その分高く費用がつきやすい傾向にあります。そのため、ある程度マクロを用いたシステムの質は確保しつつ、費用もできる範囲で抑えていくためにはどこに依頼を持ちかけるのかが難しい課題となってきます。
●委託代行
委託代行は外注開発よりもコストを抑えやすいです。それは依頼するのが民間の事業者や個人事業主で、法人のプログラマーに依頼するよりも料金が安くなりやすいためです。
初期費用で数千円かかり、機能が簡単なものであれば数千円から数万円、複雑で大規模な機能であれば数万円から十万円程度かかります。そこに人件費40万円から60万円程度がかかるので、総額で100万円もしないことも珍しくありません。確実にコストを抑えることを考えるなら、委託代行でシステム開発を依頼することをおすすめします。
契約前に見積書の作成を依頼しよう
マクロを用いたシステム開発を依頼する際には、外注開発か委託代行かにかかわらず、見積書の作成を依頼してからそれを基に依頼するかどうか判断しましょう。費用相場のイメージは頭の中にあるとしても、突然依頼を持ちかけると思ったより費用が高かったということも起こります。
失敗するリスクを抑えるために、まずは見積書の作成を依頼することが大事です。
また、見積書は正確な費用を知るためだけでなく、依頼先ごとの費用を比較するという使い方もできます。同じパフォーマンスのシステムの開発が見込めるのであれば、低コストで依頼できるところに依頼したほうが機会損失の発生を防ぐことができます。なるべく見積書の作成を依頼する際は、1ヶ所だけでなく複数のシステム開発企業に見積書を作成してもらって、どのくらいのコストがかかるのか比較して依頼先を決めるのがおすすめです。
外注開発・委託代行にマクロ開発を依頼するメリット
外注開発や委託代行は、どちらも自社でシステム開発を行わずに、専門的知識を有している自社以外の人材に依頼する方法です。自社でシステム開発を行わないために得られるメリットもあれば、かえってマイナスとなってしまうデメリットもあります。
まず、外注開発や委託代行のメリットは、以下の3つです。
-
メイン業務に集中できる
-
業務の効率化と質の向上につながる
-
時間と費用のコスト削減になりやすい
●メイン業務に集中できる
マクロを用いたシステム開発を外注開発や委託代行に任せることで、メイン業務に集中できます。システム開発は何かと手間がかかるので、メイン業務の時間が失われてしまうために導入に踏み切れないところも少なくありません。しかし、外注開発や委託代行で他人にシステム開発を任せることで、メイン業務に集中しつつシステムが導入できます。
また、どんな企業であっても、データ入力や確認作業などのルーティン化されている業務が大なり小なり存在しています。ルーティン化されている業務はやることがある程度パターン化されているので、開発するシステムにその業務に合ったテンプレートを搭載すれば、システム利活用によって安定してメイン業務に集中することが可能です。
●業務の効率化と質の向上につながる
マクロを用いたシステム開発によってルーティン化できる業務を効率化させて、メイン業務の質を向上させることも可能です。何か制作物を作ることがメイン業務になっているなら、その制作物の質の向上につながります。
また、自社よりも専門性の高いプログラマーやエンジニアのいるところで依頼することで、自社でシステム開発を行うより質の高いシステムができあがるでしょう。ただ、質の高さを求めすぎると依頼時のコストが高くなってしまうため、ある程度は割り切る姿勢も大切です。
●時間と費用のコスト削減になりやすい
マクロを用いたシステム開発を依頼することで業務の効率化が行われると、それだけ時間と費用のコストを抑えることができます。システム開発専門のスタッフを雇うと、あまりシステム開発の仕事が求められないような時でも人件費を支払わなければならなくなります。しかし、外注開発や委託代行なら直接的な利益になる業務にソースを割くことができ、かつシステム開発が必要な時だけ人件費をかけるだけで良くなります。
外注開発・委託代行にマクロ開発を依頼するデメリット
外注開発や委託代行のデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
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情報漏洩につながる可能性がある
-
社員の技術向上につながりにくい
-
品質基準を満たしていない成果品が納入される可能性がある
●情報漏洩につながる可能性がある
何かと便利な外注開発や委託代行ですが、マクロを用いたシステム開発を実際に行うのはあくまでも他人なので、情報漏洩につながる可能性があります。自社のスタッフに任せるのであれば何かトラブルが起きた場合には直接処分を下せば良いのですが、自分たちで処分を下すことのできないところに依頼する形となるので、トラブルが起きた際の対応がかなり厄介です。
たとえ相手側がわざとしたことではなかったとしても、セキュリティ体制に不備があると情報漏洩が起きる可能性は十分にあります。事前に依頼する業務範囲や責任所在、トラブルが起きた場合の対応方法などを決めておき、契約の際に定義しておきましょう。そうすれば書類をベースに冷静なトラブル対応がしやすくなります。責任を明確化することによって、責任の押し付け合いといった良くないシチュエーション発生を防ぐことも可能でしょう。
●社員の技術向上につながりにくい
理想は自社のスタッフに専門性が高くて情報管理もしっかりでき、かつ安定してやれる業務があるプログラマーやシステムエンジニアがいるという状況です。しかし、そうでない状況で外注開発や委託代行ばかりに頼っていると、システム開発に強い自社スタッフができないままの状態になってしまいます。
もし、システム開発を任せきりにしている依頼先が倒産などで業務ができなくなったら、急いで他の依頼先を探すといった対応に追われることもあります。また、ルーティン化された業務ならともかく、考えて行動する業務までもがシステム化されていると、自社スタッフの経験値につながりにくいです。システム開発を依頼することは望ましいことですが、自社スタッフの成長を止めてしまうことがないように注意する必要があります。
●品質基準を満たしていない成果品が納入される可能性がある
ノープランでマクロを用いたシステム開発を依頼すると、十分な基準を満たしていないシステムが納入されてくることがあります。まだ経験の浅いプログラマーやシステムエンジニアが対応することもあれば、経験豊富なプログラマーやシステムエンジニアが対応することもあり、システムが完成するまで必要条件を満たしたものが納入されるかどうかわかりません。特に個人事業主に依頼する場合はスキルの差が大きく出やすいです。
100%求めているものが納入されてくるとは限らないと考えておいたほうが良いです。
外注先のシステム開発会社・委託代行先の個人事業主を選ぶ時のポイント
外注開発や委託代行先を選ぶ際には、以下のポイントを意識して選ぶことをおすすめします。
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目的や課題を明確にし依頼内容を固める
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予算をあらかじめ決めておく
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開発実績を調べる
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ノウハウやスキルがあるかどうかも調べる
システム開発を依頼するからといってすべて丸投げしていると失敗につながります。あらかじめシステム導入の目的や自社の抱える課題を明らかにして、予算を決めて、それに見合った要件定義をしていくことが大事です。そこで決めた内容を依頼先の人ときちんと共有することで、思ったものと違うものができあがるというリスクを減らせます。
また、依頼先の開発実績やノウハウ、スキルを調べることも必要です。どれだけ優れたプログラマーやシステムエンジニアがいると口でいっても、それを証明するものがなければ安心して依頼できる保証がありません。開発実績やノウハウ、スキルは欠かさずチェックしましょう。できれば自社の事業分野に対して実績を持つところに依頼することをおすすめします。
もし依頼先がなかなか決められないという方は、おすすめのシステム開発企業を以下のリンクで紹介しているのでチェックしてみてください。
機能の開発を依頼したい時に気をつけたいこと
マクロを用いたシステム開発を依頼する際には、以下の2つに注意する必要があります。
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複数人での機能の利用は不向き
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機能はすべてExcelの性能に依存する
マクロはExcelでの使用が基本となっていて、Excel上のファイルからしかデータの入力ができないため、複数人で作業するとなるとファイルを編集したら、次に編集する人にデータを送信するという不便さが生まれてきます。複数人で扱う場合は、ブラウザ上のクラウドサービスを利用することをおすすめします。ちなみにGoogleドライブであれば「GAS(Google Apps Script)」といったように、クラウドサービス上のスプレッドシートで使えるマクロを開発してくれる事業者も存在するので確認しておきましょう。
また、Excelのバージョンが変わるとマクロの動きが変わる場合があります。よくあるのがシステム開発側と実際にシステムを使う現場のExcelのバージョンが違っていて、上手く処理されないというパターンです。依頼する際には、必ず使用しているExcelのバージョンを伝えましょう。
外注開発と委託代行、どちらが最適かを見極めて
マクロを用いたシステム開発は、自社で開発を任せられる人材がいなくて、外注開発や委託代行という形で誰かに任せるということが多いです。どちらの方法を採用しても、誰かに頼むことで得られる時間的コストの節約などの効果は得られます。
ただ、委託代行で依頼したほうがすべての費用を含めても100万円以内で収まることもあるため、安さを優先する方は委託代行を利用してみてください。一方で、完成するシステムの内容は外注開発のほうが充実しやすいため、システムの質を優先する方は外注開発で依頼してみてください。発注ナビでは一括見積もりが取れるほか、専門コンシェルジュの詳細なヒアリングによって開発する内容に対して適切な開発会社の紹介が可能です。まずは気軽にご相談ください。
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