モバイルアプリとは、スマホ向けに開発されたアプリケーションのことです。中には、「モバイルアプリってどんなもの?」「どうやって開発したらいいの?」「開発費用はどれぐらい?」など、疑問を持っている方もいるでしょう。そんな疑問を抱える方に向け、この記事では、モバイルアプリの種類やモバイルアプリを開発する方法、モバイルアプリの開発にかかる費用などについて解説していきます。モバイルアプリの開発を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
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モバイルアプリとは
モバイルアプリとは、「Mobile Application(モバイルアプリケーション)」を略した言葉で、スマートフォン、タブレットなどのデバイス上で直接動いているアプリのことです。ゲームや写真投稿、動画編集、レシピ検索など、そのジャンルは数多く存在します。SNSとして認知度が高いInstagramやTwitter、LINEなどもモバイルアプリの一種です。
このモバイルアプリは、OSによって入手方法も異なります。iPhoneやiPadはApp Storeからダウンロードし、AndroidはGoogle Playからダウンロードすることで利用できます。総務省の「情報通信白書平成28年版」のモバイル向けアプリ市場によると、スマートフォンの普及により、モバイルアプリのダウンロード数は増加傾向にあります。モバイルアプリの開発をすれば、ビジネスチャンスもこれまで以上に広がることでしょう。
そもそものアプリの種類って?4つに分けて解説
アプリには、以下の4つの種類があります。
●ネイティブアプリ
「ネイティブアプリ」とは、ソフトウェア開発キット(SDK)で開発されたアプリを指します。Google PlayやApp Store経由でインストールすると利用可能です。ネイティブアプリは、OSなど特定のプラットフォーム向けに開発されています。最初利用する時はダウンロードの手間がかかりますが、オフラインで利用できるため、Webアプリより起動が速いといった特徴があります。
ネイティブアプリのデメリットは、iOS、Androidそれぞれのプラットフォームのみに特化されていることです。ふたつのOSでひとつのアプリを開発する場合、方法はふたつあります。ひとつはそれぞれのOSごとのコードを設置することで、もうひとつは複合開発ツールを導入することです。
●Webアプリ
「Webアプリ」は通常のWebサイトと同様にHTML5で作成されています。ブラウザ上で動く仕組みとなっているため、ネイティブアプリのようなストアを経由せずに利用可能です。コードもOSごとに対応せずに済むため、開発コストや保守・運営コストが削減できるでしょう。しかし、インターネットに接続されている状態でないと利用できない、動作速度が遅くなりやすいなどのデメリットがあります。
●ハイブリッドアプリ
「ハイブリッドアプリ」は、ネイティブアプリとWebアプリ両方の長所を活かしたものです。
このハイブリッドアプリには、ブラウザ上ではなくOSに搭載されたWebView上で動作するという特徴があります。WebViewはスマートフォン向けの機能であり、ネイティブアプリがWebページを表示できるようにします。ハイブリッドアプリは、開発する時WebView用のコードを入れるだけで、アプリにWebページを表示できるのです。
ネイティブアプリを制作する場合、iOS、Androidで動かすための知識や技術が必要になります。しかし、ハイブリッドアプリはHTML5で開発できるため、アプリ開発用の言語を習得する必要ありません。また、1つのアプリを開発するだけで、iOS、Androidの両方を動かせるため、開発コストも抑えやすいでしょう。デメリットはネイティブアプリより動作が重く、GPSやカメラなどのアプリと連動するためには、Cordobaのプラグインが必要なことです。フレームワークによっては、プラグインが制限されるため、細かい変更には対応が難しいという欠点もあります。
●プログレッシブウェブアプリ
「プログレッシブウェブアプリ(PWA)」は、モバイル向けのWebサイトをアプリのように使える仕組みで、近年導入されるケースが増えています。Webアプリの進化版といっても過言ではないでしょう。このプログレッシブウェブアプリは、ブラウザ上で表示され、ネイティブアプリのようにホーム画面にすぐアイコンを追加できます。ネイティブアプリやハイブリッドアプリは、ストアからアプリをダウンロードする必要がある一方、プログレッシブウェブアプリはWebアプリなのでダウンロードが不要です。また、キャッシュといった技術を利用するので表示速度が速く、オフラインでも利用できます。プログレッシブウェブアプリの利点は下記の点です。
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Webサイトなので検索結果の通常リスト(広告枠以外)に反映される
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アプリのダウンロードが不要なため、ユーザー数が増えやすい
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アプリのように使えるので直帰率の低下が見込める
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プッシュ通知ができるためコンバージョン率がアップする
モバイルアプリのメリット・デメリット
モバイルアプリのメリット・デメリット | |
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メリット | 起動が速く、また通信が速い |
機能がシンプル | |
デバイスが持っている機能や、ほかのアプリとの連動がしやすい | |
デメリット | 使用するにはダウンロードが必要 |
デバイスによって使える機能が限られている | |
新機能追加、エラー修正の際に、新しいバージョンとして更新する必要がある |
モバイルアプリには上記のようなメリット・デメリットがあります。ここから具体的に見ていきましょう。
●メリット
〇起動が速く、通信も速い
モバイルアプリは、スマートフォンに最適化されているためWebサイトと比較して起動や通信が速いのが特徴です。また、Webサイトの場合、ブラウザを立ち上げてから検索情報を入力し、ページが表示されます。モバイルアプリはタップして起動するだけのため、手間が省けるのがメリットです。ちなみにWebサイトについてもショートカットアイコンを手動で追加できますが、モバイルアプリの場合は自動でアイコンが追加される点で有利です。
〇機能がシンプル
モバイルアプリは、機能がシンプルです。Webサイトは複数の情報が網羅されているため、ユーザーが欲しい情報にすぐにたどり着けない場合があります。一方、モバイルアプリは欲しい情報がすぐにわかる場所にボタンがあるため、ユーザーが実行したことをすぐに実現できます。ただし、アクセス性でいうとどちらもデザインで改善できるため、モバイルアプリが必ずしも優れているわけではない点に注意しましょう。
〇デバイスが持っている機能や、ほかのアプリとの連動がしやすい
モバイルアプリは、デバイスが持っているカメラ・マイクやほかのアプリとの連携が容易です。下記の例のように、ほかのアプリとの連携ができます。
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予約システムと店舗アプリの連携
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ECサイトと実店舗のポイントの共通化
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モバイルアプリをSNS連携にさせる
●デメリット
〇使用するにはダウンロードが必要
モバイルアプリのデメリットは、ダウンロードが必要なことです。アプリを作りリリースしても、ユーザーにダウンロードされなければ意味がありません。そのため、ダウンロードを誘導する対策が必要になります。また、ダウンロードにはデータ通信が必要なため、ユーザーにストレスを与えます。モバイルアプリが重くなり過ぎないように、注意するのが欠かせません。
〇デバイスによって、使える機能が限られている
モバイルアプリは、デバイスによって、使える機能が限られる「機種依存」の問題があります。iOSの場合機種依存は少ない一方、Androidは機種によって使えるものと使えないものがあるのです。モバイルアプリを開発する場合、機種依存の想定が不可欠となります。
〇新機能追加、エラー修正の際に、新しいバージョンのアプリを更新する必要がある
モバイルアプリは、新機能追加やエラー修正時の際、新しいバージョンのアプリを更新する必要があります。自動更新するためには、ユーザーが設定画面で手動から自動更新に切り替えなくてはなりません。
モバイルアプリを開発する方法
モバイルアプリを開発する場合、個人や自社で開発する方法と、アプリ開発会社に依頼する方法が考えられます。それぞれを具体的に解説しましょう。
●個人・自社開発するメリット
個人・自社開発するメリットは、開発コストを抑えられる点と、仕様変更しても柔軟に対応できる点です。どのようなアプリやシステムであれ、内製ならアウトソーシングよりも、コストも削減しやすくなります。また、スケジュールや仕様変更にも柔軟に対応できるのがメリットです。欲しい機能はすぐに追加でき、デザインも自由にできるため、自社に合ったモバイルアプリを作成しやすいでしょう。
●開発依頼をするメリット
外部の開発会社にモバイルアプリの開発を依頼するメリットは、クオリティの高いアプリを比較的短い期間で開発してもらえる、適切な進行管理の中で納期遅れのリスクが低くなる点です。社内でエンジニアを育成する場合、時間もコストもかかります。外注ならスキルや経験が豊富なため、クオリティの高いアプリを速く開発してもらえます。また、プロの開発会社が作るため進行管理も適切で、納期に間に合わないといったリスクも低減できるでしょう。結果的に、アプリができる社員を育成したり雇ったりするより、外注の方がコスト削減につながる場合もあります。
なお、アプリの開発方法については、以下のページでも詳しく解説しています。
モバイルアプリの開発にかかる費用
モバイルアプリを開発する場合、あらかじめ予算がどれぐらいか知っておけば、準備がしやすいでしょう。開発にかかる費用は、「個人・自社開発」と「アプリ開発会社に依頼」では大きく異なります。具体的に費用を見ていきましょう。
●個人・自社開発する場合
個人・自社開発する場合、開発環境を整えるだけで数万~数十万円、また作成スキルを習得する費用やサーバー費用も別途発生します。
個人・自社開発の場合の主な費用は、アプリ開発をするプログラマーの人件費です。ディレクションを担当する社員がいる場合、その人件費も考慮しなくてはなりません。スキル不足の社員が担当する場合、スケジュールが遅れることも想定されるでしょう。また、エンジニアを新たに採用する場合、その分コストもかかります。
●アプリ開発会社に依頼する場合
開発アプリによってさまざまですが、相場は100万〜1,000万以上の費用が発生します。開発会社はエンジニアの人件費に工期をかけて(作業人数×開発期間)、開発費用をベースとして算出する仕組みです。特に、アウトソーシングのアプリ開発は企業によって費用が大きく変化をするため、しっかりと見積もりをとった上で開発を依頼すると良いでしょう。以下のページでは、外注先となるアプリ開発会社を見つけたい方に向けて、おすすめの開発会社をご紹介しています。
クオリティの高いアプリ開発なら外注開発も視野に入れて
今回は、モバイルアプリの種類やモバイルアプリを開発する方法、モバイルアプリの開発にかかる費用などを解説しました。よりクオリティを意識したモバイルアプリを開発したい場合は、外注での開発も視野に入れてみましょう。
自分たちで開発会社をピックアップするにも、知識がなく困っている場合は、マッチングサービスを利用しても良いでしょう。マッチングサービスを利用すれば、作りたいアプリや予算、アプリに使用したい言語などを入力するだけで、効率良く最適な開発会社を探すことができます。しっかりと要件を決めて開発会社と連携することで、満足度の高いアプリを作成することが可能です。
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