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システムの運用保守とは?それぞれの役割や外部のサービスを利用する際のポイントを解説!

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システム保守の図

システム運用保守は、システムの安定性を維持し、障害やエラーを最小限に抑え、正常な運用を実現することを目的とします。運用保守は、企業の業務継続性や顧客満足度の向上に寄与し、システムの品質と信頼性を保つために重要な活動です。それほど重要な業務ではありますが、どのようにシステム運用保守を進めればいいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。

今回は、システム運用保守とは何か、運用と保守の違い、運用保守を外注する際のポイントと費用目安について解説しています。

システム開発について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

目次

 

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システム開発「はじめの一歩」ITのプロから学ぶ基礎知識

この資料でわかること
・システム開発の流れ
・専門用語の解説
・開発手法によるメリット・デメリット
・失敗を防ぐコツ

 

システムの運用保守とは

システムの運用保守のイメージ図

システムの運用保守とは、システムが稼働し続けるために必要な活動を実施することです。運用保守は、システムの安定性を確保するために監視やトラブルシューティングを行い、障害やエラーを迅速に解決します。また、定期的なメンテナンスやパフォーマンスの監視、セキュリティ対策の実施も重要な要素です。システムの機能改善や追加、バージョンアップなども運用保守の一環として行います。これにより、システムの利便性や効率性を向上させ、ユーザーの満足度を高めることにつながります。運用保守は長期にわたって行われるため、適切な計画と組織的な取り組みが重要です。

 

●システム運用・保守をする目的

システム運用・保守をする目的としては、ビジネスにおける機会損失を防ぐことなどが挙げられます。

システムがうまく稼働していないと、企業全体の業務に支障をきたすことがあります。それにより、クライアントからの要望にスムーズに対応することができず、貴重なビジネスチャンスを逃すというケースが十分に考えられます。そのビジネスチャンスを逃さないためには、普段からシステムの運用・保守をしっかりと行っておく必要があるでしょう。

また、システムがトラブルを起こさずに動き続けることは、ユーザーからの信頼獲得にもつながります。その点においても、システム運用・保守は重要な業務なのです。

 

システム運用と保守の違い

システムの運用保守のイメージ図

そもそも、運用と保守では業務内容が異なります。

システム運用は、システムの稼働を管理し、適宜設定や操作をすることを指します。システムが停止してしまうと、それまで行っていた作業をストップさせることになったり、業務が滞ったりしてしまうことも少なくありません。そうならないために管理する業務です。

一方のシステム保守は、システムのサポート業務のことを指します。システムが停止しないように運用していたとしてもトラブルが起こることはあります。そういったトラブルの際に早急に対応するための業務です。これらの業務を統合的に担当することが、システム運用管理と呼ばれます。

さらに、システム運用と保守の役割は、以下のように分かれています。

システム運用 システム保守
サーバの起動や停止  
定型化されたオペレーション  
システムの稼働状態の監視  
外部からの攻撃などのセキュリティ監視  
急激なアクセス増加などの李索子やキャパシティ管理  
老朽化した周辺機器のリプレース  
ネットワークのメンテナンス  
セキュリティ管理全般  
バックアップなどの復旧作業  

運用と保守の役割で最も異なる点は、システムに変更を加えるかどうかです。

システムの運用は基本的に監視業務が中心になるのに対し、保守は、システムを修正・復旧する過程で必要となるシステムの変更やバグの修正といったシステム改善などが業務の範囲となります。

 

●システム運用の詳しい業務内容

システム運用は、システムが問題なく稼働するよう管理をする業務です。具体的には以下のような業務があります。

ここではそれぞれの業務内容を詳しく解説しています。

  • サーバの起動や停止
  • 定型化されたオペレーション
  • システムの稼働状態の監視
  • 外部からの攻撃などのセキュリティ監視
  • 急激なアクセス増加などのリソースやキャパシティ管理

 

サーバの起動や停止

サーバの起動や停止は、システムの正常性を確認する業務です。サービスを安定して提供するためには、サーバの存在が欠かせません。サーバを使い続けるとアクセスの負荷が蓄積し、その対応に着手しなければならなくなります。その際に、サーバの起動や停止ができないとサーバを正常な状態に戻すことができません。そのため、サーバの起動や停止が正常にできるように管理していく必要があります。

 

定型化されたオペレーション

定型化されたオペレーションは、決められた内容のデータを入力することなどを指し、システムの稼働状況の報告をする際に行う業務です。システムの稼働状況を記録して報告レポートを作成し、まとめた報告レポートをシステムの修繕作業に携わるスタッフに提出します。レポートでまとめたデータを基にシステムの不具合やリスクを探し、トラブルの防止やシステムの強化を行います。

 

システムの稼働状態の監視

システムの稼働状態を報告するためには、稼働状況の監視が必要です。CPU・メモリ・ストレージなどのリソースやキャパシティの負荷状況、ネットワーク機器の稼働率、データ伝送率や帯域利用率、障害の発生件数や発生状況などの客観的なデータを正常な状態の時と比較し、システムの稼働状態が正常かどうかを判断していきます。

 

外部からの攻撃などのセキュリティ監視

インターネット上でサービスを提供していると、攻撃の標的になることもしばしばあります。例えば、不正アクセスやサイバー攻撃によるプライバシー情報の盗難や、システムに悪影響を与えるウイルスの送付など、攻撃内容もさまざまです。システムに十分なセキュリティ対策が施されていないと被害を受けてしまう可能性が高くなります。年々、攻撃の技術も向上しており、従来のセキュリティ対策では突破されてしまうことも珍しくなくなっています。そのため、セキュリティ対策は常に新しいものになるように常にアップデートしていく必要があります。

 

急激なアクセス増加などのリソースやキャパシティ管理

急激なアクセス増加などが問題となり、システム障害が発生してしまうことがあります。その対策のために、システムの稼働状況の監視と同様に、リソースやキャパシティ管理をすることが重要です。システム障害が発生してしまうと、サービス利用者からの多くの不満が一気に寄せられてしまいます。大きなシステム障害が起こらないように、アクセス状況や負荷状況を常に確認できる体制を整えておきましょう

 

●システム保守の詳しい業務内容

システム保守は、システムにトラブルが発生した際に必要となる業務で、具体的には以下のような業務があります。ここではそれぞれの業務内容を詳しく解説しています。

  • 老朽化した周辺機器のリプレース
  • ネットワークのメンテナンス
  • セキュリティ管理全般
  • バックアップなどの復旧作業

 

老朽化した周辺機器のリプレース

周辺機器にあたるハードウェアを確認し、メンテナンスで復旧が難しい場合には、周辺機器のリプレースをします。ただ、周辺機器を取り換えている間、異常のあるハードウェアをそのまま利用してサービスを提供し続けるわけにもいきません。そのため、リプレースの際は一時的にサービスを停止させることもあります。

 

ネットワークのメンテナンス

周辺機器のリプレースをする際に、リプレース後にすぐサービスの提供を再開できるわけではありません。取り換えた周辺機器で正常にサービスを提供できるか確認する必要があります。周辺機器のリプレースが完了したら、ネットワークのメンテナンスを行います

 

セキュリティ管理全般

セキュリティ状況を監視して、システム内に異常がないかチェックするまではシステムの運用業務ですが、セキュリティの異常を発見した場合に対応するのはセキュリティの保守業務に該当します。異常を発見して放置するのではなく、対処まですぐに行い、セキュリティ管理をすることが大切です

 

バックアップなどの復旧作業

何らかのイレギュラーで、システムが使いものにならなくなるケースもあります。その時が来たらバックアップからデータを引っ張り出し、システムの復旧作業を行っていきます。もしデータのバックアップを取っていなければ、システムの復旧ができずにそのままサービス運営を終わらせることにもなりかねません。データのバックアップはいざという時のために定期的に保存するように心掛けましょう。

 

運用保守の外注・内製化どちらが向いているか

システムの運用保守のイメージ図

システムの運用保守は、企業によって外注・内製化どちらが向いているのかを適切に判断する必要があります。

外注が向いているケースと内製化が向いているケースを例に挙げ、メリットと注意点もあわせて解説します。

 

●外注が向いているケースでのメリットと注意点

システム保守を外部に委託することには、多くの利点がある一方で、注意点も存在します。

まず、自社に専門人材がいない場合や、高度な技術・最新知識が求められる場合は外注が有効です。採用や育成のコストを抑えつつ、専門企業の知見を活用できます。また、社内リソースをコア業務に集中させたい場合や、大規模アップグレード・一時的な技術支援が必要な場面でも柔軟に対応できます。特にセキュリティ強化を図りたい場合には、専門会社の力を借りるメリットは大きいでしょう。

外注の強みは、安定した保守体制を構築しやすい点です。複数人による対応や24時間監視、SLAの明確化などにより、基幹システムや顧客向けサービスの安定運用を支えられます。さらに、標準化されたプロセスにより、迅速かつ高品質な対応が期待でき、コスト管理もしやすくなります。

一方で、ノウハウが社内に蓄積されにくいことや、ベンダー依存が強まるリスクには注意が必要です。円滑な連携を図るためにも、契約時にドキュメント整備や情報共有方法、引き継ぎ条件を明確にし、継続的に知識を社内へ取り込む姿勢が重要です。

 

●内製化が向いているケースでのメリットと注意点

システム保守の内製化は、自社に十分な技術力を持つ人材がいる場合や、頻繁にシステム改修が必要な場合に有効です。内製化すれば外注費を抑えられ、トラブル時も迅速に対応できるほか、社内にノウハウを蓄積し、カスタマイズや改善も柔軟に行えます。また、開発者と運用担当が同じチームにいる場合、情報共有もスムーズです。

一方で、人材確保や育成には時間とコストがかかり、24時間対応や夜間対応が必要になる場合もあります。人員不足は対応遅延や担当者の負担増、離職リスクにつながるため、体制の整備が成功のポイントです。

 

運用保守サービスの依頼先

システムの運用保守のイメージ図

システムの運用保守は、自社で行うこともできます。しかし、業務の量によっては、従業員の負担が大きくなってしまいます。

前提として、システムの運用や保守には専門的な知識が必要です。運用保守を自社で行うためには、そういった知識を有した人材をそろえる必要があります。

特に保守作業は24時間体制で監視する環境が必要になります。たとえ、自社にシステムの専門的な知識を持つエンジニアがいたとしても、そういった専門的な知識を有した人材だけで監視し続ける体制を整えることは難しいでしょう。

エンジニアを抱えていない企業の場合、その体制を整えることはますます難しいことになります。物理的に監視できる体制は作れるとしても、コストがかかることは避けられません。さらに、システムの運用や保守業務は業務負担が大きい分、自社で完結させようとすると、ほかの業務に人をあてられなくなり、結果的に業務効率の悪化を招く可能性もあります。

以上の点から、運用・保守業務は運用保守サービスを専門とする企業への依頼がおすすめです。安全に運用保守が行えるようになれば、企業のリスクも軽減できる上、自社の従業員がコア業務に注力しやすくなります。

運用保守サービスの依頼先としては、システム開発会社MSP(マネージドサービスプロバイダ)フリーランスが考えられます。

 

●システム開発会社

システム開発会社は、開発だけでなく、運用保守も行える体制が整えられている場合が多いです。システム開発会社に運用保守サービスを依頼する場合、システムの開発から運用・保守までをワンストップで行ってもらえるため、システムに関する一連の手間を省くことができます。

また、開発時から運用保守を見据えたシステムを開発してもらえ、安定的に稼働させるための設計も最適化できるでしょう。

 

●MSP

MSPとは、マネージドサービスプロバイダのことで、システムの運用保守を専門としている企業のことです。運用保守を専門とする企業であるため、システムの監視・運用・保守に関するノウハウを豊富に持っています。それぞれのシステムや企業のニーズに応じた運用保守を依頼できる点が最大のメリットだといえるでしょう。また、依頼の際に、必要なサービスだけに絞れば、コストを抑えることもできます。

 

●フリーランス

クラウドソーシングを通じ、フリーランスでシステム運用保守を行っている方に依頼することも可能です。フリーランスに依頼する場合、コミュニケーションが取りやすく、比較的気軽に費用の相談が可能な点が魅力です。一方で、スキルの差が大きいので、依頼先の実績・経歴などを十分に確認したうえで依頼しなければなりません

 

運用保守サービスの探し方

システムの運用保守のイメージ図

運用保守の依頼先は多数あります。その中から自社にあった依頼先を見つけるにはどうすれば良いかわからない方もいるでしょう。そこで、ここでは、運用保守サービスの探し方を解説します。運用保守サービスの探し方には、企業ごとに直接あたる、クラウドソーシングを利用する、マッチングサービスを利用するなどの3つの方法が挙げられます。

 

●企業ごとにあたる

運用保守サービスを探す方法の1つに、直接企業ごとにシステムの運用保守サービスを持ちかける方法があります。この方法では、システム運用保守サービスを提供する企業と直接的な関係を築くことが可能です。

しかし、関係を築くところまでたどり着くためには大きな労力を必要とします。労力を必要とする分、企業同士の関係がある程度できている場合でなければおすすめできない方法です。

 

●クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングを利用し、システム運用保守サービスの依頼をする方法もあります。これは、主にフリーランスに対して依頼する場合に有効な方法です。案件を掲載し、応募があれば、実際に依頼する形となります。

フリーランスは、スキルや実績の差が顕著に出ます。しっかりシステムの運用保守をしてもらえるかはその方次第です。そのため、必要なスキルを有しているかを吟味したうえで依頼をする必要がある>でしょう。

 

●マッチングサービスを利用する

運用保守を企業に依頼する場合、マッチングサービスを利用して、まとめて企業を探す方法もあります。マッチングサービスでは、システムの運用保守サービスに関して、<条件の合った企業をまとめて紹介してもらえます。

そのため、運用保守の企業とのマッチングまでがスムーズで、一定以上のサービスの質が保証されるというメリットがあります。

 

外部の運用保守サービスを利用する際のポイント

システムの運用保守のイメージ図

システム運用・保守サービスを手がけるシステム会社は多く、サービス内容は企業ごとに大きく異なります。運用・保守業務をすべてアウトソーシングできるサービスも少なくありません。契約期間中は運用・保守をすべて任せられる上、システム障害時にも迅速な対応で復旧対応が可能です。エンジニアが所属していない企業やコア業務へ注力したい企業に適したサービスといえるでしょう。

このほかにも、運用設計の組み立てを行ってくれるサービス、予期せぬ障害発生時にエンジニアを派遣してくれるサービスなど、その種類はさまざまです。目的に合わせたサービスを選ぶことで、自社のシステムを安全に稼働させやすくなります。

このように、システムの運用保守サービスの内容や質は、企業ごとに異なります。ここでは、外部の運用保守サービスを利用する際のポイントを紹介しています。ぜひ依頼先を探す際の参考にしてください。

 

●担当者の専門性

システムの運用保守を依頼する際には、担当となる方の専門性を確認しておきましょう。判断する軸の1つとして資格は持っているのか、実績があるのかなどです。特に、実績は重視したほうが良いです。実際に担当した方でなければわからないリアルな体験がサービスの質を高めてくれることは間違いありません。また、資格としては、ITサービスマネージャやストラテジスト情報セキュリティマネジメント(スペシャリスト)応用情報技術者AWS関係の資格などが挙げられます。担当者のスキルが十分かどうかを判断する基準として判断できるので、確認するようにしましょう。

 

●コミュニケーションの取りやすさ

業務を依頼するにあたり、コミュニケーションの取りやすさは欠かせないポイントです。特にシステムの運用保守においては、システムに不具合が生じた際などの迅速な対応が求められます。しかし、担当者とのコミュニケーションが取りづらい状況であれば、そういった不測の事態に迅速に対応することが難しくなってしまいます。不具合などが生じた際に迅速に対応するためだけでなく、正常な運用を続けるためにも、コミュニケーションは欠かせません

 

●対応してもらえる内容

システム運用保守サービスは、システム会社によってサービス内容に差があります。そのため、どの程度まで対応してもらえるのかは非常に重要なポイントとなります。具体的には、24時間対応可能なのか、どのレベルの作業まで依頼できるのか、対応可能な範囲はどこなのかなどです。

漠然とシステム全体の運用保守を依頼するのではなく、対象となる範囲を明確にしておくことが必要です。細かく確認しておくことで、お互いの認識のズレがなくなり、トラブルの発生を防ぐことができるでしょう。

 

●費用

運用保守を依頼する際には、先に費用を算出し、予算と照らし合わせることも重要です。自社で運用保守を行った場合と比較し、どの程度コストカットが可能なのか、リソースはどの程度確保できるのかといった視点で検討するのが良いでしょう。十分な費用対効果が期待できるのであれば、依頼する価値があるといえます。

また、システム運用保守の費用は、月額定額制のものから、発生した事象(インスタンス)ごとの単価が決められているものまで、企業によってプランに違いがあります。それぞれのケースごとにシミュレーションを行い、自社にマッチしたパターンを探すことも大切です。

 

●契約内容の確認

システムの運用保守の契約期間は、比較的長期であることが多いです。そのため、契約内容の確認は十分に行う必要があります。

サービスの質が低ければ、依頼先を変更する必要性がありますが、契約の自動更新が含まれていることも多く、依頼先の変更は簡単ではありません。契約の前に十分に契約内容を確認し、自社に不利益が生じないように働きかけるようにしましょう。

 

●複数の企業を比較する

依頼先を選ぶ際には、複数の企業を比較して選ぶようにしましょう。企業によって対応範囲・費用・アフターサポートなどの内容が異なるため、自社に合ったサービスを選ぶためには、複数社から比較検討する必要があります。

 

運用保守を外注するメリットとデメリット

システムの運用保守のイメージ図

システムの運用保守を外注することには、メリットとデメリットがあります。

詳しく解説します。

 

●メリット1:即戦力となる人材を確保できる

外部に委託することで、自社だけでは難しい高度なスキルを持つ人材をすぐに活用可能です。たとえば、金融機関や医療機関のシステムでは、高度なセキュリティ対策や24時間体制の監視・障害対応が求められます。こうした体制を社内だけで整備するには、多数の専門エンジニアを採用・育成する必要があり、時間もコストも非常に大きくなります。

一方、外部の経験豊富なベンダーに委託すれば、既に整った体制やノウハウを即座に利用でき、セキュリティ監査や障害対応、定期的なアップデート作業まで効率的に実施可能です。さらに、システムの規模や業務内容に応じて柔軟に人員やサポートレベルを調整できる点も大きなメリットです。

具体例としては、オンラインショップの決済システムを24時間監視する場合や、企業の社内データベースに対する脅威検知・ログ解析・バックアップ管理など、専門性の高い作業を自社で用意するより、外注する方がスムーズかつ安全に運用できるケースがあります。

 

●メリット2:常時対応が可能になる

システムの運用では、夜間や休日、または自然災害や突発的な障害など、予測できないトラブルに迅速に対応する必要があります。しかし、自社だけで24時間体制を整えるには、多くの人員やシフト管理が必要で、コストや管理負担が大きくなります。

外注の場合、契約時にSLA(サービスレベル契約)を設定することで、対応時間や復旧までの目標の明確化が可能です。たとえば、オンライン決済サービスやWebサーバーの障害発生時に、外部ベンダーが夜間でもすぐに問題を確認・復旧してくれるため、サービス停止による損失を最小限に抑えられます。

具体例としては、ECサイトのシステム障害で注文が止まった場合、外部ベンダーが即座にサーバー再起動やデータ復旧を実施する、あるいはクラウドサービスの稼働監視・アラート通知を24時間体制で行うケースが挙げられます。こうした常時対応体制は、自社だけでは確保が難しいケースでも、外注によって安定的に運用が可能です。

 

●メリット3:人材を教育するコストと時間がかからない

外部に委託することで、新しいエンジニアを採用して教育する手間や時間を省ける点も大きな利点です。自社で人材を育成する場合、システムの仕様理解や運用ルールの習熟に数か月以上かかることがありますが、外注ならすでに専門知識や経験を持つスタッフがすぐに作業を開始できます。

例えば、クラウドサーバーの運用管理やセキュリティ監視、定期バックアップ作業など、専門的な知識が必要なタスクも、外部ベンダーに依頼すれば契約後すぐに実務が開始可能です。これにより、立ち上げ時の人的コストを大幅に削減でき、迅速にシステム運用を安定させることができます。

 

●デメリット1:社内にノウハウが蓄積されにくい

外部に委託する場合、「社外の担当者」という立場になるため、社内の業務フローや背景、チーム間の人間関係まで完全に把握することは困難です。そのため、微妙な業務上のニュアンスや優先度の判断を誤る可能性があります。

例えば、社内独自の承認フローや顧客対応ルールに沿った修正依頼であっても、外部ベンダーはその細かい背景を知らないため、想定と異なる対応をしてしまうことがあります。また、部署ごとの優先度や緊急度の判断も、内情を知らない外注側では適切に判断できない場合があり、結果として手戻りや追加確認が発生しやすくなる点も注意が必要です。

 

●デメリット2:情報漏えいのリスクがある

機密性の高い業務を外部に委託する場合、契約内容や管理体制をしっかり整備しておくことが重要です。特に、個人情報や顧客データ、財務情報などを扱う業務では、委託先の管理ミスやセキュリティの甘さが原因で情報漏えいが発生すると、委託元である自社にも法的・社会的責任が及ぶ可能性があります

例えば、給与データの入力や顧客の注文履歴を外注で管理している場合、パスワード管理やアクセス権限の設定が不十分だと、第三者による情報流出リスクが高まります。また、外部ベンダーの従業員が意図せず内部情報を持ち出してしまうケースも考えられるでしょう。このため、NDA(秘密保持契約)の締結やアクセス権の厳格な管理、定期的なセキュリティ監査などの体制を整えることが必須です。

 

●デメリット3:コミュニケーションコストがかかる

外部ベンダーと社内で業務を進める場合、情報の伝達や意思疎通に時間や手間がかかることがあります。委託先は社内の細かい状況や背景を知らないため、指示や要望の解釈に誤差が生じやすく、「伝えたつもりが伝わっていなかった」「確認不足で仕様が異なった」といったトラブルが発生することもあります。

例えば、Webサイトの修正依頼で「ボタンの色を変更してほしい」と伝えた場合、外注側がどのページのどのボタンか正確に理解していないと、間違った箇所を修正してしまうというケースが考えられるでしょう。また、優先度や納期の認識がずれることで、緊急度の高い作業が後回しになり、プロジェクト全体に影響が出ることもあります。こうしたリスクを減らすには、具体的な指示書や定期的な進捗確認、チャットや会議での密なコミュニケーションが重要です。

 

運用保守を外注する場合の費用目安

システムの運用保守のイメージ図

システムの運用保守を外注する場合の費用は、システムの開発費用の5~15%程度といわれています。年間の目安は60〜240万円程度です。ただし、これは一般的な目安であり、具体的な費用は契約内容やシステムの規模、運用の要件などによって異なる場合があります。

運用保守にかかる費用は、大きく分けると、ハードウェア運用保守費、ソフトウェア運用保守費、サービス委託費の3つに分けることができます。

 

●ハードウェア運用保守費とは

ハードウェア運用保守費とは、ハードウェアの管理や故障対応、ネットワーク障害の対応、データのバックアップや復旧などの業務に対する費用です。

 

●ソフトウェア運用保守費とは

ソフトウェア運用保守費用とは、バグやトラブルへの対応、問い合わせ対応などの業務に対する費用です。

 

●サービス委託費とは

サービス委託費は、ヘルプデスク運営やコンテンツマーケティングなど、システム運営分野の業務に対する費用です。サービス委託は別途料金が発生する場合もあるため、運用保守の費用が高いと感じた場合にはサービス委託の範囲を見直すと良いでしょう。

 

システムの運用保守に関するよくある質問(FAQ)

Q1: システムの運用保守とは何ですか?また、その主な目的は何ですか?

システムの運用保守とは、システムが正常に稼働し続けるための監視、メンテナンス、トラブル対応、セキュリティ対策などを行う活動の総称です。 主な目的は、システムの安定稼働によってビジネスの機会損失を防ぎ、ユーザーからの信頼を維持・獲得することにあります。

 

Q2: システムの「運用」と「保守」の違いは何ですか?

「運用」はシステムを止めずに動かし続けるための定型的な監視・管理業務を指し、「保守」はトラブル時の復旧やプログラム修正といった非定型なサポート業務を指します。 運用は「現状維持」がメインですが、保守はシステムに「変更」を加えて問題を解決する点が大きな違いです。

 

Q3: 運用保守サービスの依頼先にはどのような種類がありますか?

主な依頼先は、開発から一貫して対応する「システム開発会社」、専門ノウハウを持つ「MSP」、柔軟な相談が可能な「フリーランス」の3種類です。 自社のシステム規模や予算、求められる専門性(24時間対応の要否など)に合わせて最適なパートナーを選ぶ必要があります。

 

Q4: 外部の運用保守サービスを比較・検討する際のポイントは何ですか?

担当者の専門性、トラブル時の対応スピード、業務範囲、費用対効果、および契約条件の5点を重点的に比較すべきです。 自社の要件に合致するか確認するため、複数社から相見積もりを取り、サポート体制を詳細に比較検討することが推奨されます。

 

Q5: 運用保守を外注する場合の費用の目安はどのくらいですか?

年間の費用目安はシステム開発費の5〜15%程度が一般的であり、金額としては60〜240万円ほどが相場です。 内訳は主に、ハードウェアおよびソフトウェアの維持管理費、ヘルプデスク運営などのサービス委託費の3つの要素で構成されます。

 

運用保守を外注することで業務の効率化を

システムの運用保守のイメージ図

システムの運用保守は安定してサービスを提供し続けるために欠かすことのできない業務です。システムの運用でのトラブルの発生を防止し、システムの保守でそれでも防ぐことができなかったシステムトラブルの復旧をしていきます。

システムの運用保守は自社で行うことも可能ですが、一定以上の専門知識が必要で、人的ソースの問題からあまり効率的な方法とはいえません。そのため、クラウドソーシングやマッチングサービスで外注依頼をすることをおすすめします。コア業務の効率悪化を防ぎつつ、質の高いシステムの運用や保守をしてもらうようにしましょう。

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