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Microsoft Azureの料金の仕組みは?料金計算ツールで簡単見積もり

Azureのイメージ図

システムの一部をクラウド化する動きがある現在のオフィス環境。中でもMicrosoft Azure(アジュール)は、パブリッククラウドの代表的なサービスとしても挙げられ、世界中で使われているサービスです。ここでは、Microsoft Azure(以下Azure)の基礎知識や料金体系について触れながら、料金計算ツールと比較方法について紹介していきます。あわせて、Azureを無料で試す方法やサポートツールについても解説します。

 

目次

 

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Microsoft Azure(アジュール)とは?

Microsoft Azureとは、Windowsを手がけるマイクロソフト社が提供するクラウドサービスで、略してAzure(アジュール)とも呼ばれます。ITインフラや開発プラットフォームなどの機能を、必要なだけ自由に組み合わせてデバイス上で利用する仕組みです。サーバーの購入費やデータセンターの利用料などのコスト削減ができます。また、IoTやブロックチェーン、人工知能の機械学習、データ分析など、様々な開発業務もクラウド上で行えるのも、魅力的です。

詳しくは、以下の記事でも解説しています。

▷Microsoft Azureとは?基礎知識と特徴を分かりやすく解説

 

●Azureの仕組み

Azureが提供するサービスはすべてクラウド上で展開されているため、ネットワークに接続できる端末さえあれば、インターネット経由でどこでも利用できます。

Azureが提供するプラットフォームには、「IaaS」と「PaaS」の2種類があり、マイクロソフト社と利用者で管理する範囲が異なります。

IaaSはCPUやメモリ、ストレージといったサーバーのハードウェアリソースやネットワークなどのITインフラを、インターネット経由で提供するサービスです。

PaaSはアプリケーションが稼働するためのプラットフォームをインターネット経由で提供するサービスです。

 

●Azureの料金は使った分だけ支払う「従量課金制」

Azureの料金は、利用した分だけ課金される従量課金制が採用されています。

従量課金制とは、サービスを利用した分だけの料金を支払う形態で、利用時間や利用量に応じて価格が変動する仕組みです。必要な機能に絞ることで、コストの削減もできます。

しかし、無駄な利用料がかからないようAzure側で配慮されているものの、必要なサービスを必要な分だけ使うように工夫しないと、料金が加算され続けるため注意が必要です。サービスを使用しない場合は、稼働させないクラウドへ保存するデータをAzureの外へ出すなどといった工夫が、安価に利用するポイントとなります。

 

Azureの料金計算ツールと比較方法

Azureを自社で導入した場合、どのくらいのコストがかかるのでしょうか?導入の費用が気になる方のために、Azureを提供するマイクロソフト社は、料金計算ツールを提供しています。

 

●Azure料金計算ツールとは?

Azure料金計算ツールとは、マイクロソフト社がネット上で提供している、Azureの利用料金を計算するためのツールのことです。必要な項目を選択すると、料金の概算を出せます。Azureはサービスが細分化されており、それぞれに料金が設定されているため、契約前に計算ツールを利用して概算を出しましょう。また、こまめに利用料金や契約サービスを見直して、無駄なコストを抑えたいといった場合にも活用できます。

ただし、あくまでも概算であり、必ずしも算出結果と同じ額が請求されるわけではありません。目安として考えておきましょう。

 

●料金計算ツールの見積もり手順

ツールを使って、サービス料金を計算する手順を紹介します。

見積もり手順は以下のようになります。

  1. 「Virtual Machines」を選択

  2. 課金オプションを選択

  3. 接続するManaged Disksを選択

 

詳しく見ていきます。

まず、Azure料金計算ツールのパネルから「Virtual Machines」を選択します。リージョン、オペレーティングシステム、種類、レベル、インスタンスの各項目を選択すると結果が表示されます。

リージョンは、クラウドサービスの利用で必要なデータセンターを設置している独立したエリアのことで、インスタンスは、前もって定義したプログラムやデータ構造を、メインメモリ上に展開して処理と実行ができるようにしたものです。

次に、課金オプションを選択します。課金形態は、月々使用した分だけを支払う「従量課金」と1年または3年の年契約から選べます。年契約は割引が適用されるので、長期にわたって使用する予定があるならこちらを利用しましょう。同一の仮想マシンを複数台分計算する場合は、「割引のオプション」表示の上にあるVirtual Machinesの欄の数字を増やします。

最後に、接続するManaged Disksを選択します。レベル・ディスクサイズを選び、ストレージトランザクション、帯域幅を入力したら料金が表示されます。必要であれば、あわせてサポートのプランも選択しておきましょう。

 

●コスト比較ツールの利用もおすすめ!

マイクロソフト社は、必要な環境をオンプレミスで構成した場合のコストとAzureの利用料金を比較できるツール「TCO 計算ツール」も提供しています。

TCO 計算ツールでは、Azureの導入で、どのくらいのコスト削減ができるかを試算・比較できます。

使用方法は、まずワークロードを定義します。オンプレミスのサーバーインフラ、データベース、ストレージ、ネットワークの種類を選択し、「次へ」で移動。前提条件の調整ページで、必要事項をチェックまたは記載すると、試算と比較結果が表示されます。

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Azureを利用するにはアカウントを登録する

Azureは、アカウント登録をしてから30日間、好きな組み合わせのサービスを無料で試せます。ここからは、Azureを利用するためのアカウント登録について詳しく解説していきます。

 

●Azureの無料アカウントとは?

Azureの無料アカウントは、2種類があります。1つが、200USドル分のサービスを好きな組み合わせで30日間、無料で試し、無料期間終了後は従量課金制に移行する枠と特定の40のサービスは、アカウントを取得していれば、常に無料で利用できます(※2022年10月時点)

登録に必要な情報はMicrosoftアカウントもしくはGitHubアカウント、SMS認証を受け取るための電話番号、クレジットカード情報の3つです。

 

●人気のサービスが最初の12ヶ月間無料で試せる

無料アカウントの期間終了後に従量課金制に移行するタイプのアカウントを作成した場合、人気のサービスが12ヶ月間無料で試せます。約1年かけて自社に必要な機能かどうかを確認できるのが魅力です。無料で利用できるのは以下のサービスです。

サービスタイプ サービス名
コンピューティング Azure Virtual Machines – Linux
Azure Virtual Machines – Windows
ストレージ容量 Azure Managed Disks
Azure Blob Storage
Azure Files
Azure Archive Storage
データベース Azure SQL Database
Azure Database for PostgreSQL
Azure Database for MySQL
Azure Cosmos DB
ネットワーク Azure VPN Gateway
Azure Load Balancer
帯域幅 (データ転送)
統合 Azure Service Bus
メディア Media Services、Live and On-demand Streaming
Azure Media Services、Encoding 機能
コンテナー Container Registry
AI + 機械学習 Computer Vision
Translator
Anomaly Detector
Form Recognizer
Personalizer
Content Moderator
Custom Vision
Face
Language Understanding (LUIS)
QnA Maker
Cognitive Service for Language
セキュリティ Azure Key Vault

※2022年10月24日調査時点

 

Azureサポートサービスを解説

Azureには利用できるサポートの種類によるレベル別のサポート窓口が用意されています。サポート内容に応じて大きく以下4つのランクに分かれているのが特徴です。

プラン名 月額利用料金
Basic 無料
Developer 29USドル
Standard 100USドル
Professional Direct 1,000USドル

※料金は為替によって変動します。

ここからは、Azureの4つのサポートサービスについて解説していきます。

 

●「Basic」

Basicは無料で利用できる最もスタンダードなサポートサービスで、Azureを利用する、すべてのユーザーに適応されます。Azureの基本的な操作方法についての資料や利用料金、契約内容に関する問い合わせなどに対応しています。ただし、個人的なトラブルシューティングやテクニカルサポートなどの踏み込んだサービスは含まれません。

 

●「Developer」

Developerは、試用環境および非運用環境ためのプランで、料金は毎月29USドルほどです。「Basic」プランのサポート内容に加えて、特定のソフトウェアの構成についてのガイダンスやサポート、トラブルシューティングが受けられます。さらに、営業時間内であればメールのみですが、テクニカルサポートが受けられるのも特徴です。ただし、テクニカルサポートは、事業に軽微な影響が及ぶ場合のみに限られ、応答も8営業時間内での対応になります。

 

●「Standard」

運用ワークロード環境を想定したサポートサービスで、料金は毎月100USドルほどです。Basic、Developerプランに加え、メールと電話によるテクニカルサポートが24時間・年中無休で受けられるほか、サポートからの折り返し電話対応も行われます。

テクニカルサポートは、事業に部分的な影響が発生する場合は4時間以内、事業に大きな影響が発生する場合は1時間以内と、迅速な対応が受けられるプランです。

 

●「Professional Direct」

ビジネス上重要な用途での利用を想定したサポートサービスで、料金は毎月1,000USドルほどです。上記3プランのサポート内容に加え、さらにAzure専用チームによるサポートが行われます。対応チームへの電話相談も無制限で利用可能です。Professional Directプランのサポートは、事業に部分的な影響が発生する場合は2時間以内、事業に大きな影響が発生する場合が1時間以内と、Standardプランよりも迅速な対応を受けられます。利用者が多い・重要度が高い業務にAzureを導入するなら、Professional Directにしておくと安心です。さらに、Azureエキスパートのウェビナーにも参加でき、より知識を深められます。

 

システム開発会社へ相談するのも効率的

Azureは、30日の無料試用期間が設けられているため、使用感を気軽に試せるクラウドサービスです。そのまま有料プランを契約すると特定サービスが12ヶ月間無料で利用できるので、クラウド移行を検討されている方は、まずは無料で試してから移行することをおすすめします。また、利用した分だけ課金される従量課金制なので、料金計算ツールで料金の目安を把握してから有料版へ移行すると、コストの削減につながるでしょう。

オンプレミスからクラウド環境への移行前なので、どのくらいサービスを利用するかわからない、料金を計算しにくいといった場合には、外注に頼るのも1つの手です。専門知識を持った開発会社チームが、貴社の現状を把握したうえで、適切なクラウドサービスや利用プランを提案してくれます。

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