プログラミングって何ができるの?できることを解説

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プログラミングのイメージイラスト

プログラミングはビジネス全般で必要性が高まっていますが、具体的にどんな作業なのか、習得すると何ができるようになるのか、知りたい方も多いのではないでしょうか。そこで今回はプログラミングとは何か、具体的な言語の種類やコンテンツ、プログラミングスキルを活用できる職業、プログラミング学習のポイントについて解説します。言語の種類や学習に関して理解を深めて、将来的なプログラミングの習得へつなげていきましょう。

 

目次

 

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プログラミングの基礎知識

プログラミングには「何かを計画する」といった意味がありますが、IT業界では「ITツールやソフトウェアの基となるソースコードを、人の手で記述して体形的に動くように仕上げていく作業全般」を指します。

現在はIT業界に限らず世間一般的にも、プログラミングがシステム等の開発を指す用語として認知されるようになりました。

というのも、昔は「プログラミング=1から言語を元にシステム等を開発する」というフルスクラッチ型が一般的でしたが、現在は「プログラミング=テンプレートなどを基に必要な箇所だけ開発を行う」といった方法も広まり、開発方法が多様化しているからです。初心者でも気軽にプログラミングが扱えるようになりました。

プログラミングは、社会で必要なITスキルの1つになりつつあります。最低でも仕組みや簡単な記述は理解しておきましょう。

 

●プログラミングで使われるプログラミング言語を紹介

ここからは、実際に現在使われているプログラミング言語についてご紹介していきます。

 

Python

AIの開発にも用いられている言語であり、最新のIT技術に多く活用されています。例えばAIだけでなく、暗号資産のブロックチェーン操作に関してもPythonが使われています。そのため最新のITを理解する際にはPythonの基本的な仕組みなどの理解が必要です。

文法は決して難しいものではありませんが、人によっては理解が難しい可能性もあります。そのため自分に合っているか、またAI・暗号資産に関して仕事を行う予定が今後あるかどうかなどで学習の有無を判断できると良いでしょう。

 

Ruby

世界的に広く使われているとは言い難い言語ですが、日本人が開発しているだけあって国内では広く活用されています。記述を簡単にできるように工夫されている特徴があり、短い記述でわかりやすく機能開発したい方へおすすめの言語です。アプリや大規模なWebサイトの開発にもRubyが使われるケースがあります。

日本国内ではRuby専門のエンジニアが求められるケースも多く、就職関連で武器になる言語です。

 

PHP

「サーバーサイドスクリプト」と呼ばれる、システム等が設置されているサーバー側で適宜更新などを行う言語です。ホームページ更新のCMSとして広く使われている「WordPress」も、基本的にはPHPを介して開発を行っていきます。

  • サーバーのデータベースを基に商品価格を更新する

  • ページの広告バナーを書き換える

といったことが可能です。

PHPはHTMLやCSS、JavaScriptなどと連携できます。そのためPHP内に枠を作ってHTMLコードを記述する、といったことも可能です。連携させることで開発の柔軟性が上がるので、少しずつ各言語を習得するのがおすすめです。

 

Java

歴史の古いプログラミング言語であり、企業の社内システム開発にも多く用いられています。HTMLやCSS、JavaScriptなどよりは習得のレベルが難しくなりますが、その分多彩な機能を様々なツールへ搭載できるのが魅力です。その汎用性からアプリ・家電といったコンテンツ・商品開発にも使われてきました。

  • 動作が高速である

  • 記述できる内容が多い

といった点がアピールポイントになっています。

 

JavaScript

JavaScriptは、JとSを大文字で記載するのが公式です。Webサイト開発で広く使われている言語であり、Webブラウザー側で更新を行うクライアントサイドスクリプトと呼ばれる方式を採用している言語です。

  • 追跡用のCookieを残す

  • 分析用の機能をWebサイトへ貼り付ける

  • HTML要素を丸ごと書き換える

といった機能が搭載されています。またJQueryといった関連ライブラリーもあり、システム開発のテンプレートとして用いられています。デザイン開発にも機能搭載にも使われる、簡単でありながら汎用性の高い言語です。

 

●プログラミング言語ではないがそれに準ずるもの(コーディング用の言語)

下記のような言語はWebサイトなどに動きをつけるものではないので、厳密にはプログラミング言語ではありません。Webサイトなどの情報を体形的に表現して表示するための「マークアップ言語」と呼ばれるものです。

しかし便宜的にプログラミング言語として扱われることもあり、プログラミング言語と併用することが多い言語となるのでご紹介していきます。

 

HTML

Webサイトを表示する際に主に使われる言語です。

  • 文章

  • ボタン

  • 関連サイトのリンク

といった要素をページ内に設置して、認識させるために使います。ちなみに認識させる対象は実際に閲覧するユーザーだけに限りません。インターネットにあるWebページを回遊して検索エンジン上に掲載するページのデータを集める「クローラー」もHTMLなどからページを読み込みます。

ブログで文章を書くという方は、用意されたツールに文章を打ち込んで公開すれば済むことも多いのでHTMLを意識する機会がないかもしれません。しかし実際には、HTMLエディターといった応用機能がブログへ搭載されているケースがあります。操作できるとWebページのレイアウト等のカスタマイズの幅が広がるでしょう。

 

CSS

HTMLがWebページに関する文字情報等を記述する際に使われる言語なのに対して、CSSはそのデザインを担当する言語となります。

  • PC・スマートフォンなどのデバイスに応じた幅の調整

  • ボタンのサイズやデザイン

  • 文字フォントのデザイン変更

などにCSSが使われます。

昔はHTMLに直接CSSを記載していましたが、現在ではCSSファイルを別に作り、HTMLの後に読み込ませて認識させる方法が一般的になっています。「○○.css」という形で複数のファイルがHTMLファイルと一緒に設置されています。

こちらもブログツールでは普段意識しなくても、応用機能として中身を操作できるパターンが多いです。学習の際に活用してみると良いでしょう。

 

プログラミングを学習するメリット

プログラミング言語を学習すると、次のようなメリットがあります。

 

●論理的思考が身につきやすくなる

プログラミング言語を学習する際は、まず下記のような理解が必要になります。

  • どのような仕組みで読み込まれているのか

  • ファイルが読み込まれる順番はどうなっているか

  • 複数コードを起動させた場合の読み込み優先順位はどうなっているか

また、以下の点を考えながら学習することによって、論理的な思考を自然と身につけることができます。

  • どういったコードが一番無駄がないのか

  • 最適なファイル読み込み順番の組み合わせはどれなのか

プログラミング言語を学習する際はまず仕組みや優先順位などの概念を理解しておくと、応用も効きやすくなりますしモチベーション低下が起きにくいです。

 

●プログラミングを活かした職業に就ける

DXを進める際に、企業としてはIT人材が必要ですが、人材の不足が課題となっています。DXを起こせる人材として動くにはプログラミングエンジニアでなくても最低限の理解が必要になってきます。

プログラミング言語が発達することがあっても、なくなることはまずありません。Webサイトやアプリ、スマートウォッチのシステムなどあらゆるITコンテンツがプログラミングによって動いているからです。プログラミングに活かした職業はこれからも増えていくでしょうから、目的に応じた言語をあらかじめ学習しておけば将来的に役立つでしょう。

 

●Webサイトやアプリの開発ができる

Webサイトやアプリの開発は企業として当たり前になってきています。しかしその際に、ノーコード・ローコードツールの機能だけで開発を行うか、プログラミングを挟みながら独自で開発を行うかのいずれかによって製品のクオリティ・オリジナリティが変わってきます。

プログラミングを少しでも理解しておけると、「必要なコードを持ってきてツールへ動くように貼り付ける」といったことも可能です。カスタマイズの幅が広がりますし、開発作業にかかわれる機会も増えるでしょう。

さらに1からプログラミングできるようになると、開発の根底によりかかわれるようになります。上流工程から下流工程までシステム等の開発に携わりたい方は、プログラミング言語を習得して備えておいてください。

 

プログラミングの活用事例を紹介

ここからはプログラミングの活用事例をご紹介していきます。

 

●Webアプリ・Webサイト

Webサイトは基本的にHTML・CSSが必要です。昔はこの2つだけで開発するのも珍しくありませんでしたが、現在ではJavaScriptやPHPなども併用して動きのあるコンテンツを開発するのが一般的になりました。そしてその流れで開発されたWebサイトをWebアプリと呼称することがあります。

現在ではWebアプリからさらに発展した「PWA」というコンテンツも登場しており、専用の言語で開発されたアプリとの差異がなくなりつつあります。

 

●スマホアプリ

スマホアプリは従来、下記のような専門言語で開発されてきました。

  • iOS:Swift

  • Android:Java、Kotlin

現在ではノーコード・ローコードで開発してアプリストアへアップロードできるサービスも登場しており、そういったサービスでハイブリッドアプリ(HTMLなどを使って開発した簡易的なアプリ)を作り、EC機能などを提供する企業も増えています。

開発自動化の普及によっては、将来的に言語間の差異を感じながらプログラミングしてアプリを開発する状況は減っていくかもしれません。

 

●AI開発

AIにおいて以下のような作業を行う際も、Pythonなどのプログラミング言語が使われています。

  • 必要な文字データの判定を行う

  • ユーザーが発信した情報の必要な部分を抽出する

  • 自動で返信すべきメッセージを起こして送信する

スマホなどの機器にもAI専用のプログラムが搭載されるようになってきており、需要が増えています。未来のAIエンジニアとして活躍したい場合はPythonなどを学習しておくと安心です。

 

●ゲーム開発

ゲームサービスの開発とプログラミング言語は強い関係性があります。

  • フレームレートの速度改善

  • 描写の精密性

  • 必要な情報の提示

などあらゆる場面でプログラミングのクオリティが試されるからです。

ただし上記の点は大規模な3Dゲームなどで重要視されるものであり、緩いシンプルなゲームアプリなどではそこまで求められないケースが多いです。初心者は緩いゲームアプリなどを開発して学習するのがおすすめですし、実際にそういったアプリなどを実例にして開発を教えるスクールもあります。

 

●企業システムの開発

企業が社内で扱うようなシステムや、外部提供するために開発するシステムにもプログラミング言語が使われています。

実例を挙げると

  • 予約管理

  • 販売管理

  • 従業員管理

といった様々な作業でシステムが使われています。

システムは現在「社内にサーバーを設置して提供するオンプレミス」「社外のサーバーを利用して提供するクラウド」の2タイプに分かれる傾向にあります。大規模でセキュリティ性重視のシステムではオンプレミス、中小規模でセキュリティ性がある程度確保できればよい場合はクラウドが使われるケースが多いようです。

一方で、セキュリティ機能は進歩を遂げており、大規模なシステム提供に関してAmazonといった企業のクラウドサーバーを使ってシステム開発する事例も増えてきました。

 

プログラミングスキルを活用できる職業について

プログラミングスキルを活用できる職業には次のようなものがあります。

 

●プログラマー

システム等のプログラミングをするのがメインで、下流工程を担当する職業です。そのため上流工程から流れてきた仕様を基にプログラミングを行い、検証などを行うケースが多くなっています。さらにスキルを身につけたい方は仕様の作成方法なども学ぶ必要性があります。

デザイナーなどと連携して必要な機能をプログラミングで落とし込んでいくので、連携性も必要です。

 

●エンジニア

システムの設計や細かい機能の定義などを行う職業です。またシステムの保守・管理を行うケースもあり、上流工程にまでかかわることになります。

プログラミングの実行や関連職種への指示出しまで行うなど活躍範囲は多いです。その分簡単に慣れるわけではありません。

また、下記のように開発コンテンツや活躍範囲などで呼び方が変更になることもあります。

  • Webエンジニア

  • アプリエンジニア

  • フルスタックエンジニア

 

●Webデザイナー

WebデザイナーはWebサイトの基本デザイン設計や共有などを行う職業です。HTMLやCSSに触れる機会の多い職業です。

デザイナーとしてプロトタイプのWebサイトデザインを設計してすり合わせを行っていきます。そこから先のプログラミングまで担当することも多く、プログラマーとして兼任になることがあるでしょう。またデザイン作成ソフトウェアの習得も必要になってきます。

 

プログラミングの学習の壁や持続するポイントもご紹介!

ここからはプログラミング学習の壁や、スキル習得に向けたポイントなどをご紹介していきます。

 

●挫折しやすいため学習目標を決めて取り組む

プログラミング学習は挫折しやすいです。

  • 仕組みを最初に理解するのが面倒臭い

  • 実践の際、コードを打って確認・訂正するのが面倒で上手くいかない

  • プログラミング速度が遅いと学習にまで悪影響を与える

といった点があるからです。

ですからまずは学習方針がぶれないように、目標を立てましょう。

簡単なスマホアプリをリリースする、ECサイトを開発して販売を行うなど、達成しやすい目標がおすすめです。

目標によって学習すべき言語も自然と定まるので無駄がありません。

コード確認等が便利になるよう、ツール選定までこだわると挫折のリスクが減ります。

 

●習得に時間がかかるため、時間を確保して続けやすい学習ルーティンを作る

プログラミング学習にかかる時間は言語によって違います。集中すると数週間や1ヶ月で済むこともあれば、応用や細かいところの理解まで進めながら時間を見つけて学習する場合は年単位で習得を目指す必要があります。

  • 今時間が空いており集中できる

  • 仕事をしながらなので割ける時間が限定される

といった状況のうちどれに該当するのか判断して、適切なルーティンで継続学習するのがおすすめです。

また1言語を最初に細かく習得しておくと、他言語の理解促進にもつながるので負担が減ります。

 

●人によって向き・不向きがあるため、小さくても良いのでまずは成果物を完成させる

プログラミングに関する知識・スキルはビジネスにおいて必要なシーンが増えていますが、基本だけ理解していれば良い場合や、詳細なプログラミングスキルが必要な場合など人によって状況が異なります。

また、効率良く作業できるか否かなど、プログラミングに対する向き・不向きもあるので、自分に合うかどうかを確かめてみることをおすすめします。

また言語によっても習得の得意・不得意が変わってきます。習得しやすそうな言語から学習を行い、まずは成果物を完成されると良いでしょう。

ただし、論理的思考に関してはビジネス全般でプログラミング作業をするかしないかにかかわらず重要です。

 

まとめ

今回はプログラミングとは何か、具体的な言語の種類やコンテンツ・学習の際に必要なポイントについて解説してきました。

プログラミングではツールの普及も進んでおり、スキルレベルに関係なくビジネスへの活用ができるようになっています。ただし基本的な仕組みの理解などは最低限必要なので、まずはプログラミングの基礎を固めてその後のスムーズな習得へ進めていきましょう。

学習の目標設定・計画の設計が学習においては重要なので覚えておきましょう。

 

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