自社サイトと他社サイトを比べた時に、「自社のサイトをもっと使いやすくしたい」「動きのあるサイトにしたい」と思うことはありませんか?やはり、サイトを開いた時の印象が強く残りますよね。そんな時に、役に立つのがJavaScriptの活用です。動きのあるアプリケーションを実装して、自社サイトの改善に活かしていきましょう。
この記事では、JavaScriptを使ってサイトのクオリティを上げるためのヒントについて紹介します。JavaScriptの特徴から活用、開発方法まで載せていますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
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JavaScriptの特徴
JavaScriptは、動的なWebページを作成するためのプログラミング言語として開発されました。
動的なWebページとは、Web上で画像が切り替わったり、フォームの入力に合わせて候補を出してくれたりと、サイトを利用しているユーザーの利便性を高めたWebページのことです。一方、静的なWebページとは、最初に表示された状態から変わらず、動きのないWebページを指します。
ページによって使い分けが必要ですが、JavaScriptを使うことでユーザーの理解を助けてページからの離脱率を下げられるメリットがあります。動きを使った印象的なデザインもでき、幅広い用途で使えることから、現在のWebページで広く活用されているプログラミング言語です。
●JavaScriptは利用環境を選ばない
JavaScriptは、同じ仕様で様々な言語・OS・デバイスに対応するハイブリット型のクロスプラットフォームです。基本的に、WindowsやmacOS、AndroidやiOSなど、いくつもあるそれぞれの環境に合わせてイチから新しく作り直す必要がありません。環境に合わせて、多少の調整は必要ですが、毎回専用のプログラムを組み直すよりも、作成する際の負担が少ない点が魅力です。
●JavaとJavaScriptは別物
名前が似ているので混同されがちですが、JavaとJavaScriptはまったく異なるプログラミング言語です。Javaは、OSに依存せずに動作するので、大規模なシステム開発から小規模のアプリケーション開発まで幅広く利用されています。JavaScriptとは、文法や利用される分野、利用目的に違いがあります。
JavaScriptでできることとは?
JavaScriptは長く活用されてきたプログラミング言語であり、できることも多岐にわたります。例えば、以下のような実装が可能です。
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チャット機能の作成
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動きのあるWebサイトの作成
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ポップアップウィンドウの表示
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フロントエンド・バックエンドでの活用
●チャット機能の作成
ユーザーからの質問にすぐ反応を返答できるチャットや、自動でユーザーの疑問に答えてくれるチャットボットの作成も、JavaScriptなら実装可能です。簡単な質疑応答・Q&Aなら、チャットボットがすぐに答えてくれるので、悩んでいるユーザーの不安を24時間すぐに解消できるようになります。
●動きのあるWebサイトの作成
JavaScriptの得意分野ともいえるのが、動きのあるWebサイト作りです。ユーザーの興味を惹く、印象深いWebサイトにするならJavaScriptの活用は欠かせません。目立たせたいボタンをアニメーションで動かしたり、見せたい画像を次々に切り替えたり、送信フォームの入力チェック機能をつけたりと、多種多様な機能を作成できます。
●ポップアップウィンドウの表示
広告や警告、入力の際にポップアップを表示させることも、JavaScriptなら問題なく行えます。
例えば、ログインボタンのタップ(クリック)で、パスワードを入力するフォームをポップアップで表示したり、ユーザーがブラウザバックする時に広告を表示したりと、ユーザーのアクションに合わせた動きのある表示を出せます。画面上での変化が起きるので、ユーザーが注目しやすくなる点がポイントです。
●フロントエンド・バックエンドでの活用
Webアプリケーション(Webアプリ)は、ユーザーがプログラムをインストールしなくても利用できるアプリケーションです。
JavaScriptはWebアプリの開発でも多く使われており、例えばTwitterのタイムラインやおすすめトレンドはJavaScriptで実装されています。ユーザーのスクロールやタップ(クリック)に合わせて動きでサポートする動的なWebアプリの開発に長けている実例です。
こういったブラウザ上での動きにかかわる部分をフロントエンドと呼びます。
ユーザーが直接見ることのできないバックエンド側でもJavaScriptは活用されており、Node.jsというサーバーサイドのプラットフォームがよく使われています。Node.jsは大量の同時接続を問題なく行えるように設計されており、ExpressやMeteorなど様々なフレームワークがあるのが特徴です。
このようにJavaScriptは、Webサイトでのフロントエンドとバックエンドどちらにも対応できます。
WebアプリをJavaScriptで開発する流れやポイント
JavaScriptでWebアプリを開発する際には、ポイントを押さえると効率良く進められます。基本となる手順は、以下のとおりです。
- Webアプリの設計書を作成(どういうWebアプリを作りたいか)
- 開発環境の整備(開発に必要な環境を用意する)
- コーディング(Webアプリの機能をプログラミングする)
- テストを繰り返し完成・公開(完成するまで不備がないかのチェックを行う)
●Webアプリの設計書を作成
作りたいWebアプリの設計を決める必要があります。最初に行う「設計」はとても重要です。最低限の設計もなく開発を行うと、どこかで不備や矛盾が生じてしまい、手戻りが増えて開発が遅延する可能性が高くなります。最初の段階で設計をきちんと組むことで、その後の開発がスムーズに進むでしょう。
最初は複雑なものではなく、簡単なものから始めてみてください。Webアプリに必要な機能やしたいことをまずまとめてみましょう。その後で、必要な実装させたいWebページや操作を書き出していきます。
例えば、「ログイン画面→ボタンをクリック→ログイン入力画面→入力後にプロフィールページへ移動」という流れで進めます。
入力については、正しい場合と間違えた場合で、どういう処理にするかをまとめておきましょう。また、ページのデザインの方向性やレイアウトなども必要です。必要な機能や仕様を定めたら、それを実現するために必要なデータをまとめて…というのを繰り返して、自分が作りたいWebアプリを考えましょう。
●開発環境の整備
プログラミングをする前に、フロントエンドやバックエンドでどういったプログラミング言語を使うかも決めておきます。JavaScriptは、フレームワークを活用することで、どちらも問題なく行えます。
コーディングを行う前に、開発を補助するツールの準備をしておくと良いでしょう。例えば、プログラムを複数人で管理しやすくするバージョン管理システムや、Visual Studio Codeといったテキストエディタがあります。
テキストエディタを選ぶ時は、キーワードを入力していると候補を出してくれる入力補完機能やコードの見た目を整える自動フォーマット機能があるもの、ツールとの連携が行いやすいものなど、機能を見ながら比較検討しましょう。
●コーディング
設計が決まり、開発環境が整ったら、コーディングを進めます。
テキストエディタには、リアルタイムで入力したコードの表示が確認できるプレビュー機能がついているツールもあります。表示をチェックしながら作成したい場合は、リアルタイムプレビュー機能があるテキストエディタが便利です。
●テストを繰り返し完成・公開
コーディングが終わったら、テストを行います。テキストエディタのプレビューでの確認も大事ですが、ブラウザやスマートフォンを使った実機チェックを行い、設計どおりに動くか、おかしな部分はないかの確認は必須。プレビューはあくまで仮と考え、実際に動かしてみることが大切です。
問題なければ、レンタルサーバーや独自サーバーで公開してWebアプリ開発は完了となります。アプリで何をするかによりますが、必要な要件によっては年単位での開発時間を見込む必要があると念頭に置いたうえで、開発計画を練る必要があります。
Webアプリを開発するなら外注しよう!
WebアプリをJavaScriptで作る場合、簡単なものであれば自分で作ってみるのも良いですが、「どこから手をつけるべきかわからない」、「設計の段階でやることが多すぎる」と感じたら、開発の外注を検討しましょう。
外注するメリットは、まずWebアプリのプログラミングからデザインまですべて任せられること。そして、JavaScriptやWebアプリの専門知識を持ったプロに、機能だけでなく、動作の速さやセキュリティを考慮した質の高いWebアプリを作ってもらえる点にあります。
開発業務を自分たちでゼロから学びながら行うとなると、多くのリソースが必要であるという点も課題です。外注すれば、本業に集中しながら、Webアプリ開発を進めることができます。
外注を頼める会社はいくつもありますが、考えている機能や費用に合った外注先を比較しながら見つけるのは少々手間がかかります。そのため、最終的には自分たちで決めるとしても、まずどれくらいが相場なのか、希望を叶えてくれる会社なのかを、プロに相談してみましょう。
相談から見積もりまで完全無料の「発注ナビ」では、システム開発に詳しいスタッフが作りたいWebアプリに適した開発会社をご提案します。システム開発会社をお探しの担当者様は、ぜひ発注ナビの利用をご検討ください。
【Webアプリを学ぶ】JavaScriptの勉強方法
JavaScriptを学ぶ方法は、大きく分けて3パターンあります。それぞれの学習方法の特徴やメリット・デメリットについて紹介します。
●プログラミングスクールに通う
「基礎をしっかり学びたい」、「独学できる時間がない」といった不安をお持ちなら、プロから学べるプログラミングスクールで学ぶ方法がおすすめです。マンツーマン、グループレッスン、オンラインレッスンなど、自分に適した学び方を選べます。プログラミングスクールは、不明点やエラーの対処法、有用な知識やテクニックを直接プロに聞ける点が魅力です。
プログラミングの勉強は1人だと挫折しやすいため、教えてくれる方がいるとモチベーションを維持しやすいというのもメリットです。プロから効率良く教わることで、短期間で学習を進められます。グループレッスンであれば、JavaScriptの勉強仲間ができるのも良い点です。
●参考書の活用
自分のペースで進めていきたいのであれば、JavaScriptの参考書を買って独学する方法もあります。参考書に掲載されているコードを参考に書き写しながら、理解を深めていく学習方法です。
メリットとしては、費用の安さと始めやすさです。JavaScriptの参考書であれば、書店での取り扱い数も多く、探しやすいでしょう。ポイントとして、最新情報を取り入れた出版日の新しい参考書を選ぶということも覚えておいてください。
デメリットは、参考書の数が多いので、どれが自分のレベルに合ったものか、自分がやりたいことが載っているかがすぐわからないことです。また、参考書に書かれていること以上の内容の理解が難しいことと、モチベーション維持が難しい点です。
特に、学習中に不明点があって詰まると、解決できずに悩み続けてしまうというのがよくあるケースです。プログラミングは、人によってコードの書き方が異なり、参考書に解決方法が見当たらないこともありえます。自分で解決できる力は身につきますが、時間はかかると考えておきましょう。
●Webサイトの活用
JavaScriptを取り扱った無料のオンライン学習教材もあります。例えば、ドットインストールやProgateは基礎知識に関しては無料で始めることができ、応用段階からはプレミアム会員になり月額料金を支払って学ぶというスタイルです。
有料といっても、月に1,000円程度しかかからず、まずは勉強をしてみたい方が気軽に始められる安さです。コードがすぐ実行できるように環境が整えられていて、余計な手間なく学習できるサイトがあるのも魅力です。
デメリットとしては、参考書での独学と同じく、応用まで身につけるのには時間がかかるという点。1人で勉強するので、モチベーションの維持も意識しなくてはなりません。作りたいWebアプリを作れるようになるまで、かなり時間を要する可能性があります。
Webアプリ開発で役立つJavaScript関連の資格
独学で悩みやすいのが、自分が客観的に見てどれくらいのスキルを持っているのかが、わかりにくいという点です。ある程度、学習が進んだら、JavaScript関連の資格を取得するのにチャレンジしてみるのも良いです。
ここでは、いくつか有用な資格を紹介しますので、参考にしてください。
●CIW JavaScript スペシャリスト
国際資格で、海外でも通用する資格です。英語のみで出題されるため、少々ハードルは高いのですが、誰でも受けることができます。公式サイトに教材があるので、英語さえわかれば勉強もすぐにできます。CIW JavaScript スペシャリストを持っていれば、JavaScriptに対して一定以上のスキルや知識があると証明できます。
●HTML5プロフェッショナル認定試験
日本語で受けられる資格であれば、HTML5プロフェッショナル認定試験を受けてみるのも良いでしょう。HTML5やJavaScriptなど、Web制作にかかわる知識が問われる資格です。レベル1とレベル2があり、それぞれの出題範囲は公式サイトで確認できます。
レベル1は、約60問の出題でWebアプリケーションや動的Webコンテンツのデザイン・制作について問われます。レベル2は、Webアプリケーションや動的Webコンテンツの開発・設計について多く出題される形式です。
試験方式はマウスで選択するCBT(Computer Based Testingコンピュータベースドテスティング)です。一部はキーボードで入力しますが、選択方式なので初心者の方も解きやすくなっています。全国各地の受験会場だけでなく、自宅や職場からのオンライン受験も可能なので、詳細を確認してみてみると良いです。サンプルの問題もあるので、腕試しもできます。
独学での勉強は、基礎的な知識やスキルを身につけられる点でおすすめですが、今すぐにWebアプリが開発できる訳ではなく、多くの時間が必要です。もっと早くWebアプリを作成する必要があるという場合には、外部への依頼を視野に入れてみましょう。
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