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アプリ開発におけるセキュリティリスクとは?対策の方法もご紹介

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スマホやタブレットの普及に伴い、アプリの市場はどんどん広がっています。一方で、アプリ市場の拡大に伴い、サイバー攻撃の脅威も巧妙化しているのが現状です。セキュリティの重要性はますます高まっており、多様化する脅威への備えを万全にしておかなければ、大きなリスクにつながります。

本記事では、アプリ開発におけるセキュリティ対策とその重要性について紹介します。

 

目次

 

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アプリ開発におけるセキュリティ対策とは

アプリには特有の脆弱性が存在します。例えば、Webアプリはクライアント(ユーザー)からの要求に応じてデータを動的にやりとりしなければならないという性質上、データベースへの不正アクセスを完璧に防ぐことはほぼ不可能です。モバイルアプリやネイティブアプリも、脆弱性を完全になくすことはできません。だからこそ、アプリ開発では主に以下3つの面でセキュリティ対策を講じる必要があります。

 

  • 情報漏えい対策

  • 機密性・完全性・可用性の確保

  • 法的要件・規制要件の遵守

セキュリティを甘く見てしまうと、ユーザー情報の漏えいやセキュリティインシデントが発生して、企業の信用や経済的な損失を招くリスクが高まります。アプリ開発においては、ユーザーの安全と信頼を最優先に考えて、セキュリティ対策を徹底することが重要です。

 

セキュリティの脅威とリスクを知っておこう

私たちの日常生活やビジネスはインターネットに依存しています。インターネットにつなぎ様々な情報にアクセスできる環境は便利な一方で、悪意を持った攻撃者がデバイスやアプリに侵入できる環境でもあるのです。インターネットにつながることの脅威とリスクを知り、適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。

 

●主なセキュリティの脅威(アプリ関連)

悪意ある攻撃者が私たちのデバイスやアプリに侵入すると、個人情報を盗まれたり金銭的な被害を引き起こしたりする可能性があります。ここでは、OWASP Top 10 2021 で公開されている「最も重大なセキュリティリスク」を参考に、アプリ開発者が対応できる脅威について解説します。

 

  1. アクセス制御の不備
  2. 暗号化の失敗
  3. インジェクション
  4. 安全が確認されない不安な設計
  5. セキュリティの設定ミス
  6. 脆弱で古くなったコンポーネント
  7. 識別と認証の失敗
  8. ソフトウェアとデータの整合性の不具合
  9. セキュリティ・ログとモニタリングの失敗
  10. サーバーサイド・リクエスト・フォージェリ(SSRF)

 

これらのセキュリティリスクは、「設計・実装の問題」「管理・操作の問題」「保護機能の不備」の3種類に分類できます。

 

設計・実装の問題

設計・実装に問題があって生じるセキュリティリスクには、「アクセス制御の不備」「インジェクション」「安全が確認されない不安な設計」「脆弱で古くなったコンポーネント」「ソフトウェアとデータの整合性の不具合」が該当します。

「インジェクション(注入攻撃)」を例にとって説明しましょう。インジェクションとは、入力フォームやコメント欄など外部入力を受け付けるプログラムに不正な文字列を入力して、データの改ざんや盗みを行う攻撃方法です。

これは錠前の設計ミスを見つけて玄関ドアをこじ開ける方法に似ています。本来なら特定の形状のカギしか受け付けない錠前を作ったはずなのに、設計上の欠陥から、別の形状のカギに少し加工を加えたものを使っても解錠できてしまうのです。

 

管理・操作の問題

管理・操作に問題があって生じるセキュリティリスクには、「セキュリティの設定ミス」「識別と認証の失敗」「セキュリティ・ログとモニタリングの失敗」が該当します。

「セキュリティの設定ミス」を例にとって説明しましょう。アプリのセキュリティ設定が適切でないと、本来防ぐべき脅威を防御できません。暗号化の設定が間違っていると通信内容を盗み見られる可能性があります。また、アクセス制御の設定が不適切だと、無関係の方もシステムにアクセスできてしまいます。これは家のカギをかけ忘れる、防犯カメラが正しく動作していないという状況に似ています。最新の防犯システムを導入していても、カギを開けっ放しにした状態で、防犯カメラが壁ばかり映しているようでは意味がありません。せっかく最新の防犯システムを導入していても、それらが正しく動作していなければ大きなセキュリティリスクとなるのです。

 

保護機能の不備

データやシステムを保護するための機能に問題があることで生じるセキュリティリスクには、「暗号化の失敗」や「サーバーサイド・リクエスト・フォージェリ(SSRF)」が該当します。

「暗号化の失敗」を例にとって説明しましょう。暗号化はデータを保護する重要な手段です。例えば、パスワードやクレジットカード情報などの機密データは暗号化して保護します。不正アクセスされたとしても、暗号を解読できなければ何もできません。もし暗号が解読されてしまえば、データの書き換えや盗難も容易になります。

これは大切なものを保管する金庫の錠前が脆い、または金庫のカギの設計図が盗まれるといった状況に似ています。金庫は通常厳重に管理され、カギがなければ誰も金庫を開けられません。しかし、金庫についているのが誰でも壊せそうな錠前だったらどうでしょうか。あるいは、カギの設計図が盗まれていると考えてみてください。脆い錠前は簡単に壊せますし、設計図があれば誰でも鍵を複製できます。暗号化のアルゴリズムが弱かったり、暗号化のキー管理が適切でなかったりすると、金庫は簡単に開けられてしまうのです。

 

●セキュリティトラブルに発展した際に考えられること

セキュリティ対策が不十分なままであれば、悪意ある攻撃によって多くのトラブルが生じます。セキュリティ対策が不十分なアプリはユーザーからの信頼を失い、場合によっては損害賠償金の支払いが発生したり、顧客を失ったりするリスクもあります。

要なのはセキュリティリスクの多くが防衛可能であるという点です。セキュリティの脅威は避けて通れませんが、対応次第で防げるリスクもたくさんあります。だからこそ、アプリを開発する際にはセキュリティに対する意識を持ち、適切な対策を講じる必要があるのです。

 

セキュリティ対策の実施方法

セキュリティ対策の重要性がわかっても、どのような対策をすれば良いのかわからないことも多いかもしれません。ここからは、セキュリティ対策の対策方法や確認の仕方についてわかりやすく解説します。

 

●弱性診断と侵入テスト

まずは、自社のアプリやシステムにおけるセキュリティの脆弱性を評価することが重要です。

脆弱性診断とは、アプリに存在する潜在的なセキュリティの弱点を特定すること。診断ツールを使ったり、手動でコードレビューをしたりして脆弱性を探します。

侵入テスト(ペネトレーションテスト)は、特定のシステムやアプリに対する攻撃を模倣して、セキュリティ対策の効果を検証する方法です。侵入テストはセキュリティの専門家(エシカルハッカー)によって行われ、浮き彫りになった課題を1つずつ改善することでセキュリティを強化します。

 

●セキュアコーディング

被害が生じてから対処するよりも、被害を予防するほうがコストはかかりません。セキュリティ上のリスクを未然に防ぐためには、安全性を考慮した設計やコーディングが必要です。攻撃者からのデータの改ざんやマルウェア感染といった脅威を想定したコーディング方法は「セキュアコーディング」 と呼ばれています。セキュアコーディングでは、上流工程の段階でセキュリティの高い設計を採用したり、入力の検証やサニタイズ(攻撃に使用されやすい文字列の無効化)を行ったりします。

 

●ユーザー認証・アクセス制御の強化

アプリへのアクセスを制御することも重要です。パスワードやPIN、ワンタイムパスワード、生体認証などを組み合わせた多要素認証(MFA)は、単一の認証手段よりも強固なセキュリティにつながります。またアクセス権限の範囲も、明確に決めなければいけません。ユーザーもしくは機能に最小限の権限だけ与えることで、例え攻撃者がシステムの一部を侵害したとしても、システム全体の制御を奪われるという事態を防げるからです。

 

●データの暗号化

データをコード(暗号)に変換することを暗号化といいます。暗号化されたデータを読むためには特定のキーが必要なため、内容は簡単に閲覧できません。暗号化によって、データを不正な目的で利用されるリスクを軽減できます。

暗号化は、データの送信や保管時に使用されます。データがインターネットを通じて送信されると第三者による傍受や改ざんのリスクが高まるからです。また、デバイスやストレージサーバーに保存されているデータも不正アクセスによって盗まれるリスクがあります。送信・保管時のリスクを軽減するためにも、データの暗号化は欠かせません。また暗号化されたデータを解読できないように、暗号化キーを厳重に管理・保守することも大切です。

 

セキュリティ面から見るアプリ開発を外注するメリット

セキュリティ対策が不十分なアプリは、重大な問題や被害を引き起こす可能性があります。だからこそ、セキュリティの専門知識を持つ外部パートナーにアプリ開発を委託するというのも効果的な手段の1つ。アプリ開発を外注することは、セキュリティの観点から見ると以下のようなメリットがあります。

 

●専門知識と経験を活用してくれる

専門家はセキュリティリスクや市場の最新トレンドに精通しており、潜在的な脅威からアプリを保護する技術を持っています。新たな脅威が見つかった時も迅速に対策を講じ、アプリのセキュリティを強化できます。セキュリティに強い外部パートナーがいれば、重要なセキュリティ要件を満たすだけでなく、新たな脅威にも対抗できるアプリをリリースできるでしょう。

 

●リソースと効率を最適化できる

セキュリティ対策には高度な専門知識が必要です。自社内でセキュリティの専門家を育成する時間や費用、もしくは専門家を雇い入れるコストを考えると、外部パートナーへの開発委託はコスト削減につながります。外部に依頼することで自社のリソースを開放できるため、メイン業務に集中できるという利点もあります。

 

アプリ開発の外部パートナーを選ぶ時のポイント

アプリ開発を外注する際には、セキュリティ対策を強固にするためのポイントを考慮して外部パートナーを選ぶ ことが大切です。以下に、外部パートナーの選び方をご紹介します。

 

●セキュリティ対応に強みを持つ企業を選ぶ

アプリはユーザーの個人情報や企業データなど、重要な情報を預かることもあります。データの漏えいや不正アクセスを防ぐためには、セキュリティ対策力に優れた企業を選ぶことが不可欠です。

また、個人情報保護法や電気通信事業法などの法規制を守るためには、セキュリティ対策に精通した企業の協力が必要です。セキュリティに問題があるアプリをリリースすると、企業イメージや信頼性を傷つける原因にもなります。セキュリティリスクを理解して、適切な対策を講じてくれる外部パートナーを選ぶことは、プロジェクト全体のリスク軽減につながるのです。

 

●コミュニケーションが取りやすいかどうか

アプリ開発は継続的なコミュニケーションが不可欠。外部パートナーと円滑なコミュニケーションが取れるかどうかも重要なポイントです。例えば、何か問題が起きた時、すぐに連絡を取って解決できる体制を整えることで、開発がスムーズに進み、運営時のトラブル対処もしやすくなります。また、自分たちの目標や作りたいアプリのイメージを外部パートナーと共有できればイメージのすれ違いや誤解を防げるため、より品質の高いアプリが作れます。コミュニケーションの円滑さや迅速な対応力があるかどうかを確認して、円滑なコミュニケーションが取れる外部パートナーを選びましょう。

 

●運用・保守の体制

新機能を追加したり、不具合を修正したりと、アプリは変化するものです。開発後もアプリを適切に運営するためには、運用・保守の体制を整える必要があります。

特に、セキュリティは一度設定すれば安心というものではありません。新たな脅威が見つかるたびに対策を練り直します。セキュリティ対策に慣れている外部パートナーに運用・保守を依頼できれば、アプリの安全性は飛躍的に高まります。セキュリティの継続的な改善や新しい脅威への対応は、アプリの安全性を確保するうえで欠かせません。運用・保守体制の充実した外部パートナーを選ぶことで、長期的なセキュリティの維持が可能です。

 

安心して使えるアプリの開発を目指そう

個人情報の保護やセキュリティリスクの最小化は、アプリの成功に必要な要素です。ユーザーの情報保護やセキュリティリスクの回避は開発者の責務であり、ユーザーに安心して使ってもらうために欠かせません。セキュリティ対策を怠ると、個人情報の漏えいや不正アクセスなどの被害が生じる可能性があります。そのようなトラブルが発生すればユーザーからの信頼を失い、アプリの評判や信用が損なわれるでしょう。

アプリ開発においてセキュリティを確保するためには、セキュリティの専門知識を持っている外注先を選ぶことが重要です。最新の脅威に対応したセキュリティ対策を実施してもらえば、より堅牢なセキュリティ対策を実現できます。

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