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アプリ開発の期間はどのくらいかかる?見積もりや進捗管理の方法を解説

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アプリ開発スケジュールのイメージ図

アプリ開発において期間の見積もりは、加味しておくべき要素の一つです。しかし、見積もりをしていても期間が伸びたり、想定より開発が早く終わったりと、予定通りにいかないことも。早ければ良いと思う方もいるかもしれませんが、見積もりが適切でないことには変わりません。つまり、期間を見定められない課題があるということです。

今回は、アプリ開発の期間について、目安期間の紹介から、進捗管理の重要性まで紹介。さらに、アプリ開発を外注する際のポイントについてもまとめました。アプリ開発の担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

 

目次

 

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アプリ開発における期間の見積もり方法

アプリ開発の期間は、開発の工程や開発方法によって変わってきます。開発期間が伸びてしまうと、コストの増大やリリース遅れなどによって、経営面にもマイナスを与えてしまいます。工程や開発手法による違いを押さえて、適切な期間を見積もるようにしましょう。ここではアプリ開発の期間目安を詳しく紹介します。

 

●アプリ開発のトータル期間は4~6ヶ月が目安

アプリ開発の期間は、作成するアプリの規模によって変わります。簡単な機能だけのものなら、早ければ1ヶ月程度で済むのに対し、機能が多くなるジャンルのアプリだと、6ヶ月以上かかります。ですが、多くのアプリがその中間程度の仕様や規模で開発されているため、4~6ヶ月ほどとなるケースが多いのです。アプリ開発をする際は、アプリの機能や規模などを見れば、大まかな期間を掴めるでしょう。

 

●リリースまでの各工程の概要と期間の目安

アプリ開発の各工程の概要と目安となる期間を紹介します。紹介している工程ごとに必要な期間は一般的な目安のため、実際にどのくらいかかりそうかは、プロジェクトメンバーや開発会社と相談して詰めていきましょう。

 

工程 所要期間
要件定義 2週間から1か月程度
設計(外部設計・詳細設計) それぞれ2週間から1か月程度
開発(コーディング・プログラミング) 1~2か月程度
テスト(デバッグ) 2週間程度
リリース 申請から1週間~程度

 

●要件定義:2週間~1ヶ月程度

要件定義は、アプリ開発の目的や解決できる課題、必要なシステム、スケジュール、そのほかの機能などを決める工程です。アプリ開発の肝であり、一般的に2週間から1ヶ月程度かけて要件を定義していきます。要件定義が適切に行われることで、開発期間の見積もりもしやすくなるでしょう。

 

開発工程と期間の関係

各開発工程には目安の対応期間がありますが、アプリによって短くも長くもなります。そのため、要件定義で作業にどのくらいの時間を要するのか、発注者・受注者間ですり合わせておくことが大切です。さらに、具体的な時間を出すためには、細かな部分まで決めておかなくてはいけません。

何を何人で行うかが具体的であるほど、工数の見積もりも適正に近づきます。つまり、開発工程と期間を見積もるためには、詳細な要件定義が欠かせないということで、要件定義がアプリ開発の土台といわれる所以です。

 

●設計:2週間~1ヶ月程度

設計には、見た目やデザインを決める基本設計と、機能や性能、ほかシステムとの連携などを決める詳細設定があります。それぞれにかかる期間は、2週間~1ヶ月程度です。アプリがシンプルな見た目で操作も簡単なのであれば短くなるかというとそうではなく、求めるクオリティによっても左右されます。

 

●開発(コーディング・プログラミング):1~2ヶ月程度

設計で決めた仕様に合わせて、プログラマーがコーディングやプログラミングを行うのが開発工程です。1~2ヶ月程度が目安ですが、対応人数や対応者のスキル、実装する機能の数などによっても変動します。また、アプリそのものだけでなく、アプリを動かすためのサーバーやデータベースも構築します。

 

●テスト(デバッグ):2週間程度

テスト(デバッグ)は、テスターと呼ばれる担当者が、開発したアプリに不具合がないか、求められている機能は正確に動作するかなどをテストする工程です。期間としては、2週間ほどが目安となっています。

問題が発見された時は、開発担当者に報告して修正を行い、再度テストを行います。テスト工程には、ユニットテスト、結合テスト、総合テストなど様々なテストがあり、修正箇所が多いと期間が伸びてしまいます。

 

●リリース:1週間~

リリースとは、開発したアプリを市場に公開することをいいます。App StoreやGoogle Playストアで公開する場合は、審査期間が発生します。審査結果は申請から1週間ほどです。

 

●開発手法による違い

アプリやシステム開発には、ウォーターフォール開発とアジャイル開発という2つの進め方があります。ウォーターフォール開発は、従来より使われている方法で、アプリ開発のスタートからゴールまでを一本道で進めるやり方です。対してアジャイル開発は、搭載する機能ごとに開発を区切って進めます。

 

ウォーターフォール開発

要件定義から設計、開発、テストという流れでの開発となるため、開発工程の合計期間がそのままアプリ開発にかかる期間となります。そう考えると、平均して、4~6ヶ月、長くて6ヶ月以上となるでしょう。

細かな部分まで決めて開発に取り掛かるため、見積もった期間から大きくずれにくいメリットがありますが、一通りアプリができあがってからテストを実施するため、不具合があった際には修正時間が大きくなりやすいのが懸念点です。

 

アジャイル開発

アジャイル開発は、機能ごとに開発とテストを実施していく手法です。ウォーターフォール開発に比べると、要件定義も詳細までは詰めません。機能追加や修正を前提に開発して、アプリに組み込んでいきます。柔軟性のある対応が可能で、要件定義も大枠のみのことからスピーディーに進められますが、開発の段階で不具合が起こると都度修正に入るため、トータルのスケジュールが把握しにくくなるのがネックです。

アプリを作成する方法について詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。

「アプリ作成をする方法とは?作成の準備から解説」

 

アプリ開発の期間が長くなる要因と対策

アプリ開発の期間が伸びてしまうのには要因があります。ここでは、主に考えられる4つの要因と対策を紹介します。

 

●1.要件定義の作成に時間がかかる

アプリ開発の期間が長くなる理由の一つが、要件定義です。要件定義は、依頼側の要求に対して機能やデザインなどを決めていく工程ですが、要求が絞りきれていないと、その精査に時間がかかります。また、精査した後にどの機能を優先するかがわからないと、さらに時間がかかるでしょう。

要件定義をスムーズに進めるには、事前の準備が欠かせません。要望の伝え方や優先度の付け方などは、あらかじめ決めておきましょう

要件定義に時間をかけるあまり、開発のスケジュールが削られてしまえば、アプリの品質を保つのが難しくなります。そうなると本末転倒になってしまうので、漏れの無い要件定義を心がけつつ、効率良く進めていきましょう。

 

●2.開発チームの人員不足による期間の延長

開発チームに十分な人員をアサインできるかは、開発期間と関係しています。一つは、アプリ開発に必要なスキルを持った人員を集められるかです。手を動かす人は足りていても、難しい工程に対応できる人が限られているとボトルネックになってしまいます。もう一つは、単純な人手不足です。アプリ開発のプロジェクトにかかわれる人数が足りていなければ、それだけ開発に時間がかかります。

確保できる人員の人数だけでなく、持っているスキルも考慮したスケジュールを立てるようにすると良いでしょう。

 

●3.不具合の発生による期間の遅延

アプリ開発中に不具合やバグが発生すると、その修正に時間がかかります。ある程度は織り込み済みでスケジュールを立てるものですが、機能追加や変更があると、より不具合の発生率が高まることから、要件定義で詳細をきちんと詰めておく必要があります。または、アジャイル開発のように機能ごとに開発を区切ることで、不具合発生時の影響を最小限に抑えるのもひとつの手です。

 

●4.開発したアプリが審査に通らない

App StoreやGoogle Playなどでアプリを頒布する際には、審査があります。アプリの品質に問題はないか、各種ルールやガイドラインが守られているかなど、審査を通過するには条件があります。何かしらの問題があり、条件を満たせていないとアプリを修正する必要が出てくるため、時間を要してしまうでしょう。要件定義の段階で、各種条件を確認しておき、クリアできるアプリを開発するようにしましょう。

 

アプリ開発を予定通りに進める4つのポイント

アプリの種類や内容、開発規模によって完成までにかかる期間は異なります。しかし、できるだけ想定通りに進めたいと思うのは担当者だけでなく開発にかかわる人の誰もが思うところでしょう。ここでは、アプリ開発を予定通りに進めるために押さえておきたい4つのポイントについて紹介します。

 

●1.余裕を持った開発期間を設定する

スケジュールは、要件定義の段階で立てると思いますが、その際には「ある程度の修正が発生しても間に合う納期」を設定しましょう。リリース予定日が決まっている場合は、その中でどの工程にどれだけの日数を割くかを、逆算して考えます。そこでも、万が一に備えて余裕を持たせたスケジュールにしておくのが大きな遅れを生まないコツです。

 

●2.トラブルが起こりそうなポイントを出しておく

機能追加や仕様変更があると、不具合が起きやすくなります。そのため、できるだけそのようなことの無いように要件定義をすすめるようにしましょう。また、開発スケジュールの中でトラブルが起こりそうなポイントを要件定義の中で洗い出しておき、あらかじめ対策しておくのも手です。トラブルを未然に防げるだけでなく、影響を抑えることができます。

 

●3.コミュニケーションを徹底する

プロジェクトメンバー同士でコミュニケーションを徹底しましょう。コミュニケーションを取る目的の一つが、認識のすり合わせです。なぜこの機能が必要なのか、いつまでに何をすれば良いのかなどといった共通認識は、「納期を守ろう」という気持ちにさせます

2つめは、トラブルの予防です。例えば、メンバー間のコミュニケーションが円滑でない場合、何かミスが起きても報告が上がってこない可能性があります。すると、最終的なテストの段階になるまでミスが放置されるかもしれません。早い段階でミスがわかっていれば、修正工数も少なく済むはずです。報連相がしやすい雰囲気づくりのためにも、コミュニケーションは欠かせません。

 

●4.外注の際は実績を確認して依頼する

アプリ開発を外注するなら、依頼先の実績を確認するのが必須です。開発したいアプリに関する知見が有ると無いとでは、開発期間にも差が出ます。ただし、実績数だけでなく実績内容も見ておきましょう。開発したいアプリとは分野が異なる実績であれば、ノウハウを有していない可能性があるためです。これまでにどんなアプリを開発してきたか、どんな言語が得意か、運用・保守まで任せられるのかなど、外注先の実績やサービスはよく検討して選ぶようにしましょう。また、内製と同様にコミュニケーションが取りやすいかどうかも、見ておきたいポイントです。

 

開発期間の進捗管理はなぜ重要か

ここからは、開発期間の進捗管理の重要性について詳しく解説していきます。

 

●進捗管理とは

進捗管理とは、予定と実際の進捗を見てスケジュールを管理していくことです。内製でも外注でも、立てたスケジュール通りに開発が進んでいるかを確認するために欠かせません。開発に遅れが出ていれば、対応策を考えるのと合わせて各所のスケジュールを調整します。ミーティングや打ち合わせなどで現状を報告し、期日までにアプリを開発できるように進めるために行います。

企業によって、複数のプロジェクトを一括で管理する進捗管理役もいれば、プロジェクト内に一人が進捗管理として立つこともあります。アプリやシステム開発では、プロジェクトマネージャー(PM)やSE(システムエンジニア)など、取り仕切る立場の人間が行うこともあるでしょう。

 

●進捗管理の重要性と目的

進捗管理は、プロジェクト全体のスケジュールを把握して管理するのが役割です。スケジュールが管理されていないと、予定通りなのか・遅れているのか・早すぎるのかといった判断ができません。言い換えれば、開発がうまく行っているのかいないのかがわからず、ノウハウの蓄積もできないということです。

アプリ開発が一度で終了するなら、ノウハウは不要かもしれませんが、開発を続けていくなら失敗要因・成功要因がきちんとわかる体制にしておく方が良いでしょう。続けて、進捗管理を行うメリットを以下で紹介します。

 

スケジュールとタスクの把握が簡単になる

進捗管理は、タスクの進み具合を可視化して管理します。口頭で聞いただけ、ではなく管理表で見える化することで、一目で進捗がわかるのがメリットです。プロジェクト全体や開発チームごとなど、管理したい対象に絞って確認できるようにしておくと、遅れも把握しやすくなります。

 

早期に課題を発見できる

進捗が悪いタスクや早すぎるタスクがあった場合には、その原因を探りましょう。何かしらの課題が隠れている確率が高いためです。遅れであれば、何らかのミスやトラブルが起きている可能性があります。早すぎる場合は、依頼量が少ない・作業が抜けているといったことが起きているかもしれません。報連相がきちんと上がってくることが理想ですが、プログラミングやコーディングに集中しているとおろそかになる場合があります。そういった時でも、進捗を見ることで早めに課題を発見でき、バグやトラブルによる後戻りを抑えられるのがメリットです。

 

●進捗管理の具体的な方法

進捗管理は、単にスケジュールを把握しておけば良いのではありません。ここでは、進捗管理の方法を紹介します。

 

進捗率に関する統一基準を設ける

進捗管理をする時は、開発チームや外注先などと話し合い、統一した進捗率の基準を設けておきましょう。「何をすれば進捗●%なのか」、を決めておかないと、対応する個人の感覚任せになってしまい、きちんとした把握ができなくなるためです。

例えば、1つの機能のプログラミングを5日で行うとします。単純に、考えられる作業量を5分割すれば1日でどこまで作業をすれば良いかがわかります。パーセンテージにするなら、1日に20%進めば5日で100%です。とすると、1日分を20分割すればさらに細かい数値で測れます。

 

進捗率以外も共有する

進捗管理で確認するのは、進捗率だけではありません。進捗に影響しそうな様々なことも把握する必要があります。

例えば、メンバーの体調やほかに抱えているタスクなどです。体調が良くないとパフォーマンスに影響が出ますし、ほかの重要なタスクがあって開発タスクに着手できていないと遅れになります。

そうした要因があれば、なるべく早くキャッチしたうえで、スケジュールの調整や作業の再分配を行い、進捗への影響を最小限にするのが進捗管理です。

 

●進捗管理のポイント

進捗管理で押さえておくべきポイントとしては、次の3つがあります。

 

タスクと期限を細かく設定

1つ目は、タスクと期限を細分化して管理することです。期限から考える場合は、1日、1週間、1ヶ月などの単位で、何をどこまで進めれば良いかを考えます。タスクから考える時は、工程の区切りが良いところに期限を設けていきます。

期限を細かく設定しないと、進捗率の把握が大味になりがちです。すると、思っていたより進んでいなかったとなりかねません。目標達成のマイルストーンを置くイメージで、スケジュールを立てましょう。

 

進捗状況の確認を怠らない

2つ目は、進捗確認はこまめに行うようにすることです。完了・未完了だけでなく、タスク対応の疑問点や些細なトラブルもチェックすることで、円滑に開発を進められます。また、ほかプロジェクトで起こったトラブルと対応策をもとにあらかじめ対策をしておくと、同じミスを防ぐことができます。

 

タスクの緊急度や重要度を把握する

3つ目は、タスクの優先順位の付け方です。アプリ開発中に、差し込みのタスクが発生する時があります。差し込みだからと、何でも優先対応してしまうと、開発タスクの進捗が悪くなってしまうでしょう。進捗管理の際は、それぞれのタスクの緊急度と重要度をもとに、すぐ対応するものと後でも問題ないものに分けて考える必要があります。

例えば、仕様変更をしなくてはいけない事態が発生した場合、後回しにはできません。後々の開発に影響するためです。ですが、納期が迫っている中でそれほど重要ではない確認事項がある時は、納期を優先させた方が良いでしょう。

そうして、何かしらのタスクが発生するたびに振り分け、スケジュールを立て直して遅れのないようにすることが大切です。

 

外部委託における開発期間の管理

ここからは外注委託における開発期間の進捗管理について説明しています。内製と違い、情報の伝達にどうしてもラグが発生してしまうことを考慮して、スケジュールを考えるのがポイントとなります。

要件定義で開発会社のスケジュールを決めると思いますが、そのとおりに進んでいるかの確認は定期的に行うようにしましょう。開発のプロだからと丸投げしてしまうのは良くありません。定期的に打ち合わせを開き、互いに状況を確認することで正しく進捗を確認できます。

お互いに進捗を確認できるような仕組みを作っておくのも手段の一つです。例えば、双方が閲覧できる進捗表を設けておけば、互いに連絡を取らなくてもすぐに進捗を把握できます。

 

●外部委託先とのコミュニケーションの重要性

アプリ開発を外注する際は、内製の場合よりも相互のコミュニケーションがさらに重要になります。お互いに信頼関係を築けないと、意見の相違やミスの隠蔽といったトラブルが生じるリスクがあるためです。

自社にアプリ開発のノウハウが無く、担当者の知識があまり無いにもかかわらず、専門用語を多発するような外注先は少し注意が必要かもしれません。アプリ開発では、自社が求める機能やデザインがあり、それを確実に叶えてもらう必要があるためです。理解できない説明では、完成図の共有が難しくなり、望むものができあがらない可能性があります。

そうなれば、できたアプリを修正しなくてはならず、開発期間が伸びてしまいます。期間が延びれば、人件費の上乗せや適切にリリースしていれば上がっていた利益が得られないなど、自社にとってマイナスになってしまいます。外注先と良好なコミュニケーションが取れるかどうかは、慎重に見極めましょう。

アプリ開発の外部委託会社を選ぶ際には、価格だけでなく、実績や評価、コミュニケーションの取りやすさなどを総合的に判断しないと開発期間に影響を与えてしまいます。そのため、自社に合う外注先探しがポイントになってきますが、多数ある開発会社の中から、1社ずつ比較検討するのは大変な手間です。それだけで、多くの時間を費やすことになるかもしれません。

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