Excelは、Microsoft社が提供するビジネスツールの1つです。企業では見積書や請求書、売上管理表などにおいてExcelを使用していることが多く、ビジネスの現場で必須とされています。
そんなExcelには、開発機能が備わっており、より高度な表計算や文書作成などが可能になります。その開発をするのにどれくらいの費用がかかるのか気になる担当者も多いのではないでしょうか。
この記事では、Excel開発に関する費用相場と見積もりの際のコツ、外注先の選び方などについて解説します。
目次
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Excelとは?
Excelとは、Microsoft社が開発し販売している表計算ソフトのことです。Excelでは、入力された数値データをもとに、計算や集計、一覧表の作成、グラフの作成などができます。Excelは個人でも良く使われる表計算ソフトですが、主にビジネスにおいて活用される機会が多いソフトです。ちなみにExcelは「エクセル」と呼びます。
●Excelでできること
Excelでは、以下のようなことができます。
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表作成
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表計算
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グラフ作成
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文書作成
Excelの代表的な機能が、表計算機能です。Excelには「関数」と呼ばれる機能があり、関数を使うことで数値の合計や平均、最大値、最小値などを自動で計算できます。また、表の罫線や配置なども簡単に変えることが可能なため、一覧表を作成するのもお手のものです。そして、それらを応用して見積書や請求書、納品書などの文書作成にもExcelが活用できます。このほかにも、資料作成の際に欠かせない、円グラフ・棒グラフ・折れ線グラフなどの様々な種類のグラフも作成可能です。
Excel開発で何ができるの?
Excelには、開発機能が備わっています。開発機能を活用することで、より複雑なこともできるようになります。
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Excelの操作を自動化(Excelでのルーティン作業を自動化)
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各種Microsoftオフィス製品との連携
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Webデータの取得や分析
開発機能を使うことで、上記のように今まで手動で行っていた表計算やグラフ作成など、様々な作業を自動化できるようになります。また、Excel以外のMicrosoft社のオフィス製品と連携、Webデータの取得や分析が可能です。Excelを日常的な業務として活用している企業が多くあります。そうした企業にとって、手動でやっていたことを自動化できることで、大きな仕事の効率化につながるのです。
●マクロについて
Excelに搭載されているマクロは、一連の操作を自動化できる機能です。複数の操作手順を一連の手続きとして登録でき、簡単な操作(ワンクリック)で同じ操作を実行できるようになります。例えば、ワークシートにあるデータを使ってグラフを作成する場合、その一連の作業を記録した実行ボタンをクリックするだけで自動作成できるのです。マクロを使うのに、難しいプログラミング用語を覚える必要はなく、Excelに搭載されている「マクロの記録」と呼ばれる機能で簡単に実行できます。
マクロを使うことで、「データをもとにグラフを一度で作成できる」、「文字の検索・置換を一度でできる」、「複数のセル書式設定を一発で変換できる」などが可能です。プログラミング知識がなくても、こうした作業を自動化できる便利な機能となっています。
●VBAについて
VBAは、前述しているマクロを作成するためのプログラミング言語のことです。ユーザーがExcelでマクロを使い一連の操作を自動化する際に、プログラミング言語のVBAに変換されて保存され、正しく実行できるようにします。ちなみに「Virtual Basic for Application」の略でVBAです。
VBAを使用してできることは、「ドキュメント自動作成」、「メールの一括送信」、「Webサイトの情報一括取得とドキュメント化」などです。VBAについて、もっと詳しく知りたい方は「VBAとは?Excelでマクロを作成するための基礎知識と便利な作業自動化」をご覧になってください。
Excel開発の料金相場
Excel開発は、基本的に特別な開発環境を必要としないため、比較的安価に開発ができます。とはいえ、外部に依頼をして開発する場合、内容によっては費用に差が発生します。Excel開発を依頼して請求書を見てから後悔しないためにも、費用相場を把握しましょう。
費用相場 | 開発期間 | |
---|---|---|
簡単な開発 (要件定義・設計が不要) |
1万~10万円 | 1週間前後 |
複雑な開発 (要件定義・設計が必要) |
10万円~100万円 | 3ヶ月以上 |
●簡単なExcel開発の費用相場
要件定義や設計が不要なExcel開発であれば、1万円~10万円程が費用相場となります。この、簡単なExcel開発に該当するものとしては、データ変換システムの作成、データ更新システムの作成、帳簿のみの作成などです。主に、入力画面となるフォームを必要としないものが簡単なExcel開発といえます。
●複雑なExcel開発の費用相場
要件定義や設計を必要とする複雑なExcel開発の場合、費用相場は10万円~100万円です。この場合、依頼する内容が複雑であればあるほど金額が高くなります。例えば、外部データベースにあるデータと連携したり、別のソフトウェアと連携したりする必要場合が該当します。また、提供画面や出力帳票が複数ある場合にも、複雑なExcel開発となり要件定義や設計が必要です。
●依頼内容によっては1万円以下の場合もある
Excelのマクロだけを活用して開発する場合、システムの規模が小さいため、工数もさほどかからないケースが一般的です。依頼する内容にもよりますが、先述している開発よりも、もっと簡単にできる場合は、1万円以下という費用で開発し納品してもらえる場合もあります。またこのケースは、開発工程も少なくなることが多いので、納品も短期間となるケースが多いです。
Excel開発を依頼する際の見積もりのコツ
Excel開発を依頼する際の見積もりのコツとしては、「具体的な要望を明確にして伝える」と「複数社に見積もり依頼をする」ことです。
●具体的な要望を明確にして伝える
Excel開発を外注する場合、後から修正する手間を省くためにも、開発して欲しい要望を明確に決めてから依頼するようにしてください。要望が曖昧なまま依頼をすると、本来の目的とは違ったシステムになることがあります。そうならないためにも、依頼をする際には具体的にどんなツールにしたいのか、どのようなことに使いたいのかを伝えて依頼をしましょう。
●Excelのバージョンを明確にする
Excelのversionによって、使いたいマクロやVBAが正常に動かない場合があります。そのため、Excel開発をする際には、必ず実装するパソコンに入っているExcelのバージョンを確認してください。その上で、要件を伝える際に、Excelのバージョンも一緒に指定して伝えましょう。また、使用しているパソコンに入っているExcelのバージョンが複数ある場合は、すべてのバージョンに対応できるように相談してみてください。
●複数社に見積もり依頼をして比較する
外注でExcel開発を依頼する場合は、必ず複数社で見積もりをしてください。外注先によっては1万円以下で納品してもらえることもあれば、それ以上かかるという場合もあります。そのため、どんなに簡単な開発であっても、外注する場合には複数社から見積もりを取ることが大切です。また、外注先としてクラウドソーシングを使って、個人のプログラマーやフリーランサーに依頼する場合も、複数人を候補として挙げて条件に合う人を選出してください。
Excel開発を依頼する際の会社の選び方
Excel開発において、どの外注先に依頼するのかによって費用が大きく変わります。開発会社選びを失敗しないためにも、以下のポイントをおさえておきましょう。
●開発実績がある会社を選ぶ
Excel開発を依頼する際には、必ず開発実績を確認してから決めるようにしましょう。世の中には、開発会社がたくさんあり、開発力も会社によって大きな差があります。希望通りのExcel開発が可能な体制や能力が外注先にあるのかを見極めるためにも、これまでの開発実績を確認することは欠かせません。
基本的に、開発会社のWebサイトに、これまでの開発実績を事例として掲載していることが多いです。そこで掲載されている事例として、同じようなExcel開発の実績があれば、それだけで安心できます。もし事例として掲載している内容が、何年も前の場合、対応したエンジニアが転職したり、体制変更でいなくなったりすることも考えられるため、あまり参考にしない方が良いでしょう。事例として参考にする場合は、直近1~2年のものを中心にしてみると見極めの失敗も少なくなります。
●マッチングサービスを活用して会社を選ぶ
自社にぴったりの開発会社を選ぶ際に、おすすめなのがマッチングサービスを利用することです。いざ、開発会社を探そうと思っても、1社1社チェックして自社に合った開発会社を探すのは大変です。また、開発会社のWebサイトを見ても、良し悪しの判断がわからず選べないということもあります。そんな悩みを解決してくれるのが、マッチングサービスです。システム開発会社のマッチングサービスでは、幅広いシステム開発会社が登録されており、そこから要望に合った外注先をマッチングしてくれます。担当者が自分で探す手間が省けて、なおかつExcel開発の実績がある、ぴったりの開発会社を紹介してくれるので便利です。
発注ナビでは、面倒なシステム開発会社探しも簡単にできます。専用コンシェルジュがヒアリングを行い、要望に合わせてぴったりの開発会社をご紹介します。実際に、どんなシステム開発会社があるのかを知りたい方は、VBAを使ったおすすめのシステム開発会社をまとめてご紹介していますので参考にしてください。
Excel開発で見積書を作成するメリット
Excelを使って手動で見積書や請求書を作成する企業も多いと思います。改めて、Excel開発を活用して見積書や請求書を作成するメリットをご紹介しますので参考にしてください。
●業務効率の改善ができる
Excel開発を活用することで、今まで手動で行っていた作業工数を減らし、業務効率化の改善につながります。
Excelを使って見積書や請求書を作成する場合、テンプレートを作成またはダウンロードをして必要な項目を入力するのが一般的です。しかし、日々作成する見積書や請求書などをコピー&ペーストで作業をすると、ミスが起こりやすくなりますし、時間もかかってしまいます。
そうした悩みを解決するのに役立つのがExcel開発です。VBAやマクロを活用することで、手動で1つずつ入力していた部分を自動化できるようになります。また、入力内容を自動でチェックし、間違いがあればエラーが表示するような機能に設定すれば、入力ミスの軽減にもなります。業務効率化が進めば、作業者の負担が減り、別の業務に時間を充てられるようになって人材の有効活用ができるようになるのです。
●見積書や請求書のフォーマットを一元管理ができる
見積書や請求書の作成をVBAやマクロを使って自動化することで、フォーマットを一元管理できるようになります。例えば、手動で入力するタイプのExcelの見積書は、担当者によって形式や項目がバラバラになることがあります。企業としてフォーマットを用意していても、意図せず書式やフォントを変更してしまい、担当ごとに少しずつ異なるフォーマットを使用しているケースも少なくありません。
その点、VBAやマクロを活用すれば、見積書や請求書そのもののフォーマットは触らずに作成できます。入力用のフォーマットに、対象の金額や内容を入力すれば自動で反映されるため、担当者が誤ってフォーマットを変更してしまうリスクを減らせるのです。フォーマットを変更する際も、一度に修正し管理できるメリットがあります。
VBAやマクロを活用して自動化することで、「業務効率の改善」ができたり、「フォーマットを一元管理」できたりします。大掛かりな開発工数も発生しにくく、費用対効果も高いExcel開発を、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
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