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Go言語とはどんなプログラミング言語?特徴やできることを解説

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技術の進歩に対応をするかの如く、現代では「新しいプログラミング言語」が次々とリリースされています。
Androidのソフトウェア開発に優れた効果を発揮する「Kotlin」や、Apple製品のアプリ開発に役立つ「Swift」など、言語ごとにその特徴は様々です。
そんな歴史の新しい言語の中でも、令和の時代に注目を集める「Go言語」というプログラミング言語をご存知でしょうか。
今回は、Go言語の基礎知識から具体的な用途に至るまで、詳しく紹介します。

 

目次

 

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この資料でわかること
・システム開発の流れ
・専門用語の解説
・開発手法によるメリット・デメリット
・失敗を防ぐコツ

 

Go言語とは

Go1

出典:The Go Programming Language

Go言語とは、検索エンジンとして馴染み深いGoogleが開発したプログラミング言語です。

どのような言語なのかを一言で表せば、「シンプルかつ高速な処理が可能なプログラミング言語」で、有名なWebサービスの開発やサーバの構築などにも用いられています。世界的な動画配信サービスの「YouTube」やフリマアプリとして知られる「メルカリ」、国内有数のグルメサイトとして名高い「ぐるなび」など、実際にGo言語を採用しているサービスやWebアプリは少なくありません。

またGo言語は、シンプルな構文である分「誰が読んでも分かるプログラムを書きやすい」という特徴があります。そのため、複数人のエンジニアで並行してコーディングが行いやすく、用途を問わず「規模の大きいシステム開発に最適な言語」なのです。処理速度の速さも相まって、同時にコーディングをしても作業効率が落ちにくい点は、Go言語の大きな利点と言えるでしょう。

 

Go言語の歴史

このGo言語は、Google内で「プログラミングの環境を改善する」ことを目的として開発されたプログラミング言語です。現代では、技術の進歩に伴いWebアプリやサービスが高度化する一方で「内部のコードも比例して複雑化する」、「システム開発の生産効率が落ちる」という問題が発生しています。そこでGoogleは、問題の解決手段として「もっと手軽に効率の良くコーディングできる言語」として、シンプルさを追求したGo言語を開発したのです。

Go言語の開発には、C言語を設計した世界的なエンジニアで知られるケネス・レイン・トンプソン(Kenneth Lane Thompson)氏や、UNIXの開発者であるロバート・C・パイク(Robert C Pike)氏など、著名な人物が携わっています。C言語の構文を意識しつつ、より簡単な記述でコーディングできるように設計されているのが、Go言語の特徴です。

2009年に開発された(リリースは2012年)比較的新しいプログラミング言語ながら、コードの書きやすさと処理速度の速さを併せ持つ言語として、ソフトウェアやシステム開発に採用する企業も数多く存在します。

Go2

出典:2020 HackerRank Developer Skills Report

ITエンジニアの採用活動をアシストする米国の「HackerRank」社が行った調査によると、2020年にGo言語は「エンジニアが学びたいプログラミング言語ランキング」で1位を獲得しているほどです。その需要に呼応するように、Go言語は令和の現代においても細かなアップデートやフレームワークの開発が続けられています。歴史が浅い分、Go言語の知名度やエンジニアの数は、JavaやPythonのような人気の高いプログラミング言語に劣りますが、実績と将来性に関しては注目度の高い言語と言えるでしょう。

 

Go言語を使うと何が開発できる?

●Webサービスの設計開発

すでに著名なアプリケーションやサービスで採用されている実績の通り、Go言語はWebサービスの開発に適しています。マルチプラットフォームに対応しているため、WindowsやMacOSなど環境を選ばずに動作するのも、Go言語がアプリ開発に最適な理由と言えるでしょう。自社のプラットフォームの設計や開発、Webサーバの構築にもおすすめです。

 

●スマートフォン向けのアプリ開発

「AndroidやiPhone向けのアプリケーションを作りたい」というケースにおいても、Go言語が役立ちます。配布されている「Go mobile」や「Go Cloud」などのアプリ開発に役立つツールを活用すれば、手軽な形でモバイル向けのアプリケーションを作ることが可能です。ツールを使用することで、インターネットを通して利用するサービスである、クラウドアプリの開発も行えます。

 

●ドローン開発

Go言語はWeb向けという側面が強い言語ですが、汎用性が高くドローン開発にも適しています。Go言語には、「GoBot」と呼ばれるフレームワークが公開されており、ドローンを制御するシステム開発を手軽に行うことも可能です。ただしGo言語は、組み込みの用途としては設計されていないため、家電や産業機器を制御する「組み込みソフトウェアの開発には不向き」ということを留意しておきましょう。

 

Go言語とほかの言語の違いは?

Go言語はコードの書きやすさを実現するため、ほかの言語と比較をすると「機能を最小限に抑えている」という違いがあります。

例えば、Go言語はJavaやRubyなどの言語に備わっている「例外処理(エラー処理のこと)」の機能がなく、コードの拡張性を高める「継承」も使用できません。加えて、コードの乱雑化を防ぐためにC++やEiffelのように「ジェネリクス(汎用的なクラスやメソッドを作る機能)」といった処理も行えません。いずれも、プログラミング言語としてのシンプルさと安全性などを追及するうえで削ぎ落された機能です。アップデートに伴い、将来的に機能が追加される可能性もありますが、熟練のプログラマーやエンジニアにとっては、この機能の排除がデメリットとして映ることもしばしばです。

とはいえ、Go言語はC言語やJavaと似た構文でコードが書けるので、これらの言語を使用したことのある人であれば、少ない労力でGo言語を書けるようになるでしょう。「自社のエンジニアに習得させやすい言語」という点も、ほかの言語にはないGo言語の特徴です。高い汎用性も相まって「システム開発に新しい言語を採用したい」というケースにも、Go言語は最適なプログラミング言語といえます。

 

Go言語のインストール方法とは?

Go3

出典:Downloads – The Go Programming Language

Go言語は、オフィシャルサイトからダウンロードを行ったうえで、インストールを行う仕組みです。

オフィシャルサイトでは、WindowsやMacOSのようにOS別で配布されているので、使用しているOSに合わせる形でダウンロードを行ってください。ダウンロードしたファイルにはインストーラーが備わっているので、「インストールするフォルダの指定」といった手順に従うだけで、簡単にGo言語を導入できます。インストールと共に、環境変数(パス)なども自動で設定されるので、任意に変更したい場合を除いて手を加える必要はありません。

ほかにも「Chocolatey」や「Homebrew」のようなパッケージ管理システムを使用して、Go言語をインストールする方法もありますが、この方法は管理システム自体の導入が必要となります。「だれでも可能な方法」という点を考慮すれば、Go言語の導入は上記のインストーラーを用いた手順を推奨します。

Go言語のインストールが完了した後は、晴れて自由にプログラミングを行えるようになります。「Visual Studio Code」や「ATOM」など、Go言語に対応したコードエディタ(開発環境)を利用すれば、開発効率を向上させやすくなるでしょう。環境を整える際にプラグインが必要となる場合もありますが、Go言語の導入自体は容易に行うことが可能です。

 

Go言語はどうやって勉強する?

最後に、Go言語の学習方法についても触れておきましょう。Go言語はプログラミングスクールで専門的に扱われているケースが少ないうえ、Go言語の学習サイトやコミュニティも英語表記でしか公開されていないこともあります。

そこで、Go言語の基礎や応用を学ぶうえでは、オフィシャルサイトの利用をおすすめします。先に挙げたGo言語のオフィシャルサイトでは、Go言語を体系的に学べる公式のチュートリアルが公開されています。日本語訳で公開されているので読みやすく「Go言語を一から学習したい」、「独学でプログラミングを学びたい」という方は、ぜひオフィシャルサイトをご覧ください。このほか、プログラミングの教本や、動画サイトなどを活用してGo言語の知識や技術を学ぶ方法もありますが、数はそこまで多くないことを留意しておきましょう。

Go言語の将来性は期待できますが、歴史が浅いためにエンジニアが少なく、Go言語を扱えるエンジニアを雇用して自社の開発業務を行うのは、まだまだハードルの高い行為とも言えます。自社で開発するのにGo言語を勉強しようと考えている場合もありますが、Go言語でWebアプリやソフトウェア開発を行う際は、Go言語を扱える企業への外部委託(アウトソーシング)を検討してみてはいかがでしょうか。委託先の企業によって費用や納期は異なりますが、シンプルでコードが書きやすいGo言語を利用すれば、開発効率に優れたシステム開発を行うことができるでしょう。

 

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