
ソースコードが無償で公開されていることを意味するオープンソース。
誰でも自由に複製や改良、再配布ができますが、その範囲はライセンスによって制限されているため、注意が必要です。
「え?ライセンスってなに?」と疑問に感じた方もいるでしょう。本記事で詳しく解説していきます。
目次
■前提知識としてオープンソースを知ろう
オープンソースとは、ソースコードを無償で公開し、誰でも自由に複製、改良、再配布ができるソフトウェアのことを指します。代表的なオープンソースには、プログラミング言語のJava、PHP、Python、データベース管理システムのMySQL、オペレーティングシステムのLinuxなどがあります。また、Web制作において近年よく使われているWordPressもオープンソースになります。
●オープンソースのメリット・デメリット
オープンソースを使う場合のメリットは様々です。まずは無償であること。何といってもこれは大きなメリットになるでしょう。初期費用はもちろんのこと、その後のライセンス管理などにおいてもコストを削減できるため、ソフトウェア開発における強い味方となります。また、オープンソースの場合、自社のシステム要件に合わせて自由にカスタマイズできることもメリットの1つです。市販のソフトウェアでは対応できない要件に関しては重宝されることでしょう。
一方、デメリットもあります。開発に関するスキルやノウハウがない場合には取り扱いが困難であることです。基本的にサポート体制は整っていないことが多いため、トラブルが発生した際には対応が難しくなります。
概要やメリットについては「OSS(オープンソースソフトウェア)とは?利用時のメリットと注意点」をご覧ください。
■オープンソースライセンスについて知りたい
オープンソースにおける前提知識とメリット・デメリットが分かったところで本題であるライセンスについてです。
オープンソースは前述のとおり、ソースコードが開示されているため、誰でも自由に複製、改良、再配布ができます。その一方で指定されたライセンスに従って正しく利用しなければ、著作権違反になってしまうケースがあるのです。つまり、ライセンス=使用許諾条件はしっかりと理解しておく必要があります。
ライセンスの種類によって守らなければならない条件は異なります。例えば、Web制作をおこなう際に有名なWordPress。無料で使うことができますし、ソースコードも公開されています。ただし、WordPressはGPLと呼ばれるライセンスの種類です。詳しい特徴については後述しますが、GPLには「再配布する制作物もGPLライセンスにしなければならない」というルールがあります。つまり、WordPressを改良して、公にするのであればソースコードを公開しなくてはいけないということです。
■3つのライセンスについて紹介!
ライセンスには大きく分けて「GPL」、「MPL」、「BSD License」の3つが存在します。それぞれのライセンスにおいて著作権を表示することは共通しています。異なる点としては、再配布するソフトウェアのソースコードの公開が必要かどうかという点です。また、必要な場合には公開範囲をどこまでとするかも異なります。それでは、それぞれのライセンスにおける特徴も見ていきましょう。
●GPL
GPLは、WordPressやLinuxにおいて採用されているライセンスです。ここで紹介する3つの種類の中では制限が最も厳しいとされています。
■著作権表示を保持する
■無保証
■誰でも自由に複製、改変、配布することが可能
■GPLライセンスを使用した場合、その制作物もGPLライセンスで配布する
以上のルールがあります。
●MPL
MPLは、FirefoxやThunderbirdなどのMozillaソフトで採用されるライセンスになります。Mozilla Public Licenseの略称です。
■再配布の際には著作権表示を残す
■無保証
上記が主要のルールとなります。
ソースコードを変更して使用した場合、その部分はMPLライセンスで公開する必要があるので覚えておきましょう。
●BSD License
BSD Licenseは、カルフォルニア大学バークリー校から誕生したライセンスです。PHPやApache、Pythonなどに採用されているライセンスになります。
■再配布の際には著作権表示を残す
■無保証
基本的にはMPLと同じです。制限は非常に緩いライセンスになります。
BSDライセンスのコードを他のプログラムに組み込むことも可能です。
■オープンソースライセンスに関するよくある質問(FAQ)
ポイントを整理し、Q&A形式でまとめました。
Q. オープンソースとは何ですか?また、利用するメリットとデメリットを教えてください。
A. ソースコードが公開され、自由な複製・改良・再配布が認められたソフトウェアであり、コスト削減と柔軟なカスタマイズが最大のメリットです。ライセンス費用を抑えながら自社の要件に合わせた最適化が可能な反面、高度な開発スキルが求められる点や、公式なサポート体制がないためトラブル対応が自己責任となる点に注意が必要です。
Q. オープンソースライセンスとは何ですか?なぜ注意が必要なのですか?
A. ソフトウェアを利用・配布する際の「使用許諾条件」であり、著作権侵害を防ぐために正しく理解し遵守する必要があります。オープンソースは自由な改変が可能ですが、ライセンスごとの条件(ソースコードの公開義務など)に従わない場合は法的なトラブルに発展するリスクがあるため、事前の確認が不可欠です。
Q. 制限が厳しいとされる「GPL」ライセンスには、どのようなルールがありますか?
A. 「コピーレフト」と呼ばれる性質を持ち、再配布時には成果物のソースコードを同じGPLライセンスで公開する厳格な義務があります。著作権表示の維持や無保証の承諾に加え、GPLのコードを利用して作成した二次的著作物もすべてGPLとして公開しなければならないため、商用利用時には特に慎重な判断が求められます。
Q. 「MPL」と「BSD License」の特徴や違いについて教えてください。
A. MPLは変更部分の公開を求めますが、BSDは非常に制限が緩く他プログラムへの組み込みも自由に行える点が異なります。どちらも著作権表示と無保証の原則は共通していますが、Firefox等に採用されるMPLが部分的なコード公開を条件とするのに対し、PHP等で使われるBSDは改変後の公開義務がほとんどなく自由度が高いのが特徴です。
Q. GPL、MPL、BSD以外に、よく使われているオープンソースライセンスはありますか?
A. マサチューセッツ工科大学を起源とする「MIT License」が、GitHub等のプロジェクトで世界的に最も多く使われています。BSD Licenseをベースにした極めて制限の緩いライセンスであり、著作権表示さえ残せば商用・非商用を問わず自由に利用・改変・配布ができるため、現代のソフトウェア開発において標準的な形式となっています。
■ほかにもある!オープンソースライセンス
ライセンスはここで紹介した3種類以外にもたくさんあります。それでは多く使われているライセンスはどういったものなのでしょうか。ソースコードの管理サービスをおこなっているGitHubが2015年に発表した調査データによると、GitHubにおけるプロジェクトではMIT Licenseが最も多いという結果になりました。
MIT Licenseとは、マサチューセッツ工科大学を起源とするライセンスです。BSD Licenseをベースに構築されたライセンスになります。BSD Licenseと同様に制限や条件の緩いライセンスになります。
※参考:「Open source License usage on GitHub.com」
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