アンケートシステムの導入方法や費用相場は？失敗しない選び方についても解説！

提供するサービスや商品の顧客満足度を図る上で、有効な方法がアンケートです。通信技術が発達した現代では、このアンケートをWeb上で円滑に行えるアンケートシステムが注目を集めています。ですが、中にはアンケートシステムの導入の仕方がわからないという方も多いでしょう。今回は、アンケートシステムを導入する方法を知りたい方に向けて、アンケートシステムの導入にかかる費用相場や、システムの選び方を解説します。

 

目次

 

 

 

 

アンケートシステムの導入にかかる費用相場

アンケートシステムを導入する際には、有料で導入する方法と無料で導入する方法があります。

 

●有料のアンケートシステム

有料のアンケートシステムは、アンケートフォームのデザインを自由にカスタマイズしたり、無料のものよりもセキュリティ面で優れていたりするシステムが多いです。それ以外の機能については、サービスごとによって特徴が異なるため、サービスの特徴を理解した上で導入するシステムを選びましょう。

有料のアンケートシステムの費用相場は、アンケートの設問数や対象人数によって料金プランが決められており、一番安いプランでも1ヶ月10,000円以上、追加オプションを利用すれば、料金はさらに加算されます。

 

●無料のアンケートシステム

無料でアンケートシステムを利用するなら、Googleフォームを利用する方法と無料プランを利用する方法があります。

Googleが提供するGoogleフォームは、無料で作成できるアンケートシステムの1つです。Googleアカウントさえあれば誰でも利用ができ、無料にもかかわらず様々な形式の質問に対応しています。画像や動画の追加も可能な上、Googleフォーム自体がクラウド上のシステムであるため、場所を選ばず自由に、内容の共有や共同作業ができます。

一方、無料プランは、最低限の機能だけ使えるプランです。有料のアンケートシステムを導入したいけど、まずは無料で使いやすいか試したい時に向いています。また、システムを提供する企業によっては、無料プランを実施していない場合もあるため、必ず料金プランは確かめましょう。

 

無料サービスと有料サービスの違い

無料サービスと有料サービスの違いとして主に以下のものが挙げられます。

• 大規模なアンケートを実施できる

• 顧客情報を活用できる

• アンケート結果から分析ができる

 

●大規模なアンケートを実施できる

無料のサービスの場合、アンケート結果の管理や分析などを行う機能が設けられていないことがありますが、有料サービスなら数万人を超えるような大規模なアンケートも管理や分析がしやすいです。また、優れたセキュリティ性が強みのアンケートシステムもあるため、安全に大規模なアンケートの実施ができます。

 

●顧客情報を活用できる

有料サービスなら、自社の顧客情報と紐づけてアンケートの実施や集計もできます。例えば、自社の顧客に対してだけアンケートを実施する場合と、不特定多数のユーザーに対してアンケートを実施する場合とで機能の使い分けができます。顧客情報と紐づけたアンケートができると、データ紐づけの時間も短縮されて便利です。

 

●アンケート結果から分析ができる

無料サービスの分析機能は、制限もしくは利用できない場合があり、人の力で進めていく必要があります。しかし、有料のサービスなら決められた法則にしたがい独自で自動分析してくれるサービスがあります。その仕組みにより、効率的かつ的確な分析結果を毎回算出でき、信頼性の高い分析結果が得られやすいというメリットがあります。

 

アンケートシステムの選び方

 

●アンケートシステム選びで注目すべき機能とは

複数のアンケートシステムの機能や特徴をチェックし、比較しながら選びましょう。アンケートシステムを導入する際には、以下の機能に注目して選定していくことがおすすめです。

• 適切なアンケートの対象規模

• 自社の顧客情報に紐づけできるか

• イベントでの活用のしやすさ

 

適切なアンケートの対象規模

アンケートの対象規模が小さい場合、それに見合うアンケートシステムを導入すれば、結果的にコストカットにつながることがあります。一方で、数万人以上の規模のユーザーに対してアンケートを取る場合には、集計や分析のことにも意識を向ける必要があります。手動での集計や分析は人件費がかかるため、その工数も踏まえて費用対効果を見極めて、アンケート結果の集計・管理や分析を自動的に行えるシステムも検討しましょう。

 

自社の顧客情報に紐づけできるか

アンケートの対象が、不特定多数のユーザーではなく自社の顧客である場合は、自社の顧客情報との連携が重要になります。顧客情報と絡めて分析を行うことで、顧客の課題を分析して営業や追客に活用することも可能ですので、顧客情報との連携の可否もチェックしておきましょう。

 

イベントでの活用のしやすさ

イベントなどを開催して、その際にアンケートを実施することもあるでしょう。Webセミナーなどのオンラインイベントなら結果をすぐにまとめて公開できる機能があれば便利ですし、展示会などのオフラインイベントなら操作の手軽さや多言語対応機能が役に立ちます。

 

●アンケートシステムを比較する時のポイント

先ほど紹介した機能面以外に、アンケートシステムを比較する際には以下のポイントもチェックしておきましょう。

• 予算

• アンケートの回収率を高める仕組みの有無

• セキュリティポリシーの内容

• アンケート作成のサポートの有無

 

予算

アンケートシステムの利用料金設定は、システムを提供する企業によっては異なります。そのため、検討している予算に近いものを探してみてください。料金の安さを優先するのであれば、Googleフォームのような無料のアンケートシステムで十分なことがありますが、アンケートの機能を重視する場合は、予算はある程度確保しておいたほうが良いでしょう。

 

アンケートの回収率を高める仕組みの有無

アンケートは一定数以上の回答が得られないと有益なデータにならないため、アンケートの回収率を高める工夫がされているかが重要になります。例えば、マルチデバイスに対応していること、未回答者へのリマインド機能が搭載されていることなどは、回答の促進につなげることが可能です。

 

セキュリティポリシーの内容

アンケートを実施する際に、回答者に個人情報の提供を求める場合もあります。そのため、回答者から集めた個人情報を保護するためのセキュリティ対策が講じられているかチェックすることも大切です。システムを選ぶ際は、セキュリティポリシーの内容がしっかりしたアンケートシステムの導入を検討してみてください。

 

アンケート作成のサポートの有無

アンケートの設計が不十分だと、回答者が途中で入力を止めてしまったり、信頼性に欠ける結果が出てしまったりすることもあります。アンケートは聞きたいことを単に並べるだけではなく、回答者が答えやすい流れを意識して設計していく必要があります。責任者のアンケート作成の経験が浅い、アンケート関連のノウハウがまったくないなら、サポートが受けられるシステムを選ぶのがおすすめです。

 

アンケートシステムの開発も視野に入れよう

アンケートシステムにはパッケージ型のものを導入する以外に、ゼロからシステム開発を行う方法もあります。システム開発を依頼する場合、以下のようなメリットがあります。

• 自社独自のアンケートシステムが使える

• アンケートの課題を解決するためのシステムの開発ができる

• アンケートの対象ユーザーを絞れる

 

●自社独自のアンケートシステムが使える

システムを開発する場合、パッケージ型のものと違い自社独自のアンケートシステムが作成できます。例えば、Webサイト上でのポップアップ型のアンケート、問い合わせフォーム型のアンケートなど希望や目的に合わせてアンケートシステムの開発ができます。

 

●アンケートの課題を解決するためのシステムの開発ができる

パッケージ型のシステムの場合は、決まっている既存のシステムをカスタマイズしてアンケートを実施しますが、システム開発を行う場合は、システム開発会社と相談を行う中で、自社のアンケートの課題を明確化させ、それを解決するための仕組みを定義した上でシステムを設計してもらえます。つまりアンケートシステムの導入に失敗するリスクを抑えることが可能です。

 

●アンケートの対象ユーザーを絞れる

アンケートの対象ユーザーを絞ることも大事なことで、不適切なユーザーにアンケートを送ることは顧客満足度を下げる原因になってしまいます。

パッケージ型の場合、アンケート対象のユーザーを絞れるかどうかは選定するシステム次第になりますが、システム開発ならアンケート対象ユーザーを絞る機能を確実に追加できるため、顧客満足度の低下を防止することができます。

 

アンケートシステムの開発にかかる費用相場

システム開発の費用は、開発難易度や開発を始めてからのエンジニアの工数の変動などにより、見積りよりも費用が大きく変わることが多いです。その点を押さえた上で、大まかな費用相場を把握しておきましょう。

• 上級システムエンジニアの場合：100〜160万円程度

• 初級システムエンジニアの場合：60〜100万円程度

• 大手企業所属のプログラマーの場合：50〜100万円程度

• 下請け企業または個人事業主プログラマーの場合：40〜60万円程度

• 外国籍プログラマーの場合：30～40万円程度

開発費用の大多数を占める人件費次第で大きく変わってきます。下請けのプログラマーや個人事業主なら安く抑えられますが、スキルの高いシステムエンジニアが開発する場合は高額になります。しかし、人件費が高いからといってスキルの高いエンジニアだとは限りません。スキルの高い、個人事業主のエンジニアも一定数います。

 

アンケートシステムの開発コストを抑えるポイント

アンケートシステムの開発コストを抑える際には、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。

• 必要な機能や業務内容の具体的なイメージを伝える

• アンケートシステムの運用期間を考えておく

• パッケージ製品を活用したシステム開発を検討する

• システム化する業務を慎重に決める

アンケートシステムに必要な機能や業務内容のイメージを具体的に伝えておくと、それに沿ったシステム設計をしてもらいやすいです。また、アンケートシステムの運用期間を決めておくことで、それに合わせて運用費が抑えられます。ほかにも、システム開発を検討していたものの、費用面でどうしても難しいと感じたらパッケージ製品を活用したシステム開発を検討してみてください。また、アンケートの結果配信などの業務を本当にシステム化すべきか慎重に判断することもコストカットにつながります。業務フローを見直すことで改善が見込める場合もあるため、可能な範囲で業務フローの見直しを始めてみましょう。

 

自社サービスの向上にはクオリティの高いアンケートシステムを

アンケートはユーザーのサービス満足度を知るためにとても役立ちます。そのアンケートの実施をサポートしてくれるのがアンケートシステムで、収集した結果からユーザーの潜在的なニーズを分析できます。アンケートシステムは、有料と無料のものがあり、パッケージ型を利用するか、独自でシステム開発を行うかによって費用や使える機能も異なります。アンケートシステムの開発会社探しは、ぜひ「発注ナビ」にご相談ください。

 

 

 

 

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