アンケート調査といえば、アンケート用紙を使ったタイプが一般的でしたが、近年は、アンケートシステムを導入してWeb上で実施するケースが増えています。アンケートシステムを導入する際に、どのシステム会社に依頼したら良いか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。アンケートを実施するのであれば、効率的に行い経営に反映させることが大切です。今回は、アンケートシステムの概要やメリット・デメリットを解説するとともに、開発を依頼する際のポイントをお伝えします。アンケートシステムの導入を考えている方は、システムを効果的に使うためにもぜひご参照ください。
目次
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アンケートシステムとは?普通のアンケートと何が違うの?
アンケートシステムとは、オンライン上でアンケートを実施するためのツールです。紙媒体を使ったアンケートと比較すると、速やかな市場調査ができるため経営戦略にも大いに役立ちます。
アンケートシステムを使うと項目作成や回答結果の分析など、アンケートにかかわる一連の流れを手軽に行うことが可能です。システムによっては、専任のスタッフが効果的なアンケートを作成するために添削してくれるサービスもあります。システム化ができれば、マーケティング会社やコンサル会社に依頼することなく、自社で活用できるため非常に便利です。
アンケートシステムなら集計・分析がオンラインで完結する
前章でも触れたように、アンケートシステムを導入することで、オンライン上でアンケートの作成や配信、回収、集計などの一連の流れが完結します。
基本的な機能のほかにもシステムによっては様々な機能があり、できることも多岐にわたるのが特徴です。例えばアンケート内容を明確にし、回答者を絞ることによって回収率の高いアンケートを実施できます。また、回答者に対してデジタルクーポンを付与する、といった特典サービスを使えば、回収率の向上が見込めます。
そのほか、リアルタイムにおける結果表示もアンケートシステムだからこそ対応できる機能といえます。
【メリット】アンケートシステムを導入したほうが良い5つの理由
アンケートシステムを導入することで得られるメリットを把握しておくと、アンケートシステムを導入する目的の明確化につながります。代表的なメリットは以下の通りです。
- アンケートにかかる手間を削減できる
- コストを抑えられる
- アンケートの回答者を絞り込みやすい
- 効率的な集計・分析ができる
- アンケートの回収率を高められる
紙媒体でのアンケートと比べて、Webアンケートは手間がかからず手軽に行えます。さらにアンケートシステムの機能をうまく活かせば、より効率良くアンケートの実施が可能です。
●アンケートにかかる手間を削減できる
紙媒体を使って行うアンケートだと郵送するケースが多く、回収や集計に時間がかかります。アンケートシステムを使えば、オンライン上で作成や集計などを行うことが可能です。郵送の手間が省けることから、スピーディに作業が完了します。
さらにオンラインですべてが完了するアンケートシステムであれば、分析まで速やかに行えます。アンケート結果を経営戦略に反映させるためには、迅速かつ精密な分析が必要です。紙媒体のアンケートだと集計ミスが発生したり集計に時間がかかったりしますが、アンケートシステムであればミスやかかる時間などを減らせます。
●コストを抑えられる
アンケートシステムであれば、印刷費や郵送費がかかりません。また、集計や分析もシステム上で行えるため、人的リソースへの負担軽減も見込めます。
紙媒体を使ったアンケートでは、印刷費や郵送費がかかります。また、アンケートを構成する際には、文書作成ソフトを使って回答用紙も作成しなければなりません。配布や集計、分析にも人出が必要となり、人件費に関する問題も出てくるはずです。ですが、こうした問題も、アンケートシステムで抑制できます。
●アンケートの回答者を絞り込みやすい
アンケートシステムの多くは、リサーチ会社が運営するサービスに会員登録しているユーザーが回答する仕組みです。そのためアンケートのたびに、自社で回答者を集める手間がかかりません。
また、回答対象者を絞る機能もあるため、目的に合うユーザーを狙ってアンケートを実施できます。回答者にとって興味のあるアンケートであるなら、得られる結果の信頼性も高まります。そのため、アンケートをする目的を達成しやすく、経営戦略に活かすうえでも意義のあるものになります。
●効率的な集計・分析ができる
アンケートシステムを活用するとアンケートの集計、分析をスムーズに行えます。アンケート結果はデータとして集積され、システム内の分析機能で手早く分析できます。
紙媒体のアンケートは、配布や回収にかかる手間だけではありません。回収後の集計や分析も、人の手を使って行う必要があり時間がかかります。ExcelやGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトを使って、データ化する場合にはさらに時間と手間がかかるでしょう。また、手書きのアンケートの中には読みづらいものもあり、正確な結果が得られない可能性も少なくありません。
●アンケートの回収率を高められる
アンケートシステムだと、普段使用しているスマートフォンやパソコンを使って気軽に回答できる点がメリットです。オンラインで手軽に参加できるため回答者の抵抗を軽減させられ、結果的に回収率アップにつながります。
紙媒体のアンケートはわざわざ記入して回答する必要があり、面倒に感じる方も少なくありません。また返送に手間がかかるため、回答自体を拒否するケースもあり得ます。
【デメリット】アンケートシステムを導入する時に気をつけたいこと
手間がかからず、回答者にとっても抵抗の少ないアンケートシステムですが、デメリット・注意点もあります。
1つはインターネットを使うことから、普段からスマートフォンやパソコンに慣れていない方からの回答が得にくい点が挙げられます。
もう1つは匿名性が高いために、正確な結果が得られない可能性がある点です。実名や住所、連絡先などを伝える必要がないため、虚偽の回答が混ざる場合や、謝礼で付与されるポイント目当てで、適当な回答をするケースも考えられるでしょう。
アンケートシステムを選ぶ際のポイント
アンケートシステムを導入する際には、以下のようなポイントを考慮して選ぶように心がけましょう。
- 目的達成できる機能を実装できるかどうか
- 操作性が良いシステムかどうか
- セキュリティは万全かどうか
- 導入費用は予算内で収まるか
- 既存ツールとの連携が可能かどうか
- どのようなサポートをしてくれるのか
アンケートを実施する時は、回答結果をしっかりと分析して経営に生かせなければ意味がありません。そのために、アンケートシステム自体が自社の目的にマッチしたものであることが大切です。
●目的達成できる機能を実装できるかどうか
アンケートは、ただ闇雲に行うものではありません。しっかりと目的を持って実施することが大切です。例えば自社の顧客に対するアンケートと不特定多数に回答してもらうアンケートでは項目が異なってきます。
システムを選ぶ際は、自社の希望に合った対象者へリーチできるかどうかの確認が必要です。また、イベント時にアンケートができるかどうかも押さえておきたいポイントとなります。
●操作性が良いシステムかどうか
いくら便利なアンケートシステムでも、操作性が悪く回答しにくいシステムが使われていると、回答者が離脱してしまいます。「Yes/No形式」やプルダウンで選択できるようになっていると、気楽に回答しやすいでしょう。また、パソコンを持っていない方も多いため、タブレットやスマートフォンに対応していることも重要です。
このようにアンケートシステムは、回答者の立場に立ち、アンケートに回答しやすいかどうかを踏まえて作成しなければ回収率が上がらないといえます。
●セキュリティは万全かどうか
Webアンケートを活用するうえで、欠かせないポイントがセキュリティです。アンケート内容によっては、個人情報を取り扱うケースも少なくありません。
回答内容が漏えいしてしまうと、ユーザーに多大な迷惑をかけるばかりか企業の信頼を失うことにもなります。こうしたリスクを避けるためにも、データの暗号化や細かな権限管理の設定が大切です。
●導入費用は予算内で収まるか
ある程度性能の良いアンケートシステムを活用するためには、費用がかかります。中には無料で使えるアンケート作成サービスもありますが、有料のアンケートシステムと比べて、セキュリティ面や詳細設定などが劣る可能性があるため注意が必要です。
、複数のシステム開発会社をチェックして、機能の違いや料金の見積もりを取るなどして、比較検討しましょう。
●既存ツールとの連携が可能かどうか
アンケートシステムの魅力は、自社で使っている既存のツールと連携できる点にもあります。例えば普段活用している解析ツールがあれば、アンケートシステムで得られた回答を使うことで、より確実な成果が期待できます。
また、顧客の情報管理に使う「CRM(Customer Relationship Management)」を導入している場合でも、アンケートシステムは力を発揮します。アンケートシステムであれば、回収したデータを自動的にCRMに保存することが可能です。
さらに、CRMからアンケートの送信対象を抽出すれば、ターゲットを絞る際にも手間がかかりません。
●どのようなサポートをしてくれるのか
アンケートシステムを購入する際は、販売先のサポートの有無も大切です。アンケートは、無計画に項目を設定しても意味がありません。回答者が最後まで入力できるような流れや戦略を立てたうえでアンケートを作成しなければ、途中で離脱したり正しい回答が得られなかったりするでしょう。
アンケート作成において、どのように進めていけば良いか分からない場合や社内に適した人材がいない場合は、アンケートに関するサポートを受けられる販売先を選びましょう。サポートスタッフにより希望するアンケート内容のヒアリングが行われ、項目の提案を受けることが可能です。また、アンケート自体が見やすいデザインになっているか、作成したアンケートが適したものかどうかなどをチェックしてくれるケースもあります。
そのほか、アンケートシステムにエラーが起こった際の保守管理について、どの程度対応してもらえるかを確認しておくことも大切です。
アンケートシステムを導入するならパッケージソフト?それとも開発依頼?
アンケートシステムを導入するには、「パッケージソフトの購入」もしくは「システムの開発を依頼する」という2つの方法が考えられます。それぞれ導入の方法やかかるコストが異なります。概要を解説しますので、特徴を把握したうえで導入方法を検討しましょう。
●パッケージソフトを購入する
まずは「パッケージソフトの購入」です。パッケージソフトとは市販品として売られているソフトウェアのことです。包装された状態で販売されており、CD-ROMやDVD-ROMに記録されたデータをパソコンに読み込んでインストールをします。購入してインストールをするだけで良いので、手間がかかることはありません。
パッケージソフトは販売先によってシステムの内容が異なるため、欲しい機能があるかどうかを比較してから購入する必要があります。また販売先によっては導入の支援やカスタマイズまでしてくれるところもあります。
●システムの開発を依頼する
次に「システムの開発を依頼する」方法についてです。システム開発会社にアンケートシステムの開発を依頼して、オリジナルのシステムを開発してもらいます。自社の業務に合うシステムを使えるだけでなく、システム開発会社にカスタマイズの依頼ができる、というメリットもあります。一方でシステムの完成までに時間を要したり、開発費用が数十万から百数十万、もしくはそれ以上かかったりするといったデメリットもあり一長一短です。
詳しくは「システム開発とは?手順や依頼時の注意点についても紹介」で解説しています。
スマートフォンやパソコンが広く浸透している昨今、アンケートも紙媒体からデジタル化へと変わりつつあります。紙媒体のアンケートは作成や回収、分析など大変な労力がかかっていました。しかし、アンケートシステムを活用するとすべての工程がオンライン上で完了するため、スピーディに進めることができます。また、アンケートで得られた結果をすぐに分析し、経営戦略に生かせる点も大きなメリットでしょう。アンケートシステムの導入を考えている方は、しっかりと目的を明確にしてから導入することをおすすめします。
アンケートシステムをはじめとしたシステム開発は、プログラミングのスキルが必要です。自社内にプログラミングに長けた人材が在籍していない場合、外注に出すのが一般的でしょう。とはいえ、数あるシステム開発会社の中から、自社のカラーや希望に見合った会社を選ぶのは困難です。複数社を比較するには時間や手間もかかるため、普段の業務にも影響を与えかねません。
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