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ユーザビリティが重要な理由とは?UI・UXとの違いやユーザビリティの高い企業サイト7選を紹介!

Xのアイコン

ユーザビリティの図

近年はデジタル化が進み、私たちの生活においてWebサービスやWebアプリケーションなどが欠かせません。日々使用するものだからこそ、「使いやすさ」は大切なことですよね。ユーザビリティという言葉は、「使いやすさ」「使い勝手の良さ」という意味を表しますが、Web関連ではより具体的に「ユーザーの満足度」や「効率」などの意味を含んで用いられています。ユーザビリティは、製品やサービスを開発、提供するうえで重要な要素の1つです。本記事ではWebユーザビリティの定義や、UIやUXとの違いなどについて詳しく解説します。

 

目次

 

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この資料でわかること
・システム開発の流れ
・専門用語の解説
・開発手法によるメリット・デメリット
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ユーザビリティとは?

ユーザビリティ(Usability)という言葉は、日本語で「使いやすさ」「使い勝手」「可用性」「有用性」などを意味します。Webサービスやソフトウェアにおいては「使い方がわかりやすく、誰にでも簡単に使うことができる」という意味合いで用いられ、ユーザビリティが向上することはコンバージョン率にも大きな影響を及ぼします。WebサイトやWebサービスなどにおいて、ストレスなくスムーズに操作ができることは重要です。サービス内容が素晴らしくても、ユーザビリティが低い場合は、ユーザーの離脱も起こりかねません。ユーザビリティが高いサービスであれば、ユーザーの定着率が向上し、それに比例してコンバージョンだけでなくユーザーの満足度も向上します。

 

●ユーザビリティを構成する5つの要素

ユーザビリティ研究の第一人者である米国の工学博士ヤコブ・ニールセンは、その著書『ユーザビリティエンジニアリング原論』の中で、「インタフェースのユーザビリティとは、5つのユーザビリティ特性からなる多角的な構成要素を持つ」と定義しています。ユーザビリティ特性とは、以下の5つの要素が挙げられます。

 

ユーザビリティ特性
学習のしやすさ ユーザーが簡単に学び、作業できるようにすること
効率性 ユーザーが正確に素早く、高い生産性を上げられるようにすること
記憶のしやすさ 操作を覚えやすくすること
エラー発生率 トラブル発生率を低くし、致命的なミスを起こさないこと
エラーが発生しても容易に回復できるようにすること
主観的満足度 ユーザーが楽しく利用でき、満足度を向上させること

 

ニールセン博士のユーザビリティの定義は「その機能をユーザーがどのくらい便利に使えるか」ということです。その中には、「システムの機能性がユーザーのニーズを満たしているか」を指す「ユーティリティ」は含まれていないため、後述のISOでの定義と比較すると狭義のユーザビリティだといえます。

 

●ISOが定義するユーザビリティ

ISO(国際標準化機構)の国際規格であるISO 9241-11において、ユーザビリティは「ある製品が、指定されたユーザーによって、指定された使用状況下で、指定された目的を達成するために用いられる際の有効さ、効率、利用者の満足度の度合い」と定義されています。

ニールセン博士とISOの定義に共通していることは、ユーザビリティはユーザーが満足すること、そして操作でユーザーに負担をかけないことの2点が挙げられます。また、ユーザーや利用状況が特定の条件のもとで目的を達成することが指標になっています。例えば、初めてアクセスするECサイトでは、欲しい商品を検索して購入するという目的がどの程度スムーズに達成できるかがユーザビリティのポイントになります。

 

●なぜWebユーザビリティを意識することが重要なのか

Webユーザビリティとは、Webサイトのユーザビリティであり、「Webサイトが使いやすく、ユーザーが本来の目的を果たせるようにできているか」ということを指します。Webサイトにおいては、ユーザビリティが高いとそれに比例してWebサイトのコンバージョンが向上するため、ユーザビリティは重要な要素の1つです。ユーザビリティの高いWebサイトでは、ユーザーが迷わずに必要な情報に到達でき、その情報を誤解なく理解・利用して、目的を達成できます。そのためには、目的を達成するまでの操作を最小限に抑え、迷うことなく操作できるように工夫することが大切です。また、操作を考えさせないデザインを心掛け、ユーザーが感じるストレスも低減させる必要があります。例えば、ボタン1つをとっても、わかりやすく配置されているかどうかやボタン同士の間隔が適切かどうか、タップしやすいかどうかなど工夫すべき点は数多くあります。ユーザーが操作に悩まず、直感的に使い方がわかるデザインであることが求められます。

 

UI・UX・ユーザビリティ・アクセシビリティの違い

ユーザビリティと類似している言葉として、UIやUX、アクセシビリティなどが挙げられます。いずれもユーザーを意識した工夫に関する言葉ですが、意味はそれぞれ異なります。ここでは、それぞれの言葉の意味とユーザビリティとの違いについて詳しくご紹介します。

 

●UI(ユーザーインターフェイス)

UIとは、ユーザーインターフェイスの略称で、ウインドウやメニュー表示など機械やソフトウェアとユーザーの間にあり、ユーザーの意思を機械やソフトウェアに伝えるためのもののことを指します。ユーザーの目に触れる画面や構成すべてがUIにあたり、表示画面やマウス、カーソル、検索窓、バナー、ハイパーリンク、ボタンなども含まれます。良いUIは、存在を特に意識させたり、使い方を考えるために思考を停止させたりすることがありません。Webサイトの使いやすさを大きく左右します。

 

●UX(ユーザーエクスペリエンス)

UXとは、ユーザーエクスペリエンスの略称で、製品やサービスを通じてユーザーが得る体験のことを指します。SNSで友人と楽しみを共有することも、スマートフォンの画面上で指先を左右にスライドさせて次のページに移動したりすることもUXの1つです。また、使いやすく工夫されたWebサイトでスムーズに目的を達成できることもUXとされるため、とても抽象的な言葉ともいえます。ポジティブなUXを得るためには、良いUIが不可欠な要素です。しかし、良いUIであることが、必ずポジティブなUXが得られるわけではありません。UIは主に画面上の要素で構成されますが、UXは画面だけでなくサービス全体の印象にもかかわっています。「ユーザーが感じるすべての印象=UX」と捉えましょう。

 

●アクセシビリティ

アクセシビリティとは、「アクセスのしやすさ」を意味し、「利用しやすさ」「近づきやすさ」を表す言葉です。ビジネスにおけるアクセシビリティは、「いかなる利用者でも商品やサービスを利用できること」を指します。アクセシビリティが実現していない商品やサービスにおいては、特定の利用者が商品やサービスを利用できない、もしくは利用が難しい状態だと考えられます。Webでのアクセシビリティを表す言葉が「Webアクセシビリティ」です。「すべての方がWebで提供される情報を利用できること」を指し、WebコンテンツやWebページにある情報や機能の利用しやすさを意味します。近年は、様々な利用者が様々な状況、デバイスでWebを利用しているため、WebコンテンツやWebサービスにおいてWebアクセシビリティは必要不可欠な品質だといっても過言ではありません。例えば、Webサイトの文字の設定サイズが小さく、大きくする設定を用いていない場合、目が悪い方や高齢の方は文字が見えづらく利用することが困難で、Webアクセシビリティは実現できていません。もし利用者に適した文字のサイズ設定が可能なWebサイトは、目が悪い方や高齢の方でも見やすく利用できるため、Webアクセシビリティが実現できているといえます。

 

●ユーザビリティはUI・UXの特性の1つ

まず、UIは製品やサービスに備わっている機能の一部を表す用語であるため、ユーザビリティのように「使いやすさ」を意味する言葉ではありません。しかし、UIを改善することによってユーザビリティが向上することもあるため、UIとユーザビリティは近い関係性の言葉だといえます。また、ユーザビリティとUXの違いとしては、対象となる範囲が挙げられます。ユーザビリティは、製品やサービスの利用目的に対する効率性や効果性などが評価の対象である一方で、UXにおいては製品やサービスの利用を通してユーザーが得た全般的な体験を対象とします。ユーザビリティは、製品の使いやすさの指標です。ユーザビリティもUXやUIの一部だといえますが、まったく同じものではありません。ユーザビリティを考慮しながらUIやUXを設計することによって、ユーザビリティだけでなく、UXも向上させることが可能です。

 

●ユーザビリティとアクセシビリティでは想定ターゲットが異なる

ユーザビリティとアクセシビリティの違いは、想定ターゲットの幅です。ユーザビリティの定義においては、ユーザーの幅広さに関する要素は含まれていないため、特定の対象ユーザーに対して有効性や満足度が高ければユーザビリティが高いといえます。しかしその一方で、アクセシビリティは幅広いユーザーにとっての使いやすさを表すため、「様々なユーザーが利用できるサービスや製品=アクセシビリティが高い」と考えられます。

 

ユーザビリティを高めるための方法

ユーザビリティを高めることによって、コンバージョン率やユーザーの満足度の向上につながります。ユーザビリティを高める主な方法として、以下の8つが挙げられます。

 

  • ターゲットユーザーをしっかり分析する

  • 1枚のページに要素を詰め込みすぎない

  • 各画面のレイアウトを統一する

  • 見出しタグを正しく使う

  • 入力欄やボタンの操作には効果をつける

  • スマホ版の操作性を意識する

  • アクセス解析ツールを活用する

  • ユーザビリティテストで課題を発見

 

それぞれの方法について、詳しくご紹介します。

 

●ターゲットユーザーをしっかり分析する

まず、ターゲットユーザーをしっかり分析しましょう。ユーザビリティは、特定の対象ユーザーに対して有効性や満足度が高ければユーザビリティが高いといえ、「ある特定のユーザーにとっての品質」や「あるケースにおける状態での品質」と考えられます。そのため、「ターゲットユーザー(どのような目的、どのような状況、どのようなユーザー)」の定義次第では、同じサイトであってもユーザビリティは大きく異なります。ユーザビリティの向上において、ターゲットユーザーをしっかり分析することは必要不可欠です。そもそもターゲットユーザーが定義されていない、もしくは明確にされていない場合は、ユーザビリティの向上を目指す以前に、どのようなユーザーをターゲットにするのかということを明確にすることが大切です

 

●1枚のページに要素を詰め込みすぎない

多様なユーザーやニーズに応えるために多くの選択肢を提供しようとすると、1枚のページに要素を詰め込みすぎてしまう原因になります。数多くの選択肢は魅力的な印象を与える一方で、ユーザーに「選択するというタスク」を強要することにつながりかねません。選択肢を数多く用意するなどといった多くの要素は、ユーザーを満足させるというよりは迷わせてしまう傾向にあります。例えば、1枚のページにテキストが多い場合はユーザーがそのテキストをしっかりと読み込む必要があったり、それぞれの違いがわかりにくかったりというデメリットがあります。1枚のページに要素を詰め込みすぎないようにしましょう。

 

●各画面のレイアウトを統一する

ユーザビリティの向上において、各画面のレイアウトの統一性も重要な要素の1つです。コンテンツやWebサイトの色味やレイアウトを統一しましょう。Webサイト全体でレイアウトが統一されていることでユーザーが利用しやすくなります。レイアウトだけでなく、デザインや操作ルールも統一することで、操作性を高め、効率性や学習しやすさ、記憶しやすさにも良い効果があります。初めて利用するユーザーにとっても理解しやすい操作性を意識しましょう。画面遷移でレイアウトが変わらないよう基本のフォーマットを揃えたり、企業やサービスのロゴは左上に置き、クリックでトップページに戻ったり、という対策が効果的です。

 

●見出しタグを正しく使う

見出しタグを用いることによって、Webコンテンツの内容が一目でわかるようになり、ユーザーがコンテンツの内容をより理解しやすくなります。見出しタグを使う際には、正しく使うことが大切です。見出しタグを正しく使うポイントとして、以下の5つが挙げられます。

 

  • h1タグは1ページに1つだけにする

  • h1〜h6タグは順番に使う

  • hタグに画像を指定しない

  • hタグにキーワードを無理に盛り込みすぎない

  • 装飾目的で使わない

 

見出しタグの役割は、コンテンツ内容やページ全体の文章構造を示すことであるため、上記のポイントに注意して正しく活用しましょう。

 

●入力欄やボタンの操作には効果をつける

見るだけでなく、使うことを目的としたWebサイトにとっては、リンクやボタン、入力欄のデザインは成果に直結するといっても過言ではありません。見栄えの良さを意識するだけでなく、効果をつけてわかりやすくすることが大切です。まず、テキストリンクはテキストと明確に違いがわかるスタイルにしましょう。「リンクであることに気づかれない」ようであれば、デザインが優れていても本末転倒です。クリックしたりタップしたりできる箇所は押せるとわかるボタンにし、効果をつけることも大切です。具体的には、ボタンやリンクを立体的に浮き上がらせたり、色やアイコンで目立たせたりすることによって、操作可能な箇所を認識しやすくなります。また、クリックやタップできない要素はボタンデザインにしないようにしましょう。押せない要素は押せないと伝わるデザインにしないと、どこが押せる箇所なのかわかりづらくなり、ユーザーにストレスを与えかねません。

 

●スマホ版の操作性を意識する

近年は、スマホの急速な普及により、PCではなくスマホでWebサイトを見る方も増加しています。そのため、スマホ版の操作性を意識することも重要なポイントの1つです。スマホ版の操作性においては、ボタンやリンクなどの要素をタップしやすいように大きくするようにしましょう。また、要素同士の距離が近いとタップがしづらくなるため、要素の間を多めに設定するなどといった工夫も大切です。

 

●アクセス解析ツールを活用する

「Googleアナリティクス」などのアクセス解析ツールを活用することによって、ユーザビリティに関する項目を数値で把握することが可能です。アクセス解析ツールでは、閲覧数が多いページや、訪問したユーザーの特徴やとった行動、購入や申し込みに貢献したページなどといった情報を得られます。アクセス解析ツールはユーザーの行動パターンや興味の傾向を把握するために重要な役割を果たすため、ユーザビリティ向上にとっては必要不可欠なツールです。

 

●ユーザビリティテストで課題を発見

ユーザビリティテストで課題を発見することも大切です。ユーザビリティテストとは、代表的なWebサイトの評価手法であり、ユーザーがWebサイトを使用している様子を観察することによって。Webサイトの課題やユーザーの心理を見つけられます。ユーザビリティテストを行うことによって、客観的に課題を発見できるため、開発側の思い込みをなくし、よりユーザーが使いやすいWebサイトにするために役立ちます。

 

高いユーザビリティを誇る企業サイトの例7つ

デジタルマーケティング支援事業を行っている「トライベック株式会社」が2023年12月14日に公開した、「Webユーザビリティランキング2023〈企業サイト(PC)編〉」によると、以下の結果になりました。

1位:大日本印刷

2位:清水建設

3位:J:COM

4位:株式会社明治

5位:大同生命

6位:キリン

7位:佐川急便

参照:Webユーザビリティランキング2023〈企業サイト(PC)編〉

評価軸は、トライベック・ブランド戦略研究所のユーザビリティ診断プログラムを用いており、「A.アクセス性」「B.サイト全体の明快性」「C.ナビゲーションの使いやすさ」「D.コンテンツの適切性」「E.ヘルプ・安全性」の5つです。上位7位の企業サイトを例に挙げ、各社のユーザビリティの向上における取り組みについてご紹介します。

 

●1.大日本印刷の事例

大日本印刷のサイトを訪れると、まず右下に「読みやすさ調整」というポップアップが目に入ります。これは、「じぶんフォント」という機能で、ディスレクシア含む読み書きが困難の方にも読みやすいフォントへ変更できる設定です。また、日本語を含めて合計17の言語に対応しており、ページ内の「よくあるご質問」ではユーザーの悩みを先回りした回答が用意されています。このような設定やコンテンツが、ユーザーの疑問や課題を適切に解決でき、安心して利用できるかどうかにつながります。また、トップページには「Discover DNP」というコーナーや、企業情報や環境に関する取り組み、技術や研究開発、採用情報やニュースなど数多くのコンテンツが掲載されているため、多くの情報を提供しています。情報は多いですが視認性が高く、全体的に統一された青と白というカラーや可読性の高いフォントサイズや適切なボタンの設置などによって、ユーザーが情報を探しやすいと感じる設計になっています。

 

●2.清水建設の事例

清水建設のサイトは、総合的なユーザビリティの高いサイトです。ファーストビューでは、動画コンテンツが配置されており、1つのコンテンツ内に様々な情報を集約しています。また、「ナビゲーションの使いやすさ」がポイントになっており、階層構造における最上位カテゴリーを表すメニューを上部にまとめることによって、ユーザーが求める情報にすぐアクセスできる設計になっています。Webサイトを訪れたユーザーが今どこにいるかを視覚的にわかりやすくした誘導表示のことを指す、パンくずリストも設置されており、ユーザーが迷わない十分な工夫がされています。メニュータブでも、最低限の情報を表示することによって、ユーザーに数多くの情報を与えすぎないように設計されています。

 

●3.J:COMの事例

J:COMは、「サイト全体の明快性」と「ヘルプ・安全性」が特に高く評価されました。Webサイトの制作に入る前に、ユーザーにとって必要な情報や機能を徹底的に洗い出し、全体の構成と動線について考え抜かれた設計になっています。トップページのすぐ下では、新規加入の方と利用中の方とで導線が分けられており、それぞれの目的が達成しやすくなるようナビゲーションやコンテンツの最適化を行う工夫が伺えます。また、Webサイト上でユーザーの声をリアルタイムに聴く仕組みを整えており、それらの意見をもとに、さらなる改善を重ねユーザビリティを高めています。

 

●4.株式会社明治の事例

株式会社明治は、「アクセス性」と「コンテンツの適切性」においてユーザビリティが高いサイトです。サイト全体がマルチカラムで構成されており、商品情報やCM・キャンペーン情報、品質への取り組みについてなど、各メニューが上部にまとまっています。ユーザーが求める内容にすぐに辿り着けるよう工夫がされていることがわかります。

 

●5.大同生命の事例

大同生命も、株式会社明治同様に「アクセス性」と「コンテンツの適切性」において高い評価を受けました。トップページの上部では、文字サイズの調節ボタンが設置されているのがポイントです。サイト全体はイメージカラーである青にアクセントで赤を使っており、視認性を高めています。また、「知る・学ぶ」のコーナーではボタン(導線)が画像表示仕様になっており、カーソルを合わせるとコンテンツの詳細が表示され、ページに移動しなくても大まかな内容が把握できるようになっています。これらの取り組みがユーザビリティ向上のポイントだといえます。

 

●6.キリンの事例

キリンは、「アクセス性」と「サイト全体の視認性」においてユーザビリティが高いサイトです。トップページのファーストビューでは、商品情報などのコンテンツが自動に切り替わるように設計されており、情報へのアクセス性が高い設計になっています。「キリンジャーナル」のコーナーでは、画像を導線に用いており、視認性が高くユーザーが求める情報に辿り着きやすい工夫がされています。情報を多く取り扱っているページですが全体が赤と白に統一されているため、スッキリとした見やすい印象に設計されています。

 

●7.佐川急便の事例

佐川急便は、「ナビゲーションの使いやすさ」と「コンテンツの適切性」においてユーザビリティが高いサイトです。まず、トップページの上部で「宅配・配送サービス」「ロジスティクスソリューション」「荷物を送る・受け取る」といった大きなメニューを設置しています。クリックするとそれぞれのメニュー内でタブ分けされたさらに詳しいメニューが表示され、ニーズに合わせた最適なページが紹介される仕組みになっています。メニューの数が少なくシンプルでわかりやすい点や、クリックをすることでユーザーの目的を絞り込むメニューが表示される点が、ナビゲーションの使いやすさとして評価されるポイントだといえます。

 

ユーザビリティはコンバージョンアップの要

ユーザビリティ

ユーザビリティは、Webサイトのコンバージョンに大きく影響します。ユーザビリティの良くないWebサイトは、ユーザーの満足度が低いため、すぐに離脱されてしまいます。ユーザーの直帰率が高く、滞在時間も短くては、せっかく集客しても意味がありません。集客したユーザーを逃さないためにも、ユーザビリティを改善し、ユーザーを満足させるWebサイトを制作することが重要です。WebサイトのユーザビリティはCVに大きく影響するため、ユーザビリティテストで課題が発見された場合には早急に改善しましょう。

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