さまざまなシステムを導入する企業が増えている昨今ですが、システム導入において、高い成果を収めるには、「ベンダーマネジメント」について知っておく必要があります。
システム開発会社に発注するうえでベンダーマネジメントは非常に重要な役割を担います。
ここでは、そんなベンダーマネジメントの概要や役割、課題についても解説していきます。
目次
■ベンダーマネジメントってそもそもなに?
システム開発におけるプロジェクトに対して必要となる開発者をまとめることがベンダーマネジメントです。
システム開発を依頼する際に「作りたいシステムについての構想はあるけれど、どのように依頼していいかわからない……」ということは多々あるでしょう。このような際に、システム開発会社との間に立つことで円滑にシステム開発を進めていくことがベンダーマネジメントの役割なのです。そんなベンダーマネジメントにおいて求められる総合的なスキルは、リーダーシップや責任感、的確な決断力などの管理能力です。このほかにもITの知識は必要不可欠です。システム開発において豊富な知識を持っていることは非常に重要な要素となるでしょう。つまり、管理能力はもちろんのこと、の現場スキルも重要になってくるというわけです。
●システム開発会社と良好な関係を築く
システム開発を依頼する際に「システム開発会社に発注すればもうOK!」という丸投げのスタンスの発注者は少なからずいます。大前提として、こういった意識は払拭していかなければなりません。そして、1人ひとりが積極的に開発プロジェクトに関与していくことで、システム開発会社側と発注者側との良好な関係が築けるのです。そしてそういった関係性を築くことこそがベンダーマネジメントとして非常に重要です。
■ベンダーマネジメントにおける課題とは
システム開発を外部に委託している企業は多いでしょう。
近年、システム開発市場におけるサービスは多様化の一途をたどっているため、幅広い選択肢の中から自社に合った開発会社を見つけることができるようになりました。
その一方で、ベンダーマネジメントの難易度は高まっているという課題があります。特に大手企業においては、委託するシステム開発会社の増加や多様化が著しいため、「最適なシステム開発会社の選定ができない」などの深刻な課題があります。
●VMO(ベンダーマネジメント組織)の設立がポイント
現状の課題をクリアするためにもベンダーマネジメントの体制を確立していくことが重要です。そんな中でポイントになるのが、専任組織となるVMO(Vender Management Office)の設立です。
ベンダーマネジメントとしてシステム開発会社をリードしていく必要があるわけですが、それには非常に高いスキルが必要となります。先ほどお伝えしたとおり、リーダーシップや決断力などの管理能力に加えて現場スキルにおいても重要です。さらに、ベンダーマネジメントの知識やスキルは個人に依存することなく、会社全体として蓄積・継承していく必要があります。そのため、専任組織の設立が望ましいのです。
■今後のVMOにおける重要な役割について
VMOが担うべきことを4つ紹介していきます。
まずは契約管理です。「妥当な見積もり金額になっているか」などの精査においては非常に重要な役割です。
また、リスク管理においても大切な役割の1つです。例えば、契約したシステム会社の経営状況を把握しておく必要があります。
万が一、契約期間中に倒産をした場合には発注者側としても大きな影響を受けることになります。このほか、倒産ほど大きなリスクではないにしても、プロジェクトに関する納期の遅れなどのリスクも想定しておかなければなりません。
そして、パフォーマンス管理も大事です。生産性を考慮して目標を設定するなど、プロジェクトの効果を十分に発揮することが目的です。常にPDCAサイクルに落とし込んで考えていく必要があるでしょう。
最後はモチベーション管理です。冒頭でも説明したように「いかに良好な関係性を築くか」ということになります。簡単にいうと「いかに発注先にやる気になってもらえるか」という点です。例えば、システム開発会社に対して無理難題を求めてばかりいれば、良好な関係を築くのは難しいでしょう。
■システム開発の外注先探しは「発注ナビ」で
システム開発会社はすでにお決まりですか?
発注ナビは、システム開発に特化した発注先選定支援サービスです。
全国1500社以上の開発・制作会社から、貴社に代わって最適な発注先をお探しします。
ご相談からご紹介まで完全無料(成約手数料なども一切不要です)。
最短1日のスピード紹介で、お急ぎの案件でもお待たせすることがありません。
詳しくはこちらをご覧ください。