発注ラウンジTOP>WEBシステム>WebSphereとは?基礎知識から具体的な使い方までわかりやすく解説

WebSphereとは?基礎知識から具体的な使い方までわかりやすく解説

Xのアイコン

WebSphere

ひと口に「サーバ」といっても、用途に応じてWebサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバなどの種類に分かれます。
今回は、3つのサーバの中でもアプリケーションサーバに位置する「WebSphere」について解説します。

 

目次

 

システム開発会社選びはプロにお任せ完全無料で全国5000社以上からご提案

200x200b

・ベストマッチな発注先が見つかる
・たった1日のスピード紹介
・ITに詳しいコンシェルジュがサポート
・ご相談~ご紹介まで完全無料

 

WebSphereとは?

WebSphere_insert

出典:IBM WebSphere Application Server

「WebSphere」は、IBMから提供されているソフトウェア製品のブランド名であり、eビジネスの構築・運用・統合を行うミドルウェア・ソフトウェア群の総称です。あるいは、WebSphereの中でも特に有名な製品であり、システム構築・運用をサポートするWebアプリケーションサーバ「WebSphere Application Server(WAS)」を指す言葉でもあります。WASのベースとなる言語にはJava(J2EE)が用いられています。

 

そもそもアプリケーションサーバ(APサーバ)とは?

端的に言えば、アプリケーションを動かすために使われるサーバのことを「アプリケーションサーバ(以下APサーバ)」と言います。

APサーバは、Webサーバからリクエストを受け、Java/PHP/Rubyなどで作成されたアプリケーションを実行して動的なコンテンツを生成する役割を持ちます。必要であれば、データベースサーバ(以下DBサーバ)から情報を抽出・統合してWebサーバに返します。Webサーバ、APサーバ、DBサーバを用いてクライアントサーバシステムを構築することを「3階層システム(3層アーキテクチャ)」と言いますが、3階層システムの中でも、WebサーバとDBサーバとの橋渡しをする中間管理職のような立ち位置にいるのがAPサーバなのです。

WebSphere以外に、「Tomcat」や「Glass Fish」のように、プログラミング言語の中でも「Java」で構成されたアプリケーションサーバは少なくありません。以下では、WebSphereの用途や種類について紹介をします。

 

WebSphereを使うと何ができる?

このWebSphereの主な使い道は「アプリケーション基盤と統合」です。ウェブ技術を使った複数プラットフォームで、eビジネスの構築・運用・統合を行います。eビジネスにおいてはユーザーの目に触れるシステムの構築に重きを置きがちですが、フロントエンドシステムを構築するだけでは不十分です。ユーザーから見えないところで処理を行うバックエンドシステムの構築も重要であり、フロントエンドとバックエンドを連携させるためのプロセス統合が大切です。

日本国内だと、プロセス統合で成功した企業の例として「積水化学」が挙げられます。積水化学は、業務プロセスの改善に注目し、WebSphereを活用することを決めた企業です。化学業界の受注管理は、電話やファックスで受けることが一般的でした。そのため、オペレーターの聞き間違いや不鮮明なファックスでオーダーを間違えることがしばしばあったのです。また、基幹システムには手動で入力する必要があり、その際に入力ミスが発生するなど、非効率な状態が続いていました。これは積水化学だけではなく、化学業界全体の問題だったといえます。

積水化学は、顧客から注文を受けるためのフロントエンドシステムと、在庫・納品管理を行うバックエンドシステムを統合する試みを早くから実践したのです。これにより、注文業者がオーダーフォームへ直接入力するため、入力の手間もミスも軽減されました。24時間365日体制で注文を受け付けることが可能になった結果、機会損失を減らす仕組みにもつながったそうです。

フロントエンドとバックエンドの統合を進めていくことは、単に注文対応が簡単になるだけではなく、「24時間いつでも対応可能」「特定の販売先だけに行うオファー」といった、付加価値をつけることも可能になりました。フロントエンド・バックエンドといった社内のプロセス統合を実現するだけでも、積水化学のような付加価値を実現することが可能です。

参考:WebSphereとインテグレーションサーバの融合が打倒BEAに向けたIBMの切り札 / ITmedia エンタープライズ

 

WebSphereにはどんな種類がある?

●WebSphere Application Server(WAS)

Java EEに対応した、WebアプリケーションをホストするAPサーバ(ミドルウェア)です。IBMの主力製品でもあり、WebSphereブランドの中核をなす製品でもあります。

 

●HCL Commerce(旧称:WebSphere Commerce)

HCL Commerceは、eコマースのためのプラットフォーム。Webサーバ、APサーバ、DBサーバを駆使して、マーケティング・販売・顧客および注文処理を行います。以前はIBMの製品「WebSphere Commerce」として知られていましたが、2019年7月にHCL Technologiesに売却されています。

 

●WebSphere MQ(旧称:MQSeries/WebSphre MQ)

システム連携などで使用されるIBM MQは、IBMが提供するメッセージ指向ミドルウェアです。メッセージキュー方式で、信頼性が高く非同期通信もできるメッセージ通信を提供します。

 

WebSphereをインストールする方法とは?

Installation Manager and Packaging Utility download documents

最後に、WebSphereの導入方法を紹介しましょう。WebSphereの導入に必要なファイルは、上記Liberty Repositoryからダウンロードできます。以下では、WebSphereの具体的なインストール方法を紹介します。WebSphereをインストールする前に、IBM Installation Manager(以下IM)の導入が必要となるため、先に挙げたページからインストールしておきましょう。

 

●WebSphere本体を導入する

IMを使って、WebSphere Application Server(以下WAS)をインストールします。

1. IBM WASインストール・ディレクトリを一時フォルダに解凍します。

2. インストーラを起動させ、「Install」をクリックします。

3. 「Add Repository」をクリックし、respositories.configファイルを選択します。

4. バージョンを選択し、ライセンス契約を読んで「同意(I accept…)」します。

5. 「Shared Resources Directory」で「Browse」を選択し、共有リソース・ディレクトリを選択します。

6. 適用可能なパッケージを選択し、インストール・プロセスを開始します。

 

●プロファイル作成

IBM WASのインストールが完了したら、アプリケーションを使用可能にするために「プロファイル」を作成します。インストールが完了していれば、プロファイル管理ツール選択の説明画面が現れます。

1. プロファイルを作成するプロファイル管理ツールを再起動します。

2. セキュリティ・ユーザー名およびパスワードを入力します。

3. プロファイルが正常に作成されたら終了です。

4. 「Cell (deployment manager and a federated application server)」を選び次へ進みます。セル環境では、デプロイメントマネージャ用とアプリケーションサーバ用のプロファイルが2つ作成されます。

5. プロファイル作成オプションでは「Typical profile creation(典型的なプロファイル作成)」を選んで次へ。

6. 「Profile Creation Summary」を確認し、「Create(作成)」をクリックします。

プロファイルが正常に作成されたら「Finish」をクリックして終了です。上記の手順を経て、WebSphereの導入が完了します。

 

今回は、WebSphereの基礎知識や具体的な導入方法などを紹介しました。アプリケーションの動作に欠かせないAPサーバの中でも、WebSphereは頻繁にアップデートが行われるため、細かな機能の追加や仕様の変更が行われることも少なくありません。そこで、冒頭で紹介したWebSphereのオフィシャルサイトでは、変化の周知を行うべくエンジニア向けのWebセミナーや問い合わせフォームなどを設けています。

WebSphereの使い方で何か不明点が生じたら、まずはオフィシャルページを利用して解決をはかることをおすすめします。

 

システム開発の最適な発注先をスムーズに見つける方法

システム開発会社選びでお困りではありませんか?
日本最大級のシステム開発会社ポータルサイト「発注ナビ」は、実績豊富なエキスパートが貴社に寄り添った最適な開発会社選びを徹底的にサポートいたします。
ご紹介実績:22,000件(2024年10月現在)

外注先探しはビジネスの今後を左右する重要な任務です。しかし、

「なにを基準に探せば良いのか分からない…。」
「自社にあった外注先ってどこだろう…?」
「費用感が不安…。」

などなど、疑問や悩みが尽きない事が多いです。
発注ナビは、貴社の悩みに寄り添い、最適な外注探し選びのベストパートナーです。
本記事に掲載するシステム会社以外にも、最適な開発会社がご紹介可能です!
ご相談からご紹介までは完全無料。
まずはお気軽に、ご相談ください。 詳しくはこちら

 

 

システム開発会社選びはプロにお任せ完全無料で全国5000社以上からご提案

200x200b

・ベストマッチな発注先が見つかる
・たった1日のスピード紹介
・ITに詳しいコンシェルジュがサポート
・ご相談~ご紹介まで完全無料

 

 

■システム開発の関連記事

Javaシステム開発でおすすめの開発会社10社【最新版】

 

 

 

Webアプリケーションサーバとは?3層構成の仕組みと導入のメリット

 

 

希望ぴったりの外注先がラクして見つかる
soudan_banner

人気記事

関連記事

関連特集

offer_banner
即戦力のシステム開発会社を探すなら発注ナビロゴ
発注ナビは、システム開発に特化した
発注先選定支援サービスです。
紹介実績
19000
対応社数
5000
対応
テクノロジー
319
紹介達成数
92%
システム開発の発注先探しで
こんなお悩みありませんか?
checkbox
なかなかいい外注業者
見つからない。
checkbox
ITの知識がなくて
発注内容をまとめられない。
checkbox
忙しくて外注業者を探す
時間がない
悩んでいる人物
発注ナビの主な特徴
IT案件に特化
IT案件に特化
日本最大級5000社以上のシステム開発・WEB制作会社が登録。IT専門だから細かい要望が伝わり、理想的なパートナーが見つかる。
ITへの不安を徹底サポート
ITへの不安を徹底サポート
専門コンシェルジュがしっかりヒアリングするので、IT知識に不安があっても、まだ要件が固まっていなくても大丈夫。
完全無料・最短翌日紹介
完全無料・最短翌日紹介
コンシェルジュに発注内容を話すだけで最短翌日に開発会社をご紹介。しかも完全無料・成約手数料も無し。
さらに
東証プライム上場
「アイティメディア株式会社」
グループが運営
ご相談内容は一般公開しないため、クローズド案件でも安心。
ご紹介企業は第三者調査機関にて信用情報・事業継続性を確認済です。

発注先探しの
ご相談フォーム

発注ナビは貴社の発注先探しを
徹底的にサポートします。
お気軽にご相談下さい。
必須
必須
必須
■必要な機能・課題■ご予算■スケジュールなど
■企画書やRFPの添付が可能です(10MBまで)

会員登録には、
発注ナビ 利用規約  及び 個人情報の取扱い 
「当社からのメール受信」への同意が必要です。