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WebSphereとは?基礎知識から具体的な使い方までわかりやすく解説

WebSphere

ひと口に「サーバ」といっても、用途に応じてWebサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバなどの種類に分かれます。
今回は、3つのサーバの中でもアプリケーションサーバに位置する「WebSphere」について解説します。

 

目次

 

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WebSphereとは?

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出典:IBM WebSphere Application Server

「WebSphere」は、IBMから提供されているソフトウェア製品のブランド名であり、eビジネスの構築・運用・統合を行うミドルウェア・ソフトウェア群の総称です。あるいは、WebSphereの中でも特に有名な製品であり、システム構築・運用をサポートするWebアプリケーションサーバ「WebSphere Application Server(WAS)」を指す言葉でもあります。WASのベースとなる言語にはJava(J2EE)が用いられています。

 

そもそもアプリケーションサーバ(APサーバ)とは?

端的に言えば、アプリケーションを動かすために使われるサーバのことを「アプリケーションサーバ(以下APサーバ)」と言います。

APサーバは、Webサーバからリクエストを受け、Java/PHP/Rubyなどで作成されたアプリケーションを実行して動的なコンテンツを生成する役割を持ちます。必要であれば、データベースサーバ(以下DBサーバ)から情報を抽出・統合してWebサーバに返します。Webサーバ、APサーバ、DBサーバを用いてクライアントサーバシステムを構築することを「3階層システム(3層アーキテクチャ)」と言いますが、3階層システムの中でも、WebサーバとDBサーバとの橋渡しをする中間管理職のような立ち位置にいるのがAPサーバなのです。

WebSphere以外に、「Tomcat」や「Glass Fish」のように、プログラミング言語の中でも「Java」で構成されたアプリケーションサーバは少なくありません。以下では、WebSphereの用途や種類について紹介をします。

 

WebSphereを使うと何ができる?

このWebSphereの主な使い道は「アプリケーション基盤と統合」です。ウェブ技術を使った複数プラットフォームで、eビジネスの構築・運用・統合を行います。eビジネスにおいてはユーザーの目に触れるシステムの構築に重きを置きがちですが、フロントエンドシステムを構築するだけでは不十分です。ユーザーから見えないところで処理を行うバックエンドシステムの構築も重要であり、フロントエンドとバックエンドを連携させるためのプロセス統合が大切です。

日本国内だと、プロセス統合で成功した企業の例として「積水化学」が挙げられます。積水化学は、業務プロセスの改善に注目し、WebSphereを活用することを決めた企業です。化学業界の受注管理は、電話やファックスで受けることが一般的でした。そのため、オペレーターの聞き間違いや不鮮明なファックスでオーダーを間違えることがしばしばあったのです。また、基幹システムには手動で入力する必要があり、その際に入力ミスが発生するなど、非効率な状態が続いていました。これは積水化学だけではなく、化学業界全体の問題だったといえます。

積水化学は、顧客から注文を受けるためのフロントエンドシステムと、在庫・納品管理を行うバックエンドシステムを統合する試みを早くから実践したのです。これにより、注文業者がオーダーフォームへ直接入力するため、入力の手間もミスも軽減されました。24時間365日体制で注文を受け付けることが可能になった結果、機会損失を減らす仕組みにもつながったそうです。

フロントエンドとバックエンドの統合を進めていくことは、単に注文対応が簡単になるだけではなく、「24時間いつでも対応可能」「特定の販売先だけに行うオファー」といった、付加価値をつけることも可能になりました。フロントエンド・バックエンドといった社内のプロセス統合を実現するだけでも、積水化学のような付加価値を実現することが可能です。

参考:WebSphereとインテグレーションサーバの融合が打倒BEAに向けたIBMの切り札 / ITmedia エンタープライズ

 

WebSphereにはどんな種類がある?

●WebSphere Application Server(WAS)

Java EEに対応した、WebアプリケーションをホストするAPサーバ(ミドルウェア)です。IBMの主力製品でもあり、WebSphereブランドの中核をなす製品でもあります。

 

●HCL Commerce(旧称:WebSphere Commerce)

HCL Commerceは、eコマースのためのプラットフォーム。Webサーバ、APサーバ、DBサーバを駆使して、マーケティング・販売・顧客および注文処理を行います。以前はIBMの製品「WebSphere Commerce」として知られていましたが、2019年7月にHCL Technologiesに売却されています。

 

●WebSphere MQ(旧称:MQSeries/WebSphre MQ)

システム連携などで使用されるIBM MQは、IBMが提供するメッセージ指向ミドルウェアです。メッセージキュー方式で、信頼性が高く非同期通信もできるメッセージ通信を提供します。

 

WebSphereをインストールする方法とは?

Installation Manager and Packaging Utility download documents

最後に、WebSphereの導入方法を紹介しましょう。WebSphereの導入に必要なファイルは、上記Liberty Repositoryからダウンロードできます。以下では、WebSphereの具体的なインストール方法を紹介します。WebSphereをインストールする前に、IBM Installation Manager(以下IM)の導入が必要となるため、先に挙げたページからインストールしておきましょう。

 

●WebSphere本体を導入する

IMを使って、WebSphere Application Server(以下WAS)をインストールします。

1. IBM WASインストール・ディレクトリを一時フォルダに解凍します。

2. インストーラを起動させ、「Install」をクリックします。

3. 「Add Repository」をクリックし、respositories.configファイルを選択します。

4. バージョンを選択し、ライセンス契約を読んで「同意(I accept…)」します。

5. 「Shared Resources Directory」で「Browse」を選択し、共有リソース・ディレクトリを選択します。

6. 適用可能なパッケージを選択し、インストール・プロセスを開始します。

 

●プロファイル作成

IBM WASのインストールが完了したら、アプリケーションを使用可能にするために「プロファイル」を作成します。インストールが完了していれば、プロファイル管理ツール選択の説明画面が現れます。

1. プロファイルを作成するプロファイル管理ツールを再起動します。

2. セキュリティ・ユーザー名およびパスワードを入力します。

3. プロファイルが正常に作成されたら終了です。

4. 「Cell (deployment manager and a federated application server)」を選び次へ進みます。セル環境では、デプロイメントマネージャ用とアプリケーションサーバ用のプロファイルが2つ作成されます。

5. プロファイル作成オプションでは「Typical profile creation(典型的なプロファイル作成)」を選んで次へ。

6. 「Profile Creation Summary」を確認し、「Create(作成)」をクリックします。

プロファイルが正常に作成されたら「Finish」をクリックして終了です。上記の手順を経て、WebSphereの導入が完了します。

 

今回は、WebSphereの基礎知識や具体的な導入方法などを紹介しました。アプリケーションの動作に欠かせないAPサーバの中でも、WebSphereは頻繁にアップデートが行われるため、細かな機能の追加や仕様の変更が行われることも少なくありません。そこで、冒頭で紹介したWebSphereのオフィシャルサイトでは、変化の周知を行うべくエンジニア向けのWebセミナーや問い合わせフォームなどを設けています。

WebSphereの使い方で何か不明点が生じたら、まずはオフィシャルページを利用して解決をはかることをおすすめします。

 

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