新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、オンラインショップで買い物をする方が増えています。これに伴い、実店舗を持ちながらネットショップを併用する、ECサイトを立ち上げてネットショップのみで展開するという動きが個人・法人ともに活発化しています。市場は大きくネット上に広がっている現代。中でも、インターネット上で自社店舗を作成できるサービスの「カラーミーショップ」は、ネットショップの老舗ということもあり、高い評価を得ています。
本記事ではカラーミーショップの概要から、運営を行う際の費用相場、メリットやデメリットなどを解説します。
目次
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カラーミーショップとは？
カラーミーショップとは、GMOペパボ株式会社が運営しているECサイトの作成サービスです。出店するだけなら、Amazonや楽天市場などの通販サイトでもできますが、カラーミーショップはそれらと異なります。
Amazonや楽天市場などの通販サイトは「モール型」と呼ばれる形態となっており、様々なお店がAmazonや楽天市場が提供しているインターネット空間を借りて、ネットショップを出店し運営しています。現実世界でも、イオンなどのショッピングモールにアパレルショップやホビーショップなどが、スペースを借りて出店しています。同様に、Amazonや楽天市場などの通販サイトも同じようにお店を出店し、運営を行うイメージです。
一方カラーミーショップは、自社で独自のECサイトの運営が行えます。現実世界でいえば、郊外で個人経営しているお店のようなイメージです。ネットショップのデザインなどを自身で決められるため、Amazonや楽天市場などの「モール型」と比較すると、ショップ独自の色を出しやすくなります。
また、カラーミーショップでは、ASPカートシステムを採用しています。ASPカートシステムとは、ネットで買い物を行う際に必要なショッピングカート機能を提供するもので、ホームページ作成機能と併せて提供されることが多いシステムです。
カラーミーショップはこのASPカートシステムを活用することで、クラウド上に自店舗のネットショップの構築を可能にしています。
カラーミーショップは2005年から運営を開始した老舗のサービスのため、運営ノウハウが蓄積されており、手厚い機能やサービスを利用できるのが強みです。そのため国内最大級のECサイト作成サービスとして、2022年時点で、40,000社を超える店舗が利用しています。月額利用料などもリーズナブルな価格で、有料プランを選択すると販売手数料がかからない嬉しいメリットもあります。ほかにもマニュアルや便利な機能などが充実しているため、初めてECサイトを運営する方にも使いやすいサービスです。
カラーミーショップの利用価格
カラーミーショップの運営は、月額料金のかからない「フリープラン」と、月額料金を支払う「レギュラープラン」や「ラージプラン」といった有料プランから選択します。
「フリープラン」は費用を抑えたい場合には選択しても良いですが、やはり本格的な運営をするには有料プランのほうがおすすめです。なぜなら、ある程度の月商が見込める場合、有料プランを選択したほうが利益面で有利となります。本章では、その点も踏まえてカラーミーショップを利用する際のプランの価格などを比較して解説します。
●カラーミーショップの初期費用
カラーミーショップを運営する際、プランごとの初期費用の比較は以下のとおりです。
| <料金プランごとの比較> | フリー | レギュラー | ラージ |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 3,300円（税込） | 3,300円（税込） |
| ディスク容量 | 200MB | 5GB | 100GB |
| 登録可能画像数 | ～4枚/1商品 | ～50枚/1商品 | ～50枚/1商品 |
| フリーページ | 10ページ | 10,000ページ | 10,000ページ |
初期費用は有料プランを選択すると3,300円必要です。しかし、機能面を比較すると有料プランに軍配が上がります。例えば、ディスク容量（データを保存する容量のこと）が大きく異なることに加え、商品の登録可能画像数も有料プランでは、かなり多く設定できます。ネットショップにおいて、画像の有効活用は、商品の魅力をしっかり伝えるのに欠かせません。
●カラーミーショップの月額費用
カラーミーショップを運営する際の月額費用の比較は以下のとおりです。
| <料金プランごとの比較> | フリー | レギュラー | ラージ |
|---|---|---|---|
| 月額費用 | 0円 | 4,950円（税込） | 9,595円（税込） |
「フリープラン」に月額費用はかかりません。「レギュラープラン」は、「ラージプラン」よりも半額近く安く利用が可能です。
ディスク容量と登録可能画像数の違いを除いて、「レギュラープラン」と「ラージプラン」で利用できる機能の差はほとんど変わりません。そのため月商10万円以上を目指し、個人で運営する場合などは「レギュラープラン」を選択すると良いです。また、「ラージプラン」は大規模な店舗に対応ができるため、法人企業や現在の売上をさらに伸ばしたいと考えている場合に選択するのがおすすめです。
なお、それぞれのプランには更新期限があり、「3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月」の中から契約更新期間を選ぶことが可能です。長期間運用したい場合は、契約更新期間が長いプランを選ぶことで運営に集中できます。また「フリープラン」を試しに利用してみて、有料プランに切り替えることも可能です。自身の運用状況に合わせて、設定しましょう。
●そのほかに必要な費用
カラーミーショップを運営していく中で、初期費用や月額費用のほかに必要な費用として以下のようなものが挙げられます。
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販売手数料
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決済手数料
-
オプション機能追加費用
通常、販売手数料は、商品が売れた分だけかかることが多く、商品が多く売れると高額な手数料を取られることもあります。しかし、カラーミーショップではすべてのプランにおいて販売手数料がかかりません。
また、運営には「決済手数料」も必要となります。決済手段によってかかる手数料が異なるため、事前にきちんと確認して、どの決済手段を用いるかを確認しておきましょう。それぞれのプランの決済手数料は以下のとおりです。
| <決済手数料> | フリー | レギュラー・ラージ |
|---|---|---|
| 決済手段・手数料 | ● クレジットカード：6.6% + 30円 | ● クレジットカード：4.0%～ |
| ● コンビニ払い：6.6% + 30円 | ● 代引き決済（商品代引き）：280円～ | |
| ● 銀行振込：6.6% + 30円 | ● コンビニ払い：130円～ | |
| ● Amazon Pay：6.5% + 30円 | ● 後払い：4.0%～ | |
| ● GMO後払い：6.6% + 30円 | ● PayPay：月額2,000円 + 3.45% | |
| ※GMO後払いの場合、請求書の発行に1回 180円かかる | ● 楽天ペイ：月額2,000円 + 4.0% | |
| ● Amazon Pay：月額2,000円 + 3.9% | ||
| ● LINE Pay：月額2,000円 + 3.45% |
カラーミーショップの有料プランに登録すると、フリープランよりも決済手段が豊富で、手数料も安価となります。また、一部機能については「オプション機能」として料金を払うことで追加できます。主なオプション機能は以下のとおりです。
<主なオプション機能>
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Instagramショッピング連携：550円/月
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独自ドメインで常時SSL通信：1,100円/月
運営を行う中で、必要を感じた際に適宜追加していくと良いでしょう。
カラーミーショップは外注もおすすめ
カラーミーショップは、自分の思いどおりに自由自在なデザインで作成が可能です。しかし、そのカスタマイズ性の高さから、高度なデザインを設計にはそれなりの技術が必要になってきます。例えば、HTMLやCSSなどのプログラミングやカラーコディネートなどです。
デザインテンプレートを活用するなら、サイトの作成は難しくありませんが、個性的なデザインのECサイトを作成する場合、自身のスキルによっては、思いどおりに作成できない可能性もあります。
そのため、デザイン性が高く、オリジナリティーに富んだECサイトを作成したいのであれば、Webサイト制作会社に外注しましょう。
カラーミーショップでの制作実績が豊富な会社を選択すると、思い描いたデザインのサイトを構築することができます。また、ご予算もあると思いますので、事前に見積もりで金額に問題がないかなどを確認しておくことが大切です。
発注ナビでは、経験豊富な専任の担当者が御社に合った外注先を3,000社の中から厳選してご紹介します。たくさんの外注業者から選ぶ時間がない、知識がなくてどこを選べば良いのかわからない、といった方はお気軽にご相談ください。
カラーミーショップのメリット
カラーミーショップを活用していくメリットは、主に以下の3点です。
-
運用価格が安い
-
決済手段が豊富
-
自由度の高いカスタマイズ機能
それぞれのメリットについて解説します。
●運用価格が安い
カラーミーショップを活用するメリットの１つが、運用価格が安い点です。カラーミーショップを運用する際には、無料で利用できるフリープランから、月額数千円の有料プランが用意されています。
特に有料プランの中でも人気の高い「レギュラープラン」では、月額5,000円以下で運営が可能です。加えて、カラーミーショップでは更新期限を「3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月」の中から選択できます。まずはフリープランからスモールスタートで始め、軌道に乗り始めたら有料プランに切り替えるなど柔軟な変更が可能です。
●決済手段が豊富
決済手段が豊富なことも大きなメリットです。オンラインショップで買い物を行うユーザーに対し、決済手段を限定すると希望の手段で決済ができないユーザーの機会損失につながってしまいます。
カラーミーショップの有料プランを利用する際の主な決済手段は、以下のとおりです。
<有料プランの決済手段>
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クレジットカード
-
代引き決済（商品代引）
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コンビニ払い
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後払い
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PayPay
-
楽天ペイ
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Amazon Pay
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LINE Pay
クレジットカードでの支払いやコンビニ払いなど、あらゆる決済のニーズに対応ができるため、購入の機会損失を防げます。一方、フリープランを選択してしまうと、決済手段が有料プランよりも限られるので決済手段で購入を取りこぼしてしまう恐れがあります。
●自由度の高いカスタマイズ機能
カラーミーショップは「モール型」の通販サイトと異なり、自由度の高いカスタマイズを行える点が魅力です。そのためHTMLやCSSのプログラム知識があれば、理想のショップを作成することができます。
自身で理想のECサイトを作成したい方には、カラーミーショップのカスタマイズの自由度はとても魅力的です。また、HTMLやCSSの知識がなくても、豊富なテンプレートが備わっているため、初心者でも簡単にサイト運営を始めることが可能で、これからカスタマイズを勉強して行きたい方にとってもうってつけです。
カラーミーショップのデメリット
カラーミーショップを運営していく中でのデメリットとしては、主に以下の2点が挙げられます。
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集客が難しい
-
高度なデザインは技術が必要
それぞれのデメリットについて解説していきます。
●集客が難しい
カラーミーショップは、集客が難しいことが難点として挙げられます。多くの方はAmazonや楽天市場などの「モール型」を活用してショッピングを行うため、自身のサイトを見つけてもらうのが難しいからです。カラーミーショップで作成したサイトを見つけてもらうには、コンテンツを充実させる、従業員や店舗のSNSを利用して発信を行うなど集客に向けた動きが必要となります。
カラーミーショップは作成することがゴールではなく、運営し売上を上げていくことが大切です。反対にいえば、ご自身で集客方法を持っている場合は、有利に働きます。
●高度なデザインは技術が必要
カラーミーショップを作成するテンプレートには、デザイン性が高いものが多くあります。気に入ったテンプレートがあれば、すぐ選択して店舗運営を始めることが可能です。そのため、始めやすい点がカラーミーショップの魅力といえるでしょう。
一方、カスタマイズ機能も豊富で自由度も高いため、自身のイメージしたデザインを再現することは可能ですが、高度な技術が必要になってきます。技術的な対応が難しい場合は、制作会社などに外注を依頼しましょう。
今回ご紹介したカラーミーショップにはデメリットを上回る、多くのメリットがあります。カスタマイズ性も高いため、初めてショップを作成する初心者の方から、自身のデザイン性にこだわって新たなショップを作成したい上級者の方のニーズに応えています。
ぜひカラーミーショップを活用して、自社のショップ運営を始めてみてください。
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