既存の製品や雛形などを使うことなくおこなうスクラッチ開発。
ここでは、そんなスクラッチ開発について、どんな開発方法なのか、パッケージ開発との違いは何なのか、その2点を中心に解説していきます。
システム開発の担当者であれば必ず知っておきたい情報です。
目次
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■スクラッチ開発とは
スクラッチ開発とは、システム開発の雛形であるパッケージなどを利用せず、1からオリジナルのシステムを開発することです。
既存のシステムにはない機能を実装する際にはスクラッチ開発こそが力を発揮します。有名な例を挙げるとJRの座席件予約システム「マルス」の初期のようなオリジナルのシステムです。このほかにも、顧客管理システムなどの他システムとの連携がスムーズであるといったメリットもあります。ただし、システムを1から開発するわけですから、それなりにコストはかかりますし、時間もかかってしまいます。費用とスピード感を重視している企業にとってはあまり向いていない方法になるというわけです。
●パッケージ開発との違い
パッケージ開発は、既存のシステムを活用した開発方法を指します。つまり、システムの雛形のようなものを用いて、そのまま使用したり、一部カスタマイズしたりして使用することになります。プロジェクトによって、スクラッチ開発とパッケージ開発のどちらがあっているのか向き不向きがありますので、しっかり検討してみてください。
例えば、「既存システムにはない機能がどうしてもほしい!」などの明確なビジョンがあるのであれば、スクラッチ開発を選択したほうがよいでしょう。一方、特に強いこだわりがないのであれば独自のシステムを組む必要はありません。スクラッチ開発よりもコスト面やスケジュール面でメリットのあるパッケージ開発をおすすめします。
■スクラッチ開発における3つのメリット
スクラッチ開発のメリットは大きく3つ存在します。
1.他社との差別化ができる
1からシステム開発をおこなうので、当然のことながら他社とは異なるシステム構築が実現できます。パッケージ開発であってもカスタマイズは可能です。しかし、土台になっているものは同じなので、どうしても似てきてしまうもの。スクラッチ開発であれば他社との違いを大きくアピールできるでしょう。自社オリジナルの機能を実装したいのであればおすすめです。
2.予算に合わせやすい
1からシステムを構築するので、基本的には他の開発方法よりもコストがかかってしまいます。しかし、逆に考えると、必要な機能だけを盛り込んだシステムを作ることができるため、不必要な機能にかけるコストを削ることも可能なのです。そのため、必要最小限のコストに抑えることができます。
3.長期間にわたって使い続けられる
パッケージ開発の場合、そのパッケージを提供している企業がサポートを終了してしまう可能性もゼロではありません。その場合、1からシステムを作り直す必要があり、お金も時間も無駄にかかってしまうことになります。ところがスクラッチ開発の場合、システムが終了する心配がなく長く使うことができるのです。
■スクラッチ開発の流れ
スクラッチ開発の流れは、基本的にこのようになります。
打ち合わせ
↓
要件定義
↓
画面デザイン(UI)
↓
システム開発
↓
チェック・デバッグ
↓
テスト運用
↓
本番公開
↓
運用
↓
メンテナンス・拡張
このなかで、特に重要なのが要件定義のステップです。
要件定義とは、どんなシステムを作りたいかを開発会社に伝える工程で、ここでの依頼をもとにシステムが作られていきます。この際に曖昧な表現で希望の条件を伝えてしまうと、後々作り直しとなり、費用がかさんでしまうのです。これを避けるために、口頭だけで伝えるのではなく、紙媒体を用いるなどして正確に情報を伝えるよう心掛けましょう。
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