Webサイトを多くの方に閲覧してもらうためには、効果的なSEO対策が必要です。特に企業が運営しているWebサイトにもかかわらず、検索で上位に表示されないというのは死活問題です。しかし、十分なSEO対策を施すためには、相応のスキルや知識が必要となります。自社で対応するのが難しく、手をこまねいている方も多いのではないでしょうか?今回はそんな企業が外部へ依頼する際の、SEO対策に関する費用相場や料金体系について詳しく解説します。
本記事では、外注に出すメリットや外注先の選び方を紹介します。外注選びに活用して、SEO対策を円滑に進めましょう。
目次
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SEO対策とは
SEOとは(Search Engine Optimization)の略語であり、日本語訳は「検索エンジン最適化」です。検索エンジンとはGoogleやYahoo!などを指します。検索エンジン内で目標のWebサイトを、あるキーワードで検索した場合に、検索の上位表示やクリック率の向上などを行うのが、SEO対策になります。なお、Yahoo!はGoogleの検索アルゴリズムをベースとしているため、基本的にはGoogleへ向けた施策となります。
厳密にいえば、SEO対策という言葉は「検索エンジン最適化対策」という重複表現となってしまうため、誤りであるとされています。現在では、SEO対策ではなく、SEO施策と呼ばれることが増えてきていますが、内容は同じものを指しています。本記事では、一般的に使われることの多いSEO対策という言葉を使っています。
SEOサービスの種類
SEOサービスには、実は様々な種類があります。どのようなサービスがあるかを把握するため、主なサービスとして、以下の5つを紹介します。
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コンテンツSEO
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SEOコンサルティング
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SEOサイト設計コンサルティング
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内部SEO対策
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外部SEO対策
それぞれのSEOサービスについて詳しく解説します。
●コンテンツSEO
コンテンツSEOは、ユーザーにとって有益な情報を提供する記事コンテンツを作成・更新し、自然検索で集客や認知度を上げる手法のことです。対象となるコンテンツとしては、コラムや用語解説、ブログなどが挙げられます。コンテンツSEOの主な効果は以下のとおりです。
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自社のブランディングへ活用
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訪問者数・アクセス数の増加
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コンバージョン率の向上
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露出による認知の拡大
コンテンツSEOは即効性のある施策ではなく、長期的な目線で戦略的に行う必要がありますが、成功した際には効果の大きい施策となります。
●SEOコンサルティング
WebマーケティングやSEO対策に関する知識を活かして、既存サイトにおけるSEOの欠点や長所を見いだし、より有効的な手段の提案、実行、改善を行う業務のことをSEOコンサルティングといいます。SEOコンサルティングの主なポイントは以下のとおりです。
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Webサイトの現状をヒアリングし、細かく分析・戦略立てする
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SEO施策は目的別に行い、効果を検証する
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検証から得た情報をもとに、改善・戦略立案を行う
SEOコンサルティングでは、主にWebサイトにおけるアドバイザーとしての役割を担います。
●SEOサイト設計コンサルティング
SEO設計コンサルティングは、いわばWebサイトの建築士としての役割を担う業務です。Webサイトにおける階層構造の設計を行い、SEOに適したサイトを作ります。業務を行うタイミングとしては、Webサイト立ち上げ前の段階だけでなく、リニューアルする際も挙げられます。SEOサイト設計コンサルティングの主な特徴は以下のとおりです。
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ユーザーに使いやすいサイトを作成できる
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リンクの構造を最適化できる
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商品購入までの導線設計ができる
SEOサイト設計コンサルティングは、SEOを意識したWebサイトを作りたい、またWebサイトの流入に悩んでいる企業に向いているといえます。大規模なシステム構築を行うため、Webサイトの規模によっては高額な費用がかかる場合もあります。
●内部SEO対策
内部SEO対策とは、サイト内部を巡回して情報を集めるクローラーが、情報を読み取りやすくする手法のことです。クローラーとは、Webサイトを巡回してサイト内の情報を収集するプログラムのことです。内部SEO対策の特徴は以下のとおりです。
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クローラーが読み込みやすい設定を行う
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サイト内のリンクをつなぎ関連性を明確にする
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クローラーが巡回しやすい階層構造を整える
内部SEO対策は、自社内でもコントロールできる手段です。そのため、どの企業でも実施しておきたいことといえます。
●外部SEO対策
質の高い外部サイトに自社サイトのリンクを貼ってもらい、信頼性を高めることを外部SEO対策といいます。学術論文の世界では、質の高い論文が、ほかの論文でよく引用されます。このルールをGoogleはWebサイトの世界でも活かし、引用や紹介されるWebサイトは質が高いと判断する「Web上の民主主義」を採用しています。外部SEO対策の特徴は以下のとおりです。
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外部サイトからの質の高いリンクを獲得
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被リンク(外部サイトに設置された自社サイトのリンク)のクリック数と質を向上
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被リンクを獲得するための営業
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トレンド記事を作成し被リンク獲得を狙う
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SNSを活用した発信
外部SEO対策はWebサイトに関する営業活動であるといえます。
SEOにかかる費用相場はいくら?
SEOにかかる費用は、サービス内容や種類によって大きく異なります。一般的な費用相場は以下のとおりです。
サービス | 費用 | 料金体系 |
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コンテンツSEO | 5~30万円 | 月額報酬型 |
SEOコンサルティング | 10~50万円 | 月額報酬型 |
SEOサイト設計コンサルティング | 10~100万円 | 一括支払い型 |
内部SEO対策 | 10~100万円 | 一括支払い型 |
外部SEO対策 | 1~15万円 | 月額報酬型 |
1~100万円 | 成功報酬型 |
表からもわかるように、依頼するサービスごとで料金に開きがあります。外注する際には、提示される料金が相場に見合っているかどうかを見極めるためにも、上記の相場を把握しておくことが大切です。また、狙う効果と料金の兼ね合いも重要なポイントの1つです。経費と照らし合わせながら可能な範囲で判断しましょう。
例えば、社内で勉強ができる環境が整っているのであれば、担当スタッフを設けて対応することも可能です。一方で、ページ数の多い大規模なWebサイトを整える場合やコンサルタントに依頼してSEO対策を施す場合などは、ある程度の予算を見ておく必要があります。サービスだけでなく外注先によっても料金体系が異なるため、予算だけでなく費用対効果も踏まえて慎重に外注先を選びましょう。
SEOの外注費用・料金体系は3種類
SEOを外注する際の料金体系は以下の3種類です。
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一括支払い型
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月額報酬型
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成功報酬型
それぞれの料金体系について詳しく解説します。
●一括支払い型
契約を行った際に決めた金額を一括して支払う方法です。主な特徴については以下のとおりです。
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一度に支払う額が高額になりやすい
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一括で支払うため、その後の支払いに関する心配がない
業者によっては実績が少なく費用に見合った効果が感じられないケースもあります。こうしたリスクを避けるためにも、一括支払い型を提示される場合は、実績豊富なSEO対策会社を選ぶことが大切です。
●月額報酬型
月額報酬型とは、毎月決められた報酬を外注先に支払う方法のことです。多くの業者が採用しています。主な特徴は以下のとおりです。
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毎月の支払い計画が立てやすい
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費用に対する作業量は業者によって異なる
SEO対策は長期的に行う必要があります。月額報酬制であれば、必要経費の見通しがつきやすく長期的なプランが立てやすいです。業者によって範囲や料金が異なるため、数社から見積もりを取って確認することをおすすめします。
●成功報酬型
成功報酬型は、一定の成果基準を設けて、クリアした際に支払う料金形態となります。成功報酬型の特徴は以下のとおりです。
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成果が出るまで報酬を支払う必要がない
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成果の基準が業者ごとで異なる
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場合によっては、高額になる可能性がある
効果に合わせて料金が発生するため、納得したうえで支払いやすい料金体系です。効果がなければ支払いが発生しない点は、成功報酬型のメリットといえます。後から高額請求される可能性もありますので、成果の基準について事前に確認しておくことが大切です。
SEO対策を外注先に依頼したいが、数ある業者の中から調査・検討したうえでマッチする企業を探すのは簡単なことではありません。より適した外注先を選びたいのであれば、プロに相談しましょう。発注ナビでは、ご要望に合う企業をご提案します。相談からお見積もりまで完全無料で行っているため、ぜひお気軽にご相談ください。
SEO対策を外注するメリットとは?
SEO対策を外注するメリットについて詳しく解説します。
●質の高いSEOが可能になる
SEO対策に関しては、自社で対応できるものもあります。しかし、闇雲に対策をしても、理想どおりの効果は得られません。一方で、プロに依頼すれば、以下のような専門性の高いSEO対策を施してもらえます。
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ターゲットユーザーを的確に設定
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ユーザーの行動を分析して対策
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導線の分析から仮説と対策
SEO対策に欠かせないポイントとして、サイトに導くべきユーザーの設定が挙げられます。経験値の高いプロにアドバイスを受けて行うと、ターゲットのユーザー像が明確になり、的確な対策が行えます。流入してきたユーザーがどのような行動をするのかを踏まえたうえで対策を行うことが大切です。そのためには、ユーザーの行動動線を踏まえて対策を立てる必要があります。このように、効果的なSEO対策を行うためには、冷静な分析が欠かせません。ノウハウを有するプロによる分析が効果的だといえます。
●Googleのアップデートに対応できる
Googleは、検索システム(検索アルゴリズム)を頻繁にアップデートしています。的確なSEO対策を施すためには、最新のアップデート情報を把握しておかなければなりません。SEOに特化した専門家であれば、最新の情報に対応した対策を立てることが可能です。また、早急に対応すべきアップデート内容か、急がなくても問題ない内容かなど、SEO対策のタイミングに関しても的確に判断してもらえます。
SEOの外注先を選ぶポイント
SEO対策を外注する場合は、外注先を慎重に選ぶことが大切です。調査せずに外注してしまうと、目標を達成できない恐れがあります。適切なSEO対策を施すためにも、信頼できる外注先を選ぶ必要があります。SEOの外注先の選び方について2つのポイントを解説します。
●実績のある会社を選ぼう
SEO対策に対応している会社は無数にあります。その中から適した会社を選ぶためのポイントとして、実績の有無が挙げられます。実績豊富な会社であれば、安心して依頼できます。会社のオウンドメディアなどで品質を確認しておきましょう。
しかし、いくら実績があっても、自社の業界とは異なるジャンルに特化している会社の場合、適切な対応が得られない可能性があります。同業界に長けた会社に外注することをおすすめです。
●避けたほうが無難なSEO対策
検索エンジンのアルゴリズムの穴を突き、本来の評価以上に順位を上げる方法をブラックハットSEOと呼びます。具体的には、以下のような方法が挙げられます。
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不正リンク作成
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隠しテキストの設置
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コピーコンテンツの作成
いずれも、Googleのガイドラインに違反するものです。不正が発覚すれば、ペナルティ(手動対策)を受ける可能性があります。ペナルティを受ければ、これまで上位を保っていたサイトの順位が落ちるほか、検索結果に表示されなくなるケースもあります。SEO対策を提供している会社の中には、ブラックハットSEOを勧めてくる企業もいます。事前にしっかりと確認して、ブラックハットSEOを行っている会社には依頼しないように注意する必要があります。
SEO対策は、企業のWebサイトに訪れるユーザーを増やし、知名度を上げるために欠かせない対策の1つです。自社で対応できる部分もありますが、より効果を上げるためには専門家に依頼することをおすすめします。なお外注先によって、費用やサービス内容が大きく異なります。事前に確認して、費用対効果の高い会社に依頼しましょう。今回ご紹介したポイントを押さえて、自社に適した外注先を選んでみてください。
自社に適した外注先を選びたいのであれば、プロに相談すると良いでしょう。発注ナビでは、ご要望を踏まえたうえでマッチする企業をご提案します。相談からお見積もりまで完全無料で行っているため、ぜひお気軽にご相談ください。
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