IT用語の中には、「アプリケーション」や「インターネット」など、ビジネスでも当たり前のように使用される言葉も少なくありません。
ですが、日常的に使用される言葉は意味や定義が曖昧であるケースが多く、人によって認識にズレが生じてしまうこともあります。
IT用語は意味を正しく理解をしていないと、認識の齟齬からちょっとしたトラブルに繋がってしまうこともしばしばです。
そこで今回は、IT用語の中でも使われる頻度の多い「ソフトウェア」の基本情報や種類などを紹介します。ソフトウェアの意味を知りたい方やソフトウェア開発を検討している企業担当者であれば、本コンテンツをぜひご参照ください。
目次
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ソフトウェアとは
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ソフトウェア:コンピュータに対して命令を出すプログラム
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プログラム:コンピュータを動かすのに必要な命令の流れ
ソフトウェアとは、分かりやすく言えば「コンピュータに対して命令を出すプログラム」を指す言葉です。略して「ソフト」と呼ばれることもありますが、世間に普及しているパソコンやスマートフォンを動かせるのもソフトウェアのおかげです。命令の内容に応じて「〇〇ソフトウェア」と呼ばれ、エンジニアやシステム会社を通じてさまざまな種類のソフトウェアがリリースされています。日常生活のみならず、ビジネスにおいても重宝するソフトウェアも数多く存在します。
このソフトウェアの設計や開発を担う専門家が、ソフトウェアエンジニアです。ソフトウェアのプログラミングや開発スケジュールの管理を担う役目を持ち、ソフトウェア開発になくてはならない存在です。
ちなみに、ソフトウェアとよく似た言葉に「プログラム」というIT用語も存在しますが、こちらは「コンピュータを動かすのに必要な命令の流れ」を指す言葉です。簡単に言えば、プログラムは「ソフトウェアの部品」に該当します。複数のプログラムが集まって1つのソフトウェアを形成していると考えると、ソフトウェアとプログラムの違いを把握しやすいでしょう。
ソフトウェアの種類
前項では、さまざまな種類のソフトウェアがリリースされていると述べましたが、具体的にソフトウェアにはどのような種類が存在するのでしょうか。主な区分として、以下ではOSソフト、アプリケーションソフト、デバイスドライバの3種類について解説しましょう。
ソフトウェアの種類 | |
---|---|
種類 | 概要 |
OSソフト | パソコンやスマートフォンを動かす基本ソフトウェアのこと |
アプリケーションソフト | 特定の機能に特化したソフトウェアのこと |
デバイスドライバ | コンピュータの機器を動かすソフトウェアのこと |
●OSソフト
OSソフトとは、「Operating System(オペレーティングシステム)」の頭文字から名付けられたソフトウェアです。パソコンやスマートフォンを動かす基本的な機能が搭載されています。アメリカのMicrosoftが開発した「Windows」や、Appleが手掛ける「Mac OS」など、世界的に有名なOSソフトなどは聞いたことのある方も多いでしょう。このほかにも著名なOSソフトとして、オープンソースで高い人気を誇る「Linux」なども有名です。
●アプリケーションソフト
アプリケーションソフトは、特定の機能に特化したソフトウェアのことです。従業員の働き方を管理する「勤怠管理ソフト」や、数値データの集計・分析ができる「表計算ソフト」、ゲームで遊べる「ゲームソフト」など、さまざまなアプリケーションソフトが存在します。アプリケーションソフトはコンピュータに導入(インストール)することで使えるようになりますが、中にはネットへの接続環境があれば使えるクラウドのソフトウェアなども登場しています。
●デバイスドライバ
デバイスドライバは、マウスやキーボードといった周辺機器を動かすためのソフトウェアです。OSソフトに組み込まれているほか、スキャナやプリンタなどは製品にデバイスドライバが記録されたCD-ROMが付属品として添付されていることもあります。周辺機器のメーカーがオフィシャルサイトでは、機器のデバイスドライバをサポートとして配布することもしばしばです。
上記のように、ソフトウェアにはさまざまな種類が存在しますが、OSソフトはそのまま「OS」、デバイスドライバは「ドライバ」と略されることもあります。このほか、アプリケーションソフトは「アプリ」と略されることも多く、機能に応じて「〇〇アプリ」と呼ばれるケースもあるため、混同をしないように注意しましょう。
ハードウェアやミドルウェアとは何が違う?
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ハードウェア:パソコン本体やディスプレイなど物理的な機器、目に見えるもの
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ミドルウェア:OSとアプリケーションソフトを繋ぐソフトウェア
-
ファームウェア:コンピュータに内蔵されている制御のためのソフトウェア
ここでソフトウェアと類似する言葉として、ハードウェアやミドルウェア、ファームウェアについても解説をしておきましょう。いずれもソフトウェアと関係の深いIT用語ばかりです。
●ハードウェア
ハードウェアとは、パソコン本体やディスプレイなど物理的な機器を指す言葉です。パソコンやスマートフォンの内部で稼働するソフトウェアとは対照的に、「目に見える」という特徴があります。ソフトウェアの「ソフト」と同じく、ハードウェアも略して「ハード」と呼ばれます。ハードウェアを動かすためには、ソフトウェアの存在が必須です。ソフトとハードの名が示す通り、ソフトウェアとハードウェアはそれぞれで対を成す存在とも言えます。
●ミドルウェア
ミドルウェアは、OSソフトとアプリケーションソフトを繋ぐソフトウェアを指します。アプリケーションソフトを利用する際に、「サーバやデータベースとのやり取り」といった複雑な操作を、OSとアプリの中間で機能するのがミドルウェアなのです。データベース管理システム(DBMS)やWebサーバー(HTTPサーバー)などが、ミドルウェアに該当します。サーバ構築などの際は、ミドルウェアの扱いに精通したサーバエンジニアの存在が欠かせません。
●ファームウェア
ファームウェアは、コンピュータに内蔵されている制御のためのソフトウェアを指す言葉です。マザーボードに組み込まれているBIOS(ベーシック・インプット・アウトプット・システム)などがファームウェアの良い例でしょう。マザーボードやHDD、無線ルーターなどさまざまな機器に内蔵されています。
ソフトウェア開発においてはどれも使用される頻度が高いため、企業担当者は覚えておくのが賢明です。以下では、ソフトウェア開発の具体的な方法について解説しましょう。
ソフトウェアを開発するには?
ソフトウェア開発は、「ソフトウェアによって何をしたいか」という目的を明確にすることからスタートします。例えば、「従業員の給与計算ソフトを開発したい」という目的を掲げた場合、システム開発会社では以下のような手順でソフトウェア開発が行われます。
ソフトウェア開発の手順 | |
---|---|
手順 | 概要 |
1.要件定義 | システム化する業務や必要な性能を明確化する |
2.開発 | 設計書にある内容をもとにプログラムを行う |
3.ユーザテスト | 設計書通りにソフトウェアが動くかテストをする |
4.リリース | 完成したソフトウェアをリリースする |
5.運用・保守 | ソフトウェアのトラブル対応、アップデートなど |
ソフトウェア開発の大まかな手順は図の通りです。要件定義、開発、リリースなど、順序立てて開発が進む仕組みです。ただし、ソフトウェアの開発方法は企業や開発案件によって大きく異なります。例えば、後工程に戻ることを想定していない「ウォーターフォール型開発」や、同じ工程を繰り返しながら完成を目指す「アジャイル型開発」など、その種類は1つではありません。開発方法ごとの違いについては、以下のページでも詳しく知ることが可能です。
▷ウォーターフォール型開発とは?アジャイル型開発との違いは?
いずれの開発方法にしても、ソフトウェアを開発するには、システムエンジニアやプログラマーなどの専門家が不可欠です。なお、ソフトウェア開発の具体的な方法については以下のページでも公開しています。開発に必要となるエンジニアやシステム開発との違いなどを知りたい方であれば、ぜひご参照ください。
●ソフトウェアの利用形態
ソフトウェアの利用形態 | |
---|---|
名前 | 概要 |
フリーウェア | 無料で使えるソフトウェア |
パッケージソフト | 購入後に使用可能となるソフトウェア |
シェアウェア | 試用期間後に料金が発生するソフトウェア |
ちなみにソフトウェアのリリースは、完全に無料で使えるフリーウェア、お金を払って購入してもらうパッケージソフト、試用期間後に料金が発生するシェアウェアなど、さまざまな方法があります。例えば、パッケージソフトは月額で料金を支払う利用形態や、最初にライセンス料を支払う利用形態など、料金の発生方法などが大きく異なります。完成したソフトウェアをユーザーにリリースする際は、このリリース方法についても検討しておきましょう。
外注でもソフトウェア開発は可能?
最後に、「ソフトウェア開発は外注が可能か否か」についても言及しておきましょう。
結論から言えば、ソフトウェア開発をできる環境がない場合や、必要な従業員を確保できない場合は、外注でソフトウェア開発を行うことをおすすめします。システム開発会社は、企業ごとに得意とする開発案件や扱えるプログラミング言語、費用相場などが異なるため、目的や予算に合わせて開発会社を選ぶことが大切です。複数のシステム会社から見積もりを出してもらい、比較検討を重ねて企業を選びましょう。
とはいえ開発のノウハウがない企業や、外注そのものが初めての企業だと、外注先を探したり比較検討をしたりするのは中々難しいでしょう。そんな時は、発注ナビのようなマッチングサービスを利用するのがおすすめです。
マッチングサービスであれば、企業ごとに実績や強みなどが掲載されているため、技術の面でも信頼性の高い企業に依頼ができます。ソフトウェア開発の外注を検討している方で、「理想通りの企業がなかなか見つからない」という方であれば、システム会社に特化したマッチングサービスである「発注ナビ」を利用してみてはいかがでしょうか。
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