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システム開発のトレンドは?開発方法や開発言語の観点から解説!

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システム開発のトレンドのイメージ図

システム開発のトレンドは、時代とともに移り変わってきました。本記事では、システム開発会社の選定に悩む企業のご担当者様に向けて、「システム開発の方法」「開発言語(プログラミング言語)」「AIやローコードなどシステム開発を取り巻く環境」「フレームワーク」といった、システム開発のトレンドをご紹介。システム開発の歴史的背景から現在のトレンドまで網羅しているため、最新のシステム開発情報を把握し、自社に合った開発会社を見つける際にぜひ参考にしてください。

 

目次

 

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トレンドから定着したシステム開発の方法

2000年代前半頃までは、システム開発の現場で「ウォーターフォール開発」という開発手法が主に採用されていました。「ウォーターフォール開発」とは、プロジェクトを工程ごとに分けて順番に対応していく手法です。工程を順番に対応していくため、開発手順がシンプルで一般的な手法として長らく取り入れられてきました。その後2000年代後半頃から、ウォーターフォール開発に替わる開発方法も注目を集めるようになります。以下でご紹介する「アジャイル開発」「DevOps」「スパイラル開発」は、トレンドの開発手法として人気を博し、現在では定番の進め方として定着したものです。

 

●アジャイル開発

アジャイル開発とは、システム開発の工程を小さな単位で区切り、小さな機能ごとに開発と実装、テストを繰り返してシステムを構築していく開発方法です。従来のウォーターフォール開発では、計画にはじまり基本設計や詳細設計、実装、テストから運用までの流れを順に進めるのが特徴でした。対するアジャイル開発は、修正や後戻りすることを前提に一つひとつの機能を開発したら実装し、必要に応じて各機能をブラッシュアップしていく手法です。ウォーターフォール型開発のように最初の段階で綿密な計画を立てる必要がなく仕様変更にも柔軟に対応できるため、仕様変更を前提として展開されるWebサービスやECサイト開発などに向いています。

 

●DevOps

DevOps(デブオプス)とは、開発担当のチームと運用担当のチームが共同でシステム開発を進める開発方法および概念です。アジャイル開発と類似する概念として注目されるようになりました。

従来のシステム開発の現場では、開発担当チームと運用担当チームが対立しやすいという構造がありました。システムの品質や機能性を追求したい開発担当チームと、システムリリース後の安定稼働を目的とする運用担当チームでは、意見が対立しやすいためです。DevOpsではツールやフレームワークを活用し、開発担当と運用担当が密接に連携を取ることで円滑に開発を進めます。

例えば、モニタリングツールでシステムのモニタリング業務にかかる工数を削減し、同時にソースコード管理ツールでシステムの実装や修正作業を効率化するといったアクションがDevOpsの一環です。DevOpsを推進するツールは「DevOpsツール」と呼ばれ、モニタリングツールやソースコード管理ツールのほか、仮想化ツールやリリース管理ツール、アプリケーションのライフサイクル分析ツールなどが挙げられます。

DevOpsを上手く取り入れられれば、運用・開発どちらか一方に偏ることなくシステムの品質向上と安定稼働を両立につながる点が大きなメリットです。

 

●スパイラル型開発

スパイラル型開発は、アジャイル開発と同様にシステム開発の工程を小単位で区切って開発を進める方法です。スパイラル開発では、「設計」「開発」「テスト」を螺旋状(スパイラル)に繰り返してシステムを構築していきます。具体的に説明すると、一つの大きなメインシステムを複数のサブシステムに分割し、分割したサブシステム1を開発して納品をします。そのうえで、顧客からのフィードバック元にサブシステム1の完成度を高めていきます。この流れを、分割したサブシステム(作業単位)ごとに繰り返すのがスパイラル型開発です。

 

システム開発における直近のトレンド:開発手法編

AIによるシステム開発をはじめ、ノーコード・ローコード開発やクラウドネイティブをベースとした開発など、開発手法のトレンドをみていきましょう。

 

●AIによるシステム開発

AIシステムそのものの開発だけでなく、AIツールを活用してシステム開発を進める動きが活発化しています。例えば、AIによるコード生成やバグ検出は開発プロセスの効率化に大きく寄与します。AIツールを活用することで、コードを書く際の自動修正や、自動的なコードの作成、バグを検出・修正することで開発者の負担を軽減し、開発スピードを大幅に向上させることができます。また、AIによるテストの自動化も重要なポイントです。AIツールにより、膨大なテストケースを自動生成し、テストの実行と結果分析を行います。手動のテストに比べて迅速かつ正確なテストが可能となるため、システムの品質向上に貢献します。さらには、予測分析やデータ解析を通じて、システム開発の計画やリスク管理の支援も行えるものもあります。AIツールは、より迅速で高品質なシステムを構築するための強力な武器となります。今後もシステム開発においてAIツールの利用はますます増えていくでしょう。

 

●ノーコード・ローコード開発

ノーコードツールおよびローコードツールとは、高度なプログラミング技術やコーディング技術がなくても使用できる開発ツールです。これらのツールを活用した開発形態はノーコードツール開発、ローコードツール開発と呼ばれています。ノーコードツールではソースコードのコーディングを一切行わず、ツールに用意されているテンプレートや各種入力フォームなどを活用してシステムを開発します。機能の幅はテンプレートなどに依存するため、小規模なシステムアプリや、単機能のアプリ開発などに適しています。

対するローコードツールは、必要最小限のコーディングとテンプレート操作でシステムを構築していくツールを指します。コーディング作業が少なく済むため、ノーコードツールと同じくIT人材不足の課題を解決するツールとして注目されています。ノーコードツールと比較すると多少はコーディングが必要になるため、その分ノーコードツールよりも開発の自由度が高い点がローコードツールの特徴です。

 

●クラウドネイティブを前提とした開発

リモートワークの浸透に伴い、場所を選ばず業務を遂行できるクラウドコンピューティングサービスが台頭しています。人気のクラウドコンピューティングサービスの一例として挙げられるのが、Amazon Web Service、「AWS」です。AWSはAmazonが提供する各種クラウドサービスを指します。クラウド機能を利用したサーバやデータベースの構築が可能なほか、Webサイトの構築やストレージ構築も可能です。

 

●マルチプラットフォーム開発

マルチプラットフォーム開発とは、異なるOSや機種でも同じように動作するプログラム、およびシステムを構築する開発手法です。「クロスプラットフォーム」とも呼ばれます。マルチプラットフォーム開発ではソースコードを同一にしたり、仮想マシンを用いたりすることで、どのOSや機種にも対応できるシステムを開発します。「動作環境に合わせて開発環境やツールを変える」という行動が不要で、開発にかかるコストを抑えやすいのがマルチプラットフォームのメリットです。開発環境や動作環境が多様化する中で、マルチプラットフォーム開発は特に需要の高い手法といえます。

 

システム開発における直近のトレンド:開発言語編

本記事でいう「開発言語」は、プログラミング言語の観点でトレンドをご紹介します。数ある開発言語の中から、「長きにわたり人気を誇る開発言語」と「現在注目され始めている開発言語」の2つの観点で人気の開発言語を解説します。

 

●Python(パイソン)

Python(パイソン)は、AIの開発やWebアプリの開発を得意とする開発言語です。人工知能や機械学習が注目されている中で、特に関心を集めています。コードの文法がシンプルで覚えやすく、少ない記述でプログラミングできるのがPythonの魅力の一つです。Pythonは1990年代に登場した開発言語で、現在も世界中で支持されています。開発言語の人気ランキングを毎月発表しているオランダのTIOBE INDEXによると、2024年5月時点でPythonは1番人気の開発言語となっています。

参照:TIOBE INDEX

 

●C言語(シーげんご)

C言語は、1972年に登場した歴史ある開発言語です。もともとはOSを開発するためにつくられた言語で、機械やロボットに搭載する組み込みシステムの開発を得意としています。このほか、基幹系システムや宇宙開発の分野、IoT開発の分野など幅広い場面で使用されています。学習難易度はやや高いものの、習得すればさまざまな開発場面で使用できる汎用性の高い言語です。TIOBE INDEXによると、2024年5月時点のC言語の人気はPythonに次ぐ第2位となっています。

参照:TIOBE INDEX

 

●C++(シープラスプラス)

C++(シープラスプラス)は、C言語の拡張版として1983年に登場した開発言語です。C言語に「オブジェクト指向」の考え方を追加した言語であるため、C言語より効率良くプログラミングできるようになっています。加えて、C言語と互換性があるためC言語と組み合わせて使うことも可能です。具体的な活用シーンとしては、Webアプリやスマホアプリ、業務システムなどの開発が挙げられます。身近な例を挙げると、Google ChromeはC++をベースに開発されています。TIOBE INDEXのランキングによると、C++の人気度は、Python、C言語に次ぐ3位にランクインしています(2024年5月時点)。

参照:TIOBE INDEX

 

●Java(ジャヴァ)

Java(ジャヴァ)は、Webシステムをはじめゲームやスマホアプリ、基幹システムなどさまざまな分野で採用されている汎用性の高い開発言語です。もとはC言語をベースにつくられた開発言語でした。JVM(ジャヴァ仮想マシン)という仮想環境上で動作するため、JVMが動作するコンピュータであれば、どのようなコンピュータ、OS上でもJavaを使用できる点が魅力です。その汎用性の高さから、Python、C++とともにGoogleの開発で使用されている「Google三大言語」として扱われています。TIOBE INDEXが発表したランキングでは、Javaは第4位にランクインしました(2024年5月時点)。

参照:TIOBE INDEX

 

以上の4つが、登場から根強い支持を受ける開発言語です。次に現在勢いのある開発言語、「Swift(スウィフト)」「Rust(ラスト)」をご紹介します。

 

●Swift(スウィフト)

Swift(スウィフト)は、Apple社によって開発されたプログラミング言語です。iOSアプリおよびmacOSアプリを開発できるプログラミング言語であり、Apple製品向けのアプリ開発でよく用いられます。コードがシンプルで文法を覚えやすいこと、実行スピードが速いなどの特徴に加えて、オープンソースの開発言語であるため誰でも無料で使用できるのもポイントです。TIOBE INDEXによると、2024年5月時点におけるSwiftのランキングは第15位、2024年3月時点では17位であったことを考慮すると、人気が着実に上昇している言語です。

参照:TIOBE INDEX

 

●Rust(ラスト)

Rust(ラスト)は、2010年に初登場した比較的新しい開発言語です。2024年4月時点のTIOBE INDEXのランキングでは19位にランクインしています。アメリカのWebサービス企業、「Stack Exchange」が発表した「最も愛されているプログラミング言語ランキング」では7年連続で1位に輝いた実績があり、高いポテンシャルをもった開発言語だといえます。

Rustは高速処理や並行処理を得意としていて、C言語やC++に並ぶ実行スピードをもっています。さらに、優れたメモリ管理機能を備えているため安全性が高いのも魅力です。

参照:TIOBE INDEX

 

システム開発における直近のトレンド:フレームワーク編

システム開発におけるフレームワークとは、システム開発で必要となる機能が予め備わった枠組みのことです。フレームワークを活用することでシステム開発にかかる工数を削減でき、ミスやエラーを軽減できるメリットがあります。以下で、特に人気の高いフレームワークをご紹介します。

 

●Django(ジャンゴ)

Django(ジャンゴ)は、Pythonで実装されたフレームワークの一つです。Web開発で頻繁に使用される「サイトマップ機能」「ユーザー認証機能」「RSSフィード機能」が含まれています。拡張性が高く幅広い用途で使用できるフレームワークで、AIエンジン機能を搭載した複雑なシステムの開発も得意としています。

 

●Spring Framework(スプリングフレームワーク)

Spring Framework(スプリングフレームワーク)は、Javaプラットフォーム用のフレームワークです。日本語での情報が少ないという難点がありますが、高い拡張性と保守性を備えている利点があり、大規模なプロジェクトで採用されるケースも多くみられます。機能の拡張性が高いため、細かな仕様変更が必要となるシステム開発にも向いているフレームワークです。

 

●Perfect(パーフェクト)

Perfect(パーフェクト)は、Swiftの開発環境で動作するフレームワークです。Swiftとほぼ同時期に登場したフレームワークであり、macOSまたはLinux上で動作するWebサーバやWebアプリを開発できます。Swiftを使用することで、iOSアプリとWebアプリの両方を一貫したプログラミング言語で開発できる点が特徴です。

 

●フレームワークとライブラリの違い

フレームワークと類似するツールに「ライブラリ」があります。双方ともシステム開発を効率化するための手段ですが、フレームワークが「システム開発に必要な機能が備わっている骨組み」であるのに対し、ライブラリは「プログラミングで利用される機能やコードを抽出してまとめたもの」という違いがあります。例えば、フレームワークは骨組み、ライブラリは便利な部品の集合体とイメージするとわかりやすいでしょう。

  フレームワーク ライブラリ
概要 システム開発に必要な機能が備わっている枠組み、骨組み プログラミングで頻繁に使用するコードが集められたファイル
使用方法 一部のプログラミングコードを当てはめて使用する プログラムの一部として呼び出して使う(単体では作動しない)
使用する目的 プログラミングコードを再利用することを目的としている 特定の機能を実装するための部品として使う

 

システム開発の技術やトレンドは、日々移り変わっています。トレンドを取り入れたシステム開発を進めるためには、確かなノウハウと高いアンテナを備えた開発パートナーを探すことが大切です。

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