iOS/iPhoneアプリ開発を依頼する時にかかる費用相場とは？

通信機器の普及により、スマートフォンでアプリを利用することが一般的になってきました。そのため、これからビジネスをより発展させていくためには、アプリ開発は欠かせない事項の1つといえます。本記事では、iOS/iPhoneアプリの開発依頼をする際に押さえておくべきポイントから、アプリ開発費用の相場感までを解説しています。本記事を参考に、自社に適したアプリ開発会社をお探しください。

 

目次

 

 

 

iOS/iPhoneアプリの開発にかかる費用相場

iOS/iPhoneだけに限らず、アプリを開発する際はアプリのジャンルによって費用相場が変わってきます。相場感を押さえておくことで、予算が組めたり開発会社を依頼する際の基準になったりしますので、確認しておくと良いでしょう。あくまで相場のため、機能をより充実させたいなど構成を追加する場合には、金額が加算されますので注意が必要です。おおまかなアプリの費用相場は、下記のとおりです。

アプリのジャンル	費用相場
EC系	100～300万円程度
コミュニケーションツール系	100～500万円程度
ゲーム系	300～1,000万円程度
チャットボット系	50～100万円程度
管理ツール系	50～300万円程度

 

アプリ開発の費用相場について詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。

▷「アプリ開発の費用相場は？種類や機能による違いもチェック」

 

●アプリ開発費用の計算方法

アプリ開発費用の計算方法は、「作業人数×期間」になります。

つまり、作業人数が多ければ多いほど、期間が長ければ長いほど開発費用は高くなっていきます。人数や期間については、開発するアプリによって変化するので、依頼する開発会社としっかりと擦り合わせておきましょう。なお、アプリ開発にかかわる作業人数に該当するのは「SE（システムエンジニア）」と「PG（プログラマー）」になり、規模が大きいアプリになればなるほど開発に必要な人員は増えていきます。

期間については様々ですが、一般的なアプリ開発の工程は、以下のとおりです。

• 要件定義

• プログラミング

• 各種テスト

• リリース申請

• 納品

• 運用・保守

何人の作業人員がアプリ開発に必要なのか、依頼するアプリの開発にはどれくらいの期間が必要なのかを決めて計算していきます。

 

費用相場は要望する機能・仕様で変化する

iOS/iPhoneアプリの開発相場は、要望する機能や仕様によって変わるので注意しましょう。

例えば、iOSとAndroidの2つのOSでアプリを開発する場合は、単純に2倍の開発費用が必要になります。ほかにも基本機能以外にアカウント連携機能やデータ利用などの機能を追加すると、費用が高額になっていきます。仮にデータ利用の機能を追加しようとした場合、新規で取得が必要なのであれば、50万円前後の費用が追加で必要です。依頼する際には、しっかりとご希望の要件を伝えることで、より正確な見積もりをもらうことができるでしょう。

 

開発にかかる期間はどのくらい？

アプリ開発にかかる期間は、「クラウド型」と「フルスクラッチ型」のどちらを選択するかによって変わります。

「クラウド型」とは、近年増えている開発手法です。すでに開発が完了している機能を組み合わせてアプリを開発します。一方で「フルスクラッチ型」とは、アプリをゼロから開発する方法です。オーダーメイドでの開発になるため、自由度が増すメリットがあります。

開発期間はアプリの規模や作業人数などで変化しますが、クラウド型のほうがフルスクラッチ型よりも開発期間は短くなります。なぜなら、クラウド型はすでに開発されているものを組み合わせる手法のため、新しい機能の開発を行う必要がないからです。開発期間はクラウド型のほうが短くなりますが、それぞれのメリット・デメリットをきちんと理解したうえで選択すると良いでしょう。

 

考えられるアプリ開発の依頼先とは

アプリ開発の依頼先は、アプリ開発会社やフリーランスなどが挙げられます。自社内でアプリを開発する内製化という方法もありますが、コストや期間が大幅にかかってしまうことがデメリットです。そのため、今回は上記2つについて解説していきます。

 

●アプリ開発会社への依頼

アプリ開発会社への依頼は、リスクが少ない方法です。

なぜなら、専門的にアプリ開発を行っているので技術力が高いことはもちろん、実績が豊富な会社であればノウハウが溜まっているからです。策定した開発スケジュールが遅れることも少ないため、自社の負担を減らすことにもつながります。一方で、アプリ開発会社への依頼は優秀なエンジニアやプログラマーが担当するため、どうしても開発コストはかかってしまいます。自社の予算と照らし合わせながら選択しましょう。

アプリ開発会社は大手の企業からベンチャー企業まで様々です。実績豊富な大手の企業に依頼すれば、信頼感や安心感があり、開発するアプリの質もきちんと担保してもらえることが大きなメリットです。反対にベンチャー企業や中小企業は、専門性に特化したアプリ開発に優れています。例えば、ショッピング系のアプリ開発が得意、ゲーム系アプリの開発が得意などです。大手では手の届かない範囲までカバーできる会社もあるため、自社が考えているジャンルが得意なベンチャー企業や中小企業があれば検討してみるのも良いでしょう。

また、ベンチャー企業や中小企業は、大手よりも開発コストがかからないのも魅力です。その一方で開発にかけられる人員などが少なくなることもあるため、開発スピードは落ちる場合もあります。

 

●フリーランスへの依頼

このほか、フリーランスへ依頼するのも1つの方法です。優秀なエンジニアやプログラマーに依頼をすることで、質の高いアプリを開発できます。自社の担当者ときちんとコミュニケーションが取れる方を検討し、ディレクションをしっかりと行えれば、開発費用を抑えてアプリを開発することが可能です。優秀なエンジニアやプログラマーとコネクションがあれば依頼がしやすいですが、コネクションがない場合は、クラウドワークスやランサーズに代表されるクラウドソーシングを利用してエンジニアを探すことになります。人材を探す手間や、プロジェクト開始までの時間がかかってしまうことが難点で、人材を見つけてプロジェクトを稼働したとしても、開発に失敗してしまう、リリースが遅れてしまうなどのリスクがあることも懸念になります。フリーランスに依頼する際は、これまでの開発実績はもちろん、事前に面談などを通して信頼できる人物かどうかを確認すると良いでしょう。

 

失敗しない開発会社の選び方

アプリ開発を依頼する会社選びを間違えてしまうと、時間やコストが無駄になってしまいます。具体的には下記の4つの点を押さえておくと良いでしょう。

• 目的や課題を明確にして依頼内容を固めておく

• 予算をあらかじめ決めておく

• 依頼候補の会社に見積書の作成を依頼する

• 開発会社ごとに得意とする開発ジャンルや開発言語を調査し把握しておく

 

●目的や課題を明確にして依頼内容を固めておく

アプリ開発を依頼する前に、自社がアプリを開発する目的を明確にして依頼内容を固めておくことが必要です。あいまいな内容で依頼をしてしまうと、自社と開発会社の間で齟齬が発生し、開発が失敗に終わってしまう可能性があります。「自社はなぜ、そのアプリを開発するのか」「アプリを開発する際の課題はなんなのか」を掘り下げて、具体的に「このようなアプリを開発したい」と依頼できるように準備しましょう。

 

●予算をあらかじめ決めておく

アプリ開発は、予算をあらかじめ決めておくことも大事なポイントです。予算オーバーしてしまうと費用対効果が得られず、運用が止まってしまう可能性もあります。開発予算はきちんとはじめに決めておき、開発会社に依頼する際も予算内で開発してほしいことを伝えましょう。

予算を決めておくことで、本当にアプリに必要な機能だけを実装することにもつながります。開発したいアプリの相場感や、付与したい機能の相場感を確認しながら予算を組むと良いでしょう。また予算を組む際はあらかじめ余裕を持って金額を確保しておくと、より柔軟な対応ができます。

 

●依頼候補の会社に見積書の作成を依頼する

開発会社を絞った後に、候補の会社から見積書の作成を依頼します。見積書では全体の料金、機能や工数についての内訳などを確認します。見積書が出てくるまでの時間もポイントで、早い段階で提出される会社は、きちんと社内でノウハウが共有されており、コミュニケーションもスムーズに行いやすいでしょう。複数社の見積書を比較することで、自社に適した開発会社が見えてきます。

また、アプリは運用している期間のほうが長くなるため、アプリ開発後の保守費用や、運用サポートがどのようになっているかを確認しておくことも大切です。このほか、バグへの対応やOSのアップデートには対応しているのか、対応している場合、費用はいくらなのかを確認しておくと良いでしょう。

 

●開発会社ごとに得意とする開発ジャンルや開発言語を調査し把握しておく

先述したように、アプリの開発会社は大手からベンチャー企業まで様々です。会社によって得意分野や開発言語が異なるため、依頼をする前にきちんと確認しておくことが理想です。アプリは開発する分野によって、まったく異なるノウハウが溜まっていくため、自社で依頼したいアプリと同じジャンルで開発実績を持つ会社を調査し、把握しておくことが重要です。

開発会社のWebサイトには、開発実績が掲載されていることも多いです。掲載されている実績が多いほど、信頼は高まるでしょう。Webサイトなどで良い事例が見つからない場合は、依頼を検討している開発会社に事例集などを出してもらうのも1つの方法です。

このほか、iOS/iPhoneアプリで実績があるかも重要です。Webサイトなどで確認できる開発実績がAndroidアプリばかりの場合、iOS/iPhoneアプリの開発は不得意というケースもあるからです。iOS/iPhoneアプリで開発実績があるかをきちんと確認し、気になるアプリがあれば実際にダウンロードをして動作を確認するのもおすすめです。以下のページでは、おすすめの開発会社を紹介しています。開発会社がなかなか絞れないという場合は、ぜひご参照ください。

 

アプリ開発の目的や課題を明確に

今後、スマートフォンはさらに普及することが考えられ、アプリの需要もさらに高まっていくでしょう。

自社に適したアプリを開発するためには、自社がアプリを開発する目的や課題を明確にすることが大切です。アプリは開発することが目的ではなく、ユーザーに長く利用されることが目的です。開発会社によってコストやサポート体制も異なっているため、きちんと精査しながら進めていくと良いでしょう。ぜひ、本記事を参考にアプリ開発をスタートさせてみてください。

 

 

 

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