今回は、パンダ、ペンギンアップデートの内容について。
パンダアップデートは「質と価値」を評価する
ペンギンアップデートは「ズルやルール違反」を監視する
Googleの理念や意図に沿ったサイト運営が最も合理的
はじめに
パンダとペンギンってなんだ?
Google検索アルゴリズムの中で、特にSEOと関係の深いパンダアップデートとペンギンアップデート。
SEO施策やwebサイト運営に関わる方なら名前くらいはご存じでしょう。
しかし具体的にパンダとペンギンはどう違うのかと言われると、すぐに答えられる人は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、パンダとペンギンについて少し掘り下げて理解を深めましょう。
パンダアップデートとは
パンダアップデートは2011年2月に初めて発表され、日本には2012年7月にバージョン3.8のタイミングで実施されました。1.5年でこれだけバージョンが上がっているのを見れば、どれだけ頻繁にアップデートされているか見当がつくでしょう。2014年5月には4.0が導入されています。
パンダアップデートは、「品質の低いコンテンツを検索上位に表示させない」というコンセプトを持っています。
パンダによって「内容がない、又は薄っぺらなページ」や「他のサイト・ページとほぼ同じ内容の、オリジナリティがないページ」からのリンクは、アップデートのたびに意味を失っていきました。
また、バージョンアップによって「長らく更新されていないサイト」「誰からも注目されず、外部リンクが張られていないサイト」「過剰に広告が詰め込まれたサイト」など、人間がサイトを評価するのに近い基準で評価が行われるようになってきました。
ペンギンアップデートとは
ペンギンアップデートは2012年4月に導入され、パンダよりはゆっくりしたペースで更新が続けられています。2014年10月にはバージョン3.0が導入されました。
ペンギンアップデートは、主としてスパム行為(隠しテキスト、ミラーサイトなどの安易なSEO施策)やガイドライン違反を発見し、評価をマイナスすることで検索順位を下げるというコンセプトを持っています。
Google検索の理念とは
そもそも、検索エンジンによる検索順位結果は公正・公平なルールにのっとってランキングされるべきで、誰かの故意によって作為的に順位が入れ替わることは望ましくありません。それは検索エンジンそのものの価値を下げることにつながるからです。
・パンダアップデートによってコンテンツの価値を吟味し
・ペンギンアップデートによってフェアな競争が行われていることを監視する
という2点は、Google検索の理念にもっとも深く係るポイントだといえるでしょう。
おわりに
検索アルゴリズムと、その裏をかこうとするSEO対策はいたちごっこのように技術向上を繰り返してきました。しかし今日では、Googleの理念に逆行するようなSEO対策はほとんど功を奏しません。一時的に順位が上がったとしても次のアップデート、あるいは人間によるチェックでペナルティを与えられます。
今日においてもっとも効果的なSEO施策は、Googleの理念や意図を理解し、それに応えるコンテンツの制作やサイト運営を行うこと。つまり、GoogleとWIN=WINの関係になることです。
「ユーザーに役立つ/面白い、求められるコンテンツを提供し続けること」
「コンプライアンスを守ること」
「サイトをていねい・こまめに手入れし続けること」
キレイ事を並べるようですが、こうした正攻法以外に「長期にわたって安定的な検索順位」を維持する手段は、もうないのではないでしょうか。
ブランディング・顧客満足度・コンバージョンのいずれから見ても正攻法が最も効果が高く、トータルコストも安くなると思われます。
<参考URL>
パンダアップデートの歴史
http://www.seojapan.com/blog/panda-update-392
SEO HACKS
http://www.seohacks.net/basic/terms/panda_update/
http://www.seohacks.net/basic/terms/penguin_update/
SIB
http://www.polyglotconspiracy.net/?p=5792
わかること
http://wakarukoto.com/?p=11464
FUJIDENKI
http://web.fujidenki.org/seo/201305google/
海外SEO情報ブログ
https://www.suzukikenichi.com/blog/penugin-update-3-finally-comes-out/