オーダーエントリーシステムの費用相場は？機能や人気のシステムも解説

オーダーエントリーシステムは、従来手書きで書いていた注文伝票などを、データ化することで業務の効率化や省人化を実現するシステムです。またPOSレジシステムや会計ソフトなどと連携することでリアルタイムにデータが更新され、売上集計や在庫管理などの業務効率化、注文・出荷時などオーダー漏れや転記ミスなどのヒューマンエラーの削減を実現できます。オーダーエントリーシステムの導入を検討はしているが、費用感がどのくらいかかるのかわからずに困っている担当者の方もいるのではないでしょうか。ここでは、オーダーエントリーシステムの予算をどのくらいまで見積もれば良いのかについて解説しています。

 

目次

 

 

オーダーエントリーシステムとは？

オーダーエントリーシステムは、受注した注文を適切に管理し、処理するためのシステムです。主に、ECサイトやオンラインショップなどのウェブサイトで使用されます。顧客が注文をすると、オーダーエントリーシステムは注文内容を自動的に処理し、在庫を管理したり、発送手続きを行うための情報を作成したりします。

また、在庫が不足していた場合には、注文のキャンセルやお届け日の調整を行うこともできます。これにより、スムーズな注文処理が可能になり、顧客の満足度の向上につながっています。オーダーエントリーシステムの導入には、多くのメリットがありますが、システムの設計や開発、導入にはそれなりの費用と時間が必要となります。

 

オーダーエントリーシステムの種類

オーダーエントリーシステムには様々な種類があります。ここでは、ハンディターミナル、スマートフォンアプリ、タブレット端末などのデジタルデバイスを活用した3つの種類について解説します。

 

• ハンディターミナル型

• スマートフォン型

• タブレット型

 

●ハンディターミナル型

ハンディターミナル型とは、専用ハンディ機器を使ったオーダーエントリーシステムのことです。操作方法が比較的簡単なこともあり、数年前から飲食店などで多く使われています。ホールスタッフが注文を入力すると、瞬時にキッチンにデータが送信され、並行してレジ上の伝票が更新されます。専用機として開発されたことで使い勝手も良く、操作も簡単なため、ファミリーレストランや居酒屋チェーンなどで主に使用されています。

 

●スマートフォン型

スマートフォンなどの市販デバイスに専用のアプリケーションをインストールして利用するオーダーエントリーシステムです。ハンディターミナル型と操作方法に大差はありませんが、専用端末を必要としないことが注目される特徴です。また、スマートフォン型はオーダーを入力するだけでなく、座席状況や在庫切れなどを確認できる機能も搭載しています。ハンディターミナル型と比較して、専用機器の代わりにスマートフォンにアプリをインストールするだけなので、安価で導入が可能です。

 

●タブレット型

主に設置型システムとして使われているタブレット（専用端末）型は、各テーブルに端末を設置し、顧客自らオーダー入力を行います。皆さんも回転寿司や居酒屋で使った経験があるのではないでしょうか。スマートフォン操作に慣れている方であれば、簡単に使うことができ、スタッフを呼んで注文する必要がありません。好きなタイミングで注文が可能なため、食べ放題や回転寿司などの繰り返し注文される店舗に向いているオーダーエントリーシステムです。

 

オーダーエントリーシステムの機能

オーダーエントリーシステムは、注文業務の効率化などの大きなメリットがあります。また、お客様の注文から精算までのプロセスをデジタル化することができ、オーダー機能以外にも会計機能やデータ分析機能と連携することで一元管理できるため、ヒューマンエラーを防止につながります。ここでは、オーダーエントリーシステムの各種機能について紹介します。

 

• オーダー機能

• 会計機能

• データ分析機能

 

●オーダー機能

オーダー機能は、ハンディ端末でメニューを確認できるため、メニューの詳細を覚える必要がなく、新しいスタッフでも初日から注文業務をこなすことができ、即戦力になれます。さらに、新人教育のコストを抑えることができます。

 

●会計機能

会計機能は、POSと連携することで会計データが自動的に計算されるため、注文伝票を元にレジに打ち込む手間を省くことができます。このことで転記漏れなどのヒューマンエラーを防ぎ、お客様との金銭トラブルの防止にもなります。また、クレジットカードやスマホ支払いなどのオンライン決済に対応したシステムであれば、店頭での支払いをなくすことが可能です。

 

●データ分析機能

注文データや会計データなどを元に、メニュー分析や時間帯別の売り上げ分析など、店舗経営に必要な様々な分析を行うことができます。お客様のスマートフォンから注文するタイプであれば、お客様の属性データが取得できるため、高い精度の分析が可能です。また、メニューの出し分けやクーポン配信など、集客に向けた施策を強化も行えます。そのほかにも注文データを分析し、新メニュー開発や年齢別にリピートを促進するメールの配信など、従来できなかった販売促進の施策を実施することができます。

以上のように、オーダーエントリーシステムには様々な機能が搭載されています。オーダーエントリーシステムを導入する前に、まずは自分の店に何が必要かを洗い出すことが大切です。また、各機能を十分に理解し、自分の店にどんな機能が必要かを見極める必要があります。

 

オーダーエントリーシステムの費用相場は？

オーダーエントリーシステム導入に必要な費用相場は、初期費用と月額費用があります。ここからオーダーエントリーシステムの費用の種類や相場について解説していきます。

 

●初期費用

オーダーエントリーシステムの初期導入費用は、無料から1万円程度で導入が可能なものもあります。ただし、POSレジやキッチンプリンタなどの設備が揃っていない場合は、別途デバイスの購入費用が必要になります。POSレジの導入相場は、店舗の規模や必要な機能により異なりますが、1台1万円から数百万円かかります。また、無料お試し期間導入ができるシステムが多く存在します。

 

●月額費用

オーダーエントリーシステムの月額費用は、無料から1万円程度で利用できますが、クレジットカード決済やバーコード決済については別途決済手数料や注文手数料がかかるシステムもあり、システムを導入する前に確認しておく必要があります。

以上のように、オーダーエントリーシステムは初期導入費用も月額費用も安価に設定されているシステムが多くありますが、「安いから導入したけど、自分の店に必要な機能がなく使えない」とならないよう、自分の店の課題や解決したい問題を洗い出し、システムの要件を作成しましょう。まずは費用感をつかむため、見積もりを依頼することが大切です。

 

オーダーエントリーシステムのツール別費用

ここまでオーダーエントリーシステムの概要から機能、費用について解説してきました。ここからは人気があるオーダーエントリーシステムの特徴や費用をまとめて紹介します。

 

●L.B.B.Cloud

L.B.B.Cloudは、LINE公式アカウントと連携し、注文受付から事前決済、売上管理まで可能なオーダーエントリーシステムです。また、モバイルオーダー・テイクアウトまでスマホ1台で完結できるシステムで、店内での注文受付はもちろん、QRコード発行・予約受付もできます。飲食店だけでなく、スポーツ施設やイベント会場、ショッピングモール、宿泊施設などの様々な業態で利用されています。L.B.B.Cloudは、LINE公式アカウントと連携が可能なので、顧客は会員登録をすることなく、簡単にLINE上で注文やメッセージを送ることができます。

 

• 初期費用:0円

• 注文手数料:0円～

• 月額利用料:Basicプラン：11,000円、Proプラン：16,500円

参照：L.B.B.Cloud公式サイト

 

●スマレジ・ウェイター

スマレジ・ウェイターは、充実した機能とシンプルな操作で無料から使えるクラウド型オーダーエントリーシステムです。メニュー登録から注文入力、テーブル管理までカスタマイズ可能で、ランチとディナーに自動切り替えができます。

 

• 初期費用　0円～

• 注文手数料　0円～

• 月額利用料　Basicプラン：11,000円、Proプラン：16,500円

参照：スマレジ公式サイト

 

●ユビレジ

ユビレジ・ハンディは、レジの基本機能はもちろん、キャッシュレス決済、売上管理、分析、オーダーエントリーシステムなど多岐にわたる機能を搭載しているタブレットPOSレジサービスです。オプションの「ユビレジ ハンディ」を利用することでiPhoneなどをハンディ端末として利用し、ユビレジと連携し注文管理、キッチン伝票発行、テーブル空席管理、会計までをシームレスに行うことができます。また、品切れ表示、滞在時間など一目で確認できる席数管理、オーダー時にコメントできるメモ機能など、注文、接客業務を効率化できる機能を搭載しています。さらにユビレジORオーダー＆決済と組み合わせることで、セルフオーダーや決済を自動化できます。さらに勤怠管理などとも連携が可能です。

 

• 初期費用　0円

• 注文手数料　記載なし

• 月額利用料　6,900円～（1ヶ月間の無料お試し期間あり）

参照：ユビレジ公式サイト

 

●Autoreserve

Autoreserveは、初期費用0円、月額7,000円で導入できます。さらにPOSレジも基本機能で無料導入が可能なQRコード型のスマホセルフオーダーシステムです。また店内でQR・スマホ注文の場合は手数料も無料、無料で提供しているPOSレジで日次締め処理、売上分析も可能です。このことで注文からレジ会計までをワンストップで完結できます。

 

• 初期費用: 3万円から

• 注文手数料: 店内 0円（オンライン決済時は手数料が発生）

• 月額利用料: 7,000円～

参照：Autoreserve公式サイト

 

●Cloud Menu

Cloud Menuは、手持ちのタブレットやスマホに商品を登録し、QRコード印刷するだけですぐに使える店内モバイルオーダーシステムです。そのため専用端末が不要なため、初めて導入する店舗におすすめです。またCloud Menuは、スマホやタブレットで注文を確認でき、明細もLINE通知されるなど、スマホアプリ感覚で簡単に操作ができます。さらに注文は、お客様のスマホでQRコードを読み取り注文することで注文をテーブルまで聞きに行く手間が削減できます。

 

• 初期費用:0円

• 注文手数料:0円

• 月額利用料金:ミニマムプラン：4,800円、ベーシックプラン：8,000円（30日間の無料お試し期間あり）

参照：Cloud Menu公式サイト

 

●Airレジ オーダー

Airレジ オーダーは、居酒屋やレストラン、先会計のカフェなど飲食店の業務効率化を実現するセルフオーダーシステムです。Airレジ オーダーは、特別なアプリをダウンロードしてもらう必要もなく、お客様自身のスマホで簡単に注文ができます。さらに注文入力操作は、直観的に操作ができ新人でも即戦力で注文業務を任せることができます。また注文内容はすぐにキッチンへ送信されることで、注文ミスなどのヒューマンエラーを防ぐことができます。

 

• 初期費用:0円

• 注文手数料:0円

• 月額利用料:17,600円（ハンディ1台まで）1台追加毎に1,650円

参照：Airレジ オーダー

 

●Okageレジ

Okageレジは、スマホ・タブレットを駆使して、クイック操作で直観的に使えるPOSレジシステムです。契約ごとのクラウドデータベースが設置され、基幹システムとの連携が可能です。またすべての端末でリアルタイム連携していることで、ハンディ端末で会計ができます。

 

• 初期費用:0円

• 注文手数料:記載なし

• 月額利用料:11,000円～

参照：Okageレジ

 

●POSmooth

POSmoothは、テーブルなどに設置されたタブレット端末から、お客様自身が注文入力するセルフオーダーシステムです。このことで、オーダーを取りに行く必要もなく、人件費を大幅に削減できます。また注文情報は、レジやキッチンに自動的に連携されることで、転記ミスや注文ミスなどのヒューマンエラーを防ぐ効果もあります。小規模な店舗で利用しやすいオーダーエントリーシステムです。

 

• 初期費用:0円

• 注文手数料:記載なし

• 月額利用料:18,000円～

 

そのほかに、端末料金などが別途必要になります。

参照：POSmooth公式サイト

 

発注ナビでは、経験豊富な専任のスタッフがあなたの会社の要望をヒアリング。全国4,000社の独自のデータベースから最短1日であなたの要望にピッタリなシステム開発会社を最大5社まで厳選します。「たくさんの費用の見積りに時間を欠けている余裕がない」「一括見積り後の大量の営業電話が嫌だ」「そもそも、システム会社の選び方わからない」こんな悩みを抱える方は発注ナビをご利用ください。ご相談から紹介まで完全無料です。ぜひ、この機会にご相談ください。

 

 

 

 

■システム開発に関連した記事