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受託開発の費用相場とは?金額の内訳や費用を抑える工夫を解説

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受託開発の費用相場のイメージ図

システムの受託開発を検討する際、予算組みは企業にとって大きな課題です。「委託する前に理解しておくべきことがあれば知りたい」と考えている担当者の方は多くいらっしゃいます。今回はそんな担当者へ向けておおよその目安としてどのくらいの費用感になるのかをご紹介していきます。費用を抑えるための工夫や、委託前に知っておくべきことにも触れますので、ぜひ参考にしてください。
本記事では「受託開発の費用相場」をテーマに、受託開発と自社開発の違いから、開発費用の内訳、委託する内容別の費用相場について解説します。

 

目次

 

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受託開発のほうが良い?自社開発との違いとは?

「受託開発」とは、システムやソフトウェアなどの開発を外部の企業もしくはフリーランスのエンジニアに委託することです。「受託開発」に対し「自社開発」は、システムやソフトウェアなどの開発の一部、または全部を社内で行うことをいいます。

受託開発の場合、自社にシステムやソフトウェアの専門知識を持つ社員がいなくても開発を行え、社内で人員の配置をやりくりする必要もありません。また、自社内に開発のための作業スペースを確保する必要がなく、受託する範囲が多い程社内での対応範囲が減るため、結果として人材を含めたコストを抑えることができます。そのため、受託先の企業やエンジニアとのつながりを持てる点もメリットの1つです。

しかし、受託開発では自社で開発を行わないことから、自社の社員の育成にはつながりにくい点があります。また、開発における自社の情報を他社と共有するため、セキュリティ面には注意が必要です。とはいえ、事業モデルが自社でシステムエンジニアを抱えるわけではない場合、外部委託へ委託していたほうが安心感が持てるというのも一利あります。

 

受託開発費用の内訳

受託開発費用の内訳は、大きく分けて「人件費」と「諸経費」の2つがあります。見積もりを見た時に、費用の内訳がよくわからないケースがありますが、多くの場合はこの「人件費」と「諸経費」に該当します。ここでは、人件費と諸経費についてわかりやすく解説します。

 

●人件費

開発費用の中で占める割合が大きいのが人件費です。システム開発には「プロジェクトマネージャー」や「システムエンジニア」「プログラマー」など様々な役割のスタッフを揃える必要があり、小規模の開発でも10人程の人員が関わります。役割やエンジニアの能力によって人件費にかかる費用は大きく異なり、優秀なスタッフを集めるとそれだけ金額も上がる傾向があります。また、システム開発には要件定義やシステム設計など決まった工程が複数ありますが、多くの場合、それぞれの工程で必要な人件費を割り出します。

人件費を考える際には、「何人で何ヶ月必要な作業か」を算出する計算方法が採用されます。ポイントは、1人で1ヶ月(1日8時間、20日働いたとする)にかかる作業を「1人月(にんげつ)」と表現されます。例えば、「4人で2ヶ月必要な作業」は「8人月」となります。しかし、人月計算の問題点は、全員の能力が同じである前提で計算が行われることにあり、開発内容によっては人月計算の適応が難しい場合もあるため、すべての現場で採用されている算出方法ではありません。

 

●諸経費

人件費以外にシステム開発に必要な費用が諸経費となります。諸経費には、システム開発に必要なスペースを用意する費用やパソコン代、ソフトウェアの利用料などが含まれています。
適正な価格で受託開発を請け負ってくれる受託先を見つけるためには、システムそのものやシステム開発会社、費用相場について正しい知識を持っておく必要があります。もし知識に不安がある場合は、専門家に相談するほうが良いでしょう。

 

開発内容別:受託開発の費用相場

受託開発の費用相場は開発するシステムの種類によって大きく異なります。受託開発を外部企業に委託する前に、システム開発にかかる費用の相場を理解しておくことで、依頼先に提示された費用の適正を判断することが可能です。ここでは、代表的なシステム開発にかかる費用相場を紹介します。

 

●基幹システム

基幹システムは、企業の経営において基幹となる業務を管理するシステムです。基幹システムの種類は多岐に渡り、生産や会計、人事、顧客の管理など経営の判断や業務遂行に直接影響を与えるシステムとなっています。そのため、システム障害で基幹システムが停止すると大きな損害がでるためしっかりとした作り込みが必要です。
加えて、基幹システムは重要な情報を扱っていることが多く、管理システムの複雑性も高いため、ほかのシステムより開発相場が高くなります。基幹システムの種類や開発手法によって費用は変動しますが、約500~1,000万円以上が相場です。

 

●CMS

「CMS」は「Contents Management System(コンテンツマネジメントシステム)」の略称で、専門知識がなくても、比較的簡単にWebサイトを構築・更新できるシステムのことを指します。開発の費用相場は50〜400万円程です。
システムの規模によって費用の差が開く傾向があり、小規模のシステムであれば100万円以内に収まることが多い一方、大規模なシステムでは1,000万円程度かかる場合もあります。システムの規模の大きさだけではなく、システムに搭載する機能やサーバーなどによっても価格は変動します。

 

●ポータルサイト

「ポータルサイト」は、多種多様なコンテンツの入口として機能するWebサイトのことです。有名なポータルサイトとしては、「Google」や「Yahoo! JAPAN」などがあります。地域の観光や店舗、病院、求人などの情報をまとめた「地域ポータルサイト」や、特定の専門分野に関する情報に特化した「専門型ポータルサイト」もその1つです。ほかにも、あらゆる商品の口コミ情報をまとめて、ある目的のために情報提供を行っている「目的型ポータルサイト」もあります。
ポータルサイトはサイトの種類や規模によって価格が大きく変わります。小規模のものは300万円以内に収まる程ですが、広告配信機能などを備えた大規模なものでは1,000万円以上かかる場合もあります。

 

●ECサイト

「ECサイト」は、「Electronic Commerce(通称Eコマース)」サービスを取り扱うWebサイトのことです。現在はほとんどの場合、オンラインショッピング機能のついたWebサイトをECサイトと称します。
サイトの規模やWebサイト内で取り扱う商品数、機能以外に、開発方法によっても費用が変わります。そのため、相場は100~1,000万円程と開きがあります。

 

●口コミサイト

「口コミサイト」は、様々な商品やサービスに対して利用者が自由に感想を書きこんだり、評価をつけたりできるWebサイトのことです。「レビューサイト」といわれることもあり、口コミサイトに訪問した方は、書きこまれた感想や評価を自由に閲覧可能です。
サイトの規模や、実装する機能の内容によって価格が変動することが一般的で、相場は100~300万円程度です。

 

●動画配信サービス

「動画配信サービス」は、利用者が作成した動画をほかのユーザーに向けて配信したり、ほかのユーザーが作成・配信した動画を視聴したりできるサービスのことです。ストリーミング配信できるものやダウンロード配信型などいくつもの配信方法があり機能も多岐に渡ります。近年、ビジネスや社内のセミナーなどに動画を用いる企業が増えており、注目度が上がっています。開発方法により相場は大きく変動しますが、200~1,000万円程です。

 

●SNS

「SNS」は「Social Networking Service」を指し、利用者がアカウントを作り、Web上で利用者同士が関係を構築できるサービスのことです。代表的なSNSに「Facebook」や「Instagram」「Twitter」などが挙げられます。
相場はおよそ100~2,000万円程度と大きく変動します。簡単に開発可能な機能のみであれば費用は安く抑えることが可能です。動画などのメディアを投稿できるようにする場合は、保存のためのサーバーの容量が増えるためその分費用が上がります。

 

●掲示板

「掲示板(Web掲示板・電子掲示板)」は、利用者がテキストや画像を投稿して、ほかの利用者とコミュニケーションをとるサービスです。Web上に作られた掲示板というイメージで、「BBS(Bulletin Board System)」と呼ばれることもあります。
シンプルな機能のみの掲示板であれば、費用は50万円程度で比較的安価に作成可能です。しかし、投稿以外の機能を充実させたい場合は費用も上がります。

 

受託開発費用を抑えるには?

予算がかなり厳しいという場合には、開発費用を抑える必要があります。受託開発の費用を抑える3つのポイントを紹介します。

 

  • 作りたいものを明確にする

  • 相見積もりをとる

  • オフショア開発を選ぶ

 

●作りたいものを明確にする

受託開発を依頼する前に作りたいシステムを明確にします。システムの開発背景や目的をはっきりさせ、そのうえで作りたいシステムのイメージを具体的にしてから委託先に伝えることが大切です。
依頼するシステム内容のイメージが明確になっていることで、打ち合わせに必要以上の時間をかけずに済みます。また、見積額も詳細に算出しやすくなり、イメージが上手く委託先に伝わらないリスクを減らせる点もメリットです。イメージが委託先に伝わらずに修正が多くなると、その分追加費用が発生して余計なコストがかかってしまいます。

 

●相見積もりをとる

受託開発の費用は機能や規模により大きく変動します。自社が委託したい作業の妥当な金額を把握するために必要なのが、複数の業者に見積もりを算出してもらい、相見積もりをとることです。
見積もりを算出した業者の中で、安価に引き受けてくれる業者に委託すれば費用を抑えることができます。しかし、費用が安すぎる業者はセキュリティやクオリティ面など何かしらの理由がある可能性が高いため注意が必要です。

 

●オフショア開発を選ぶ

オフショア開発とは、英語では「offshore development」と表記し、海外の業者に開発を委託する方法を指します。
日本国内は、IT業界の慢性的な人材不足によりシステム開発の価格が高騰しています。しかし、インドやベトナム、中国などの人件費が比較的安い国では、優秀なエンジニアに安価で受託開発の依頼が可能です。

 

●受託開発を委託する流れ

見積もりが適正か判断する方法の1つとして、開発の流れを把握して置くことも重要です。ここでは受託開発を委託する際は、現在用いられている2つのシステム開発手法について紹介します。

 

●ウォーターフォールモデルの流れ

「ウォーターフォールモデル」は、「ウォーターフォール型開発」や「ウォーターフォール開発」とも呼ばれる標準的な開発手法です。「ウォーターフォール(Waterfall)」とは「滝」という意味ですが、滝が流れ落ちるように、上流工程から下流工程に向かって作業を進めていくため、このように名づけられました。工程は以下のように進みます。

 

  1. 要件定義:システムの機能や、開発に必要となる予算や人員を決定
  2. 外部設計:ユーザーインターフェース(外見的な見た目のこと)を設計
  3. 内部設計:システム内部の動作や機能、物理データ部分を設計
  4. コーディング:外部と内部設計に基づき、実際にプログラムを作成
  5. 単体テスト:作成したプログラムが、正しく機能するかテスト
  6. 結合テスト:複数のプログラムを組み合わせ、正しく機能するかテスト
  7. 運用テスト:完成したシステムが、実際の業務に使用できるかテスト
  8. リリース:テストが完了したシステムをリリース

 

ウォーターフォールモデルの大きな特徴は、前の工程を終わらせてからでないと次に進めないことです。そのため、融通が利きにくい点がデメリットだといえます。

 

●アジャイルモデルの流れ

「アジャイルモデル」は「アジャイル開発」とも呼ばれ、2000年頃から普及し始めた比較的新しい開発手法です。「アジャイル(agile)」とは「素早い」「俊敏な」という意味で、細かく分割した開発計画の中で、「設計・開発・テスト・改善」を繰り返しながら進めていく点がポイントです。アジャイルモデルは以下のように進みます。

 

  1. 企画:「どんなシステムやソフトウェアを作りたいのか」を具体的に決める
  2. イテレーション:計画、設計、実装、テストのサイクルを回す
  3. リリース:完成したシステムをリリースする

 

全体が細かく分けられているため、チェックできるタイミングが多く、計画の変更に対して柔軟に対応しやすい点が特徴です。しかし、クライアントの意向によっては時間がかかることがあるというデメリットもあります。

主に「受託開発の費用相場」について説明しました。受託開発は上手く活用すればコストを抑えることができたり、委託先の企業とのつながりを持てたりなど多くのメリットがあります。適正な価格と高いクオリティで、受託開発を委託できる業者を見つけることが大切です。

受託開発の費用相場は、委託する内容により大きく変動すします。「社内に、委託する内容に関して専門知識を持つ従業員がいない」「費用相場の見極めに自信がない」「自社に適した委託先がわからない」などの悩みを持っている方は、仲介業者の利用がおすすめです。「発注ナビ」は全国5,000社のシステム開発業者から豊富な専門知識を有するスタッフが、貴社に適した開発業者を紹介します。

 

 

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